イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

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2009年 06月 29日

   ・・・ カスティリオーネ・ドルチャ ・ Castiglione d'Orcia ・・・

      今日からまた3回ほど、トスカーナはオルチャの谷に
      まず本日ご案内する、カスティリオーネ・ドルチャ
      Castiglione d'Orcia の遠望を。 
      訪ねましたのは、昨年の7月です。
      と、ドロミテ山系がユネスコの世界遺産認定に、 を祝し、
      最後ちょっぴりおまけを。

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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ遠望  1

       この町も、海抜540mの丘の上にあり、
       写真の右に要塞が見えますね。
       あれはロッカ・ディ・オルチャ村となるようですが、
       同じ町として、ご案内しますね。

       右中ほどに見える、糸杉の並ぶ
       曲がりくねった道を辿ります。



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ遠望  2

       そしてこちらは、オルチャの谷訪問の宿とした
       モンティッキエッロ・Monticchiello からの夜景。

       地図上で計算すると、直線距離で55K
       と書きつつ、ン?!
       驚きました。

       いくら望遠レンズとはいえ、
       写真をカットしたとはいえ、
       如何に空気が澄んでいるか!
       肉眼でも見えたので、写したのでした。
       ああ、オルチャの谷!!



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      ◆地図を

       オルチャの谷の地図を、どうぞ。
       今日ご紹介の カスティリオーネ・ドルチャは真ん中下

       その西 数字 は、次回ご紹介予定の
       サンタンティモ修道院・abbazia di Sant'Antimo

       北に モンタルチーノ・Montalcino
       http://italiashio.exblog.jp/9754254

       東に サン クイリコ・ドルチャ・San Quirico d'Orcia
       http://italiashio.exblog.jp/9573061

       南 カスティリオーネ・ドルチャとの間 
       バーニョ・ヴィニョーニ・Bagno Vignoni
       http://italiashio.exblog.jp/9727830

       サン クイリコから東に ピエンツァ・Pienza
       http://italiashio.exblog.jp/9546668

       さらに東に モンテプルチャーノ・Montepulciano
       http://italiashio.exblog.jp/9625273

       ちょうど中間の は、今回最後にご案内予定の
       モンティッキエッロ・Monticchiello

       この地図よりももっと南 オルチャの谷の端に
       ラディコーファニ・Radicofani
       http://italiashio.exblog.jp/9701524

       とご案内して来たのでした。

       地図の真ん中を流れるのが、オルチャ川で、
       西に行き、オンブローニ河に合流し、さらに西に。
       グロッセート・Grosseto の街で、
       ティレーニア海に注ぎます
       こちら側は、まだ行った事がないですねぇ!



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  1

       これが55K の距離からも見えた要塞で、
       確かに、この辺りを移動していても目印に

       なぜこんな頑丈な要塞が、というのは
       地図をご覧になると、お分かりですね。
       オルチャの谷を通る カッシア街道、そして
       またの名を ヴィア・フランチジェーナと呼ぶ
       ローマに続く一大街道筋と、
       西の海に続く街道との、交差要所だったのですね。

       で、大変に響きの良い名を持っているのです。
       テンテンナノ・Tentennano 要塞
       またはティンティンナノ・Tintinnano と。

       オルチャの谷の南を見張リ続けた
       ラディコーファニの要塞と同様
       12~13世紀に造られたようですが、
       歴史のさまざまな変遷を経て、この町は
       16世紀には、フィレンツェの下に。
       と同時に、要塞の価値を失ったようです。

       写真でご覧のように、人影が見えますが、
       公園にもなり、上れるのですね。
       何とかの高上がり、のshinkaiですが、
       さすがこの時は、暑さにめげて・・。

       ヴィア・フランチジェーナについては
       http://italiashio.exblog.jp/9599110



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  2

       細く伸びる町の、細長い広場
       ウニタ・イタリアーナ・イタリア統一広場とでも。

       そうなのです、町の北にテンテンナノ要塞
       そして南端に、別の古い城跡があるのです!

       美味しく食べれそうなレストランを求め
       あの坂道を辿ります。
       野良猫ちゃんの気持ちが良く分かる・・shinkai。
       暑かったぁ!!



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  3

       この広場をお目当てで、この町に来たのですね。
       イル・ヴェッキエッタ広場・婆ちゃん広場

       この町生まれでシエナで活躍した、
       15世紀の画家、彫刻家、金細工師、建築家である
       ロレンツォ・ディ・ピエトロ・Lorenzo di Pietro
       (1412~1480)勿論男性で、
       そのニックネームが、婆ちゃん なのですね。

       なぜそう呼ばれたのか、探しましたが空振り。
       悪口ではなく、親しみが感じられますから
       多分、彼の容姿からなのでしょう。
       まぁ、イタリア人はこの手の事は、軽く言いますから・・、はい。

       それにしても、周囲の家、広場の舗装
       すべて石、石、石で、おまけに大変な傾斜地!



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  4

       広場の中央にある井戸には、1618年の年号が。
       さぞや深い事でしょうが、
       これが出来るまでの、水の確保はどのように?
       女性たちの苦労が、偲ばれますね。



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  5

       あの洗濯物が気になるのですが、
       町の高さを見ていただこうと、隙間のあるのを。

       家が低く、まさにこの一帯は旧いまま。
       トスカーナというよりも
       ウンブリアの奥のイメージですね。



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  6

       広場の南を占める、現在の市役所
       かっては教会だったとかで、小さな鐘楼つき。
      
       それにしても、大変な傾斜ですが、
       壁に3枚の石碑が見えますね。
       これが大変、歴史ある興味深いもので・・、



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  7

       1881年3月7日 の日付
       この町で生まれた、ロレンツォ・ディ・ピエトロ
       婆ちゃん と呼ばれた
       金細工師、画家、彫刻家、軍の建築家 を記念して

       というものです。

       シエナの、現在は博物館になっている
       元病院のサンタ・マリーア・デッラ・スカーラ
       そしてドゥオーモにも一連のフレスコ画が残り、
       ドナテッロ風のドラマティックな彫刻、
       ドゥオーモの大聖遺物入れも、彼の作品とか。

       こういった、いわば大作家の名も
       この町に行く事で、知るのですね
       皆さんに、あちこちご紹介していますが、
       私自身がたくさん知ります。
       まさに、ブログは他人のためならず!  ははは。



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  8

       1860年3月15日 午後11時55分

       詳細は省きますが
       フィレンツェの破毀院に於て       
       イタリア王国建設に賛成か否かの、住民投票の結果
       圧倒的多数で賛成で、決定した
      
       というもので、
       翌年、イタリア王国が建国の運びとなります。
 
       が、この住民投票もイタリア中部のみで、
       ローマは、いまだ教皇領
       北イタリアは、オーストリアの下
       という状態でしたが、
     
       さながら実況中継のような、票数も明示の
       まさにイタリア王国建設にかける
       熱狂ぶりが伝わってくる記念碑です。

       ちょうど我が国日本も
       1868年 明治に改元
       1860年には、勝海舟が咸臨丸でアメリカに
       という年代ですね。

       洋の東西を問わず、時代の大きなうねりは一致する
       といわれますが、
       まさに、熱い、熱い年代だったのですねぇ



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  9

       こちらは、3枚目。

       2004年に、オルチャの谷が
       ユネスコの世界遺産に認定された記念ですが、

       一番若い記念碑が、既に読みにくいような薄い彫りで、
       古い方がしっかり読める、という
       土地の人の熱気の違いかなぁ?!  ははは。



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  10

       写真3で、広場の奥の切れ目に見える家の
       窓の下に、黒い標識がありますが、
       Trattoria → というもので
       角を曲がった所に、このトラットリアが。

       通常、レストランのご紹介はしないのですが、
       ここは簡素ながら美味しく、
       ご主人のアイディアが素晴らしかったので。
       Il Cassero ・イル・カッゼーロ 
       Tel 0577-888950 火曜日お休み
       あの辺りにお出かけの時は、どうぞ。

       奥さんは、文化省のお手伝いで日本に行かれたとか。
       料理を待つ間に見せてくれた写真集で、
       訪ねたかった ヴィタレータの礼拝堂 
       の位置も、見当が付いたのでした。

       ヴィタレータの礼拝堂
       http://italiashio.exblog.jp/8396653



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  11

       この一帯の、旧い家並みの続く坂道を
       行ったり来たり。

       素朴な石造り、軒が低く、煙突が多く、
       冬は寒いのでしょうねぇ。



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  12

       素敵な一郭でしょう?
       階段周りも素晴らしいですが、

       入り口が2つあり、家の番号札は3枚、
       つまり3軒分。 
       下にも入り口が見えますよ。
       はい、家が狭いのは、何も日本だけではないのです!

       ウンブリアの、ヴァッロ・ディ・ネーラもどうぞ!
       http://italiashio.exblog.jp/5572534



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  13

       細い小路を抜け、殆ど南端の城跡の下
       可愛い2軒のお家の入り口。



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  14

       小さな、古い家並みの向こう
       オルチャの谷が広がります。



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  15

       町の南はずれ
       小さな古い聖ステーファノと聖デーニャ教会
       piave dei Santi Stefano e Degna

       度重なる修復で、正面入り口の上のみに
       中世の面影が残ります。

       内部にあった、婆ちゃん の作品や、
       ロレンツェッティ、シモーネ・マルティーニなど
       モンタルチーノ移されたり、近くの美術館に
       収蔵との事でしたが、時間が合わずに・・。



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  16

       最初にご覧頂いた、イタリア統一広場の
       端にある泉。
       とにかく暑い日で、
       のそのそ上った道を、ゆっくりと下ります。



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      ◆カスティリオーネ・ドルチャ  17

       町の一番東はずれにある
       素朴なロマネスク様式の教会
       サンタ マリーア・マッダレーナ・
       Santa Maria Maddalena
       小さい、アーチ式鐘楼がありますね。

       今こうしてみると、教会の扉が開いていますが、
       中は見ていないのです。 ああ!

       夏は、もう駄目!
       この夏はひっそりと
       プールのみで過ごしますぅ!!



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      ◆DOLOMITI  1

       この26日の夜のニュースで、
       ドロミテ山系が、ユネスコの世界遺産に認定 と。
       イェ~~イ!!
       ヴェネトに住む人間として、もの凄く嬉しい事!!
 
       いずれ記念雑誌が出ましたら
       また特集でもいたしましょう。
       が、まずはご挨拶に、手持ちの雑誌から。

       こういう写真は、雑誌でないと、ね。



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      ◆DOLOMITI  2

       ラヴァレードのトゥレ・チーメ・
       Tre Cime di Lavaredo

       コルティナ・ダンペッツォもどうぞ
       http://italiashio.exblog.jp/9675646 



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      ◆DOLOMITI  3

       セッラ峠・Il passo Sella

       おいでませぇ、ユネスコ世界遺産のドロミテに!!


     ◆*◆*◆

       ブログご訪問、いつも有難うございます!!

       最近ランキングを覗きに行くついでに、
       拝見したり、そこから飛んだりで、
       気に入って、何度も訪問するブログがいくつか。
       歴史のカテゴリでも、大変嬉しい発見の
       ブログが2つ見つかり、リンクをお願いしました。

       皆さんは既にご存知かもしれませんが、
       改めて、新しいリンク先をご紹介しますね。

     * ばーさんがじーさんに作る食卓
       http://sesenta.exblog.jp/

       なんとも気持ちが爽やかになる、
       人生の達人のようなお二人のブログ。
       毎日の料理のヒントが、たくさん!

     * ルネサンスのセレブたち
       http://d.hatena.ne.jp/cucciola/

       イタリアの歴史、ローマの事、
       詳細に、興味深く読ませて貰え、
       見つけた事が、大変嬉しいブログです。

     * 紗瑠々の資料室[中世ヨーロッパ情報館]
       http://housecarl.blog.shinobi.jp/

       こちらは、そのヨーロッパ版とでも。
       薀蓄を傾け、惜しみなく。 感謝です。

     * かたつむりの国だより*イタリア料理留学記
       http://tomocone.ciao.jp/

       スロベニアとの国境に近いレストランで、お仕事。
       単なる観光客でない、新鮮な発見が素敵です。

       どうぞ、ご訪問を!

       実はまだ他にもあるのですが、
       書いていました今回の記事を、
       アップ直前に手違いで消してしまい、書き直し!
       消耗し切りましたぁ!!
       次回に、改めて追加させていただきますね。

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by italiashiho2 | 2009-06-29 04:15 | ・トスカーナ州 | Comments(6)
Commented by cucciola at 2009-06-29 16:59 x
shinkaiさま、

こんにちは。
今回の写真は、夏のトスカーナの乾いた空気までがこちらに届きそうな写真ばかりですね!オルチェ渓谷については、よく耳にするのですがまだ未踏です。
それにしても手まり唄みたいな「テンテンナノの要塞」、素敵ですねえ。ぜひ訪れてみたいです。名前も可愛いし。「婆ちゃん」彫刻家の由来も知りたいですよね。機会があったら私も探してみます。

ちなみにドロミテも未踏。
まだまだ足を踏み入れていない美しい街や自然がイタリアにはあふれているなあと実感しています。

わざわざ私のブログをご紹介いただき、大変恐縮しております。
これからもよろしくお願いいたします。
Commented by ペッシェクルード at 2009-06-29 20:35 x
ドロミーティの世界遺産登録、おめでとうございます。
ヴェーネト州の世界遺産はいくつになったのでしょうか。「ヴェネツィアとその潟」「ヴェローナ」「ヴィチェンツァとヴェーネトのパッラーディオ様式館」「パードヴァの植物園」、それに「ドロミーティ」が加わった!! とにかく一度と言わず、訪ねたいです。
Commented by shinkai at 2009-06-29 21:34 x
★cucciolaさま、 こんにちは! コメント有難うございます。

いやぁ、昨年の夏は暑かったでしょう? あの急に暑くなった6月の末から2週間、トスカーナ、ウンブリアと回ってとても面白かったですが、やはり若い頃のようではなく、かなりはしょっていますね、こうしてまとめてみると!!
でも、オルチャの谷はやはり大変素晴らしく、小さな町がそれぞれに歴史を持っているので、ぜひお出かけ下さい。 ドロミテにも!

はい、婆ちゃん についても、お分かりになったら、教えてくださいね。 私は、サイトをざっと見ただけですので。

こちらこそ、出会えましたこと嬉しく思っています。 よろしくお願いいたします。
Commented by shinkai at 2009-06-29 21:42 x
★ペッシェクルード様、こんにちは! コメント有難うございます。

いやぁ、さすがペッシェクルード様! 私は、パードヴァの植物園 は、知りませんでした! そうですか、あそこもですか。

今日のお昼のニュースで言ってましたが、ヴェネト、フリウリ、ロンバルディアと重なるわけですが、ヴェネトに含まれるのが、半分くらいあるんだそうです。 
管理も大変らしいですが、自然に地震の影響で崩れたりする岩もあるとかで、そちらの研究もしているとか。

ドロミテは、到底上には上れないでしょうが、せめてアジアーゴの上にあるという第一次大戦の際の塹壕辺りまでは、と願っているのです。
Commented by BB at 2014-08-22 17:49 x
『ブログは他人のためならず!  ははは。』by shinkai
↑ トンでもごじゃりませんどすえ。
『婆ちゃん広場』に行ってきます。
詳しい説明、どれほど役に立っているか!!
『テンテンナノ要塞』に登れるか! チャレンジ!
たのしみです〜〜!
Commented by italiashiho2 at 2014-08-22 22:27
★BBさん、こんにちは! コメント有難うございます。

あ~い、嬉しいで~す!  ですが、本当にそうなのですよ、撮ってきたのを上手く説明できるように読み、分らない所は友人に聞き、まさに自分の為の勉強なんです。 
ああ、若い頃にこれくらい真面目にやっていたらねぇ! ははは。

おお、ここに行かれますか?! この辺りは本当に眺めが雄大で素敵なんですよ。 坂道のカーヴと傾斜がかなりですから、運転にお気をつけて。
要塞にもしっかり上がって下さいね! 写真送ってぇ~!!


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