2011年 12月 18日

   ・・・ ポンペイ遺跡 最終回 ・ 秘儀荘 その2 ・・・

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       お陰さまで、漸くにポンペイ遺跡のご案内の最終回。
       こういう旅の纏めは、ブログをしているからこそできる事で、
       本当に、お陰さまです!

       ポンペイの北西、城壁外に位置する秘儀荘・Villa dei Misteri
       ご案内の2回目。
       さて、あの有名な壁画の部屋に行く前に・・、

       上の写真は、一つ手前にある寝室で、
       巫女と、踊るサーティロ・Satiro と。

       隣の壁画にもSatiro の存在があり、
       これが辞書を引いてもイマイチ、ピンと来ないのですが、
       日本の辞書によると、色子とか、性的に貪欲とか表現され、
       ギリシャ神話のサチュロス、半人半獣の森の神と。
       イタリア語の辞書でも似た様なものですが、

       我がイタリア語の先生アンナリーザによると、役者だと。
       という事であれば、
       半獣にも描かれておらず、ギリシャ悲劇に出演の子役の様なものかと。
       そう考えると、納得できる気もしますが、
       どなたかご存知の方、お教え願います!


       この部屋の床モザイク、色使いも上等でしょう?
       寝室と言っても奥の部屋なので、これも納得ですね。
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       もう一度、家の平面図をどうぞ
       上の寝室というのは、4.の部分、
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       そしてあの有名な壁画は、5.Sala del grande affresco に。
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       隣との境は閉じられ、前部からの眺めだけで、
       良く見えるので文句は言えないものの、
       奥は遠く斜めになりますし、細部を眺めるのは無理な状態。

       昔子供の頃にこの絵の一部を本で見て以来、
       なんと美しく魅力的で、不思議な絵なんだろう、
       どんな大きさ? 
       何を描いているんだろう?
       とずっと考えて来ましたから、今回このチャンスを得て
       どんな場面があるのか、大きさも等身大と分かると、
       もっともっと意味が知りたくなりました。

       フレスコ画とはいえ、通常のフレスコ画が艶なしなのに、
       ここのは、というよりもポンペイの壁画の大半に共通する特徴の、
       艶のあるのがしっかり分かるのは、
       どういう工程で描いたのかも知りたく、

       またつい最近、このポンペイの赤色は、
       本当は黄色だったのが、噴火のガスの影響により赤になったのだ、
       という研究発表があったのも、皆さんご存知ですよね?
       
       そんなこんなも含めかなり一生懸命に読みましたので、
       上手くお伝えできますように!


       写真はかなり撮って戻りましたが、
       なにせ遠く前面からなので、斜め位置からの写真となるので、
       これ以降はガイドブックからと、ウィキペディア・W と記します、
       からのでご説明を。

       まずは全場面を2つに分けてどうぞ
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       絵のオリジナルはギリシャの紀元前4~3世紀のものだそうで、
       これが描かれたのは紀元前1世紀の中頃と見られ、
       上の写真でお分かりのように壁の3面に渡って描かれ語られ、
       左から右に進む全体の長さが17m、高さ3mの物。
       この高さは、壁の床から天井までのものと思われ、
       描かれた人物は等身大とお考えを。

       この古い時代に描かれた物の中でも、これ程の素晴らしい
       出来ばえの物は他に類を見ない、という事もありますが、
       
       同時に、この不思議な絵について未だに何が主題なのかが
       論争され続け、様々な定義付けがあるようで、
       どちらがというのも到底難しく、
       ここでは、どちらの説も一緒にご紹介致しますね。
       


       こちらがガイドブックにあった説明図で、
       I~X の場面に分けているので、それに従いまして、
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       登場人物は全部で29人、いずれも舞台の上の高さのイメージで、
       この事からもかなり劇的要素が強く感じられますが、

       I. 儀式の会則を読む少年と、寄進者(写真W)
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       ギリシャ神話の酒神ディオニュソス
       ローマ神話ではバッカスにあたりますが、
       その酒神礼拝というのが当時ローマでも大変盛んで、
       というのも、入信すると現実から逃避できるという触れ込みで、
       悪い風習、多分飲酒が、紀元前2世紀頃に大いに広まったのだそう。

       おまけに女性や奴隷も参加できたので、
       ひょっとして人種混合の性的交わりを行う秘密宗教団体では、と
       ローマの上院は許可なしの宗教集会を禁止、
       違反者は死刑、とのお達しも出たそうですが、
       ポンペイではまるで関係無しに続けられていたそう。

       近年フランスの歴史家 Paul Veyne なる人が
       この絵に新しい意味づけを与える発表をしているそうで、
       比較する為にも、こちらの見方も一緒に書きますね。

       彼によると、この絵画は宗教儀式にはまるで関係なく、
       裕福な家庭の娘の結婚式の準備を描いたものだそうで、
       この場面は、
       花嫁の弟が、古典の文章に集中している姿で、
       後ろに座っているのが家庭教師で、手に巻物を持ち、
       左側に立っているのが少年の母親で、
       学問の進み具合を吟味していると。

       右端のお盆を持っている女性は、
       従来の説では、春を現わす女性が聖なるパンを備える、とし、
       フランス歴史家説では、女性は奴隷で、婚礼の良き印としての
       ゴマの入ったパンを、招待客に運ぶ為に持っている、と。



       II. 従来説、左から夏、冬、秋を現わす女性で、(写真ガイドブック)
       右の秋を現わす女性が(この絵では切れていて)
       下の絵の左端に見えますが、お盆に水を注いでいる所で、
       真ん中背中の女性が巫女である、と。
       すんまへん、書いている私もこの辺りの説明が良く分からず・・。
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       仏人説では、水を注いでいるのは、婚礼の水浴の為であると言い、
       実際ローマ人の風習では、婚礼の初めての性的交渉の前に、
       宗教的な水浴をする事が行われていたとか。



       III. と IV. ギリシャ神話の森の神、ディオニュソスの従者の
       半獣神シレノスが竪琴を弾き、奥の笛を吹いているのは、
       女性の羊飼いで、羊飼いが山羊の子に乳を与えている場面。(写真サイトから)
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       仏人説、この音楽家は婚礼の為に雇われた事を暗示していると。

       右端の女性が驚いた仕草と顔で、大きくマントを広げ逃げる様子ですが、
       次に見える少年が掲げる芝居の面に驚いている、と言い、



       V. と VI.左場面 別のシレノス、頭に蔦の冠を被り座っている、が、
       仲間の若いサーティロ(上記)に、カップからワインを飲ます
       または若者がカップの底を覗きこんでいる、
       後のも一人のサーティロは、半ば冗談で面をかざし、(写真ガイドブック)
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       いずれも大体似たり寄ったりの説で、

       右半分が一番剥落部分が多いのですが、
       ディオニュソスが既にサンダルを片方脱ぐ程に酔い
       アリアドネーの膝に寄り掛かっている、という図で、
       この場面は部屋の一番正面に当たり、宗教的儀式の始まる
       鍵になる場面だというのですが、

       仏人説は、ディオニソスは酔う程に愛人のアリアドネーを
       愛していて、自分よりも高い位置に彼女を置いているのは、
       花嫁の幸せと子宝に恵まれる事の暗示であると。


       
       VII. 真ん中の跪いた女性が儀式で
       ファッロ・Fallo という自然活動の源を示すシンボルである棒を
       取り出し、籠に入れるという場面なのだそうですが、
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       ファッロという言葉はもっと直接に男性のシンボルをも示し、
       絵が見難いのとで、・・よう分かりまへん。

       右に見える羽のある女性が鞭を振り上げている姿が、
       この場面の中寄りに見えるのが、私には一番分からなかった部分ですが、
       この中央の膝まずいた女性に属するのではなく、
       次の場面の左側に繋がると知り、納得。
       ・・位置配地をもっと上手くしてくれぇ、と内心文句、ははは。



       VIII. 左側、鞭うちされた若い女性が、庇護を求めるかのように
       腰かけた女性の膝に蹲っており、
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       伝統的解釈では、ディオニュソス礼拝の宗教団体では
       (新入会者には?)鞭打ちは一般的な事だったと言い、

       仏人説では、この若いヌードの女性は、
       新婚初夜に恐怖を抱いたのだと言う解釈で、

       続いてヌードでタンバリンを持って踊る女性の後ろ姿があり、
       その背後に杖を支えている女性姿。

       ・・う~ん、この辺りの事情背景が分かりませんねぇ。
       後ろの女性が支えている杖は、正面の酔っぱらったディオニュソスの
       膝に寄り掛からせているのと同じ様ですし・・。
       

       
       IX. この場面はいずれも同じ様に、花嫁が婚礼の準備で、
       伝統にのっとって髪の毛を6つの房に分けている所であると。
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       X. 家の女主人であると言い、最近の説では
       娘の婚礼準備を援ける母親、とも。
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       この絵は、入り口の右手前壁にある様で、これは見ていないのです、
       残念、前の方を見たいばかりで気が付きませんでした。

       という事で、絵の背景については確かな事は分かりませんが、
       いささか神秘的で舞台運びの様な素晴らしい絵と、
       それを愛でるだけで良いのかもですね。

       所で、この部屋はtriclinio・横臥食堂、つまり
       ローマ貴族が横になりつつ食事をする部屋だったと言い、
       こういう絵を見ながらの食事、
       う~ん、優雅というかなんというか、凄いですねぇ!

       
       そしてこの背景に使われている赤色、
       ポンペイの赤、と呼ばれる有名な赤色ですが、
       こうして写真が変わるだけで、随分と発色具合も違いますが、
       どんな画材で、どんな描き方をしていたのかも気になりまして・・。

       ポンペイの赤、で検索をかけて出るのがこの赤
       随分と上の色と違います。
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       写真の色の発色は、隣に来る色、全体の暗さ明るさに因って
       大いに変わりますし、カメラによる違いもありますね。

       色の元を調べると、最初は辰砂を使っていたのが、
       この鉱石は水銀を含む事から体に悪いのと、大変高価な事から、
       朱に近い色から弁柄色までの自然界の色を使用するようになり、
       色の名で言うと、ロッソ・イングレーゼ・rosso inglese、
       エマティーテ・ematite、テッラ・ロッサ・ディ・ベローナ・
       terra rossa di Verona、そしてオークラ・ロッサ・ocra rossa 辺り、

       それに土地の特有の赤色があるので、それらを混ぜていたのではないかと、
       つまり実際に見た赤色は、上で見る色よりもも少し明るい印象が
       ありましたので。
       

       と、つい最近の学者の研究発表で、ポンペイの赤は
       オリジナルは黄色で、噴火のガスの影響で赤になった、と
       いうのがあり、かなりの反響を呼びましたが、

       今迄あれこれご覧頂いた中でも黄色と赤の差は明確に分かりますし、
       黄色であったというのであれば、どの種類の黄色が赤になるのか、
       その辺りが知りたいですね。

       と、肌色との関係から、黄色という背景はかなり難しいのではないか、
       背景が赤である事を初めから決めていて、肌の色があるのではないかと、
       あれこれ考えますが、
       途中であれこれ研究発表の資料もファイルしましたので、
       またじっくり読んでみたいと思っています。

       cuccciolaさんが、この発表についてこちらに
       http://blog.livedoor.jp/cucciola1007/archives/3037807.html       


       次に描法ですが、通常のフレスコ画では出ない艶があったのは
       自分で見ましたので、これについてもあれこれと。

       日本の方のブログで、
       石灰とロウを加えた石鹸水に色を混ぜて絵具を作り、
       鉄ごて、大理石のローラーや磨き石等で描いた絵を磨き上げ、
       最後に布でつやだしをする、
       と書かれているのを何件か拝見しましたが、

       当時はまだ石鹸が使用されていない時代であり、
       石灰とロウを加えた石鹸水で色を混ぜる、というのは
       顔料を使ってテンペラを描いていた身には、
       どうもピンと来ず、
       磨き石などを使えば色が剥げるであろうし、と、
       どこかに描法が無いかと探し回って、これかなと思うのを。

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       エンカウスト・Encausto という古い描法で、
       大理石、壁、木材、テッラコッタ、象牙などにも描いていて、
       顔料をチェーラ・プーニカ・cera punica という蜂のロウに溶かし、
       これは粘着性を持たすためで、
       この液を火鉢の中に入れ温めて置いたのを、筆、またはヘラで描き、
       その上から金属製の工具で押さえたのだそう。

       チェーラ・プーニカという蜂のロウ、蜜蝋は、
       ほんの少し鹸化し、これが顔料をすべらかにし仕事をし易くすると。

       ですからフレスコ画というよりテンペラ画描法に近く、
       (この違いについては下に)
       仕上げも、乾いた後に少しの油を混ぜ溶かした蜜蝋を上から塗り、
       温めた工具などで温めてロウを滲みこませる様にし、
       仕上げは適温の布で艶ぶきをしたのだそう。

       この描法は既にギリシャ時代に確立されており、
       ポンペイの壁もこの方法であると。

       フレスコ画というのは、壁にした下塗りの乾かない内に
       絵具を水で溶いて描き、
       テンペラ画というのは粘着性のある卵の白身、黄身などを
       媒体にして描くもので、他にも媒体はあれこれありますが、

       時代が下がり、かのレオナルド・ダ・ヴィンチ
       フィレンツェのヴェッキオ宮の壁に試みて失敗したという、
       アンギアーリの戦いの図は、フレスコ画に
       多分このエンカウスト描法を取り入れようとして、
       失敗したのであろうと。

       「アンギアーリの戦い」始末記と、その周辺もろもろ
       http://italiashio.exblog.jp/14885331

       つまり、日本の方のブログで拝見した描法や仕上げは
       結果的にまるで違っていた訳ではないのですが、
       かなり短絡的で、疑問を持ったのが逆に私には幸いで、
       レオナルドの戦い図の失敗原因にも、納得もでき、
       あれこれ知るチャンスとなりました。

       エンカウストの描法についても、もっと細かい方法も
       見つけましたが、ここではパスしますね。
       
       蜜蝋で作った蝋燭は、中世市などで見かけた事があり、
       これは灯しても煤が出ないのだと、聞きました。

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       さて、これでポンペイの遺跡、最後の秘儀荘の壁画についても
       なんとか書き終え、ちょっとホッとしています。

       長い拙いご案内にお付き合い下さり、本当に有難うございました!
       興味を持って書いたのが上手く伝わり、
       皆さんも楽しんで下さった様にと願っています!


      ***
       最近家のインターネット接続が、クリスマス前のせいか、
       はたまた私めのPCが、酷使にそろそろの黄信号を出し始めたのか、
       何やら恐ろしい気がしておりますが、
       まったく作動しない時が多くてハラハラ、
       明朝するつもりの予告更新が、上手く行きますように!

       ・・はぁ、遊びのお誘いが入りまして、予約投稿をしてお出かけを。
       ですから、必死で纏めたのですが、
       なに、近くの散歩とお昼をご馳走になりにね。
       ええ、お天気も良さそうで、
       家の掃除もほったらかしで、はは、出かけて来ま~す!
   
       
       いつも有難うございま~す!
       励まし応援クリック、よろしくお願いいたしま~~す!

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by italiashiho2 | 2011-12-18 23:40 | ・ナポリ・アマルフィ Napoli e | Comments(8)
Commented by fresco1939 at 2011-12-19 00:42
こんばんは〜、おつかれさまでした。実物を見ていないので、勝手な思いこみですが、
やっぱり朱色がかっているほうが好きなんですよ。
それにしても気品があって見事なフレスコ画ですね・・・
Commented by italiashiho2 at 2011-12-19 01:19
★frescoさん、こんばんは! コメント有難うございます。

はい、私もあの弁柄に近い色だと少し重い気がして、もすこし朱の入った方が美しいのではないかと思いますし、
実際見た時の印象も、もっとあの色よりも明るかったと思います。
ええ、あの中の何人かは本当にしとやかな美人に描かれていて、主題は不思議さがあるのに淫らではないですよね。 やはり凄い絵だと思います。
Commented by 二木一郎 at 2011-12-20 14:34 x
Shinkaiさん、こんにちは。

秘儀荘は、恐ろしいくらい凄味がありますね!
赤い背景の人物はもちろん、黒い背景の植物や動物・文様も素晴らしかったことを覚えています。
絵描き仲間十人くらいで見たときの疑問は、やはり赤い顔料は何?この艶はどうして?に集中しました。

顔料は、あの鮮烈さから言って水銀朱と、酸化鉄を主成分とした弁柄系の顔料が使われていたであろうと思います。
天然の辰砂ばかりでなく、人造の水銀朱も紀元前から使われていました。水銀朱も弁柄も原料を高温に熱して生成しますので、耐熱性は充分のような気がします。

元は黄色かったという説には私もピンときません。高温で赤く変化する黄色は聞いたことがありません。
しかし、凄まじい高温の火砕流に巻き込まれるという尋常ではない状況にあったのですから
まだ知られていない変化を起こす黄色があるのかもしれませんが。

*文字数が多すぎると警告が出ましたので2度に分けます。
Commented by 二木一郎 at 2011-12-20 14:35 x
続きです…

エンカウストという技法は初めて聞きました。
顔料にメディウムを混ぜる技法はすべてテンペラと言えますので、まさにテンペラですね。
ブォン・フレスコで描いた上に、フレスコ・セッコの代わりにエンカウストを使ったのかもしれませんね。
ダ・ヴィンチの「アンギアーリの戦い」の失敗原因がエンカウストにあるのではないかという説は納得できます!
忠実な再現ドラマによれば、焚き火の熱で絵具が流れてしまっていますから、蜜蝋を使っているのなら当然という気がします。
ヴァザーリの壁画の下から「アンギアーリの戦い」が発見されれば謎が解けますね。

あの赤と艶は、使われた顔料・技法もさることながら、高温の火砕流に長時間晒されたわけですから
熱の影響によるものだとは考えられないでしょうか。
陶器の釉薬も七宝も、高温で焼くと艶やかな色と光沢を持ちます。
秘儀荘の壁の表面に、それと似た現象が起こったのではないか…。
もっとも、そのくらい高温になれば、絵自体が無事では済まないかもしれませんね。
Commented by italiashiho2 at 2011-12-20 18:14
★二木さん、こんにちは! コメント有難うございます。

はい、今回のこれは二木さんに読んで頂いてご感想をお聞きしたかったので、色の種類、変化について同じご意見であるのも知りとても嬉しいです。
弁柄などの濃い色に朱が入っていますよね、あの鮮やかさは。
中には種類によって変化したのもあるにせよ、あれ程の色の描きわけが出来ているものが、変化した色とは考えられませんよね。

蜜蝋はかなり黄色いので、それが色に、とりわけ白色などに影響しないのだろうかと思ったりですが、上には書かなかったのですがエンカウストの工程について書き残した物があるそうで、
それによると媒体、色作りの方法に、純正の蜜蝋を海水の中で煮る、という工程があるので、これで白い蝋が出来るのかも。 
牛の膠に蜜蝋を加え、その脱脂の為にある種の石灰を加えて、とあり、そうやって出来た濃厚なのを水で薄めた可能性もある、と読みましたが、まさにテンペラですね。

2回に分けます。
Commented by italiashiho2 at 2011-12-20 18:16
★続けます。

あのレオナルドの懐かしいヴィデオをアンギアーリの博物館で再見しましたが、確かに部分部分で押さえずに、手前から焚火の火鉢を近づけて乾かそうとしていましたね。
あの場面は昔見て、イタリアに来てからもTV放映で見ていましたので良く覚えていますが、こうして今思い出すと、良く納得できます。
あの部分だけを見せていたのですが、DVDはないのか、と聞きましたら、RAIの許可を貰ってあそこだけ上映している様子で売っておらず残念でした。

それにしても、全くあれだけの絵がよくぞ残ってくれたものだと思った事でした!
Commented by kazu at 2011-12-21 18:36 x
ご無沙汰しました。
実は私のパソコンも調子が悪く思い切って修理に出してなんと不自由な日を送っています。
年末年始で忙しい時期を選び出したもののやはり寂しいものです。
そんなわけで夫のパソコンを借りブログはどうにか呼んでいます。
ポンペイ最後は秘儀荘
美しい写真の数々パソコンが戻ったらゆっくり拝見するのを楽しみにしています。
Commented by italiashiho2 at 2011-12-21 22:59
★kazuさん、こんにちは! コメント有難うございます。

パソコンの修理ですか?! どちらか温泉にでもお出かけかと思っておりました。 今頃はパソコンなしではやっていけませんね、しっかり中毒患者になっていますが、こちらのはまだ動いてくれるので、今の所大丈夫と思うのですが、時々つっかえますね、恐ろしいです。

はい、また戻ったらゆっくり見てやって下さい。 本当に美しく良く残っていましたので。

先日、急がないメールを送っていますので、またそれもPCが戻ったら見てやって下さいね。



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