イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

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2012年 02月 10日

   ・・・ n. 2 大聖堂の煌めきを ・ アマルフィ ・・・

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       かってのイタリアの4大海運国の中で、
       一番古い歴史を持つアマルフィの町の、素晴らしい大聖堂
       今日はそのご案内の2回目、
       天国の回廊・Chiostro del Paradizo 磔刑教会・
       Cappella del Crocifisso 地下礼拝堂・Cripta
       そして聖堂内部をご覧頂きますね。

       トップの写真はガイドブックからの物で、
       上空から眺めると、聖堂前の階段の長さ高さ、
       聖堂の奥行きも良く分かりますが、
       鐘楼の左奥に四角な回廊が広がり、
       聖堂との間にかなり大きな磔刑教会、という配置。

       では、聖堂の正面階段を上がり、ロッジャ部分を左に、
       その隅の扉から回廊にどうぞ。


       見慣れている回廊は、花の咲く花壇があり、
       または緑の植え込みが模様を描く回廊ですが、
       ここには椰子の木があり、はは、
       アラブ風のアーチ飾りで、やはり南国のイメージ。
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       天国の回廊と呼ばれる由来は、アマルフィの有力市民の為の墓地
       として1266~68年に建設された事に因るそうで、
       17世紀には殆ど放置された儘になっていたのを、
       20世紀初頭に修復、公開されたのだそう。

       現在も、中庭を取り囲む回廊には7つの礼拝堂が残り、
       それらに描かれたフレスコ画は14世紀のものと。
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       上の真ん中の写真にも見えましたが、
       ローマ時代の石棺が5つあり
       これなどまさに素晴らしい浮彫が施された物ですが、
       あのですね、・・中世に再利用されたのだそう、ははは。
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       回廊の壁面に展示された物の中で、大変気に入ったのは、
       このコズマ式モザイク装飾のあれこれ
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       左下は床細工、その他は細工の一部なのでしょうが、



       細部アップはこんな感じ。
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       角の小鳥と花以外の抽象的な模様が、今回この一帯で
       たくさん見かけたもの。


       どこかの柱頭なのでしょうけど、ちょっと笑えません?
       ライオンに腰をかけて、頭にゲンコツをゴツンなのか、
       タテガミを掴んでいるのか・・、ははは。
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       コズマ式モザイク・コズマーティというのは、12~14世紀にかけて
       主に教会の床、祭壇、説教壇などに各種の硬い色石や大理石、
       ガラス質の金モザイク片などを利用し、
       ビザンティン美術の流れを汲む抽象柄の装飾を施したスタイルで、
       ローマのコズマ・Cosma家一族が得意としたもので、
       4代に渡る7名の名、ロレンツォを初めとする、
       の名が残ります。

       彼らの作品の残る有名なローマとその周辺の教会は、
       サンタ・マリーア・マッジョーレ聖堂・Basilica di Santa Maria Maggiore
       サンタ・マリーア・イン・コスメディン教会Santa Maria in Cosmedin
       そして、
       スビーアコ・SubiacoのSacro Speco の扉 ここは確か
       聖ベネデット修道院がある場所と。
       チヴィタ・カステッラーナ・Civita Castellana(ヴィテルボの近く)の
       ドゥオーモの正面壁、との事。     


       皆さんも、教会の床がびっしりと各種の色大理石の模様で
       埋め尽くされているのは、こちらで良くご覧になっていると思いますが、
       コズマ式、という言葉に出会ったのは、
       ヴェネツィアのカ・ドーロの修復について読んでいる時で、
       そういえば、とサン・マルコ聖堂の床模様を想い浮かべたのですが、
       それでもまだイマイチ、柄だけが頭に残らなかったのですね。
       多分面積が広すぎて、凄いなぁ!とだけ、ははは。

       所が今回出会いましたのは・・、
       こちらをどうぞ。

       こんな様子の小ぶりの抽象柄、というのか、
       白色の余白が小気味よく斬新、と目に映りました。
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       こんな柄が、教会内の高く設えられた説教壇にあったり、
       白色との取り合わせが如何にも、
       アラブ風が良く映える南イタリアのイメージですよね。
       アマルフィから出かけたサレルノのドゥオーモ
       その美しさに目が引かれ、初めてピンと来たのです。
       はい、いつも遅めのshinkai!
       サレルノのドゥオーモもまたご覧頂きますね。

       ヴェネツィアの館 カ ・ ドーロ  その1と2 
       http://italiashio.exblog.jp/13670932
       http://italiashio.exblog.jp/13683956

       夏のヴェネツィア ・ ヴェネツィアの館、そしてあれこれ 
       http://italiashio.exblog.jp/12672369
   


       さてこちらは、回廊とドゥオーモの間にある
       磔刑教会・Cappella di Crocifisso
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       礼拝堂・Capellaという呼び方はガイドブックに、
       サイトにはバジリカ・聖堂ともある、
       大教会の天井の高さと広さ。
       それも道理、元は中世初期に建設された物で、
       アマルフィの町の最初のドゥオーモだったのだそうで、
       3廊式、上部に張り出した、かっての婦人用の歩廊も。

      
       壁にはフレスコ画もたくさん残り
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       ここは最後の修復がつい1996年だそうで、
       現在は博物館になっていまして



       こんな浮彫の聖母子像や
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       木彫彩色の聖母子像も
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       マリーア様は媚がなくて良いなぁ、と思うのですが、
       ボクの方はどこか、とっちゃん坊やのイメージで・・、
       失礼をば! ・・でもね、ははは。



       修復に因り、かっての古い礼拝堂も現れたそうですが、
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       展示品には、こんなお輿もありまして、
       18世紀の中国製、黒の漆に金彩色。
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       元々は世俗で用いられていたのが聖堂に贈られ、
       大司教様がお出ましの時に用いられていたのだそう!
       
       下部に見える四角い金具の張り出しに棒を通し、
       前後4人で持つ、という形ですが、
       ・・籠の様に肩に担ぐのと、腕に下げるのと、
       どちらが重く感じるのかな?



       こちらは、聖堂の地下礼拝堂・Cripta
       大変豪華な造りですが、
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       元は13世紀に造られ、町の守護聖人の聖アンドレアの
       聖遺物を祀るためのものだったのが、
       1600~12年にスペイン王フェリペ3世の個人的な
       意思に因り、この様に修復されたのだそう。
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       聖アンドレアは、キリストの12使徒の一人、
       コスタンティノーポリの正教会の初代総主教様だそうで、
       ・・これ以上は知らず、書けませんです、 
       1206年に町の守護聖人となり篤く祀られたのが、
       その後いつともなく紛れ、はは、

       1304年に巡礼の一人が、その聖遺物から滲み出る液に因り
       新たに発見したのだそう。
       これをマンナ・ディ・サンタンドレアと言い、
       聖人の祭日11月30には、未だにその現象が起こるのだそう!

       こういった聖人の奇跡というか、科学的には説明できない現象が
       このイタリアの国にはあちこちにありまして、
       その代表的なものが、ナポリのサン・ジェンナーロ
       聖遺物、聖人の血液が毎年2度液化(正しい言葉はなんと?)するのですぞ!



       アマルフィの大聖堂内部
       ご覧の様に、絢爛豪華なロココ様式の物で、
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       主祭壇
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       天井
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       どうもこういうのは苦手でして、写真も3枚だけ。



       表に出て、ほっと一息。
       正面階段上からの眺め、目線が高いでしょう?!
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       やはり、この正面が一番美しいですね!!
       もう一度ご覧頂き、
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       最後は、アマルフィの海の色をどうぞ! 
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     *****

       いつもブログご訪問、有難うございます!

       先日来、エキサイトブログのアクセス解析ページが変わり、
       どのページを前日見て下さったか、どんな検索言葉で
       来て下さったのか等がより分かるようになりました。

       これが今迄私めが考えていた様子と遥かに違い、
       想像を大幅に上回るばらばらまちまちでして、ははは、
       逆に言うと、如何にこのブログが趣旨一貫しているかという、あれ?
       てな事で、
       ではと、古い記事の中から、
       こんなんもおますが・・、という事で。

       今朝窓を開けましたら、この冬初めての雪!
       で、冬と夏をどうぞ。    
  
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by italiashiho2 | 2012-02-10 20:21 | ・ナポリ・アマルフィ一帯 | Comments(10)
Commented by fresco1939 at 2012-02-10 22:34
こんばんは〜、フレスコ画がいいですね。うまいこと剥落から免れているのか、
剥落を計算して?描いたのか(あり得ないけれど)・・・
年月との合作、味わいがありますね・・・
Commented by kitty_m3 at 2012-02-11 00:31
shinkaiさん☆はじめまして。
最近、こちらの素敵なブログを発見しお邪魔させていただいてます。
イタリア旅行前に知っていれば・・・と後悔してます。。。

去年は、アマルフィにも行きました。
「天国の回廊」の、柱頭の上の頭のおっきな彫像。
すごいツボ(笑)だったのを思い出しました。
Commented by italiashiho2 at 2012-02-11 02:14
★frescoさん、こんばんは! コメント有難うございます。

はい、あのまだ残るフレスコ画、とりわけ2枚目の半円の中のピエタ像が素晴らしいですよね。
色と言い、上手く余分な所が(失礼!)消えてしまい、まさに絵の精神のみが残った様ですよね。

年月が齎す重み、これが石造りの家、その壁の絵ですよね。新作ではどう真似をしても出ませんねぇ!
Commented by italiashiho2 at 2012-02-11 02:22
★kitty_m3さま、初めまして、こんにちは! ブログご訪問、コメント有難うございます。

どんな方かな、とちょっとそちらを拝見にあがって来ましたが、美味しそうな物と、ローマのトラステヴェレの記事もありましたね。
私は殆どローマは知らずに一般観光客並みなので、また改めてお邪魔いたしますね。

そうでしたか、アマルフィにお出ででしたか。 こうして見ると懐かしいでしょう?
そう、頭の大きい像は古い時代のに良くあるのですけど、なぜかライオンの頭に握りこぶしがあったり、肩にタオルをかけているみたいな様子で、あれは本当に可笑しいですよね。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Commented by 二木一郎 at 2012-02-12 00:08 x
shinkaiさん、こんばんは。

ドゥオーモの内部はこうなっていたんですね。
まったく何も記憶にありませんでした。
ファサードがあまりにも素晴らしいので、内部は記憶に残らなかったようです。

コズマ式モザイクという言葉は初めて聞きました。
これは良いですねぇ!
嫌な派手さがなくて、シックで上品ですね。
離れて見ると精緻、近くで見ると大らかなのが良いですね。
ゲンコツライオンの下などはクレーの絵のようですね。

壁画の残る古い礼拝堂の二枚目の写真は、全体が絵になっていますね。
こういうものを見逃さないところにshinkaiさんの目を感じます。
壁画の剥げ具合や中央が黄色くなっているところなど、ゾクッとするほど良い壁の表情ですね!

あと、個人的感情としましては木彫彩色のマリアさんがちょっと良いかなと…。
Commented by italiashiho2 at 2012-02-12 01:52
★二木さん、こんばんは! コメント有難うございます。

そうなのです、あの内部があれだけロココ調になると、逆にあちこちにありそうな一般的豪華さになってしまって、頭に残りませんね。 あの聖堂はやはり、正面が一番です。

コズマ式、なかなか素晴らしいでしょう? サレルノの聖堂の中で見て、俄然注目したのですけど、白を上手く使っていますよね。 
あの聖堂もまた見て頂きたい物の一つです。 入り口部分がちょっと変わっていて、それも興味深かったのです。

有難うございます。 はい、あのピエタは素晴らしいですよね。あれだけでもう十分で、左側が無いのが逆に良いのかもしれません。 我々日本人はあれを余白の良さと感じますし・・。
Commented by cucciola at 2012-02-12 06:59 x
shinkaiさま、

こんばんは。寒さも峠を越えたでしょうか。
わが町は雪に埋もれておりますが、なんとか無事に生き残っております。風邪がはやっているようなのでshinkaiさんもどうぞお気をつけください。

アマルフィの大聖堂、外観は黒が利いていてシックなのに、モザイクは明るい色で洗練されていますね。鳥の美しいこと!
そして浮き彫りの聖母や坊ちゃん風のイエス様も、南イタリア風で線がやわらかいのがほほえましいです。暖かな太陽が生み出した芸術って感じですね。

大司教様の輿にもびっくりです。まるで電話ボックスじゃないですか!
この中に納まるのも楽じゃないですね。
波に洗われた海岸と街がまるでおとぎ話みたいです。ため息…。
Commented by kazu at 2012-02-12 10:06 x
内部に施されたモザイクの数々にはびっくりしました。
抽象的な模様で現代でも使われそうな感じがします。
コズマ式という言葉は始めて知りました。
回廊も今まで見たものとは趣が違う南国を思わせるやしの木や花壇が穏やかな気持ちにしてくれます。
ここが墓地として作られたとはやはり天国の回廊そのものです。
Commented by italiashiho2 at 2012-02-12 16:50
★cucciolaさん、こんにちは! コメント有難うございます。

ああ、それがです、なんと今朝また雪で、おまけにそっと降り続いています! 夕方出かける予定があるので、坂道の様子が気になっていますが、そちらに比べるとこちらの坂は、子供だまし見たい位ですから、はは。

モザイクの鳥が口に咥えている花、またライオンなどの下に見える花の柄、あれはどこかのフレスコ画にも描かれていた気がするのですけど、実際の花をデザイン化して当時流行っていたのかも知れないな、と思います。 
どこだったのか、また思いだすと良いのですけど。

あの辺りの海岸線に沿った町、ポジターノもとても特徴があって良かったのですけど、海の色の明るさが美しさを増していると思いました。

ええ、あんな中国製があの時代に使われていたのですねぇ。電話ボックスに笑いましたが、cessoでなくて良かったです、ははは。
Commented by italiashiho2 at 2012-02-12 16:57
★kazuさん、こんにちは! コメント有難うございます。

ねぇ、あのモザイク様式、とてもすっきりで美しいでしょう? グーグルのイメージで検索していましたら、ああいう柄を白黒だけでしている現代のがあって、とてもモダンで、そのくせ少しレトロで、美しかったです。
幾何学模様というのは、古くなりませんね。

先日ほんの少し雪が降ったのですが、今朝はまた一面の白い景色で、おまけにまだ降り続いていて、冷え込んでいます。
そちらの冷え込みに比べると大した事が無いのでしょうけど、この冬は今迄暖かかったので、尚の事寒く思ってしまいます。
風邪などひかぬよう、頑張りましょうね。


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