イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

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2015年 09月 04日

   ・・・ フィレンツェのドゥオーモ ・ 朝の眺めと内部 ・・・

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       日中はまだ陽射しが強く暑いものの、朝夕はすっきりと涼しく、
       秋めいて参りました。
       と、少しは写真の整理に励まないとと思い出し、
       昨年9月の末に行った、ははは、フィレンツェを眺めています。が、

       なにせ撮る時は狩と同じで、下手な鉄砲数撃ちゃ当る式に
       撮っているので、いざ開くとその枚数だけにも恐れをなし、ははは、
       漸くにドゥオーモの朝の様子と内部を纏めました。

       宿がドゥオーモから2,3分の所にあり、
       時間はちょうど7時頃、街中も閑散とし、まだ観光客はおらず、
       ドゥオーモの足元もすっきりと見える様子をどうぞ!



       空がここでも既に秋の空っぽいでしょう?
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       サンタ・マリーア・デル・フィオーレ聖堂、正面
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       9年前に出かけた時の写真を眺めながら、自分なりにあれこれ
       頭の中に構成していた地理と、再会して見た時の聖堂周辺の広さが、
       随分違うのに我ながら驚きました。

       つまり、実際にこのドゥオーモのある周辺がとても狭いのに、
       聖堂が大きいので尚の事感じたのかも知れませんが、
       狭い地に、びっしりと詰まっている美の濃密さに驚いたのでした。

       聖堂の正面の詳細は



       聖堂前の階段上も、綺麗に水で洗われ掃除がすみ
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       向かい正面にある洗礼堂にぴったり付いて撮っても、
       これでいっぱい!
       まさにサンタ・マリーア・デル・フィオーレ・
       花のサンタ・マリーア聖堂の名に相応しい美しさ!
       尼僧さん達が何度か通り過ぎて行き・・、
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       正面扉。 漸くに観光客2人登場
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       そして上部
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       向かい側にある洗礼堂は、昨年秋は修復ですっぽり覆われていて、
       これが大いに目算を外れたのでしたが、

       ちょうど8年前の9月末の朝に撮ったのがありますので、
       それをどうぞ。 北側斜め前から
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       正面。 そうですね、本当に壁が汚れていたのですね。
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       洗礼堂の東の門ですが、「天国への扉」とも呼ばれるのは、
       この扉に嵌めこまれた中央10枚+他の化粧版の美しさからで、
       1401年のコンクールで選ばれたロレンツォ・ギベルティ
       Lorenzo Ghibertiの作品によります。
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       今回撮ったものの内から、
       下から2段目の右、ジェリコの壁の陥落
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       左、十戒を受けるモゼ
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       扉の真ん中に並ぶ2人の頭部、左が作者のギベルティで、
       右が息子でもあり協力者でもあったヴィットーリオ・Vittorio.
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       ですが、ここにあるのはコピー作で、
       ギベルティが1424年から28年間精根傾けて作った本物は、
       ドゥオーモ博物館に。

       洗礼堂の北側の扉の化粧版も彼の作というのですが、
       チラッと見ただけで記憶に残らず、次回またのチャンスに。

       洗礼堂についてはこちらに




       少しずつ明るくなって来ていますが
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       聖堂の北側には、まだ暗さが
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       7時半前か右の扉が開き、警備員が現れ掲示板を出しますが、
       観光客の入場は向って左の扉なので、また閉まり、
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       ふと気づくと、鐘楼の角に朝日があたるのが見え
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       カルツァイウオーリ通り・Calzaiuoliの角の建物にも
       手前角は、ロッジャ・デル・ビガッロ・Loggia del Bigallo.
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       朝日を浴びる鐘楼
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       ジョットーの鐘楼については




       聖堂南側から見るクーポラと
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       朝日に輝く、頂上にある十字架
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       南側の壁、余りにも広く大きいので、
       どう撮っても傾斜がつき・・。
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       朝日を浴び浮かび立つ、なんとも美しい鐘楼!
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       この撮っている位置の後ろに救急病院があり、
       救急車の係りの女性も一緒に眺めていて、
       本当に美しいね!と言い合った事でした。
       



       ではちょっとサンタ・マリーア・デル・フィオーレ聖堂に
       付いての基本を、モンダドーリのガイドブックから。
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       番号順に、
       1.中央入り口  常の観光客は左の扉から。
       2. ネオ・ゴシック式の大理石のファッチャータ・正面。
         ジョットーの鐘楼風模様ですが、装飾建築は1871~1887年に。
       3.鐘楼 ジョットーにより設計された85mの高さで、
         ドゥオーモより6m低い。
       4-1.ブルネレスキ設計建築の丸天井。
         当時に於いてかってなかった大クーポラを、伝統の木製足場なしで建設。
         頂上まで463段の階段で上る、別の一回り小さな内側のクーポラを
         造り、それが外側を支える仕組み。
       4-2.クーポラの頂上。  素晴らしい街の景観が見られる。
       5.様々なサイズの煉瓦
         曲面煉瓦とヘリンボーン(杉綾模様)を組み合わせた方法で、
         ブルネレスキはローマのパンテオンを見て発見した。
       6.内部の「最後の審判」のフレスコ画、ヴァザーリ作。
       7.大理石の床。 クーポラに上りながら16世紀制作の床の模様を
         見ると、迷路風になっているのが分ります。
       8.クーポラへの入り口、 となっていますが、
         現在入り口は反対側の北にあり、ここは出口。
       9.クーポラの真下の聖所、八角形。
       10.クリプタ・地下への入り口があり、ここには現在の聖堂以前の、
          4世紀に遡るサンタ・レパラータ教会の遺構が残ります。


       聖堂の起工式が行われたのは、1296年9月8日
       その時にサンタ・マリーア・デル・フィオーレ・花のサンタ・マリーアと命名、
       なんとも素晴らしい名前ですねぇ!
       
       以前この場所にあったサンタ・レパラータ教会・S.Reparata
       の遺構は、現在地下の博物館として見学できますが、
       その何倍もの大きさ、しかも2度に渡る計画変更で拡大され、
       途中の中断も経ながら1380年に身廊が完成、
       1418年にはクーポラを残すのみにまでに進行します。

       で、この当時はこの大クーポラを如何に架けるかが
       問題だった訳ですが、ブルネレスキ・Filippo Brunelleschi
       が解決、1434年8月30日に頭頂部が閉じられます
       その後の頭頂部の上の明かり取り部分の完成は1461年、
       そして天頂の球、金色ブロンズ製が取り付けられたのは
       1468年、レオナルドの師ヴェロッキオ・Verrocchio に依ります。

       つまり170年程の年月が掛かった訳ですが
       まさに今も残るルネッサンスの素晴らしい聖堂、我々もお陰さまで!




       午後、ドゥオーモの内部に
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       以前は左の扉から入ると、中は自由に行き来出来たのですが、
       今回は、正面扉から奥にいわば3角形に入れない空間が作られ、
       その分、逆に聖堂内が広く感じられました。




       脇の床の模様
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       奥に進むにつれ、クーポラ内部の壁画が見えて来ます
       そう、ヴァザーリの「最後の審判」。
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       クーポラ真下の聖所、いわば内陣部分
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       脇の壁に見えたダンテ像、「神曲」を手に持ち、
       背景は「神曲」の図解とフィレンツェの街。
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       真下から見上げるクーポラ内部のフレスコ画
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       今回はクーポラの上まで上がりましたので、写真整理が出来次第、
       頂上からの街の眺め、近くからのこの壁画もご覧戴きますね。




       内陣付近から見る、天井部と入り口扉周辺、そして床
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       正面上のこの24時間時計がずっと好きだったのですが、
       今回これはパオロ・ウッチェッロ・Paolo Uccelloの作品と知って、
       嬉しくなりました、単純、ははは。
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       フレスコ画で出来ていて、4,7m四方で、1443年の作。
       記録された支払額は、1443年の2月22日に、時計周囲の頭部に
       10リレ、4月2日に時計全体の装飾に、これの金額が分りません。




       左の扉入り口付近にある、右の騎馬図もパオロ・ウッチェッロ作の、
       フィレンツェの為に働いた傭兵隊長ジョン・ホークウッド・John Hawkwood            
       の記念騎馬図、1436年の作、8,2x5,15m.
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       当時大売れっ子で忙しかったウッチェッロは、3ヶ月で仕上げたのだそう!
       最初はブロンズの騎馬像にするつもりだったのが予算不足となり、
       ウッチェッロに依頼し、ブロンズ像らしい効果を狙ったと読んだ記憶あり。

       で、現在見える周囲のグロテスク模様のエレガンテな額縁は、
       1524年に修復したロレンツォ・クレーディ・Lorenzo Crediがつけたものと。

       左は、アンドレア・デル・カスターニョ・Andrea del Castagno描く、
       ニッコロ・ダ・トレンティーノ・Niccolò da Tolentinoの記念騎馬図、
       1456年作。
       
       このニッコロ・ダ・トレンティーノという傭兵隊長は、
       ウッフィッツィ美術館にある有名なウッチェッロが描いている
       「サン・ロマーノの戦い」のフィレンツェ側の隊長だったそう。

       で、この「サン・ロマーノの戦い」について、大変興味深い話の
       TV番組を見ましたので、また纏めてみたいと思っていま~す。




       こちらもガイドブックの写真から、

       上はドゥオーモの裏側というか、クーポラのある東の外側の様子。
       3つの飛び出した後陣が、内部にはそれぞれ5つの礼拝堂を持ちますが、
       15世紀のステンドグラスは、ギベルティを初めとする他の作家の作と。
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       下の写真は、ドゥオーモ内部の床模様




       午後半ばの、ドゥオーモの北側
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       身廊から後陣部分がちょっと飛び出す手前に、



       この扉があり、ここが現在クーポラへの上り口
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       午後の半ばに行きましたら長蛇の列で、
       翌朝8時半過ぎに行き、すんなり入りました。 が、
       階段部分は何とかかんとかOKでしたが、へへへ、
       薄暗いのが、目に故障を持つ身にはきつかったです!




       入り口前の掲示板
       聖堂の図の赤点が現在位置で、切符売り場は洗礼堂の向かいに、  
       オープンは、月~金は8時半から午後6時20分
       土曜は8時半から午後5時、 日曜祭日は上れません。
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       最後は、聖堂前にいたライオンみたいなワンちゃん!
       一体何種だろ?! お母ちゃんが浮気したとか・・、ははは。
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       楽しんで頂けましたように!




     *****

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by italiashiho2 | 2015-09-04 02:10 | ・フィレンツェ Firenze | Comments(6)
Commented by MUSICA at 2015-09-04 18:25 x
フィレンツェのDUOMO.美しいというか。すごいというか。後世もう絶対に作れない人間の技の結晶ですね、
道を隔てて軒を接する位置のホテルDUOMOの四階に宿をとり、お風呂に浸かっても、ベッドの中からも、DUOMOから目を離すのがもったいなくて
ずっと目を開けて眠らぬよるをすごしました、
バルコニーから誰か出てくる幻想もして握手することも出来る距離に感じました。クーポラに雪も積もっていました。
2010年のクリスマス、50年ぶりの大雪で、FIRENNZEの人は家に帰れなくて、車の中で夜を明かしたり、あの夜のことは人の数だけ物語があると。
さて、その時のとったままの写真。満月も写っていて、大きなクリスマスツリーも雪の中にあって、これらの下手な写真をいつかshihoさんに見てほしいです
話しがそれてしまいました。

このshihoさんの写真を見ていると、見落としていたものがたくさんあって、記憶の穴を補ってくださり、うれしいプレゼントでした。
Commented by italiashiho2 at 2015-09-04 23:30
★Musicaさん、こんにちは! コメント有難うございます。

わぁ、凄い位置のホテルに泊まられたんですね! すぐそこから見るというのは、本当に忘れられない思い出になられた事が良く分ります。 おまけに雪のクリスマス! それはもう眺めるのには最高ですね。
はい、お会いできるチャンスがあったら、その時の写真を是非拝見させて下さいね。 心のこもった丁寧な写真に下手なのは無いです。 そして様子をお話して下さいね。 私は聞くのが大好きなのです、話すよりも。 楽しみにしています。 そうそう、絵を描かれていた方のお話や写真の事も、そのままになっていますからね、お忘れなく!

フィレンツェのドゥオーモはやはり特別、別格ですね。 あれだけの美しい物を、当時の人智を集めて創り上げたのですものね。 
駅からの道を行って最初に目に入ると、ああ、フィレンツェに来た!と気持ちが弾みます。
ああいう感じを味わえる街というのは、後はヴェネツィアでしょうか・・。
Commented by allegria1i at 2015-09-06 01:15
フィレンツェのドゥオーモ、中のとてつもなく広い空間がガランとしていたのが、とても印象的で。。。。
あの空間に、あの時代に溢れんばかりの人が・・・と想像しただけで、ゾクゾクしました。

フィレンツェはますます観光化されているようですが、、、、
またアパルトメントを借りて、長期滞在でゆっくりと過ごした町です。。
Commented by italiashiho2 at 2015-09-06 04:00
★パンダさん、こんにちは! コメント有難うございます。

はい、あの空間の広さ、高さは、実際に行かれた方でないとちょっと想像が付かないと思います。
そうそう、あそこでサヴォナローラが満場のフィレンツェの民衆を煽りたて、ボッティチェッリもその煽りを食って絵がめちゃくちゃ硬くなり、ロレンツォ・ディ・メディチの弟ジュリアーノもパッツィ家の襲撃で殺害されたのでしたよね。
歴史の舞台になり、今もいつも表舞台になっている街の顔ですね。

いやぁ、本当に観光客が多いです! とはいえ、有名著名な場所以外はそうでもないようで、
そうですね、急がずに訪問したい街ですね。
Commented by BBpinevalley at 2015-09-06 09:34
フィレンツェのDuomoご案内、ありがとうございます。
何度か行っているのに、ガイドさんに詳しく案内されたこともなくて…
と思っていたら、「天国への扉」のところで、んん、待てヨ、ここに立って長々とガイドさんの話を聞いたことがあるぞ、と思い出しました。
高校生の時、ユネスコの高校生ツアーに加わってヨーロッパを回った時のことでした。
よほど長くこの扉の前にいたのか、しほさんの写真が頭に閉じ込められていた記憶の扉を開けてくれました。
あの時のガイドさんの言葉より、しほさんの説明の方がずっとわかりやすくて、勉強になります。
きっと、友達とふざけていて、ガイドさんのお話を聞いてなかったのでしょうが。

冬の運河の絵、すごく素敵です。
すご〜くステキ。
Commented by italiashiho2 at 2015-09-06 13:36
★BBpinevalleyさん、こんにちは! コメント有難うございます。

そうなんですよね、私も何度か行って目には馴染んでいるのに、改めて撮ってきた写真と見比べながらガイドブックやサイトを読み、新しく知る事が多く、写真を見直します。
きっとガイドさんの様に、余りにも一度にたくさんの事を説明してもらっても、頭に入りきらないのかもですね。
それに旅行中は毎日たくさん見過ぎて、もう頭が満タン、というのが私の場合よくあります、ははは。

あ、あちらのブログも見て頂けましたか?!
嬉し~い!! 絵について目利きの方から言って頂けるととても嬉しいです。 有難うございます!


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