イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

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2006年 06月 19日

   ・・・ ヴェローナ ・ 夏の夜の 野外オペラ ・・・ 

      今日は、グロリオーザさんご提供の写真で、ヴェローナ
      円形劇場・アレーナでの野外オペラを、ご覧に入れます。 
      コメントも、彼に書いて頂きました。  ではどうぞ。
 
      ヴェローナはイタリア北部地方、ヴェネツィアと
     ミラノのほぼ中間に位置しています。
     この東西の交通に加えて、北ヨーロッパからイタリアへ
     入る南北の道路もこの街につながっており、
     古くから交通の要衝として栄えてきました。

     イタリアの北部には、アルプスの3000m級の山々がそびえて
     いますが、唯一ブレンナー峠だけは1374mと、比較的低い峠なので、
     1769年にはモーツアルトが、1786年にはゲーテが、
     いずれもこの峠からヴェローナに入ってきました。

     この街で、日本人に最も有名なものはシェークスピアの戯曲
     「ロミオとジュリエット」の舞台としてですね。  
     実際は、シェークスピアはヴェローナに来たことはありませんし、
     ヒントとなる物語は、ヴィチェンツァで起きたらしいですが、
     ヴェローナではちゃっかり、ジュリエットの家や、
     あのバルコニーまで作ってしまって、
     世界各地から観光客を集めています。



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      ◆街の中心部・ブラ広場の巨大な円形闘技場

       ローマのコロッセオは有名ですが、
       保存状態はこちらのほうがずっとよいようです。
       紀元30年完成のこの闘技場で、
       毎夏6月から9月にかけて野外オペラが上演されます。
       
       外からだと、それほど高くないように見えますが、
       2000年の間に堆積した土が約4mもあるためで、
       中に入ると、アリーナ席から
       最上段はそびえるほどの高さになります。



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      ◆ブラ広場の様子 
   
       私が行ったのは8月でした。 
       広場には、夜は舞台上に置かれる大道具類が並べられ、
       ポスターも貼られて華やいだ雰囲気があふれています。
       人形も間近で見ると大きいですよ。

       システムは予約券を持って会場に行き、
       当日入場券と交換するのですが、
       この日は交換開始予定時間から、20分経っても窓口が開きません。
       ドイツ人の団体が(英語で)「何でいつまでも開かないんだ。
       ドイツじゃあこんなことは絶対ないぞ」
       などと窓口で抗議していました。

       その時中から「ペルケ イタリア」と
       いうつぶやきが聞こえてきました。
       翻訳すると「だって、(ここは)イタリアなんだも~ん」
       という意味です。
       みんなで一斉に笑ってしまいました。



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      ◆会場への入口
   
       絨毯が敷かれ、ドレスアップした紳士淑女たちが
       ここから一等席に入っていきます。
       我々は二等席だったので、
       もう少し質素な別の入口から入りました。



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      ◆アレーナ内部

       会場内を下から見上げるとこんな感じです。  
       一番上の席などは自由席で、確か1000円程度だったでしょうか。

       午後8時半くらいの時刻でもまだ明るいのは、
       サマータイム制を採っているのと、
       この地域は日本でいえば、札幌くらいの高緯度にあるせいです。



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      ◆いよいよ開演 
 
       開演は午後9時。 
       ドラが鳴らされ、場内のライトが消されると、
       階段席の聴衆は一斉にろうそくの灯をともし、
       一体となって雰囲気を盛り上げます。



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      ◆この日の演目は「アイーダ」

       舞台正面にあるピラミッドの装置は、
       高さ10mくらいはあるでしょうか。
       大きな舞台で、雄大な劇が展開されていきます。



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      ◆舞台の様子  1

       少し経つとライティングが変わって、
       ブルーの幻想的な色彩が、舞台を覆いました。

       午後9時45分、左奥に後方から月が顔を出しました。
       野外というロケーションを活用して、舞台の奥に出る
       月まで計算に入れた設定が、憎いほどの演出ですね。  

       実は、予約をする時に、満月の日を選ぼうと思ったのですが、
       アイーダは週に2日しかやらないので、
       満月に一番近い日を選びました。
       この日は十三夜の月です。



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      ◆舞台の様子  2

       10時を過ぎると、月もちょうど舞台の中央上空に昇り、
       オペラも、クライマックスに差し掛かります。  

       アイーダ役を演じたフィオレンツァ・チェドリンスの
       透き通るようなソプラノは、
       ため息が出るくらい魅惑的でした。



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      ◆終焉は

       オペラが終わったのは、午前0時45分。 
       ブラ広場入口にある時計が、その時間を指していました。

       ちなみに、野外オペラの敵は雨。 
       開演前に雨になった場合は、払い戻しになりますが、
       ある程度まで行った所で、雨天中止になれば
       払い戻しはないそうです。  微妙ですよね。



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      ◆オペラの後は

       観客はそのまま家や宿に帰るのではなく、
       バールや、リストランテに入って
       余韻を楽しみながら語り明かし、
       ヴェローナの夏は不夜城と化します。

       ああ、もう一度行きたいなあ。


    ***

by italiashiho2 | 2006-06-19 05:06 | ・ヴェローナ・ガルダ湖 | Comments(5)
Commented by mak at 2012-01-15 15:11 x
shinkaiさん、こんにちは
4/28夜ベネチア着で5/4午前ミラノ発の予定でイタリアで6泊する50歳代の男性です。。同行者は80才の母でして、できるだけのんびり旅行したいと思い鉄道の沿線でイイ街はないかとHPを物色していましたが、この辺りの情報って意外と無いなと思っていたら、shinkaiさんのブログに辿り着きました。情報が満載でまだ、ブログを読み切っていませんが、出来ましたらアドバイスを頂きたいと思います。
今のところベニスに2or3泊、ミラノに2泊くらいかなと思っていますが、貴方のブログを読んでいたら、その間でパドバ、ヴェローナ、ヴェローナからレンタカーでガルダ湖へ行き、ブレシアかデセンツアーノで乗り捨て鉄道でミラノへ。なんてどうかなと思っています。
あそこがいいよなど何かアドバイスをいただけるとうれしいです。
私のプランは無視された形でも結構です。ちなみにふたりともベニスは初めてです。
厚かましいお願いですがよろしくお願いいたします
Commented by italiashiho2 at 2012-01-15 17:47
★makさん、初めまして、こんにちは! ブログを見つけて下さり、コメント有難うございます。

それはそれは是非素敵な旅になりますように!
6泊とすると、最後のミラノは2日、ヴェネツィアも最低2泊は必要ですね、飛行機到着発着の時間から考えると。
後の2泊をどこにするかの問題になりますが、一番何にご興味がお有りなのか、から絞ると決まりやすいと思います。

と、こちらの国鉄の駅の階段を荷物を持っての上がり降り、汽車の乗降口がホームよりずっと高いので、その辺りのお母様の様子もお考えが必要と思います。
とにかく荷物を軽く、身軽に旅行される事をまずお考え下さいね。

ガルダ湖も大変美しい所です。そうですね、ヴェローナからレンタ・カーでというアイディアも良いですね。
ガルダ湖の東岸にマルチェジーネという美しい所があり、ここは泊まるにも大変良かったです。 ブログにも少し載せていますので見てやって下さい。

と、宜しかったら、下の非公開コメントにチェックを入れて、メールアドレスをお知らせ頂くと、私の方からメールを差し上げます。
Commented at 2012-01-16 01:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by italiashiho2 at 2012-01-16 05:58
★makさん、再度です。

旅程中間の2泊の場所ですが、ガルダ湖に行かれるおつもりならば、ヴェローナか、デセンツァーノにお泊りになる事をお勧めします。
この2つの場所、国鉄では30分程の距離で、シルミオーネにはデセンツァーノから定期船が出ていて渡れますし、シルミオーネに行くにはバスでヴェローナから行くよりも良いと、雰囲気も時間的にも、思います。
シルミオーネからも、デセンツァーノからも、ガルダ湖の北の奥への遊覧船の便もありますので、これだとレンタ・カーの心配もなく行けますね。 
私はヴェネツィアからデセンツァーノに行かれ、駅から湖までは近いですから(湖に向かって下り坂の道です)近くでホテルを探され、ヴェローナにはここから観光に行かれても良いのではないかと思います。 
ヴェローナの駅から中心にはバスもあり、歩いても行ける距離ですし、デセンツァーノからはミラノ迄国鉄で行けますので。

5月の最初はまだまだ大丈夫です。ガルダ湖は6月に入るとラッシュになりますね、ドイツ人で。

また何かありましたら、ご遠慮なくどうぞ!
Commented at 2012-01-16 08:15 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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