2017年 04月 14日

   ・・・ サンタンティモ修道院再訪 ・ Abbazia di Sant'Antimo ・・・

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       トスカーナはオルチャの谷の西の山の上にあるモンタルチーノの町。
       そこから南に9kmほどにあるサンタンティモ修道院

       9年前に訪問した時は修復の最中で、入り口脇、そしてとりわけ後陣部分が
       覆われていて見ることが出来なかったのですが、
       3年前の春に再訪した時は修復後で、じっくりと見ることが出来ました。

       今回はたくさん撮っていた写真を漸くに整理しましたので、
       そのせいもあってか、へへ、写真が多いですが、どうぞ細部をご覧下さいね。

       
       トップはモンタルチーノの町から朝早く出かけ、遠くの道から修道院が見えてきた所




       隣接するカステルヌオーヴォ・デッラバーテ・Castelnuovo dell'Abateの村
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       この村もサイトで見てなかなか良い趣の村で、見たいと思い寄ったのですが、
       村の下には駐車場があったものの、うっかり車で入り込み、何せ村の中も坂道で・・、
       全然駐車できる隙間がなく! 漸くにターンして村の下に戻り駐車。
       そしてそのまま修道院の方に歩いたもので、そして戻りには忘れており、へへへ、 
       通り過ぎただけ!という・・、に過ぎましたぁ。





       地図をどうぞ
       モンタルチーノ・Montalcinoの町から南に9kmほどで、
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       以前調べたときはカステルヌオーヴォ・デッラバーテまでバスの便があるように
       見つけたのでしたが、今回はまるで時刻表が見つからず!!
       行ったご覧になりたい方、どうぞ改めてお調べ願います!

       オルチャの谷の町ご案内、サン・クイリコ・ドルチャ・San Quirico d'Orcia
       ピエンツァ・Pienza





       駐車場から舗装された道が遠回りに修道院を見る位置についており、
       徐々に近づく様子を眺め楽しみながら、歩きます
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       この道は以前は舗装されていなかったですし、道脇に駐車スペースが並んでいるので、
       多分観光客がかなり多いのではないかと・・!

       創設の由来、歴史の中の変遷などの詳細もどうぞ





       shinkaiが行ったのは5月7日、朝の8時半頃ですから、まだ一人も見かけず、
       ただまだうす曇りの空で、それが少し残念でしたが、

       脇を通って、入り口前に来た所
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       入口上部と、上部の2つ窓にはすでに鳩のカップル! 
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       入口向かって左脇、円柱状の動物。 先回は覆いが被って良く見えずでした。
       犬ではないと思うのですが、何の動物でしょうか?
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       そしてまた今回も、向かって右脇の円柱上も見ていないのです!! あほ!
       サイトで見つけた写真には鳥のようなものが見えており・・。





       入口のごつい石組の張り出し部
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       扉上、まぐさ石の彫り模様と、
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       右側の飾り
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       脇にこんな表示がおいてあり、
         教会は終日開いています
         教会すべての訪問は下の時間帯に、と。
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       となると、内部は写真禁止だし、祈りを捧げるわけでもないので・・、と
       ついつい大人しいshinkaiは入るのを躊躇い、表からこの1枚のみ!       
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       という事で、内部の写真はサイトで見つけたものを何枚かを。
       光の入りようが大変美しい内部ですので、まず白黒写真2枚を
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       側廊上部はかっての婦人参拝客用で、matroneo・マトゥロネーオと言いますが、
       そこからの内陣、後陣部分。
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       最初に建設されたのは8世紀頃とみられますが、12世紀に繁栄期を迎え、
       以前の小さな教会の周囲に一回り大きな教会が造られ
       その差が、珍しい内陣をめぐる通路に利用されているのも良く分かります。





       内陣、木製の十字架上のキリスト像のお顔
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       素晴らしい円柱上の柱頭飾り。 
       これはライオンに囲まれる預言者ダニエル。
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       他の柱頭飾り
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       クリプタ・地下礼拝堂の様子
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       灯の灯った祭壇部。 
       斜めに射し込む光も美しいですが、灯の灯った様子もさぞ・・!
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       脇廊上部のマトゥロネーオからの写真といい、サイトではかなり内部の写真が見つかったので、
       確か写真禁止だったはず、と www.abbazia.com を見ましたら、
       写真は撮れるけれども、ミサの時はノー、とありました。 ん、もう!

       入口右脇の円柱上もですが、マトゥロネーオからの様子は見たいもの!!です。
       カステルヌオーヴォ・デッラバーテの村も見残しだし・・、
       またのチャンスがありますように!
    




       中庭を挟んで見える奥の建物、修道僧たちの居住区と
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       中庭の整理もされ、花も咲いていますが、
       以前はなかった柵が教会の横に出来ており、入れません!





       教会から続く建物部分。 多分ここは教会建て増し以前からのもので、
       石も様々な色、形であるのが良く分かります。
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       北の脇壁の様子
       多分古い教会建設の石が側廊上部に使われたのではないかと。
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       この修道院の建設に使われている石は、近くのカステルヌオーヴォ・デッラバーテからの
       石で、これは石灰華の層にアラバスター・雪花石膏の層が石目、縞目に入る石
       なんだそうで、艶があり、周囲の色や季節によりその色が反映し、変化するのだそう。
       確かに、アップで撮っている写真で見ると、半透明感の像などもあり、

       光の強い夏の写真や、朝の曇った光により、
       ずいぶんと色が違って写っている理由も納得したことでした。





       入口側から北脇に回ってすぐの壁で、左上のはローマ期のもののリサイクル!
       コルヌコピア・豊穣の角笛を抱えたもので、近くのローマ期のヴィッラのものだろうと。
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       内庭に面した教会脇扉には、素晴らしいロンゴバルドの彫りの施された扉飾りが
       あるようなのですが、今回も見られずで、

       こちら側のは片面の柱と、扉上部の飾りのみ。
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       右側の下部分
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       上部、まぐさ石の装飾。 右端に、飾りをかぷっと咥える動物がいて・・!
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       鐘楼。 かって鐘楼は教会と離れていたというのですが、
       増設され、現在は教会本体に食い込んだ形に。
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       鐘楼と教会の壁の角にいる動物、牛かな?
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       1階部分は窓なし、2階と3階には窓が一つ、が3階の方が大きく
       そして4階の窓は2つ窓。 これは重量を減らす意味もあったそう。
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       鐘楼のアーチ部から見つめる動物
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       鐘楼の角から後陣部に
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       鐘楼の東向きの壁には碑がはめ込まれているのでご注目を。




       上部には、この稚拙な聖母子像と天使、左側には動物が上下に2頭
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       左には翼と角を持った動物、しっぽの先が2つに分かれ・・!
       右の壁に見えるのは、頭が欠けたライオン像。
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       鐘楼と後陣の境にいるライオン像と。 頭部が欠け残念ですが、
       見事なたてがみを持ち、ごつい手!!
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       後陣の外に張り出す礼拝堂部分。 内部には祭壇がある小礼拝堂は
       後陣から3つ張り出し、屋根の下の庇支えの動物と柄がそれぞれ見事!
       
       最初の張り出し部の右から左へ
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       後陣の窓、隙間に咲く花。 サルビア種かな?
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       後ろから見る姿、鐘楼と内陣の高い部分と後陣
       そして左に、古い教会の名残部分
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       ここは以前まるで見られなかった古い時代の教会部分ですが、
       ここにも礼拝堂の張り出しがあった様子で、
       古い石組がなんとも良い趣!
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       庇の下にも、稚拙ながら何かの柄があったのが見て取れますね。





       これは後陣の真ん中と左の、礼拝堂の張り出し部分の庇の下の柄
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       この長~い舌を出したあっかんべーが2か所にあり、これが大好き!!
       動物がいると、いかにも中世!という趣になり、
       それがまた怪奇な動物であるほど、痺れます、ははは。





       後陣上部の窓。 ここから、あのなんとも印象的な光が入るのですね。
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       南側からの眺めと
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       鐘楼上部に見えた、鐘2つ!
       これを見るまでは、鐘楼には鐘がないのかと思っておりましたが、あったぁ~!
       これも、アーケード式鐘楼というのでしょうか?
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       東にかけて広がる眺め。 上の写真の右中に見える道を辿って来たのでした。
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       赤いヒナゲシもいくつか咲いていたのですが、金網があって。
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       突如と響く大型バイクの爆音! 
       こういうのはまるでこの場所に似合わないと思うのですが、
       しばらく後、立ち去って行きました、やれやれ。
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       道脇の花を眺めながら
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       漸くに射してきた陽に映える修道院を眺めながら、shinkaiは戻ります。       
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     *****

       あれこれモンタルチーノからのバス便を調べましたが、やはり見つかりません。

       ですが、シエナからの半日ツァー、モンタルチーノの町とサンタンティモ修道院訪問
       ワインの試飲込みで38エウロ というのが見つかりました。
       イタリア語のみのサイトですが、お試しになりたい方こちらから。
       


       と、今まで修道院に住み祈りの生活と共に管理人でもあったフランス人修道僧たちが
       36年間の共同生活体の後、南フランスはアヴィニョンの近くの修道院に戻る、
       という2015年のニュースを、バス便を探していて見つけました。

       詳しくは原因が出てきませんが、どうやらイタリアの文化財保護管理事務所との関係、
       フランス側の母体派の問題もあるようで、2015年11月に立ち去り・・

       というのでその後の経過を探しましたら、

       その後はモンテ・オリヴェート・マッジョーレのベネデッティーノ派修道院
       引き継ぐ事になり、2016年の1月から2人の僧侶が移殖することになったと。

       我ら凡人から見ると、平穏な祈りの生活に明け暮れているように思われる
       修道院生活、僧侶たちの日常ですが、
       今回はこんなニュースを見つけフ~ムと思い、
       まぁ、後継ぎが見つかって良かった、と思った事でした。

       という事で、これから行かれても大丈夫、
       サンタンティモ修道院は、12世紀間の歴史を紡ぎ続けている事でしょう




     *****

       水彩+色鉛筆画ブログには、花のカステルッチョ 途中経過と、 スコミーゴ村の花 を
       アップしています。    
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by italiashiho2 | 2017-04-14 23:31 | ・トスカーナ Toscana | Comments(6)
Commented by mitsu at 2017-04-15 22:37 x
撮られた沢山の写真の中からの厳選されたそうですが、たとえ訪れたとしても見逃してしまいそうな部分をご紹介していただき感謝いたします!
前回のご案内や、修道院関係のリンク先ブログ、べネデット・ポのブログ等を読ませていただき、ここに戻ってくるまでとても時間がかかりました。
建物を装飾する彫刻の断片は、古代ローマ時代だったり前中世だったり中世だったり、時代の欠片でもあるのですね。
修道僧等の祈りの欠片でもあるかもしれません。二羽のハトはshinkaiさんならではと思いました。
Commented by クリス at 2017-04-15 23:26 x
こんばんは、私がサンタンティモ修道院を訪れたのは2006年でしたからもう11年経ってますが、shinkaiさんがこの写真を撮ったは3年前なんですね。私の行った時はまだ修復工事がばりばりだったので、足場があったりでこのような整備された感じではなかったですね。

あれ内部は撮影禁止でしたか? 工事中だったことでたくさんは撮れなかったけれど禁止にはなっていなかったような。見落としただけなのかも知れませんが。
古い教会のアプトは私が行った時には見る事ができませんでしたが、粗石積みでいい雰囲気をでしたています。

さて、預言者ダニエル像は以前私がメールに書いたカベスタニーの職人(巨匠)(Maître de Cabestany)。カタロニア、現在は仏領になったペルピニャン近郊のカベスタニー工房の職人によるものです。晩年は、招かれてトスカーナで仕事をしているのですね。日本で言えば飛騨の匠といった感じでしょうか。生没年不詳で、集団なのか個人なのかもはっきりしていないのですが、ロマネスクの柱頭彫刻の中では異彩を放つ作品を残しています。

ちなみにトスカーナではサン・カッシャーノ・イン・ヴァルデ・ペーザ(San Casciano in Val di Pesa )にあるサンジョヴァンニ・イン・スガナ教会(Pieve di San Giovanni in Sugana)にも作品が残されていますよ。
Commented by italiashiho2 at 2017-04-16 04:56
★mitsuさん、こんにちは! コメント有難うございます。

いえいえ、たくさん写真を撮りすぎて整理をするのが大変だった、という事でして、ここにアップしたのが最上の写真であるとは・・、ちょっと言えないのが残念ですぅ。

今までの修道院関係をたくさん見て下さったのですか?! 有難うございます! ブログをしている冥利に尽きますね。

そうですねぇ、やはり石の国で、半ば廃墟になっている建物の石はどんどんリサイクルするし、時には半ば泥棒式に持っていく事もある様で、
学校で習った何年から何年は何時代、というのは大きく言えば、という事で、流れはなんとも混沌と緩やかに流れているのでしょうね。
その点、今の時代は・・、ですね。

鳩ですか、はい、ああいうのを見るとつい茶々を入れたくなるのです、ははは。
Commented by italiashiho2 at 2017-04-16 05:08
★クリスさん、こんにちは! コメント有難うございます。

はい、3年前は漸くにすっきりと整備されておりましたが、その前、9年前ですか、は、まだ後陣の半分から向こうは修復中で、入り口脇も覆われていましたね。

そうなんです、写真禁止と入口に書いてあって、中には管理人が絵ハガキや本を売りながら監視していたので、ついそれがそのまま頭にあって・・! 残念なことをしました。

はい、あの古い方の石積みが素敵ですよね。 石の大きさも色もまちまちで、それにそんなに大きな石は使われていませんね。

あの柱頭飾りはそうですか、あれは素晴らしいですよね。
教えて頂いた教会の場所を調べてみましたら、フィレンツェに近いですね。 ここならば次のチャンスがあったら行けそうですね。 有難うございます!
カタロニア、そうですか、そう言われてみると持っている雰囲気がちょっと異質なのもわかる感じがします。

Commented by granpa di itosugi at 2017-04-20 16:09 x
shinkai さん

 ご無沙汰しています。春のトスカーナ、やっぱり素敵ですね。サンタンティモ修道院、いつかは行ってみたいと思っておりました。緑の大海原に糸杉とひなげしの赤、菜の花の黄色がアクセントの春のオルチャ・・・・・久しぶりに胸が熱くなりました。有難うございます。
 6月にピエモンテの葡萄丘陵とリグーリア(チンクエテッレ等々)を巡ります。東へ行けばお会いできるとも思いましたが。今回は諦めました。来年の春はオルチャに行き若くして亡くなった知り合いのお墓に花を手向けたいと思っております。これからが最も素敵な季節になりますね。心躍るイタリア・カントリーサイドですね。
Commented by italiashiho2 at 2017-04-21 04:48
★itosugiさん、こんにちは! コメント有難うございます。

こちらこそ、何となしにバタバタでご無沙汰しております!
どの季節も美しいのでしょうが、やはり緑のうねる台地が素晴らしいオルチャの谷、トスカーナですね。

そうですか、ピエモンテも、チンクエテッレも知らず、うらやましい事です! またしっかりお邪魔して拝見させて頂きます。
それにしても着々と絶景めぐりが進んでおられますね。

来年の春はまたオルチャで、お知り合いの方がお出でをお待ちの事でしょう。

今が新緑の一番良い季節ですが、今週は寒波が入り込んできて、少し肌寒い、山の方は雪、というような寒さが戻っていますが、また徐々に本格的な晩春、初夏に向かって行くことでしょう。


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