イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

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2009年 12月 13日

   ・・・ 夏の思い出 ・ 山の家、庶民の避暑地 その1 ・・・

      今日は夏の日の思い出、2日半ほど出かけた山の家と周辺の様子、
      ドロミーティ山麓にある小さな村の様子と生活を、
      VIPの避暑地で有名なコルティナ・ダンペッツォなどとは違い、
      イタリアの一般庶民の避暑のご紹介にもなるかと、
      これでもか! という程のたくさんの写真で、ははは、ご覧に。 
      お茶など入れて、ごゆっくりどうぞ!!

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      ◆山の家  1

       昨年の秋、次男のセルジョ夫婦が山に家を買いました。
       いえぇ、豪華な山荘などではなく、古い小さな家を買い
       長男とこの春、床を張替え、壁を塗り、調度を入れ替えての
       一段落が済み、泊まれるから見にお出で、というので
       8月の末に出かけて来た、という訳です。

       後ほど地図をご覧頂きますが、
       トレンティーノ・アルト・アディジェ州に入ってすぐの
       シロール・Siror という人口1300人程の小さな村で、
       ドロミーティ山脈の麓に繋がる素敵な場所です。
       シロールから北に15K程には、スキー場で有名な
       サン・マルティーノ・ディ・カストゥロッツァ・San Martino di Castrozza
       があります。

       家は、細い路地を入って行った突き当たり、
       今見える正面の2階の薄緑の鎧戸、玄関、その右の小さな窓が
       こちらから見える部分です。



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      ◆山の家  2

       家の前の半地下部分、1階のお家はここから階段を、
       2階のセルジョの家、そして3階のお家には
       右に見える少しの傾斜を行き、階段を上ります。



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      ◆山の家  3

       上の写真の右側部分。
       下のお家の物置になっていますが、
       昔は家畜小屋でもあったでしょう。



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      ◆山の家  4

       階段は、最初にご覧頂いてお分かりのように木製で
       かなり古く、家は空き家でしたので、
       セルジョの家の玄関前はかなり汚れていた様子。

       で、つい何日か前にブラシとクレンザーで磨き上げ、
       ご覧のように素晴らしい木目!
       疲れたぁ! と言いつつ満足の表情で。



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      ◆山の家  5

       こちらは家の裏側から。
       かなり大きな家で、都合5家族か6家族が住んでいます。

       セルジョの家の部分は、左から2列目の薄緑の窓で、
       ここが台所・居間部分で、その右の木に半分隠れているのが
       トイレ・バス部分、寝室は大きなのが2部屋と(窓は右側の壁に)
       シングルの小部屋(表から見えた小さな窓)
       そして玄関を入った入り口部分がかなり広く、
       大きな衣装ダンスも置けるようになっています。

       右側の壁部分の半地下に物置があり、
       小さな家庭菜園用の土地も家の右側に、
       そして大きな広い屋根裏部分も含まれており、で
       これをセルジョは、確か10万エウロ程で購入したと聞きました。
       周旋家を通さず、インターネットで直接の売買だったと。



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      ◆シロール  1

       家の前が小さな広場になっていて、
       隣のお家の前に家庭菜園の収穫物が干され。

       セルジョ夫婦はこの夏の休暇に出かけたのが最初で、
       家庭菜園まではしておりませんが、
       食べるのに困るほど、近所のお家から野菜が届くのだそう!
       頂き物だというトマトを食べましたが、
       なんと、スーパーの野菜と味の違う事!!
       イタリアの野菜は美味しい、と思っていましたが、
       それでもなお、この味の差があるのでした。



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      ◆シロール  2

       近くの家庭菜園、
       各家ごとの部分がしっかり利用されています。



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      ◆シロール  3

       果樹もたわわ。



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      ◆シロール  4

       隙間にはお花もいっぱいで、
       平凡な花も美しく。



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      ◆シロール  5

       お隣のコンドミニオはまだ新しいですが、
       窓辺にこんなのが。
       エルメッリーノ・ermellino、日本語では?



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      ◆シロール  6

       そして軒下には、この見事な角!



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      ◆シロール  7

       シロールの村の南にある
       フィエラ・ディ・プリミエーロ・Fiera di Primiero
       ヴェネト庶民の避暑地として有名で、
       2、3度彼等と来た事がありましたが、
       このシロールは初めてなので、すぐにセルジョが案内を。

       こんな小さな村のご案内をするのも、
       何とも面白い、興味深い古い造りの山の家が多く
       スケッチに最適! と思う場所がいっぱいで
       今回は大いにご覧頂きたく・・!

       納屋というか、藁や材木の貯蔵所、
       そして家畜小屋が下にある造りで、
       人々は上の階に住んでいたのですね。



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      ◆シロール  8

       村外れの木造のキリスト像。
       屋根は新しいですが、像自体は何世紀も経たもの。



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      ◆シロール  9

       キリスト像の少し上に、洗濯場が。
       今は殆ど使われていない様ですが、
       お喋りがはずんだ場所でしょうねぇ。



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      ◆シロール  10

       洗濯場から山に続く道筋に、見事な家。
       家畜小屋、住居部分、そして藁置き場と、
       かっての山の人々の生活の様子が目に見えるよう。



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      ◆シロール  11

       皆さんは山の家というと、さぞや森の中の一軒家とか
       ドロミーティの麓 というと、
       傾斜した草地の農家、とか想像されませんでしたか?
       残念でしたぁ! ははは。

       勿論そういうお家もありますが、
       村となると、かなり密集して家があり、
       道が狭く、軒を接していて、
       そう、町と同じ日常生活があるのです。
       平地の村と同じに、こんな泉がしっかり残り、
       ただ、少し鄙びて道が傾斜していて・・、

       勿論、空気が澄み、涼しく、
       周囲に高い山がある、という大きな違いはあります!



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      ◆シロール  12

       と、こんな風に薪の確保が、必須条件!!



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      ◆シロール  13

       こちらは修復されて綺麗なお家ですが、
       やはり薪が積み上げてありますね。

       セルジョの家も、新しいストーブに換え、
       この冬はゆっくりと試すそうです。
       壁の中を暖房管が通るので、
       新しいストーブは、最初から最大に燃やさず、
       徐々に慣らすのだそう。
       


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      ◆シロール  14

       村の通りの様子を。
       
       こんな風に右に3階のコンドミニオ、
       左は菜園、その手前に2家族用の家、
       突き当たりの大きな家も改築され、
       2、3家族用ですね。



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      ◆シロール  15

       上の写真の菜園の手前の家。

       石造りの古い家ですが、1階と2階の2家族用。
       石壁が大変美しい。



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      ◆シロール  16

       シロールの村の中心広場にあるホテル。
       こういうホテルは三食込みのペンション式で、
       1泊50エウロもしない、と聞いたような。
       年配の庶民向けの避暑用です。



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      ◆シロール  17

       可愛い造りですが、分かります?
       家を半分に分けて、2階と3階を
       各家族が利用するコンドミニオです。



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      ◆シロール  18

       シロールの村の教会で、すぐ右横に小さな墓地。
       いかにも北の匂いのする教会の屋根、鐘楼で・・、



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      ◆シロール  19

       ホラ、ご覧のように屋根が木の板
       葺かれているのです。
       上手く見えるかな?



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      ◆シロール  20 

       内陣には、やはり北の香りを持つ
       木造彩色の祭壇がありました。



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      ◆シロール  21

       教会の横を北に向かう国道が通り、
       向かい側の谷に、少し村が広がり。



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      ◆シロール  22

       新しいコンドミニオのようですが、
       やはり薪の蓄えが見え、菜園、そして納屋兼作業所。
       ぽつんと離れて、ワンちゃん用!



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      ◆シロール  23

       古い村の信仰を物語るフレスコ画が
       あちこちに残りますが、
       シロールの隣村の守護聖人でもある
       聖セバスティアーノが多いような。
       
       それにしても、この壁画の出来は素晴らしい!



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      ◆シロール  24

       こちらは、大きなコンドミニオの壁のキリスト像。
       これも古そう!



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      ◆シロール  25

       かっては確かに、貧しい素朴な山村だったのでしょう。
       新しい造りのコンドミニオもあり、
       修復されて美しくなった家もありますが、
       いかにも、の面影を残す家、納屋がたくさんあり、
       絵心を刺激します!



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      ◆シロール  23

       イタリアにスケッチ旅行を! とお考えの方、
       勿論有名な土地もたくさん紹介されていますが、

       多分日本には名も知られていないこんな小さな村
       我が家の周囲にもたくさんある小さな村、
       どこにでも、素敵な小さな珠玉の村がありま~す!
       観光地化されていない、生活の匂いのする小さな素敵な村が       
       まだまだ、たくさん残っていま~す!
       お出かけ下さい、命の洗濯をかねて!!



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      ◆シロール  24

       村の目抜き通り沿いにある泉。

       特別な彫りもありませんが、
       でも、素敵でしょう?!



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      ◆シロール  25

       泉に広がる波紋。

       鉢の花が落ちて、揺れています。



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      ◆シロール  26

       古いまま使われて。

       こういう壁、描きたくなりません?!



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      ◆シロール  27

       この石壁!

       中は納屋と思うのですが、
       さりげない花鉢が。



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      ◆シロール  28

       こちらも納屋、木造倉庫と思うのですが、
       外の石壁と木の扉が面白く。
       
       右端に薪の貯蔵が見えますが・・、



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      ◆シロール  23

       この角を曲がると、細い路地が通り、
       そしてホラ、突き出した家の部分、
       あそこはかってのトイレ部分ですね。
       (最近この手の話題がしばしばで・・!

       壁に穴が開けられ、ははは、
       下に桶でも置いただろう切り込み部分が、ね。



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      ◆シロール  24

       はい、お色直しに・・!



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      ◆シロール  23

       国道筋からシロールの村に曲がり、
       上り坂の角にあるのです、この建物。

       使われているのか、いないのか、
       それにこの扉のいろいろ!
       興味をそそられますねぇ。



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      ◆シロール  24

       この眺めは、下の村から川沿いに戻って来る所。

       少し夕闇迫る中を戻りながら、
       セルジョが聞き込んだ同じコンドミニオの人の噂話
       未亡人になったと思ったら、即、上の階の寡と住みだしたとか・・、
       こういう楽しい話を延々と・・、良いですねぇ!



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      ◆シロール  25

       朝の村外れ。

       曲がった道が、草原の奥まで続いて行きます。



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      ◆シロール  26

       やはり家庭菜園が広がり、
       せっせと世話をする人々の姿が見えます。

       インゲン豆も色づき始め。



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      ◆シロール  27

       細い小川沿いの道を、お母さんとボクが山に向かって。
       この姿は、村の人ではないですね。
       彼らにとっても、夏の良き日の思い出に。

      ◆*◆

       平凡な、イタリアの山村の風景ですが
       大変新鮮で楽しかったので、皆さんにも
       普通のイタリア庶民の避暑の様子を見て頂こうと、
       写真をたくさん!

       翌日は長男夫婦もやって来て、
       近くの村をぐるっと回っての散歩もしましたので・・、
       
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by italiashiho2 | 2009-12-13 03:36 | ・ドロミーティ | Comments(2)
Commented by BB at 2012-07-20 19:37 x
アハハ…。 トイレ博士になれそうですね。(チラリ)
この山の家のNO5 最上階に飛び出している部分も、トイレに見えてくるわ。  綺麗な街だわ〜!
Commented by italiashiho2 at 2012-07-21 01:12
★BBさん、NO5?! どの写真かな? ひょっとして25の奥の家の囲われたテラスの事かな?
いえ、あそこなら、木材置き場のテラスですね。

そう、パッと見て分かる様になるには、少し修業が要りますぞ、ははは。


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