IE9ピン留め
2006年 09月 20日
   ・・・ チェコ ・ プラハ ・ Praga ・・・
     今日は月1度のゲスト、オルゴリオーザさんの
     素晴らしい写真で、チェコのプラハ にご案内いたします。  
     イタリアを、初めて離れた 場所のご紹介です。  
     秋にふさわしい場所、自分ならどこに行って見たい?と考えて、
     「プラハの写真は?」と尋ねましたら「ありますよ」と!!
     という事で、私も興味のあるプラハをご案内して頂きます。 ではどうぞ!
 
      チェコへは、ミラノ・マルペンサ空港から
     アリタリア航空で、2時間ほど。
     プラハは、歴史の嵐に翻弄された街ですが、
     奇跡的に、街が戦火にさらされた事はなく、
     中世以降の様々な建築物が美しい姿を競っています。

     街はヴルタヴァ河(ドイツ語ではモルダウ)が
     中央を南北に流れ、
     その西側に王宮などのあるマラーストラナ地区、
     東側には旧市街広場などが点在する旧市街地区
     に分かれています。 
     両地区を結ぶカレル橋は、チェコ最古の石橋だという事です。   
     まずは王宮側から。



      ◆丘の上から 
 
       プラハに着いて、夕方にケーブルカーを使って
       丘の上に登りました。
       そこから見たプラハ城の夜景。 
       19世紀まではハプスブルグ家の支配下にあったところです。





      ◆王宮内 
 
       王宮内にある、ヴラジスラフ・ホール。 
       柱のない巨大な天井を力学的に支えるリブが、
       花びらのような美しい模様となって、
       シャンデリアの光とともに人を魅了します。
       今でもここで、大統領選挙の開票が行われるそうです。




  
      ◆カレル橋 
 
       橋の上には30体もの聖人の彫像が建ち並び、
       野外美術館のような美しさを誇っています。  
       ローマの、サンタンジェロ城前の橋を連想させますね。  
       ここにはフランシスコ・ザビエルの像もあります。





      ◆カレル橋の上から
  
       橋では音楽の演奏があったり、絵を売る人がいたりと、
       終日にぎわっています。  
       夕方、橋からみたヴルタヴァ川の光景です。
       スメタナの作曲した交響詩「わが祖国」の第2楽章に、
       「ヴルタヴァ」という曲がありますね。  
       あのメロディが聞こえてくるようでした。





      ◆旧市街広場  1
  
       橋を渡って東側の地区に入ると、
       すぐに旧市街広場があります。
       ここは市民の憩いの場所。  
       時計塔に登って広場を見下ろすと、こんな感じです。  
       街並が美しい。





      ◆旧市街広場  2
  
       旧市街広場の中央にある「ヤン・フスの像
       プラハ大学の総長で、中世の腐敗した
       キリスト教改革ののろしを上げ、
       改革半ばで火刑に処せられた英雄です。
       マルチン・ルターの宗教改革より100年も前のことです。 
 




      ◆旧市街広場  3
 
       同広場の夜。  
       ここも柔らかい光に包まれて幻想的なムードが味わえます。  
       モーツアルトはプラハに4回も滞在しており、
       オペラ「ドン・ジョヴァンニ」はここで書き上げたといいます。
       映画「アマデウス」は、実際にはウイーンではなく、
       プラハでロケが行われました。





      ◆旧市街広場  4
  
       同広場にあるティーン教会は、重厚な塔を持ち、
       夜景にも映えていました。  
       夜になっても人で一杯です。





      ◆市民会館
  
       同広場を通り越して行くと、市民会館があります。
       市民会館といっても、どこの市にもあるような
       画一的なものではなく、
       この中にはミュシャ(現地ではムハ)の絵や、
       プラハの春音楽祭が行われる、スメタナホールなどがあります。





      ◆カフカ記念館 
 
       その北側の通りで、カフカは生まれました。 
       今その建物はありませんが、
       新しい建物がカフカ記念館になっており、
       カフカの顔が、壁に貼ってあります。
  
       この旅の前に街の様子を知ろうと、
       彼の著作「変身」を読みましたが、この本は、
       虫に変身した男が部屋の中をうごめいているだけで、
       全く街の描写などは出てきませんでした。  
       選択の失敗でした。




 
      ◆キュビズム 
 
       少し南に下ると、こんなキュビズムの建物もあります。
       一瞬、飛行機でも落っこちて壊れたのかと思わせます。





      ◆プラハ中央駅内
  
       一方で、こんな優雅なドゥオモのような空間もあり、
       これは、プラハ中央駅の3階にあるカフェです。  
       「プラハは百塔の街」といわれますが、
       建築物の競演の地でもあると思います。





      ◆ヴァーツラフ広場 
 
       最後に、近代史の現場ともいうべき
       ヴァーツラフ広場を紹介しましょう。
       広場の中央にある騎馬像は、チェコの守護聖人・ヴァーツラフ

       1918年、チェコのハプスブルグ家からの独立宣言
       この像の前で読み上げられました。  
       その後、ナチス軍の占領を経て、
       旧ソ連の事実上の支配下に置かれました。

       1968年、時のドブチェク大統領らが、ソ連の従属から
       民主化路線への脱却を図った「プラハの春」では、
       この広場が公開討論の場になりました。
       しかし、ソ連軍(ワルシャワ機構軍)が
       この広場を戦車で蹂躙します。

       20数年の時を経て1989年
       共産主義体制崩壊の流れに乗って、チェコでは
       非暴力によって遂行された「ビロード革命」が達成され、
       ハヴェル大統領は、数万人の市民で埋め尽くされたこの広場で、
       高らかにチェコの解放を宣言したのです。

       歴史の現場は、私の行った日には
       燦燦と降り注ぐ陽光に照らされて、
       華やかな輝きに包まれていました。

       解放宣言をした大統領の傍らには、東京五輪の体操で
       金メダルを獲得した、あのチャスラフスカも、
       同席していました。  
       彼女は体操を引退後、政治的弾圧に屈せず
       反体制運動に参加しており、このあとチェコの
       医療福祉担当の、大統領顧問も勤めました。

       実は彼女の「今」も知りたいと思い、
       現地の人に聞いたのですが、
       「病気で療養中」とのことでした。
       しかしその後、後藤正治のノンフィクションが発刊され、
       それによると
       「息子が元夫を殺す、という殺人事件の影響で
       心の病にかかり、療養生活を送っており、
       人と会うことを一切拒んでいる」ということです。

       激動の歴史と、その渦中で懸命に生きた彼女の半生。
       時代の過酷さと、不条理な運命のいたずらに、
       胸が熱くなる思いがします。

     **
  
       如何でしたか、プラハのご案内は?  
       こうして、かいつまんで歴史も書いていただくと、
       尚の事興味深いですね。
  
       ハヴェル氏が大統領になった時、
       「プラハの春」のドプチェク氏が、家のベランダから
       身を乗り出し、集まった人々を抱きしめるしぐさをしていた事、

       数年前のヨーロッパ中を巻き込んだ大洪水で、
       「アマデスス」の撮影に使われたあの素晴らしい劇場が、
       すっかり水に浸かり、再起不能かもというニュースが
       流れましたが、その後どうなっているのでしょうか?

       チェコ・スロヴァキア共和国が2つに、
       チェコと、スロヴァキアに分かれた時も
       他の共産圏支配の下にあった国のような、
       流血の惨事はなく済みました。
       ハヴェル氏も、大統領を2期勤めて引退され、
       あの穏やかな顔と姿を、もうTVのニュースで
       見る事もなくなりました。

       長い激動の歴史を経てきたこの美しい国、
      是非1度は訪ねて見たいものです



    ***

by italiashiho2 | 2006-09-20 22:18 | ・ヨーロッパ | Comments(0)
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