イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

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2016年 02月 25日

   ・・・ キュズーレ ・ シエナのクレーターの小さな村 ・・・

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       トスカーナのご案内が続きますが、
       キュズーレ・Chiusureという村の名をご存知ですか?!
       トスカーナはシエナの東南部、シエナのクレーターと呼ばれる
       太古には海だった浸食地・カランキの中にぽつんとある、
       2001年の人口が僅か115人という小さな村。

       私も知らずにおり、サイトでクレーターの写真を探していた時に偶然、
       村の広場の写真を見つけ、グーグルのストリート・ヴューで見る
       土地の風景にも魅かれ、行ってみたのでした。

       上の写真は村に4つほどある広場の一つ、ぐるっと回りつつ
       駐車場を探し、2周目に、はは、遂にこの近くの道脇に留め、
       中心の広場に戻ります。




       キュズーレの村はどこにあるか、地図をどうぞ。
       シエナのクレーター探訪の中心地ともいえるアシャーノ・Asciano
       の南約10Kほどに位置します。
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       キュズーレに並びモンテ・オリヴェート・マッジョーレ修道院
       Abbazia di Monte Oliveto Maggiore が見えますが、
       はい、かの有名な修道院がすぐ傍に。

       と、地図の中、見難いですが、アシャーノの町の手前から南に直接下る道と、
       斜めに東南に行きヴァル・ダッソ・Val d'assoの手前から左にキュズーレに
       下る道の2通りがあるのが見えますか?

       私はアシャーノの町の手前で標識が出ていたのでつい曲がってしまい、
       悪くは無かったですが、ヴァル・ダッソ周辺の眺めが広大な様なので、
       次回のチャンスには是非こちらの道をと思っています。
       
       既にご案内の土地はアシャーノサン・ジョヴァンニ・ダッソ
       そしてモンティージ

 

 
       キュズーレの村は海抜401m、下の道から上ってきて、
       村の外側をぐるっと道が回り、そしてまた下の道に下り他の村へと、
       つまり小さな集落の中心は坂道と石段で車は入れず、なのですね。

       で、こんな風に下の道から見上げながら中心に向かい
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       小さな広場に出た所に、バール兼食料品店、だったと。
       確か中でジュースを飲んだ記憶あり、
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       その右手から坂道が上の広場に続き、

       これは左が下から辿ってきた道で石垣越しに上の店の
       他のテーブルを撮った所。
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       上の広場にはこんな井戸があり、が飲み水ではないとの表示あり、
       奥に上の家並みに続く石段。
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       実はこのキュズーレに寄った時、着いた時は曇り空だったのが
       途中から良いお天気になり、喜んで大体の場所は撮り直したのですね、
       坂道も上りなおしまして、はい。 
       ですがまるで同じ場所からは撮っておりませんので、
       今回の写真は曇り空と晴れと混ぜこぜになっており、ご了承を。




       上の広場の様子、一番右に見える下の道の教会はオリジナルが8世紀に
       遡るという、現在の名はサン・ミケーレ・イン・ルーコ・San Michele in Lucoと。
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       壁の石の大小、扉の位置が変わったりの変遷が楽しめる壁!
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       下の道、家の扉を覗き込み
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       上に続く石段
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       半ば上がって来て見える上の家並み
       ほら、やはりお天気の時の写真は、影が立体を強調するでしょう?!
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       上から見る石段の曲がり具合いと、三角の広場
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       この石段の途中の曲がり角に、こんな家の扉と壁があり、
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       これがなかなか良い感じで、でもどう撮ったら良いのかと
       あれこれ何枚もトライしておりまして、ははは、




       こちらは陽が射して後の1枚
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       ふと気がつくと、はは、後ろからこのワン君が小首をかしげて
       shinkaiを眺めておりまして・・!  
       村のお爺さんが見つめる様な、そんな目をしているでしょう?! ははは。
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       石段を上りきった所、右手にあるアーチ
       かっての村の門だったのでしょうね。
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       門の外から逆に
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       そして村の下の道と家、遥か向こうに広がる波打つ平野
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       アーチの所から左に折れ、も一つ坂を上った所からで、
       右背景に、少しカランキ・浸食地が見えるかな?
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       奥に広がる丘の流れ
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       ゆるい坂道を上りつつ、上から聞こえる賑やかなお喋りの声。
       今日は何かあるのかな、と思うほどだったのですが、
       
       上に辿りつくと展望台式に開けた小さな公園があり、
       その後ろにこの建物。
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       建物は実はカーザ・ディ・リポーゾと呼ばれる老人ホームで、
       大きな古い建物を使っている様子で、ちょうど祭日でしたので、
       たくさんの老人達と訪問者がお喋りしたり、公園のベンチに腰を下ろして、
       素晴らしい眺望を楽しんでいたのですね。




       下の家並み越しに見える風景は、こんな感じで素晴らしく
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       ほら、右手中ほどに見えるのが、
       



       これ、モンテ・オリヴェート・マッジョーレ修道院。       
       マッジョーレと言う言葉通り、大変大きく威容を誇ります。
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       14世紀初めから建設され、完成が16世紀というこの修道院
       shinkaiはまだ訪問した事がありませんので、
       サイトから様子が分かる何枚かを拝借し、

       大回廊。 見える像はサン・ベネデットで、奥に井戸も。
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       大回廊の周囲は全面フレスコ画で装飾されていて
       主題はサン・ベネデットの生涯、15世紀末のルーカ・シニョレッリの
       作品が8面で、他は16世紀初頭からのソドマの作品との事。
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       こちらはレフェットーリオ・Refettorioと呼ばれる食堂。
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       そして合唱隊席の、木の嵌めこみ細工の一部。 見事ですねぇ!
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       修道院の持つ富というのはどこも凄い様ですが、
       このモンテ・オリヴェート・マッジョーレは19世紀に修復され、
       というのがありましたが、他に特別な被害とか破壊とかは無かった様子で、
       当時のままの姿を保っているようですね。


       キュズーレの村の起こりを読んでいましたら、シエナの貴族トロメイ・Tolomei
       伝説的なお話では、エジプトの王家に繋がるという様な家系ですが、へへ、
       12世紀のシエナの記録に出てくる旧家で、このキュズーレ辺りにも広く
       領土を持っていたとの事。

       で1313年にベルナルド・トロメイ・Bernardo(1272 – 1348)が
       隠者の生活をおくる事に決め、彼の土地でもあったキュズーレに程近い
       デゼルト・ディ・アッコーナ・deserto di Accona に居を定め、
       オリヴェターナ信心会・Congregazione Olivetana を起こし、
       それがモンテ・オリヴェート・マッジョーレ修道院の基となったと。

       デゼルト・ディ・アッコーナは、アッコーナ砂漠と言う意味で、
       かっての乾燥した不毛の地と言うことからでしょうが、
       どこにあるのかと調べましたら、
       なんとなんと現在シエナのクレーターと呼ばれている
       アシャーノ周辺の東部と南部を指すのを知り、

       その中でも有名なのは、ビアンカーネ・biancaneと呼ばれる白い丸い形のある
       カランキ・caranchi のキュズーレとモンテ・オリヴェートと!


       も一つ知ったのは、はは、無知ムチshinkai丸だし、
       シエナのパラッツォ・プッブリコ・市庁舎にあるアンブロージョ・ロレンツェッティの  
       「善政と悪政」のフレスコ画の中に、ビアンカーネが描かれていた事!!
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       なんとまぁ、単にトスカーナの山風景と単純に思い込んでいたのですが、へへ、
       このフレスコ画を基にした楽しい絵本があり、トスカーナのスキャンダル
       こちらにご紹介していますので、どうぞ。




       となると、このキュズーレ周辺のカランキですが、
       見た時は、わぁ、凄く大きくて広いなぁ!と驚いたものの、
       2年前の春はずっと雨が多かったせいか、谷の木の繁殖も多く・・、
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       サイトで見つかった写真を拝借し
       手前下が、村の門のあったアーチの外で、老人ホームは一番右上に。
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       こうして見ると、凄いですよね、やはり!
       ぼこっと穴が開いたというか、隕石でも落ちたかのような大きさで陥没し
       それが村の何倍もの広さなんですね。

       村から見る修道院はかなり低い位置に見えるのですが、
       こうして見るとカランキの上、説明にあったデゼルトの高所に修道院を、
       というのも納得です。

     ◆ 衛星写真を追加です。
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       右上にキュズーレの村が小さく見えるのと、
       カランキの大きさをご覧くださいね。

       それにしても、村のすぐ脇にこんな大きな侵食陥没地があるのです。
       この一帯の畑を見ていても、水が流れる筋がしっかり見えますし、
       時にぼこっと陥没している所もあり!
       こういう土地のすぐ横に住み、村があるというのは、
       少し怖い気がしますが、土地の人は平気なんでしょうかね?
       太古の昔からあったんだから、とでも?
      



       修道院の奥に広がる土地の様子と、
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       こちらはキュズーレの北東方向
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       しっかり上からの眺望を楽しみ、村の下に。
    
       これは石段を降りてきた所の、土地の高低を利用した納屋
       石の厚い壁の、存在感が凄いでしょう?!
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       そしてサイトで最初に見つけた、村のもう一つの広場の
       この井戸と円柱のあるレストランですが、行った時はお休み。
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       建物の間の小路を入ると、古い厚いレンガ壁が続き
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       写真を撮っていると、中からお年のシニョーラが顔を出されたので、
       ちょっとお喋りを。 美しい村ですね、と言った様な・・。




       突き当たりの正面の扉、なかなか良いなぁと思ったのですが、
       気がつくと、番地が変わったのでしょうね、
       扉脇の番号が乱暴にXで消されたままで、ははは。
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       右のお家の鐘の上に、何があるのかと撮りましたら、
       王冠を被った蛙がひっくり返って寝ておりまして・・!
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       王冠を被った蛙というと、ここから西南にある町
       ブオンゴヴェルノ・Buongovernoの、町の紋章にもありましたが、
       お土産で買ってこられたのかな?




       さて、キュズーレの村、下の端にある教会の古い形の鐘楼
       別れを告げ、南に下ることに。
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       途中の道で見た古い小さな教会は、水彩+色鉛筆画ブログの方に
       載せますので、お暇な方、はは、見てやって下さいね。





     *****

       水彩+色鉛筆画ブログには、 仕上げに向けての2枚と、トスカーナの古い小さな教会 を
       アップしています。
       見てやってくださ~い!    



     *****        
       
       いつもブログご訪問、有難うございます!     

       
      




by italiashiho2 | 2016-02-25 00:32 | ・トスカーナ州 | Comments(6)
Commented by シニョレッリ at 2016-02-27 04:44 x
shinkaiさん、こんばんわ!

キュズーレ、素敵な村ですね。写真の数々から察すると、この村も観光が主力なんでしょうか?
人口が100人強では、レストランは営業的に成り立たないと思うのです。

シニョレッリファンなので、修道院には数回足を運びましたが、この村の存在には気付きませんでした。村の建物は目に入ったかも知れませんが、全く記憶がありません。

あのワンちゃんの表情が面白いですね。ワンちゃん達が時々見せますが、小首を傾げるんですね。
Commented by italiashiho2 at 2016-02-27 15:38
★シニョレッリさん、こんにちは! コメント有難うございます。

この村はいまでこそ余所者が覗きに来るのでしょうが、私が最初に見つけたサイトでの写真も、サイクリングで寄ったというものでしたし、きっと村の人の仕事はやはり農業だと思うのです。
最初の写真の右側にちょっと大きなレストランがあって、これは結婚式などにも仕える大きさのようですから、近隣の人々が集まるとき用で、閉まっていたテントのある店は観光客用でもあるのでしょうが、品の割りにちょっとお高い、という評がネットにありました。 他に少し外れてピッツァ屋があり、私が見たバールは食料品店兼用でした。
一番上の老人ホームも、きっとこの村だけでなく、近隣の村全部からだと思うのです。 裏側から車が入れるようになっていましたし。

イタリアの田舎は、本当にこういう小さな村が多いですよね。 遠くに見える集落、という感じで。
かっては、本当に陸の孤島だったと思います。

はは、あのワンちゃんはまるで吠えもせず、小首をかしげて、あんた何者? どこから来たの?という感じでしたよ。
Commented by Yuko at 2016-02-28 11:34 x
Shinsaiさんこの村のレンガ壁のいくつかが今年の作品になるのではと楽しみにしています♪

モンテ・オリヴェート・マッジョーレ修道院
昨年6月行ってきました。
森の静寂さの中に建つ荘厳さに圧倒されました!
回廊も素晴らしかったです。

今年はカステルッチョ初体験してきます。
ここもShinkaiさんのブログで勉強しました^^
スポレートに滞在してカステルッチョとノルチャに一泊づつしてきます。
奥深いイタリアまだまだ終わりません。
このページがバイブルです♪
またいろいろ教えてくださいね。
Commented by pretty-bacchus at 2016-02-28 18:22
かって歩いた坂であったような気もしたりしています。

モンテ・オリヴェート・マッジョーレ修道院の廻廊も懐かしい〜〜〜!

 
Commented by italiashiho2 at 2016-02-28 21:43
★Yukoさん、こんにちは! コメント有難うございます。

そうでしたか、モンテ・オリヴェート・マッジョーレ修道院は素晴らしい様子ですね、
私はまだ行ってないのです。

あちこちご旅行される楽しみがあって素晴らしいですね。 
このブログがバイブルなどとは飛んでも無いです。
良いご旅行でありますように!
Commented by italiashiho2 at 2016-02-28 21:46
★pretty-bacchus様、こんにちは! コメント有難うございます。

ひょっとして、モンテ・オリヴェート修道院へのご訪問のときに、こちらにも回られたのかもしれませんね。

あの修道院のフレスコ画で埋められた回廊は素晴らしいようですね。 技量ある画家の作品ですから、やはり迫力があるのだろうと思います。


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