イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

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2009年 12月 13日

   ・・・ 夏の思い出 ・ 山の家、庶民の避暑地 その2 ・・・

      引き続き、有難うございます!
      トレンティーノ・アルト・アディジェ州にある
      ヴェネト庶民が良く出かける避暑地、シロール・Siror
      フィエラ・ディ・プリミエーロ・Fiera di Primiero 近辺
      様子を、ご覧頂いています。

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      ◆パンフレットから  1

       これは町のパンフレットからで、
       秋口になり、春から山の放牧地に行っていた
       牛や羊達が村に戻って来る、その催しの写真です。
       
       今年も9月の末の日曜に予定されていました。
       一度見た長男の話によると、とにかく延々と続くのだとか!

       写真の中に見える男性の姿、
       短めのズボンに頑丈で重そうな靴。
       いかにも山で暮らす、素朴な人の姿ですね。



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      ◆パンフレットから  2

       飾り付けられた牛君。
       花ではなく栗や葡萄、リンゴ、赤くなった木の実など、
       何とも可愛らしいというか・・!

       里に戻り、冬の雪の日を小屋の中で過ごし
       春にまた山に戻ります。



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      ◆地図をどうぞ  1

       右上、赤い印の見えるのがベッルーノ・Belluno 
       我がコネリアーノからは北に50K程の位置。

       左に谷を下って来て、フェルトゥレ・Feltre で、
       ここから北に。

       紫の線が、ヴェネトとトレンティーノ・アルト・アディジェの
       州境です。

       コネリアーノからだと車で2時間弱、
       距離は通る道により異なりますが、約100K程でしょうか。

       ベッルーノのご案内は
       http://italiashio.exblog.jp/9831542

       フェルトゥレのご案内は
       http://italiashio.exblog.jp/5012770

       VIPご用達 コルティナ・ダンペッツォは
       http://italiashio.exblog.jp/9675646



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      ◆地図をどうぞ  2

       こちらで細部を。

       フィエラ・ディ・プリミエーロが国道の分岐点にあり、
       かなり大きく繁華街(?)。
       シロールから、トナディーコ・Tonadico
       トランザックワ・Transacqua とぐるっとゆっくりと
       散歩して戻ると3、4時間でしょうか。

       こういった日常の散歩の他に、
       この地図には見えない、あちこちの村の各種催しに
       村の産物を食べに出かけたり、
       車やバスで少し遠出して高い山に登ったり・・
       が、夏の山での過ごし方です。



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      ◆トナディーコ  1

       2日間とも午後少し涼しくなっての散歩に出かけ、
       海抜765mのシロールから、少し低いトナディーコの村に。

       これはトナディーコ村の高所にあるサン・ヴィットーレ教会
       11世紀に遡る古い教会との事ですが、最近修復され
       4層にも描き重なれた中世のフレスコ画が発見されたそう。
       今回は行きませんでしたが、またチャンスを見て。



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      ◆トナディーコ  2

       緩やかな傾斜地に点在する、と言ってもこうして写すと
       かなりの数の小屋(農機具置き場や納屋)が見えますが、
       その間を縫って、緩やかにカーヴする小道が続きます。

       奥に広がるのが、トナディーコの村。



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      ◆トナディーコ  3

       ご覧のようにゆっくりの傾斜道で、
       小さな小屋やら、大きな造りの家やらが、ポツポツと。
       


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      ◆トナディーコ  7

       トナーディコ村の方が少し人口が多く1500人程で、
       歴史的文化的にもこちらが古く、勝る様子。

       村の写真は今回余り撮りませんでしたが、
       興味深い建物の並びをかなり見ましたし、
       シロールともに、スケッチ・写真題材に事欠きません!



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      ◆トナディーコ  8

       こんな旧い門があり・・、



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      ◆トナディーコ  9

       中は、現在市役所となっているスコーポリ邸・Scopoli.
       元は1000年頃に穀類倉庫の目的で建てられたようですが、
       15世紀にスコーポリ家の住居に。
   
       スコーポリ家というのは、マントヴァ出身の様ですが、
       この地で公証人、代理人、長官などを輩出し、
       13~18世紀にかけ繁栄し、この建物も拡張、
       内部をフレスコ画で飾り、礼拝堂もあるそうですが、
       家系は19世紀初頭に消滅。



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      ◆トナディーコ  10

       こちらにアップを。

       建物の正面には少しのフレスコ画が残り、
       2階の2つ並ぶ窓の円柱は、なんと木製!
       現市役所とはいえ、入り口扉がまるで倉庫風で・・。



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      ◆トナディーコ  11

       はい、またまたトイレ、で~す!  ははは。



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      ◆トナディーコ  12

       村を抜けて来ると川沿いの道に出て、
       北の山への風景が開けます。

       村から見える、カステル・ピエトラ・Castel Pietra       
       11世紀の初頭に建設され、フェルトゥレの司教領の北の守護に、
       15世紀にはハプスブルグ家に対抗する封建領主の住居となり、
       17世紀後半の大火事に至るまで、住み続けた様子。

       いかにも中世の山城の様子ですが、
       見物できるよ、とのセルジョの話です。
       来年を楽しみに。



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      ◆トナディーコ  13

       シロールの村は余りにも山に近く高い山が見えませんが、
       こうして少し下ると、奥の高山が顔を見せます。



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      ◆フィエラ・ディ・プリミエーロ  1

       トナディーコからフィエラに下ります。

       川沿いに続く散歩道を行くと、
       いかにもレトロ調の建物が。




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      ◆フィエラ・ディ・プリミエーロ  2

       こちらはグンと大きな、由緒ありげな建物。
       広い芝の庭に囲まれ涼しげです。




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      ◆フィエラ・ディ・プリミエーロ  3

       町外れの公園。
       木々が涼しい陰を作り、
       人々がゆっくりと寛いでいます。

       もう一つの公園には、子供達の遊園地が広がり、
       その傍らには、踊リのフロアと音楽とバールがあり、
       たくさんの中年以降カップルが、昼間もワルツをね。
       これも、それも、夏の避暑地の楽しみ方。




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      ◆フィエラ・ディ・プリミエーロ  4

       上の公園の傍らには薔薇園があり、
       暑い盛りを頑張って、まだ咲いている薔薇たち!




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      ◆フィエラ・ディ・プリミエーロ  5

       こちらも。




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      ◆フィエラ・ディ・プリミエーロ  6

       フィエラの町の教会と、市の塔。
       町の賑わいが少し見えますね。

       

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      ◆フィエラ・ディ・プリミエーロ  7

       町の屋根越しに見える、ドロミーティの山。




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      ◆フィエラ・ディ・プリミエーロ  8

       上の写真の教会と市の塔周辺がいわば中心で、
       車も入らず、バールの席が並び、のんびりと
       人々が行きかい賑わっています。

       ジェラートを舐めたり、ちょっとした買い物をしたり、
       まさに庶民の避暑地なのですね。
       コルティナ辺りとはまるで雰囲気が違い、気楽に。



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      ◆トランザックワ  1

       翌日の午後は、やって来た長男夫婦も一緒に
       少し遠征を。

       シロール ~ トナディーコ ~ トランザックワ 
       ~ フィエラ ~ トナディーコ ~ シロールの行程。
       
       長男のパオロは大袈裟に言う奴で、いかにも大遠征風でしたが、
       何の事はない、ホンの散歩でした!

       これは、少し高所からのトランザックワ辺りの眺め。
       


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      ◆トランザックワ  2

       トナーディコから川を渡り、坂道を少し。
       少し鄙びた村の印象です。



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      ◆トランザックワ  3

       逆に、興味あるモチーフには事欠きません。



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      ◆トランザックワ  4

       これなど、何に使うのか・・?
       でも、面白く美しい!



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      ◆トランザックワ  5

       上の石の壁と、下の薪の蓄えとが
       そっくりの色合いと材質感で!

       2つ並んだ車輪がモダンアート風。



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      ◆トランザックワ  6

       フィエラから発車の、観光電車がこの上の道にも。
       ホラ、乗っているのは皆大人でしょう?!

       ゆっくり散歩の間に、2度ほど回って来ましたね。



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      ◆トランザックワ  7

       丘の高い位置を道が通るので、
       谷の向こうの村が良く見えますが、
       これは丸太を組んだ小屋。

       なんとなしに正倉院を思い出し・・。



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      ◆トランザックワ  8

       ロバ君がいて、



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      ◆トランザックワ  9

       セルジョの孫のサミーラと、シロールの
       お祖母ちゃんの家に来ていたニコラが大喜び。



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      ◆トランザックワ  10

       フィエラの南西にあるゴシック様式の美しい教会、
       サンタ・マリア・アッスンタ・S.M.Assunta.

       右隣に見える建物も歴史ある建物のようですが、
       どちらにも今回は行きませんでした。



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      ◆トランザックワ  11

       山手に広がる森の手前には、
       お馬さんたちや、



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      ◆トランザックワ  12

       のんびりの牛の姿も見えます。



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      ◆トランザックワ  13

       そうです、この高さまで道が続き、
       ゆっくりと下って戻れる、散歩に最適コース。



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      ◆トランザックワ  14

       ぐるりと見回す、周囲の山並み。



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      ◆トランザックワ  15

       ゆっくりと下りながら、
       時に道端のベンチで休み、おやつを食べたり。



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      ◆フィエラ・ディ・プリミエーロ  9

       下まで下って来た所。

       違う谷を下ってくる川筋が2本、
       フィエラ辺りですぐ隣になりますが、
       屋根つきの細い橋が一つ。



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      ◆トナディーコ  14

       山の日暮れは早く、肌寒いほどになります。
       あちこちと火の点き始めたトナディーコの
       横を通り、緩やかな坂道をシロールに。



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      ◆フェルトゥレ近く

       3日目のお昼前にシロールを出発、
       ベッルーノの中世の山城、ズメッレ・Zumelle を見て
       家に戻りました。
       これはフェルトゥレの手前、ラモン・Lamon 辺り。

       山は涼しかったです!
       海抜が760mとそう高くないので、日中も25度前後ですが、
       夜は寒いほどで、何よりものんびりと過ごせます。
       セルジョの家の台所に、アーチ型の刳り貫きがあり
       そこに来春、滞在方々絵を描く約束が出来ました。
       という事で、
       少しずつイタリア式避暑にも慣らされそうです!

      
     ◆*◆*◆

       ブログご訪問、有難うございます!

       12月は誕生月、ブログを始めて4年過ぎました。
       早いものです。
       絵を描く者の目から見て、有名地ではなくとも
       描ける場所の情報提供を、と始めたブログとメルマガでした。

       メルマガは時間が取れなくなり既に廃刊しましたが、
       古いブログ記事にはまだ、メルマガのご挨拶が出ます。
       申し訳ないです、徐々に除けて参りますので。

       時にブログ更新に追われる時もあるのですが、
       自分の旅行の整理にもなり、
       やめずに頑張らなくては、と思っています。
       と、ブログを続ける事で、新しく知る事が大変多く、
       逆の楽しみになりました
       ブログを通じての、新しいお友達もでき
       これも大変ありがたい、嬉しい事です!

       5年目にかかります
       今後とも、皆様
       どうぞよろしくお願いいたします!!

by italiashiho2 | 2009-12-13 02:42 | ・ドロミーティ | Comments(8)
Commented by Ayumi at 2009-12-15 23:52 x
Buon compleanno!
素敵なお誕生日を迎えられましたでしょうか?
これからもshinkaiさんのブログを通じて、まだ見ぬイタリアの町に出会えること、楽しみにしております。

それにしても、今回の避暑の記事はうらやましい限りでございます。
風景が鮮やかで美しいのは、やはり空気が澄んでいるからでしょうか?
また緑や花々がアクセントとなって、味わい深い建物に彩を与えているのも美しいです。
来春、お台所のアーチに絵を描くというご子息との約束が実現しましたら、是非是非ご紹介下さいませ。とっても楽しみです♪
Commented by shinkai at 2009-12-16 05:00 x
★Ayumiさん、こんにちは! コメント、そして誕生日のお祝い、有難うございます。

う~ん、この年になると正直に言いまして、「いつの間に! ワシャ知らん!」と、佐野洋子さんの台詞が出てまいりますぅ。 それでも今年は、息子夫婦たちと一緒にこのシロールの村の、クリスマスのメルカティーニに行き、灯の点った、夏とはまるで雰囲気の違う様子を楽しんできました。
道端に先日の雪の名残の積み上げがあったり、寒かったですが、ブルレを飲んだり、リンゴのフリテッレを食べたり、冬なりの楽しみがありますね。

ゆっくり、のんびりのこちらの避暑の過ごし方には、貧乏性の日本人にはなかなか慣れる事が難しいのですが、でもすぐ近くにある自然の美しさには、いつも感嘆します。

はい、ご子息はご子息なのですが、戸籍の上の事でして、友達のようなものなのです!
アーチの上にホラ、聖母像などに描かれているオルナメントを描き、山の花で埋めようという、序でにカモシカの大きな角を入れようか、と言いましたら、コルノは止めてくれ! と断られました、残念!


Commented by cucciola at 2009-12-16 17:33 x
shinkaiさま、

こんにちは!
これだけ空気が澄んでいると、自然や家々の色や輪郭が写真でもくっきり浮かんで、スモッグに煙ったローマとは大違い!花の色と草原の緑に目が釘付けになってしまいました。
それにこのかわいい家の数々、日本人がアニメや絵本で想像する「ヨーロッパ」そのまま、という気がします。冬に備えての薪は風情があって絵になりますが、そこで暮らす人々の必需品なんでしょうねえ。こういう場所でこそクリスマスも雰囲気が出そうな気がします。
Commented by shinkai at 2009-12-16 22:38 x
★cucciolaさん、 こんにちは! コメント有難うございます。

はい、いつも田舎暮らしなので、余り大きな違いは感じないのですが、それでもやはり写真の中で、空気が青く見える気がしますし、紫外線も強いと思います。

こちらの田舎暮らしがすっかり性に合って、都会に出かけるにはちょっと気合を入れないと、億劫になって、・・あ~あ!

薪は確かに! セルジョもこちらの家の小さな庭の手入れをして出来た木の枝など、しっかり確保して持って行くのだそうです、 家庭用のストーブ、料理も出来るストーブの暖かさは、本当に山の生活の必需品であり、生活の中心になりますものね。
先日は、町中の道を通ると、夏にはしなかった家畜の匂い、鳴き声なども聞こえ、ああ山から戻っているのだ、と実感しました。 
Commented by fresco1939 at 2009-12-17 17:13
こんばんは〜・・・枚数に圧倒されながら見ておりました。新しい家と古い家の対比が
おもしろいですね。ひなびた佇まい、そして味のある扉は、さすがにヨーロッパ。
シロール23のフレスコ画はすばらしいですね。
トランザックワ4はワイエスの絵を見ているようでもあります。
トイレはさておきます・・・見る所は見てますねぇ・・・
Commented by shinkai at 2009-12-17 22:55 x
★frescoさま、 こんにちは! コメント有難うございます。

あはは、あれこれ説明するよりも、百聞は一見に、でこの方が私にも楽なもので・・!  
小さい名も知られないような村ですが、こうしてじっくり見ると興味深いですよね。 絵を描かれたり、写真が趣味の方には、いくらでも滞在できる気がしてご紹介したかったのです。

あの鄙びた壁も、枯れた草も、半分はげたフレスコ画も、長い年月を感じさせますね。

こちらイタリアは、TVニュースで、かなりの部分が雪景色です! ありがたい事に、この近辺は陽がさしています、冷え込んでいますが。
お元気でお過ごし下さい!
 
Commented by BB at 2012-07-20 19:34 x
『これはトナディーコ村の高所にあるサン・ヴィットーレ教会。
11世紀に遡る古い教会との事ですが、最近修復され
4層にも描き重なれた中世のフレスコ画が発見されたそう。
今回は行きませんでしたが、またチャンスを見て。』
↑ アハハハ…。「あら、またお義母様、いらっしゃるよていだわ!』BY セルジョさんのお嫁さん ウヒヒ…。
息子さん達と、ペチャクチャと楽しいおしゃべりをしながら
歩く姿が浮かびます。
「チョ、チョ、ちょっと待って、写真撮るからねBY shinkai
「ほら、マンマ、この家、絵に描けるよ」BY セルジョさん
Commented by italiashiho2 at 2012-07-21 01:02
★BBさん、 ははは!!
昨年の夏行った時に、この教会の中も見て、アップしていますのでお楽しみに!

いやいや、彼らはマンマとかお義母さんとかは呼びませんで、シコ・shiho の h はイタリア語では書きますけど無声音で、ちょっとややこしいので省略しますが、シコと呼ぶのですよ。
おまけにこの頃は sico と書いてくるので、私はこれが嫌でして、一族親戚は仕方なく我慢しいますが、ははは、
なので友人達は shinkai と呼んでくれ、こっちの方ががなんぼか気持ち良いのですよ。



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