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2010年 09月 11日

   ・・・ 埋もれた島の蘇みがえり・ヴェネツィア、チェルトーザ島 1・・・

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      先回は ヴェネツィア共和国時代のワインの蘇りを目ざす プロジェクトに
      ついてお伝えしましたが、今日は、やはりヴェネツィア市が取り組んでいる
      埋もれた島を取り戻す計画、こちらのプロジェクトも現在進行中で、
      その島というのがヴェネツィア本島のすぐ傍なのですね。
      先日お邪魔して、半分野生のジャングルのままの島を楽しんで来ましたので
      それをご覧頂きます。 が、まずは新しい橋からの眺めをどうぞ!

      向こうに見えるのが、国鉄駅前にかかるスカルツィ橋で、そう、これは
      ヴェネツィアの大運河にかかる第4の橋、カラトゥラーヴァ橋の上からです。

    ◆ 追記 ◆

      この記事を書きました時に橋の名前を間違えないようにと検索をかけ、
      Ponte di Calatrava と出ましたので、カラトゥラーヴァ橋と書きました所、
      ヴェネツィア事情に大変詳しいお友達からメールを頂き、
      設計者のカラトゥラーバ氏はスペイン人で、スペイン語ではvとbは同じ発音で
      あるので、日本語表記ではカラトゥラーバとなっている事。   
      そして、正式の名はポンテ・デッラ・コスティトゥツィオーネ・Costituzione
      ・憲法橋 であると教えて頂きました。 
      途中で名前が変わった事も知っていましたが、思い出せずに・・、
      という諸々の事情でございます。
      
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      ◆カルトゥラーヴァ橋  1・2・3・4

       既に竣工開通から2年も過ぎているのですが、今回初めて渡り!
       駅からピアッツァーレ・ローマに行きました。

       ピアッツァーレ・ローマは本土と車での接続場所で、バス発着所もあり、
       この橋が出来て大変便利になった事は間違いありませんが、
       ヴェネツィアの街にしては斬新で現代的な姿と、莫大な費用がかかった事で
       大きな批判の的となり、開通してからも滑って転んだ等のニュース続出。
       確かに、ガラスが嵌め込まれているので少し滑る感じですが、
       まぁ、この位置での高い眺めを楽しめるという事で・・。
       このガラスが夜、下からの光で照らされるのでライトが無いと言う事ですが、
       サイトで写真が見つからず・・。

       ピアッツァーレ・ローマから、41番のヴァポレットで
       目指す島チェルトーザに



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      ◆地図をどうぞ

       チェルトーザ島・Certosa はどこに?
       はい、魚に例えられるヴェネツィア本島の尻尾の先に。
       
       サン・マルコ広場からだと、ホテル・ダニエリ前の
       サン・ザッカリーア・San Zaccaria の停留所からやはり41番で。

       この線は国鉄駅前にも寄りピアッツァーレ・ローマに来ますが、
       本島の西外をぐるっと回りジュウデッカ島・Giudecca の西から
       本島の南側とジュウデッカを繋ぎつつ、
       サン・ジョルジョ・マッジョーレ島・San Giorgio Maggiore に寄り、
       サン・マルコ広場の東サン・ザッカリーアの停留所に出るので、
       大運河をゆるゆると進むよりも早くサン・マルコ広場に着きます。
       但し、大運河沿いの邸宅を愛でたい観光客向きでない事は確か。

       それ以降は一般のヴァポレットと同じに進みますが、
       ビエンナーレ会場のあるジャルディーノ・Giardino か、
       その次のサンテーレナ・S.Elena あたりで
       船の係か船長に「チェルトーザで降りる」事を伝えます。
       というのも、チェルトーザ停船はリクエストに寄るからです。
       
       ではチェルトーザから乗りたい時はどうするか
       桟橋の先に← →の付いたボタンがあり、
       それを押すと停まってくれるという訳で、
       この41番は日中は1時間に3本あります。

       地図の島に赤丸を付けた場所に停留所があり、
       向かいの赤丸が次のサン・ピエトロ・S.Pietro の停留所で、
       ここは本島と繋がっていますから、ここからだと3分の距離。



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      ◆チェルトーザ島  1・2・3

       チェルトーザ島の長い桟橋の先に降り、
       ゆらゆらと揺れる木の桟橋を島の入り口に向かいます。

       なにせ、チェルトーザ島という名前は聞いた事もなく、
       どこにあるのかも勿論知らず、地図を見て確かめたほど。
       なぜ行ったかと言いますと、
       マッゾルボ島に最初に行った時に、先にこの島に寄り、
       ここにあるホテルとレストランを見てくれ、というのが
       葡萄摘みの行事手配をしてくれたミケーラからの言葉だったので。
     
       まったく何があるのかも、どんな島なのかも知らずに・・、ははは。
       そう、関係者一同はよく知りすぎていて、
       部外者が何も知らない事にも気がつかないのは良くあるでしょう?
       で、このshinkaiは、いつもどうにかなるさタイプで、
       どうにもならずに、きゃいんという事もよくあるのですが・・、
       のこのこ言われた通りにやって来た次第。
       まぁ、話を聞いてもピンと来なかったでしょうね、全くの所。

       で、島の桟橋からはサン・マルコの鐘楼がこんな風に西に見え、
       島の右手にはヨットの係留が続き、南のりド島も近くに。



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      ◆チェルトーザ島  4・5

       桟橋の最後に島の入り口風門柱があり、
       そこを入ると、あれこれ矢印の表示が出ているので、
       バール・ホテルを目指し長い建物の間を辿り奥に。

       で、この建物が、目ざして来た
       チェルトーザ・ホテル・Certosa Hotel
       レストラン・チェルトジーノ・Ristorante Il Certosino.

       ホテルの前には、色鮮やかな椅子の並ぶバールのテラス席。
       


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      ◆チェルトーザ島  6・7・8

       シェフのイヴァン・ガルラッシ氏・Ivan Garlassi
       面会の約束があるのですが、とレセプションに告げ、
       待つ間もなくにこやかに迎えて頂いた中年の男性、
       わっ、なに、このハンサム?! と内心の衝撃!!
       
       ははは、本当なんですよぉ。
       背も高く物腰柔らかで・・、最後に写真をご覧頂きますからねぇ。

       という事で、イヴァン氏に連れられての島巡りの始まり。

       まずは隣の建物の壁に掲げられた大きな写真ですが、
       これで島の位置、上空からの様子がよく分かります。
       島全体の広さは、約22ヘクタール。

       サン・マルコ広場等の街の中心部が西に、
       そして島の殆どが緑に覆われている様子。
       僅かに島の入り口部分に建物が固まっていますが、
       これらはヨット製造と修繕関係に使われていて、
       奥に見える四角い2階建てが、このホテル。

       真ん中あたりに細長い建物と草原が見えますが、
       ここも建物が修復されている部分。

       島の上に右から張りだすのは、りド島の一番東端で、
       左の上に見えるのが、本土側からず~っと伸びる
       プンタ・サッビオーニ・Punta Sabbioni の先っぽで、
       りド島からもずっと延びているのが見えますが、あの先に
       ヴェネツィアを高潮から守る筈のモゼ・Mose`の防波堤が。

       航空写真だと、ラグーナ・干潟の位置、様子がよく見えますね。       
       左手前にも大きな干潟が見えますが、ここは膝までの水深だとか。

       りド島のこちら側の水の色は濃く見えますが、
       サン・マルコ広場の前を、背後のサン・ジョルジョ島を隠す程の
       巨大なクルーズ船が通り過ぎアドリア海に出航して行きますが、
       りド島に沿って東に行き、そして右に回り深い海域に、
       というのが良く分かる水の色です。



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      ◆チェルトーザ島  9・10・11・12・13

       島の周囲はやはり壁に囲まれているのですが、
       その内側に遊歩道の部分が切り開かれ、散歩道に。
       とりわけヨットの係留に使われている島の北側は
       きちんと整備されています。

       最初の写真の左側に金網が張ってあるのが見えますね。
       あの中はもうジャングル同然で、
       イヴァン氏はホテルの庭奥の金網の柵を外して
       内側のジャングル部分の案内を。

       まったくサン・マルコ広場から15分程の場所に
       こんなに緑に埋もれた島があるなんて想像できませんよね。
       
       この島の名前チェルトーザが示す通り、
       島には7世紀頃アゴスティーノ派の教会と修道院が造られ、
       15世紀初頭にチェルトーザ会(カルトゥジオ)の僧達が集い、
       ヴェネツィア・ラグーナにおける重要な位置を占めていた様子。
       
       が、ナポレオンの占領による修道院の閉鎖の後、
       この島は軍の使用する所となり、それも1960年代に完全に放棄、
       島は植物の天下となり、軍が使用していた建物も屋根が落ち
       木々に埋もれ、どこに何があるのかも見えない程!

       それがヴェネツィア市に無償で委託され、漸くに2000年頃より
       島を蘇らすプロジェクトが進み始め、かっての建物の幾つかを修復、
       こうして造船所、ホテルなども開かれたという次第。
       70程の兵舎、家畜小屋等跡などが島に散らばっている様子ですが、
       その内の40程を徐々に修復していく計画だとか。
       
       細く通る道は伐採や工事用の道で、まだ一般の人は通れず、
       至る所に野生の実が熟しています。
       

       
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      ◆チェルトーザ島  14・15・16・17

       上空からの写真で見えた、島中央の修復された建物。

       カーザ・デッロルトラーノ・Casa dell'Ortolano
       名札がついていましたが、どうやら講義室などに使われる様子。

       近くに修道院の遺跡があり、窓の形などから見ても、
       修道院関係の建物だったと思われます。

       これだけのジャングルの中にあって、この草地を保つには、
       やはり常に手入れが欠かせないそう。



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      ◆チェルトーザ島  18・19

       この古い古い壁が修道院の跡です。
       応急処置を施され、新しい植物の浸食が無い様に
       周囲は刈り込まれ。 



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      ◆チェルトーザ島  20・21・22・23

       最初の写真が、修道院の中庭に当たる場所で、
       ぐるりと2重の壁、つまりこの中庭を囲み
       僧院の部屋があった事を示します。

       大きな木のこちら側の、盛り上がった場所に井戸の跡が見られ、
       この木は中庭の真ん中から少し外れた位置にありますが、
       それについてイヴァン氏は、
       建築美学的に見て均衡が取れた位置であると。
       僧院の様子にしても、地面に木の枝で図を描いたりの説明で、
       大変良く分かりました。

       中庭への入り口も木で補強されていて、
       いずれはここも修復されるのを待機中なのですね。
       まだ何に使うかは決まっていないが、
       やはり公共的な建物になるだろうとの事。 

       今見える建物跡の壁にも、最初の建物を変えた跡が残り、
       木の階段があったとみられる場所や、
       多分その下の小さなアーチは、パン焼き窯の跡だろうとか、
       かっての人間の営みの痕跡を偲ばせます。
     
 

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      ◆チェルトーザ島  24・25

       至る所に見られるこんな木の形、分かります?

       宿り木が巻きつき繁殖し、元の木は既に枯れ果て
       今は宿り木が独り立ちしているのです。

       なんとも凄い生命力と繁殖力で、
       悪魔的な美、とでも言えますね。


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by italiashiho2 | 2010-09-11 01:56 | ・ヴェネツィア | Comments(0)


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