イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

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2009年 10月 26日

   ・・・ レオナルド・ダ・ヴィンチの生家と、その周辺 ・・・

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       今日は、かのレオナルド・ダ・ヴィンチの生家
       その周辺の風景をご覧頂きますね。
       ルネッサンスの万能の大天才 として有名すぎる人物で、
       彼については、改めて書く必要もありませんね。
       その彼の生家に、フィレンツェから半日出かけて来ました。
      
       上の写真はエンポリの手前、モンテルーポ・Montelupo
       辺りで、この町も何か面白そうな予感が。
       出発したフィレンツェはうす曇の朝でしたが、
       この辺りから急に霧が深くなり、ご覧の通り。


       レオナルド・ダ・ヴィンチ・Leonardo da Vinci という名は、
       ご存知の様にヴィンチ村のレオナルド という意味ですが、
       ではどこにあるか、地図をどうぞ。
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       フィレンツェから汽車で約30分西のエンポリ・Empoli に。
       ここはフィレンツェ~ピサ間に位置し、
       南のシエナへの分岐点ですね。

       ヴィンチ・Vinci は、このエンポリから北に11Kほど、
       そしてレオナルドの生家のあるのは、そこから更に3Kほど北
       アンキアーノ・Anchiano という村です。

     

       エンポリの駅に到着、バスもある筈ですが、
       アンキアーノの生家に直接行こう、と思いタクシーに。
       15Kほどの行程ですから、この方が楽ですね。
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       タクシーの運転手に頼むと、
       今日は生憎の霧で残念、アンキアーノ周辺はとても美しいのだ、と。
       
       ヴィンチと生家の間が3k程と調べていましたから、
       戻りはヴィンチまでゆっくり歩き、バスかタクシーでエンポリまで、
       と考えていましたが、ヴィンチにはタクシーがないとの事。

       では電話するので、と名刺を貰ううちに、
       1時間位なら見学するのを待ってもいいよ、
       その方が時間の節約になるし、とのお申し出。
       待ってくれるなら、このお天気だしそれが良いか、
       とお願いする事に。

       エンポリの町は余り食欲をそそられず、
       が、町を出外れてから美しい景色が広がり始め、残念な霧。
       
       写真はヴィンチの町の入り口で、
       車の中からの横着ですが、高台にお城と教会が。

       ヴィンチからは、かなりの上り坂の道が続き、
       これはタクシーが正解だったかな、と。

       という事で、生家に到着
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       道からは、この様に少し上に位置します。
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       上がっての角からこんな風に
       見えるのは別の家で、向こうは下り傾斜のオリーヴ畑。
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       いささか丁寧に見て頂くのも、
       実は他に写真がないのです!
       内部は例により撮影禁止だったもので。



       はい、これがルネッサンスの万能の大天才、
       レオナルド・ダ・ヴィンチの生家です。
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       入り口に「写真禁止」の札があり、誰の姿も見えず。
       内部を覗き込み、では! とカメラバックに手をかけた所で、
       後から管理人の女性がお出まし、一巻の終わり!



       入り口位は写しても良かったか、と少々後悔する羽目に。
       というのも、サイトを探し回りましたが
       見つかる写真はどこもかしこも、上と同じ写真のみ!
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       これはやっと見つけたIstituto e Museo di Storia della Scienza
       のサイトからの写真で、根性悪く透かしまで入れてありますが
       まぁ、これが生家の入り口です。



       で、小さいながら、遂に執念で見つけた内部の一枚!
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       入り口を入ると、この居間兼台所ですが、
       イメージほど広くはありません。
       左手に暗く見える部分奥に、もう一部屋
       但し1段床が低くなっていて
       管理女性の話では、召使用か家畜用と
       この真ん中の部屋の右手には寝室
       つまり計3室の家ですね。

       写真が駄目なら、絵葉書か小冊子があるかと
       訊ねましたが、何もなし!
       そこの展示パネルに書いてありますよ、と
       大変ご親切ご丁寧な説明で・・、
       それでも話している内に、驚きの話が!!


       これが有名な、レオナルドの出生の記録
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       1452年、私の孫 我が息子セール(敬称)ピエロの息子
       が生まれた。4月15日土曜日夜の3時
       名前をリオナルド・Lionard とつけ、ヴィンチの
       バルトロメーオ教会のピエロ神父が洗礼・・。

       これはレオナルドの祖父アントニオが伝統に従い、
       家の聖書の最後のページに書き込んだ物で、
       母親・カテリーナの名前はなく、既にご存知の通り
       レオナルドは庶出の生まれでした。

       という事で当然、アンキアーノのこの生家は祖父の家
       と思われるでしょう、皆さんも?!
       当然、カテリーナはこの家の召使か、または近くの
       村から働きに来ていた女性、と思い込んでいたのです、私は。
 
       所がなんとこの管理の女性が言うには、
       いいえぇ、この家は祖父アントニオ(公証人)のお友達の
       やはり公証人の家で、カテリーナはこの家で働いていたのよ
       お祖父さんはヴィンチ村に住んでいて、よく行き来し
       彼女も小さい時から、レオナルドの父親と知り合いだったのよ
       で、15歳の時にこの家でレオナルドを生んで・・、

       えっ?! 祖父の家ではなかったのですか? 15歳で?!
       ええそうよ。友達の公証人の家よ、そこに名前が書いてある筈
       でも、この家で生まれた事は確かなのよ。 
       そして生まれた子はお祖父さんがすぐに引き取り
       彼女をこの近くの他の男と結婚させ、子供も何人か出来たのよ

       管理の女性は、お祖父さんのカテリーナに対する対応を
       550年以上経った今も、話している内に腹が立つ様子で、
       今頃はまだ少しは変わっては来ているけど
       あの当時、女なんてまるで数の内ではなかったんだから!と。

       で、パネルを大急ぎで見て、お友達の公証人の名前が
       Ser Tomme di Tommaso らしいと控え、
       管理の女性の話で、30年ほど後に父親がこの家を
       買い取った様子、とも知りましたが、
       なんと、生家は確かに生家でも、盲点がありました!

       で、家に戻って母親について調べている内に
       何ともはや、また別の驚きに出会ったのですが、
       それについては記事の最後で。


       家の前には、オリーヴ畑
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       かなり実が膨らんで来てはいますが、
       オリーヴの収穫は、11月頃だったと。
       葡萄と違いかなり遅く、寒くなりかけの時期です。         
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       生家の少し先にかなり広い駐車場があり
       タクシーはそこで待ってくれたのですが、
       なんと、観光客用の屋台店が何軒か!
       流石だなぁ!と、ミケランジェロの生家の小さな村にも、
       大きな駐車場があったのを思い出しました。
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       駐車場の隣に広がるオリーヴ畑。
       かなり年代を経ています。
       枝の先、色が明るく見えるのが実。


       タクシーに乗り込み、
       レオナルドのお祖父さんの家ではなく、お友達の家だった、 
       と言うとあっさりと「そう!
       お祖父さんが住んでいたヴィンチの家は分かるか?
       と聞きましたが、これはご存じなく。

       で別の提案を。
       ヴィンチのお城の博物館をちょっと見たいのと、
       良かったら、この一帯ぐるっと回って貰えませんか、
       写真を撮りたいのだけど、と。

       OK!を貰い、ヴィンチに向かいますが
       来る時に見た古い家畜小屋らしい所で、まず停車。
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       道を挟み、ワイン醸造所があり、
       お庭を覗くと大きな素敵な甕が。
       これはオリーヴ油保存の甕ですが、呼び名を失念。
       映画の中で見たシチリアのは、
       優に人が入れる大きさの甕も!
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       ぐるっと道がカーヴし、古いお家を修復した素晴らしい
       母屋が見え、奥にワイン醸造の新しい建物が。
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       10月初旬と言うのに、日当りのよい場所なのか
       まだ朝顔の咲いている庭!
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       なだらかな起伏が続き、
       道の向こうの丘にオリーヴ畑の畝
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       葡萄畑の畝はいつも見ますが、
       オリーヴの畝は初めて。
       それにしても霧が深い!



       ヴィンチの中心を望み
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       町は細長く広がり、お城のある位置が一番高く。



       道から見あげる高さにお城とこの教会が並び
       下の道に、新しいレオナルド博物館があります。
       最新テクニックを使っての、様々な実験も見れる様ですが、
       今回はパスして上のお城に。
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       こちらが、お城の博物館
       グイディ伯爵・Conti Guidi のお城と呼ばれ、
       オリジナルは中世初期に遡り、持ち主も変遷を辿り、
       修復の後現在の博物館に。
       一番上に鐘楼があります。
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       坂道を上がるとこんな様子
       かってお城の一部だったと思われる建物は
       スーヴェニール店になっていて、
       狭く急傾斜の石段がお城の入り口に。
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       連日の階段上りでいささかお疲れですが、
       中世のお城となると必死で上ります。
       が、無常にも修復のため休館!
       どうやら10日間程の休館だった様子で残念!



       お城の下をぐるっと道が囲みます。
       この素敵なお家の左には広場が広がり
       右に行くとレオナルド図書館も。
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       広場にある木製の、レオナルドの方円の人体像
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       う~ん、場所柄あっても良いとは思いますが、
       やはりデッサンの方が!
       


       広場の端から、お城を
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       道の右手には
       いかにも中世の小さな集落。
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       楚々として可憐な、カッペリ・ケーパーの花
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       この向かいのお家に、艶々の白黒猫ちゃん、
       次回のイタ猫でお姿を。



       車に戻ると、
       「素晴らしい写真を撮らせてあげる」と
       狭い狭い急傾斜のカーヴだらけの畑の坂道を上り、
       先ほど広場から見た向かいの丘の上に! 
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       おお!
       このお城は住民達から「」と呼ばれた様ですが、
       まさにその形容が納得できる姿の位置。

       こんな道は土地の人しか知らないでしょうし、
       運転のシニョーレも写真が趣味なのだと言い、
       こちらの思いと大体重なるのが、面白かったです。



       ヴィンチから東に向かい。
       生憎の霧ながら、なだらかな風景は大変美しい!
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       ヴィンチ村が、霧にかすみ・・
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       この一帯、オリーヴ畑が断然多いですが、
       少し高い位置になると葡萄畑も
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       葡萄は霧を嫌うので高い位置に、
       と聞いた事がありますし、
       畝の先に薔薇の花を植えるのは、
       葡萄と同じ病気にかかり易いので、
       その目安になるからと。


       
       ほんの少しの薄日で、景色がずいぶん違って見えます。
       同じトスカーナでも、オルチャの谷の雄大さとまた違い
       なだらかで、やさしい風景が広がります。
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       日当りのよい位置なのか、
       こんなに赤い葡萄の葉っぱ
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       ここどう? と運転のシニョーレ。
       シー! シー!
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       これは雄大!
       耕された土地との対比の面白さ!


       同じ場所で視線を移し
       霧が残念!
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       広い広い葡萄畑の畝の面白さ!
       上段右は、まだ赤ちゃんの葡萄畑。
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       上の写真の左上部分。
       同じ葡萄畑でも、色の変化が面白く
       我が家の近くでも、こんな様子をよく見かけます。
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       という所で、エンポリの駅に
       良かったら1日ハイキングもいいな、と
       出かけたヴィンチでしたが、この霧ではね。
       ですが、ちょうど良いタクシーに乗り合わせ、
       ぐるっと一回り楽しみました。
       自分の車でまた出かけるチャンスが出来ますように!


      ◆*◆

       上記しました様に、レオナルドの母親について
       少し驚く記事をサイトで見つけました。

       説明がいささか長くなりましたので、いつものように
       パート2 という事で、
       下の「次のページへ」に、お進み願います!

by italiashiho2 | 2009-10-26 09:24 | ・フィレンツェ Firenze | Comments(2)
Commented by tomocone at 2009-10-27 06:59 x
こんにちわ
レオナルドの生家って祖父の家ではなかったのですね。当時と今では社会状況が違うので、単純にはいえませんが、複雑なのですね。生家の話から、レオナルドの母親に関するいろいろな話につながり、おもしろかったです。一気に読んでしまいました。
ところで、壺の名前はアンフォラ?でしょうか?間違ってたらすいません。
Commented by shinkai at 2009-11-01 08:21 x
★tomoconeさん、こんにちは! コメント有難うございます。

そうなのです、お祖父さんの家と思い込んでいましたから、いささか驚きました。 どうやらその辺りを曖昧にして、生家といっている感じ が濃厚です!!
まぁでも逆に、他の事も知るチャンスになったと思います。 探偵小説を読み解くように、そのあたりが面白かったです!

オリーヴ油の壷の、細長い壷の足の部分が尖った運搬用は、アンフォラと思うのですが、この写真のように大きいのは別の呼び名があったような・・。
ジャーダというと、辞書でも少し曖昧ですが、その名に似た何かがあったような記憶がありますね。


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