カテゴリ:・映画絵画文学 Film Arte Le( 47 )


2017年 02月 24日

   ・・・ ある傭兵隊長のお話と、 名画に描かれた、または名画の謎 ・・・

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       今回は、15~16世紀の画家ジョルジョーネ・Giorgioneの名画
       「テンペスタ・Tempesta・嵐の中に描かれた人物について、と、

       そして別の作品、作者と描かれた人物ともがいささか不明な
       通常ジョルジョーネ作と言われている作品、

       そしてもう一枚、ジョヴァンニ・ベッリーニ作とされる人物像

       そして、これら3点の作品から浮かび上がる一人の人物
       15~16世紀の傭兵隊長についてのお話を。

       まず最初にこの傭兵隊長の名を申し上げておきますと、
       バルトロメーオ・ダルヴィアーノ・Bartolomeo d’Alviano(1455-1515)

       ウンブリア州のトーディ・Todiの生まれと言われますが、
       姓にあるように、ウンブリアのアルヴィアーノの領主の子として生まれています。


       どのようにお話をと思いつつ、
       まずは最初に挙げたジョルジョーネの「テンペスタ・Tempesta」をご覧ください。
       
       ヴェネツィアのアカデミア美術館収蔵の名品、キャンバス地に油彩 82x73cm
       1502-1503年に掛けて描かれたとされる作品ですが、

       不思議な雰囲気を持ち、登場人物などの不思議さはすぐ目に付きますが、
       それ以上にこの作品は大変謎の多い作品とされていて、
       それについての本も出版されているようですが、こちらの写真が多いサイトで
       大体の感じは窺えると思いますので、ご参考にどうぞ。


       学者さん達の難しい推理などは、単純shinkaiには余り向きではありませんが、
       絵を見ていて単純に、ここはどうなっているのだろうと思う一つは、
       右で授乳中の母子像です。
       子供は女性の右脚の外に座っているので、お母さんの右の乳房だとは思うのですが、
       左腕の付け根の左肩の問題なのか、左の肘が見える辺りの位置なのか、
       はたまた肩に掛かる白い布の、腕の線を示す襞と、乳房を隠す線のせいなのか・・、

       彼女の左の乳房はどうなっているの?!と、この絵を見るたびにshinkaiは思うのです・・。




       まぁ、こんな詮索はさておき、

       この左下に見える男性像、これは絵の主題とどんな関係かと思うのですけど・・、
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       この男性は「バルトロメオ・ダルヴィアーノ」とされている、という事でして、

       その理由は?と聞かないでくだしゃんせぇ!
       shinkaiにも分かりませんが、そのように説明されておりまして、
       まだ理由を書いた記事が見つかりませんで・・。

      
       ジョルジョーネ(1478頃-1510)はヴェネトのカステルフランコ出身で、
       ヴェネツィア共和国の元でも働いていましたから、

       バルトロメーオ・ダルヴィアーノがやはりヴェネツィア共和国の為に働いていた
       後年には出会った事があるのかも知れませんが、
       その時にはバルトロメーオは既に50歳を過ぎている事になり、
       勿論画家が人物を若く描く事はできるでしょうが、この辺りもshinkaiには分かりませんです。

       ジョルジョーネの生地カステル・フランコで開催されたジョルジョーネ展




       こちらはジョルジョーネの自画像と言われているもので、
       甲冑をつけ、ダヴィデ像に見立てたもので、1509年作、
       彼独特の少し憂愁に満ちた瞳を投げかけているもの。
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       そしてこちらは「従者と一緒の、戦士の肖像」 1502-1510年頃の作、
       キャンバスに油彩  90x73cm   ウフィッツィ収蔵
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       こちらを見ている縮れ髪の若い戦士、少し放心したような目でこちらを見つめ、
       後ろには少し口を開けた少年の従者が従い、 という画面ですが、

       ジョルジョーネの作品、そして描かれた人物は、やはりヴェネツィア共和国の下で
       傭兵隊長として働いていた通称ガッタメラータ・Gattamerata
       ウンブリアはナルニ出身のエラーズモ・ダ・ナルニ、と言われていたのが、
       最近は、これはバルトロメーオ・ダルヴィアーノであると言われているそう。

       実はこの絵をパドヴァで開催されたピエトロ・ベンボ展で見ており、
       他にもジョルジョーネの作品が来ておりましたので、こちらを。

       ナルニの町のご案内は




       こちらがドナテッロ作で有名な、ガッタメラータ将軍騎馬像
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       傭兵隊長、という名の響きにはどこか惹きつけられるものを感じるのですが、
       中世・ルネッサンス期にはたくさんの有名な傭兵隊長が存在していて、

       マルケ州ウルビーノフェデリコ・ダ・モンテフェルトゥロも勿論、
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       彼とは宿敵の関係にあったリミニシジスモンド・パンドルフォ・マラテスタも、
       上下2点は、ピエロ・デッラ・フランチェスカの作品。
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       フィレンツェのサンタ・マリーア大聖堂の壁画にあるジョン・ホークウッドも、
       パオロ・ウッチェロ作
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       同じくフィレンツェのサン・ロレンツォ聖堂前の、ジョヴァンニ・デ・メディチ、
       (ジョヴァンニ・ダッレ・バンデ・ネーレ)ジュゼッペ・デル・ロッソ作

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       ヴェネツィアのサンティッシミ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂前の
       バルトロメーオ・コッレオーニも、 ヴェロッキオ作
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       たちまちに名が挙がる有名な傭兵隊長で、それぞれ国に尽くした功績により、
       こうして有名画家、彫刻家による作品が今に残っているわけですが、

       今回ちょっと気がついた興味深い事なのですが、
       傭兵隊長と言うのは、悪くいうと「金で動く」
       つまり報酬によってどちら側で働くかを決めて戦争をするわけですが、

       ヴェネツィア共和国は、いつもきちんと支払い、その額も高かった、というのですね。
       で、働いた傭兵隊長、ここではガッタメラータも、バルトロメーオ・コッレオーニも、
       そして今回の主人公バルトロメーオ・ダルヴィアーノも、終生忠実であったと!

       まぁ、それこそ自分の命をかけて働く、戦うわけですから、
       支払いを渋られたり、ケチったりされると、嫌気が指すのも当然よね、と、ははは。




       こちら今回の我が主人公、バルトロメーロ・ダルヴィアーノの肖像とされるもので、
       1495-1500年作 ジョヴァンニ・ベッリーニ作 ワシントン・ナショナル・ギャラリー収蔵
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       アルヴィアーノ公爵でもあり、ヴェネツィア共和国の下でオーストリアの
       ハプスブルグ家のマキシミリアン1世との戦いに勝ち、フリウリのポルデノーネの領主にも。


       一族全員が戦いを仕事にする中で、若くから彼も従事するとともに、
       人文学者を師に学問をし、文学を愛し、とともに武器や要塞、城の建設
       関心を持ち、大変に優秀で、後にパドヴァの城壁も彼が築いたのだそう。

       従兄弟であったピティリアーノ公爵ヴィルジーニオ・オルシーニの従姉妹バルトロメーア、
       彼女の姉妹クラリーチェはロレンツォ・デ・メディチの妻、と最初の結婚をし、
       彼女の死後ペルージャのジャンパオロ・バリオーニ(傭兵隊長)の妹ペンテシレーアと
       2度めの結婚を。

       彼について書いてあるのを読んでいて、とても興味深かったのは、

       バルトロメーオは体格が細身で、多分背も低かったのだろうと思われますが、
       鍛錬された体を持ち、どのような活動も出来、気短ですぐに怒る性格を持っていたものの、
       直に自分で正す事ができ、品行方正、自尊心高く、純粋に思った事を口に態度にも出し、
       女が好きで、が特に溺れることはなく、宗教心は特別に強くはなく、
       芸に優れた者を高く評価し、自身も洗練された才人であり、
       頭脳的にも技術的にも優れており、とりわけ文学と武器を愛していた、と。
       
       傭兵隊長としてあちこちで戦い働いたのちにヴェネツィア共和国の下で働き、
       最後はブレーシャでの戦闘中に病気、ヘルニア(閉塞の悪化?)で亡くなりますが、
       多分人柄、業績によるものと思われますが、大変にヴェネツィア人にも愛されており、
       遺骸はヴェネツィアに運ばれ、荘重な葬儀の下、今もサント・ステーファノ教会に埋葬と。
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       ベッリーニの描いたバルトロメーオの肖像では、大変に厳しい顔をした
       中年後期の男性の顔ですが、
       性格などの記述に「女が好き、でも溺れることなく・・」とあるのに、
       それもイタリア語ではかなり強い表現の言葉で「女が好き」とあったのが、
       あれこれ調べたくなった原因の一つでもあるのですが、ははは、
       友人のジュリアーノにも原稿を送り、言葉の意味を取り違え無いよう読みましたです。

       


       彼の本拠地であったアルヴィアーノはどこにあるかですが、
       ウンブリアのテルニ県に含まれ、海抜251mの高所に1500人程の住民。
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       ヴィテルボ・Viterbo、 トーディ・Todi、 スポレート・Sporeto などなど。





       そしてこの小さな町、というより、村に近い大きさですが、
       バルトロメーオが1495年以降に築いた素晴らしい要塞があり、
       彼の学んだ建築技術や経験、また当時の万能の才人でもあった
       レオン・バティスタ・アルベルティからアイディアを受けた事が実践されたものと。
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       短い休暇期間をバルトロメーオはこの城に戻り休息していた様子で、
       多分この部屋もと思うのですが、フリウリから呼んで装飾させたという
       通称ポルデノーネ・Pordenoneの壁画の残る部屋も幾つかと。
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       ポルデノーネの作品は、こちらフリウリ、ヴェネトの各地に広がっていますが、
       彼はポルデノーネの領主であったので、ポルデノーネを知り、
       自分の領地の城に壁画を描かせたのでしょうね。
 
       現在であれば、車で半日で行ける距離ではありますが、
       当時の画家や彫刻家、工事職人たちは本当に遠くまで仕事に出かけたのですね!


       彼の没後、跡を継いだ息子が22年後に没し、男子の後継者が無くなると、
       この城、土地は教皇パオロ3世(アレッサンドロ・ファルネーゼ)がいわば没収した形になり、
       ファルネーゼ家のものとなり、のち持ち主が変遷していきますが、
       バルトロメーオの2番めの妻との間に生まれた娘達もそれぞれに結婚させられ、
       5世紀間ほど続いたアルヴィアーノ家も姓をリヴィアーニ・Livianiと変えたと。


       ですが、城要塞自体は現在も見事に存在し、内部も改装されたのでしょう、
       バルトロメーオ・ダルヴィアーノで検索を掛けると、
       上に見て頂いた様に素晴らしい威容の城が見れ、
 
       現在城内には、傭兵隊長・カピターニ・ディ・ヴェントゥーラ達の当時の歴史、様子を
       知るための最新技術を駆使した博物館が設けられており、
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       なんと一番驚いたのは、バルトロメーロ・ダルヴィアーノの没後500年を記念した
       記念行事のあれこれが、2015年に催された様子!で、
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       遅れて参上のshinkaiも驚くやら喜ぶやらの、ははは、
       しっかりと彼の業績、生き様が地元に定着している様子なのでした。



       今回はひょんなことから名前を知った傭兵隊長が、次々と絵画世界に
       姿を表した事から人物の追跡が始まったのでしたが、
       
       実は今回最後に知ったことも、追加しておかないといけません。
       というのも、
       ジョルジョーネ作として知られている「若い戦士とその従者」の絵の作者は、
       実はジョルジョーネではなく、パオロ・モラルド・Paolo Moraldo
       通称カヴァッツォーラ・Cavazzola (1486-1522)と呼ばれる作家のものである、
       というウフィッツィ美術館の記事を見つけました。
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       ルネッサンス期のヴェローナの画家で、彼のスタイルはどちらかと言うと
       ヴェネツィア派のベッリーニやジョルジョーネと似ており、
       マンテーニャやラッファエッロからの影響も見られる、との事。

       ウフィッツィ美術館では、ベッリーニとジョルジョーネの部屋に彼の作品が置かれており、
       彼自身の作品は残っているのが大変に少ないそうですが、
       一時ジョルジョーネの後期の作品とされていた事、またガッタメラータを描いたものと
       考えられていたが、現在はそうでない、という記事でした。
       (バルトロメーオ・ダルヴィアーノである、とは無しでしたが)

       そう言われると、ジョルジョーネにしては細部が強い印象も受けますが、
       まぁ、そのあたりは専門家の評価におまかせです。


       2年前にアッシジに行った時、アルヴィアーノにちょっと寄れるかなと
       地図を調べたのでしたが、
       アッシジからだとやはりかなり遠くなるので断念。
       が、またいつかチャンスを見つけることに致します。
       と、ヴェネツィアのサント・ステーファノ教会にも!




     *****

       水彩+色鉛筆画ブログには、アッシジの泉 途中経過と、 クレモナ行きと、眼科検査 を
       アップしています。    
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by italiashiho2 | 2017-02-24 01:35 | ・映画絵画文学 Film Arte Le | Comments(2)
2017年 01月 01日

   ・・・ 新春のお楽しみは・・、 映画とDVD! ・・・

       皆様、新年明けましておめでとうございます!

       どうぞ、今年も良い年でありますように
       そして、
       本年もどうぞ、このブログを宜しくお願い致します!!

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       本年のトップは、今朝7時過ぎから家の近くを移動しつつ撮った
       正真正銘、2017年1月1日の日の出、オリアーノ村からです。

       良い事がありますように!! はは


     *****


       さて第一回のブログは、「新春のお楽しみ・ 映画とDVD」を。

       映画大好きshinkaiですが、この所余り映画館には出かけなくなり、
        夕方遅く晩ご飯前に出かける、という時間帯が余り好きでなく、
        なぜなら、早めの晩御飯にしても車を運転する直前には飲めませんし、
        映画を見て戻っての晩御飯は、食いしん坊には遅すぎます、へへ。

       とあれこれの理由よりも、まず仲間が選ぶ映画は余り興味が持てない物が多く・・、
       これに尽きます。 
       彼らは余りアメリカ映画を好まず、選ぶ映画は私めには余り興味がわかない、
       中近東やアフリカの貧しい人々の問題点、と云うようなのが多いのですね。

       とはいえ、まずはクリスマス後に久しぶりに仲間と出かけた1本から、です。


       ◆ マダム・フローレンス! 夢見る2人

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         英・2016年
         監督 スティーヴン・フリアーズ
         主演 メリル・ストリープ
            ヒュー・グラント
            サイモン・ヘルバーグ
       
         日本でもすでに公開されたでしょうね、これは。
         アメリカの大富豪の婦人が、夫の絶大な協力の下に歌劇歌手を目指し、
         遂にはカーネギー・ホールで大コンサートを開く、という、
         実在の人物フローレンス・フォスター・ジェンキンズ婦人を描いた映画ですが、

         問題は、彼女が素晴らしく絶大な音痴だったこと!!

        

         映画の中で、彼女が最初の夫から梅毒を移され、ピアノの天才少女と言われた
         当時の夢を体調に気遣いながらずっと追いかけ、歌手になるためのレッスンを受け、
         貧乏でお人好しのピアノの伴奏者も付け、レコードも吹き込み、

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         夫は新聞評を良くするために音楽評論家を買収し、常に彼女を励まし、
         協力を惜しみませんが、
         その一方、若い愛人と別の家を構え、時々旅行にも出かける、
         という姿も描きます。
       


         コンサートでは大笑いする人々も、遂には彼女のその熱度と純真さに打たれ、
         大盛況で終えますが、
         彼女がカーネギー・ホールのコンサートを満席にしたのは、なんと、76歳の時の事!

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         最後にはニューヨーク・ポストに載った唯一の反対記事、買収されなかった記者の書いた
         ひどい音痴である、というのを読み、遂には真実を知る彼女ですが、
         「(人は)私が良く歌えなかった、とは言えても、歌わなかったとは言えないわね」と。

         
         過去のカーネギー・ホールの音楽記録で一番のリクエストは、彼女のレコードだそうで、
         実際にその場に居合わせたらどんな反応を示すか、私自身にも分かりませんが、
         まぁ、生き方としたら見事、とも思いますです。

         映画のヴィデオはこちらに

         実在のフローレンスの歌声はこちらでどうぞ。
         https://www.youtube.com/watch?v=-quQHNriV-Q  Florence Foster Jenkins

         これを聞くと、映画のメリル・ストリープよりも上手いかな、と
         思うのですが、ははは。





       TV放映される映画のプログラムを見ては予約録画し、
       ゆっくりと楽しみますが、最近見直して、やはりこれはすごい映画だ!と思った

       ◆ アラビアのロレンス

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         英・米 1962
         監督 デイヴィド・リーン
         主演 ピーター・オトゥール
            アンソニー・クイン
            オマー・シャリフ
            アレック・ギネス
            ジャック・ホーキンス

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         オスカーを7つも撮った名画でもありますが、
         アラブを独立国に、という自分の夢も重ねてトルコと戦い、
         最初はアカバの奇襲などで成功を収めるものの、
         徐々に政治情勢に巻き込まれ、押しつぶされていく姿。

         また個人的にもトルコの上官に拷問され餌食にされた恐怖感から逃れられず、
         民族虐殺の支持をも出してしまう弱さ。 アラブ諸民族間の軋轢。
         
         当時の情勢を追いかけるだけでも難しく、
         映画のメッセージが本当に分かっているのかどうかも疑問ですが、

         スクリーンの中で見る砂漠の表情、ピーター・オトゥールの白い美しい衣装
         映画の素晴らしさ、美しさを再度満喫しました。
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       予約録画して見た最近の映画で、とても興味深かったのを2本ご紹介。

       ◆ カワイイ私の作り方 全米バター細工選手権!        

         オリジナル・タイトルは、バター・Butter
         なんでこんな変な日本語タイトルにしたのですかね?!
         このタイトルだけ知ったら、絶対見たくないですねぇ!!

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         米 2011
         監督 ジム・フィールド・スミス
         主演 ジェニファー・ガーナー
            ヤラ・シャヒディ  

         アメリカはアイオワ州で、毎年秋に開かれる州の物産市で開催の
         バターを使った彫刻コンクール

         10歳の女の子デスティニーは、何度か養子縁組のトライに出るものの、
         なかなか正式養子になれず、でも今回の家庭は上手く行きそうな・・。

         そんな彼女が才能を見せ始めたのが、このバターの彫刻コンクールで、
         最終審査に残り、生みの母親を偲んだ大傑作を物しますが・・、さて。
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         最後に彼女と2人残ったのは、政治にも野心満々、彼女の夫が
         過去15回ずっとこのコンクールで優勝しているローラ。
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         コンクールに応募した一人、ストリップ・ダンサーのあっけらかんかんの彼女
         それでも率直な優しい人柄が笑わせてくれます。
         彫刻すべきバターに、口紅でちょろっとね、ははは。
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         バター彫刻、と云うのに興味を惹かれ、検索しましたら
         映画にもでたものの、何とも大きな像が作られるのにまず驚き、
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         やはり牛の像が多いとは思ったのですが、こんなのもあり!
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         ですが、これはshinkaiのツボに嵌って笑いましたぁ!

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       ◆ 砂漠でサーモン・フィッシング

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         英 BBC 2011
         監督 ラッセ・ハルストレム
         主演 ユアン・マクレガー   
            エミリー・ブラント   
            クリスティン・スコット・トーマス
            アムール・ワケド



         スコットランドでの鮭釣りの楽しさが忘れられず、自分の国
         アラビア半島の南の端にあるイエメンに、鮭の放流をしたいという大富豪
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         最初は飛んでもない冗談のように思い、鼻にも掛けない応対をした
         英国の役所務めの水産学者が、
         間に立つ投資会社の女性と接し、大富豪とも話し、実際にイエメンを
         訪問してみると、南部の山岳地帯に湧き流れる水は冷たく、案外行けるかも・・!
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         すでに灌漑対策のダムも完成していて、その下流に鮭を放流する溜池が作られ、
         英国から運ばれた養殖育ちの鮭も、帰巣本能に従い上流に遡る事も確かめられ、
         万事順調に行くかに見えたプロジェクトですが・・・。




         暑い暑い砂漠の国、というイメージのみがあるアラビア半島ですが、
         イエメンにはそういう面があるのですねぇ、と興味深かったのですが、

         映画の中で可笑しかったのは、政府の報道官長である彼女の強引な働きぶり!
         クリスティン・スコット・トーマス、彼女の達者な役者ぶりには笑いましたぁ!
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       ◆ ウィンブルドン

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         英 2004
         監督 リチャード・ロンクレイン
         主演 キルスティン・ダンスト  
            ポール・ベタニー     


         予約録画したのが、最後の盛り上がりの最終試合になった所で切れ、
         くそめぇ、と、ははは、DVDを買ったshinkaiですが、
         大変面白く楽しめた1本!

         スポーツの世界にはワイルド・カードというのがあり、
         つまり追加の特別参加枠制度を示すそうですが、
        
         映画の主人公、世界ランキング11位迄行ったことがある、という設定の選手が、
         遂に最終試合にまで残る、というお話にはモデルが有るのだそうで、

         クロアチアのGoran Ivaniševićという選手が、
         当時は肩の問題で120位にまでなっていたのが、ワイルド・カードで
         2001年のウィンブルドンに出場、見事優勝した、というのを下敷きにしていると。


         映画の中では、久しぶりに勝ち残っているイギリス選手になっており、

         彼には、妻と上手く行かず、木の上の小屋で一人ラジオで試合中継を聞く父親がおり
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         夫のテニス気違いには興味が無いふりをするものの、耳をそばだてて聞く母親
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         兄貴の出る試合では、その相手に賭ける弟がいて、ははは、
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         アメリカの優勝候補でもある彼女と愛し合うようになり、
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         遂には最終試合!  
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         昔は試合中継も見る程でしたが、球を打つあの乾いた音が何とも素敵ですよね。
         スポーツ試合に興味がある方には、とても楽しめる映画と。





       時に、ずっと以前に見た映画が頭によぎり、何とかもう一度見たいと思うのがあり、
       これがその一つで、タイトルも忘れていたのを探し出し、DVDを買ったもの。

       ◆ 名誉の問題
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         米 1997
         監督 ケン・オリン
         主演 ドン・ジョンソン
            クレイグ・シェッファー
            ロッド・スタイガー

         
         アメリカの西部劇映画によく登場する騎兵隊
         西部開拓時代に活躍し、様々な映画の中で活躍しましたが、
         あの騎兵隊がどのような最後を迎えたか、考えられた事がありますか?
         実はこの映画、TV映画だったようですが、この中でそれが描かれています。

         というよりも、あの騎馬隊の馬たちはどうなったか、という実話に基づいてるそうで、
         TV映画とはいえ、しっかりした俳優を揃えていて、
         馬たちの最後を知らなかったshinkaiは、胸が詰まる想いで見たのでした。


         1930年代の不景気で、ヨーロッパが戦雲に包まれていた当時、
         最新兵器への移行を考える軍部にとっては、騎兵隊の馬はすでに重荷以外の何物でなく、
         500頭からの馬を殺傷し、騎兵隊の存在を無くす事に。

         テキサスにあった部隊の馬を集め、殺傷し始めた時、遂に見かねた隊長が
         命に背き、400頭の馬を3人の部下と共に引き連れ脱走、北に向かいます。
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         定年退職で職を去る隊長に、ロッド・スタイガーが扮していて、
         ほんの少しの登場でしたが、彼の顔を見れたのは嬉しかった!
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         見つからないように夜走ったり、中には走れなくなる馬もいたり・・。
         ですがひたすら北を目指し、カナダ国境に
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         様々な情報から軍部は彼らの位置を順次突き止めており、
         最後はカナダとの国境に大砲を並べ待ち構え
         国境の河の向こうにはカナダの騎乗兵が迎え入れに待っており・・。

         集合、進軍ラッパを聞くと散らばっていた馬たちは一斉に耳を立て、
         向きを変え揃って歩き初め、そして疾走の合図に従い、
         最後は一団となって、大砲の球の飛んでくる中を走り抜け河向こうに!!

         馬たちがラッパを聞いて耳を立て、一斉にすっと向きを変える様子を、
         shinkaiは背筋がゾクッとする思いで見つめ、
         大砲の角度をわざと馬たちに当たらない様に指図するのも見ながら、
         その中を駆け抜けていく馬たちに、またもや涙を流したのでした。

         映画自体は第一級とは言えない小品でも、
         あの騎兵隊の子孫の馬たちが、何とか生き残れたのを知ったのは嬉しかったし、
         動物たちが哀れな映画はたまりませんので、率直に、良かった!!





       ◆ プロヴァンスの夏
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         仏 2014
         監督 Rose Bosch
         主演 Jean Reno
            Anna Galiena


         プロヴァンスでオリーヴの木を育て、オリーヴ油の採取をしている
         もはや若くない夫婦の所に、パリから彼らの娘の子供、孫達がやって来ます。

         頑固な夫・祖父には、孫達だけがやって来ることを話していないらしい祖母に
         呆れ、また余りにもの田舎に驚く彼らも、次第にプロヴァンスの良さ
         田舎の良さに惹かれ始め、祖父との中も縮まります。
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         とりわけ一番のチビ君、耳の不自由なテオはお祖父ちゃんが好きになり、
         大きな手の中にそっと小さな手を滑り込ませ、一緒に遊ぶように!
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         最後は迎えに来た母親、夫婦の娘と祖父の間に立ち、
         2人がぎこちなく話をするのを順に見つめながら、いつ抱擁するのか見守るテオ!

         
         特別な事もない映画ですが、何とも可愛いテオ!
         そりゃぁ、こんな可愛い孫だったら、鬼みたいなお祖父ちゃんだって負けるよね、
         ははは、本当にこんなに可愛い男の子もいるのねぇ!! でした。

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         テオ・Théoになったのは、Lukas Pelissierというそう。
         またどこかでお目にかかるかもで、成長ぶりを見たいもの!

         日本では公開されていないかもですので、ヴィデオをどうぞ。





     *****

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by italiashiho2 | 2017-01-01 23:56 | ・映画絵画文学 Film Arte Le | Comments(6)
2016年 12月 27日

   ・・・ デブ猫ちゃん、名画の主人公に扮す  ・・・

       本年最後のブログ更新となりました
       今年一年訪問した写真から抜粋し、一年のご愛顧へのご挨拶を、
       と考えていたのですがぁぁ、  
       ヘヘ、先日来からクリスマスの会食が続き、到底間に合わず・・。

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       急遽、猫の手を、もとえ、猫ちゃんの本体をお借りし、
       それもデブ猫ちゃんの本体をお借りした、
       名画の主人公に扮した猫ちゃんの絵をお楽しみ下さいね。

       ブリューゲルの絵の中に飛び込んだのもすでにご紹介済みですが、

       今回はもっと世界を広げ、歴史に残る有名画家の絵の中に堂々と
       登場する姿を、はたまた画家のアイディアをお楽しみ下さいね!

       サイトはこちらです。
       http://fatcatart.com/?lang=en


       トップはご存知、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」ですがぁ、



       
       デブ猫ちゃんが登場すると・・可愛らしさがいっそう増しまして、ははは。
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       そして、ルノアール可愛い少女も、
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       デブ猫ちゃんに抱かれ、いっそう暖かく幸せな雰囲気に
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       セザンヌの「カルタをする男たち
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       きゃはは、いかさまトランプの雰囲気に・・!
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       マンテーニャの天井画、 なるべく同じ角度のをと探し、青空が広がりますが、
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       きゃぁ~、天使猫は飛んでいる? それとも、落ちて来るんでしょうかぁ?!
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       も一つ、シャガールの「空飛ぶ恋人たち」も、
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       飛べるんかいなぁ?!というデブ猫ちゃんとなり・・
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       レンブラントの「夜警」の重々しく荘厳な雰囲気も、
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       雰囲気が明るく楽しくなり、「一杯やりに行こうぜ!」とでも、ははは。
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       ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」
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       そう、寒いからね、風邪を引かないように暖かくね!
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       ティツィアーノの「ヴィーナス」が続きますが、まずこれが本画で、
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       これは、デブ猫ちゃんが天使に変身した一枚で、
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       ついには、ヴィーナス自身に大変身! この豊満な肉体美を見よ!!
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       ゴッホの「ひまわり」も、
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       デブ猫ちゃんが登場し、乱れ投げ入れのひまわりに、ははは。
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       ピエロ・デッラ・フランチェスカの「モンテフェルトゥロ公ご夫妻」の肖像画も、
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       ははは、これには笑いましたぁ! こちらの方が若い奥方に見えますねぇ、失礼!
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       アンドリュー・ワイエスの「クリスティーナの世界」も、
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       うん、これだと、体の不自由なクリスティーナも楽に家に戻れますね
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       メルロッツォの「リュートを弾く天使」に、
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       デブ猫天使が近寄り、ねぇねぇ、海老の天使はいないの? とでも?! ははは。
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       今回の最後はご存知 レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」ですが、
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       デブ猫ちゃん登場で、世界の名画もいっぺんにファミリー・フォトの雰囲気に、ははは。
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       こちらが世界中の名画を変身させているロシアの画家 Svetlana Petrova・
       ズヴェトゥラーナ・ペトローヴァ、で発音は良いのかな、と、
       名画荒らしの(させられている)デブ猫ちゃんZarathustra・ツァラツーストラ、かな。
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       あまりにもデブ猫ちゃんなので、丸い猫ちゃん大好きのshinkaiも、
       猫ちゃんの健康が心配になるほど!

       元気で長生きして、ご主人のお仕事にしっかりネタを提供してあげてね!!



     *****

       という所で、今年のブログ納めとさせて頂きます。
       この1年のご愛顧、誠に有難うございましたぁ!!

       皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい

       そして、来年もどうぞ宜しくお願い致しま~す!!





     *****

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by italiashiho2 | 2016-12-27 19:25 | ・映画絵画文学 Film Arte Le | Comments(4)
2016年 12月 03日

   ・・・ 広島三越での個展を終え、無事戻りました! ・・・

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       皆様、お久し振りです、こんにちは!
       お陰さまで広島での個展を盛況の内に終え
       スコミーゴ村の家に無事戻ってまいりました

       写真整理を終えましたので、会場の様子、来て下さった方々、
       食事を一緒にした方々の様子をご覧になって下さいね

       残念にも撮り忘れた方々がたくさんで・・!!
       なにせ久しく会っていない方々が殆どなので、
       お喋りに熱中していると忘れてしまい・・、残念でしたぁ!

       上の写真は広島胡町(えびす)電停付近で、
       毎月2・12・22日は、マイカーに
       「乗るまぁデー」という広島弁の標語にうぷっとなり、ははは。




       市内を走る路面電車も、車両がモダンに綺麗になりましたぁ。
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       三越の開店時間を待つ人々
       デパートで開店時間を待った事など経験無しでしたが、
       今回は毎朝皆さんの後ろに並びまして・・、
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       開店時間とともに入り、「お早うございます、いらっしゃいませ」
       の声に迎えられながら、エスカレーターで7階まで。

       途中の階でそれる方は無く、皆さん殆ど7階のお歳暮会場にお出でで、
       そうだった、日本にはお歳暮というのがあったっけと。
      



       会期は11月22日からだったのですが、
       既にクリスマスの飾り付けで彩られ、ライオン君もね!
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       やはり日本は早いなぁ!と思いつつ戻ってきましたら、
       こちらコネリアーノの町も、スコミーゴ村にも電飾が見え・・!
       はい、12月になったんですよね。




       中国新聞の宣伝にも載せて頂き
       これを見てびっくりして!と、来て下さった方もおいででした。
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       会場の写真は私のと、松戸から来て下さった二木さんのと
       両方でご覧頂きますが、これは画廊入り口
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       中央奥の写真を2人とも撮り忘れておりまして・・!




       入り口で招きをしている猫ちゃんと、頂いたお花の数々
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       入って左手の壁から、中央、そして奥に
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       正面中央を飛ばし、右手の壁奥から、入り口側に
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       画廊外側の壁。 これでちょうど40枚の絵がかかりました。
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       今回多くの方が言って下さったのが
       色が綺麗、明るい、これは何で描いたのか? でした。

       ペン+水彩+色鉛筆、と表の看板にも書いてあるので、
       色鉛筆の途中で水彩を混ぜて使っているのか、
       水彩色鉛筆で描いて水で濡らしているのか、などなど
       様々な質問も受け、
       描き込みは全部色鉛筆で、ペンや水彩は最初の基礎としてのみ、
       最後に不透明水彩で描き起こす事はある、などなど。
      
       一枚描くのにどの位時間をかけるのか、の質問も多く、
       一枚を最初から最後までを仕上げるのではなく、
       何枚かを一緒にローテーション風に描いて行く事を。
       
       水彩用紙を使っていて紙の凸凹を埋める「シラミ潰し」も説明したり、
       
       諏訪でした個展に比して、さすが広島のデパートとなると
       見に来てくださるお客様が多く、反応の大きさが楽しかったです!!


       広島に到着してすぐ、額装や搬入搬出をお願いしていた画材店に直行。
       イタリアから送った小品の額、以外の作品の額を選び、
       その日から3日間は、長年の友である難波佳子さんちにお邪魔しました。

       彼女はこの夏手術を受けた身だったのですが、厚かましくお邪魔し、
       積もる話をしたり、美味しい料理をご馳走になったり、
       あ、皿洗いだけは私がしましたが、はい、
       彼女の家の警報装置を鳴らすドジもありまして、きゃはは、
       この顛末はまたお話しますね。


       そして会期が始まる前日午後の搬入では、今回の個展会場である
       三越への最初の紹介や、DMでの紹介もたくさんして下さった
       三原捷宏先生が来て下さり、作品展示の並びも指示して頂きで、
       本当に有難い事だったのです!

       そしてその後来て下さった、私の師であった新延輝雄先生の息
       泰雄さん(泰っちゃん)や難波ちゃん初めてお会いした相本英子さんとともに、
       三原先生にご馳走までして頂いたのでしたぁ!
       三原先生、本当に有難うございました!! 美味しかったぁ!!
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       会期が始まると、一般のお客様の他に
       毎日「同窓会同時開催」みたいで、ははは、懐かしい方々も
       たくさんお見えで、すぐ分かる方もおられる反面、
       名前を言って下さってもぴんと分からない方々も多く、
       失礼を致しましたが、お許しを!!

       例によりお名前はなしで、写真だけ掲載させて頂きますね。
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       あ、この方の背景が、正面奥の壁の様子です。
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       毎日どなたかが夕食を一緒にしてくださり、ははは、
       美味しい物を食べ過ぎで、3日目にしてズボンがきつくなり! ははは。
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       イタリアに行く前20年程を住んでいた広島ですから、
       既に45年ほどもの年月が経っているのですが・・!

       広島に居た頃、家のアトリエで絵画教室をしていまして、
       大人の方と共に子供達も来ていたのでしたが、
       当時の親御さんが来てくださり、その後の様子を話してくれました。

       姉弟で来ていたお姉ちゃんに、私が木を描いてみてと言い、
       まみちゃんは木の葉を緑色でぐりぐりと塗ったのですって。
       そしたら新開先生が、よく木を見てね、葉っぱは皆同じ色じゃないでしょう?って
       言ったのを、まみちゃんはずっと覚えていて、
       顕微鏡を覗く様になってもその言葉を覚えていて、気をつけて見た、って
       お母さんに話したのだそう。
       いまお医者さんになられており、弟君も東大出のお医者さんなんですって!

       こういうのはまさに、出来の良い子にたまたま言った言葉が実ったわけで、
       聞かせていただくと恥ずかしくなりますが、
       でも会場に来て話していただくのは、有難い事ですよね、本当に!

       も一人、小さな子がお祖母ちゃんに手を引かれて来ていたのが、
       文学の博士号も取り、いま母校で教えておられるとかで、
       こちらはご両親と共に来て下さいました。

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       高校生の時に通って来ていた姉妹も会場に来てくださり、
       お姉さんの方は七宝工芸を続けておられ、
       いま日展の会友8年目です、とか・・、わぁお~。 

       陶器のゴキブリが底に付いているカップでコーヒーを飲ませる、という
       いたずらをした高校生が、はぁ、shinkaiがいたずらをね、ははは、
       今回お世話になった画材店で働いておられ、
       会場にも見に来てくれたのですが、
       やはりあのゴキブリのカップは覚えておられ、当然ですよね、きゃはは、
       長い手紙を書いて渡して下さり、ゆっくり拝見しましたが、
       気持ちがほのぼのとする様な嬉しさを頂きました。 

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       イタリアに移住して既に25年たち、年もしっかり取りましたが、
       改めて広島で個展を、というチャンスを得て戻っての感想は、
       
       本当に暖かく迎えて頂いた、という一言に尽きます!!

       こんなに有難く嬉しい事がありましょうか?!
       長野市生まれではありますが、広島で絵を始めた私にとっては、
       まさに広島は自分の生まれ故郷的な街なのですが、
       今回ほどそれをこれほどまでに生に感じたことは無く
       その発見にとても感謝し、心から有難く感じました


       絵に付いては、どの部分も細かく描くのではなく、
       もっと荒い表現の部分があって良いとおもう、というご意見も頂き、
       それを師の二木さんに言いましたら、
       ほら、それをいつも言っているじゃぁ無いですか!と。

       はぁ、自分でもその辺りはいつか、とは思っておりますが、
       無理して急ごうとは思っておりませんで、
       ははは、かといってのんびりと描いている訳ではありませんが、

       テクニック的な問題として意図するのではなく、
       あれこれ描きつつ、ほんの少しずつ意識しながら描いて行くうちに、
       今も以前と比べるとほんのちょっぴり、大まかに描いても良いよね、
       という部分ができて来ているのを感じるので、
     
       その時になったら、また自然に絵も変わってくるだろう、
       それまでをじくじくと真摯に描いて行けば
       もっと見える目も、描く腕も変わるだろう、と思っているので、
       急ぎません! 急がずに描いていこうと思っています。

       
       広島でお会いできた方々、本当に有難うございました!!
       元気で描き続け、また次の機会にもお会いできる様願っております。

       たくさんの方からたくさんのプレゼントも頂いたのですが
       どれをどの方から頂いたのかごっちゃになっておりまして・・!
       それぞれの方にお礼を申し上げられません、お許しを願います。
       皆様、本当に有難うございました!!!

       
       どうぞ皆様、お元気でお過ごし下さい!!
       私も頑張ってまいります。

       
       次回の個展は、東京で2018年3月に
       1年半後を目指し、描いていきます。

       と、今回は大きなドジはお陰さまで無しで済みましたが、へへ、
       飛行時間のあれこれに出くわしましたので、
       その顛末をまた聞いて頂きますね。
      

     *****

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by italiashiho2 | 2016-12-03 11:14 | ・映画絵画文学 Film Arte Le | Comments(12)
2016年 07月 14日

・・・ イ・ヴィヴァリーニ展 ・ ヴェネツィア絵画の煌きと移り ・・・

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       先週、イ・ヴィヴァリーニ展・I Vivarini に出かけて来ましたので、
       今回は「黄金背景の祭壇画」の煌きをたっぷりご覧頂きますね。

       地元のコネリアーノで2月の下旬から開催されていたのを、
       も少し暖かくなってからね、と引き伸ばしていたのが、
       友人それぞれに予定があり、6月5日終了迄に出かけられず・・。

       残念と思っていたのが、会期延長で7月17日まで!との
       市の通知が郵便受けに入っており!
       それで漸くに友人のジュリアーナと出かけたという次第です。

       ヴィヴァリーニの名前も知らずの!(無知ムチshinkai)画家でしたが、
       ヴェネツィア、そしてヴェネト近辺の町で活躍した15世紀の
       アントーニオ・Antonio 1420頃-1476~1484
       バルトロメーオ・Bartolomeo 1432頃-1491以降
       アルヴィーゼ・Alvise   1446頃-1503~1505 の3名。

       アントーニオとバルトロメーオは兄弟で、
       アルヴィーゼはアントーニオの息子という関係で、

       これにアントーニオの姉(妹)と結婚していた、つまり義理の兄弟である
       ジョヴァンニ・ダレマーニャ・Giovanni d'Alemagna(1411頃-1450)も、
       初期には一緒に仕事をしていた、という一家で、

       上記しましたように、ヴェネツィアはもとよりヴェネトの各地
       とりわけ教会の祭壇画などを多く手がけていた様で、
       当時としてはかなり売れっ子だったのではないかと。

       今回はそんな彼らの作品を集めた展覧会で、
       兄弟、親子といえどもかなり作風も違い、時代がちょうど
       ゴシックからルネッサンスに移り行く15世紀後半とあって、
       その影響も作風に見受けられる興味深いものでしたので、

       カタログの写真と、サイトから集めた物でご覧くださいね。
       カタログからの写真はshinkaiのサイト名を入れましたが、
       その他はサイトからのものです。

       トップの写真はカタログの表紙になっていた物で、
       バルトロメーオ作の祭壇画の一部、大天使ミケーレの顔
       後ほど全体もご覧頂きますが、かなりメリハリの効いた表現。


       私はかなり偏った好みを持ち、有名画家にも好き嫌いがありまして、
       余り美術評論的褒め言葉ではなくあれこれ書きますが、
       かといってその評価を認めていないわけではありません。
       ただこのように見た、思った、というのを単純に書きますので、
       どうぞそれをご了解下さり、読んで頂ける様にお願いいたします。



       兄弟はヴェネツィアはムーラノ島の生まれで、
       父親ミケーレはガラス職人ですが、パドヴァ生まれと。
       アントーニオの作品が記録に最初に残るのは1441年とありますが、
    
       今回展覧会場の第1作はこちら、クロアチアのパレンツォ(Poreč)
       の博物館からの祭壇画と細部。1440年。
       諸聖人に囲まれた聖母子と、昇天するキリスト。
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       見ての正直な感想は、女性像は美しいけれど、男性像がちょっと
       類型的というのか、イマイチしっくりしてないなぁ、と・・。
       まぁ、この辺りがゴシック絵画でもあるのですが。
       



       こちらはアントーニオの師匠と言うか、その一派であると見なされる
       アンドレア・ダ・ムラーノ・Andrea da Murano(生没年不詳)の、
       現在ヴェネツィアのアッカデミア美術館収蔵の物。

       ムラーノのサン・ピエトロ・マルティレ教会にあった祭壇画と見られ、    
       1475年ごろの作品と。
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       かなり強い作風で、北方絵画の影響も見られる様な。




       そして義理の兄弟でもあったジョヴァンニ・ダレマーニャの作品で、
       こちらもヴェネツィアのアッカデミアに収蔵の祭壇画。
       彼は元々ドイツ人で、装飾的、北方絵画の影響が強いと。
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       もう一枚、アントーニオが強い影響を受けたと言われる
       ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ・Gentile da Fabriano(1370-1427)の
       「三博士の礼拝」を。
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       そしてこちらが、展覧会には来ておりませんでしたが、
       アントーニオの「三博士の礼拝」現在ベルリンにあるそう。
       煌びやかな表情が良く似ておりますね。
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       アントーニオとジョヴァンニ・ダレマーニャの合作
       「玉座の聖母子」1443年頃 現在パドヴァのディオチェザーノ博物館蔵。
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       サイトからの全体像の写真は濃く写っておりますが、
       実際は部分像よりももっと明るく美しい物でした。
       とりわけ聖母子共に、肌の色が涼しく、大変細やかな表現で、
       衣装の赤と金の部分が素晴らしかった。
       表情も最初にご覧頂いた聖母と比べると、随分と違いますよね?!




       アントーニオの義理の兄弟ジョヴァンニは、アントーニオよりも
       年上だったと思いますが、
       初期の作品は合作が多く、そしてお互いの良さが上手く融合していたと
       思われます。

       2人で一緒に参加して仕事をしたのに、パドヴァのエレミターニ教会・Eremitani
       のオベターリ礼拝堂・Cappella Ovetariのフレスコ画があり、
       1448年と1457年の制作と言いますが、

       この礼拝堂の仕事には、彼らよりも年の若いアンドレア・マンテーニャ
       Andrea Mantegna(1431-1506)未だ未成年の年頃だったのも、
       働いていた様子。

       このオヴェターリ礼拝堂のこちら部分は1944年3月に爆撃を受け、
       いくらかの破片が残る位で、ここに見えるのは
       白黒写真が残っていたのに着色した物だそう。
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       蛇足ながら、エレミターニ教会の北隣には




       同じオヴェターリ礼拝堂の、後半に描かれたマンテーニャのみの、
       有名な遠近法を活用した「聖クリストフォロの殉教と遺体の運搬」は
       爆撃以前に剥がされ、別の場所に保存されていたので、
       無事残ったという次第。
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       今回ヴィヴァリーニ兄弟の事を知るのにあれこれ読んでいて、
       パドヴァのサンタントーニオ聖堂の前のドナテッロ作の
       ガッタメラータ将軍騎馬像の事も、
       フィレンツェ在のドナテッロが作って送ったと単純に考えていたのが、

       そうでなく、ドナテッロがフィレンツェを離れパドヴァに10年ほど
       (1443-1453)住んで仕事をしていた事も含め、
       やはり当時のフィレンツェと比べると田舎であったパドヴァに、
       ルネッサンスの空気を運んで来たのを知りました。

       そういったパドヴァで仕事をし、マンテーニャを始め、
       その師であり養父であったスクアルチョーネ・Squarcioneが、
       いわば絵画で、パドヴァのルネッサンスの音頭取りをした
       ここから北イタリアにもルネッサンスが広がっていった
       その時代の空気を吸い大いに刺激を受け、勉強したのであろうと、
       想像して、こちらもいささか興奮しました!
       
       パドヴァのご案内のあれこれは、こちらから



       アントーニオとの合作でよい成果を生み、パドヴァでも一緒に
       働いていた義兄弟のジョヴァンニ・ダレマーニャが1450年に
       パドヴァで死亡しており、年代から考えて仕事中の事故死だったのかも。
       彼の死はアントーニオにとって、大変な痛手であったでしょうが、

       アントーニオの末の弟、何人兄弟だったのか、
       12歳ほど年下のバルトロメーオが成長して来ます。
       パドヴァを訪問マンテーニャを知り、大きな刺激を受けたに違いなく、


       これはマンテーニャの描いた「聖セバスティアーノ」ですが、
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       こちらはバルトロメーオの祭壇画 1491年
       現在ベルガモのアッカデーミア・カッラーラ収蔵で、
       右側のサン・セバスティアーノの部分をどうぞ。
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       良く似てはおりますが、少し違うとも・・。




       バルトロメーオのもう1つの祭壇画 1488年
       こちらもベルガモのアッカデーミア収蔵。
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       右端の大天使ミケーレの部分を今日の最初に見て頂きましたが、
       真ん中の聖母子が美しいでしょう?!




       そして左端のサン・ピエトロ
       最初にご覧頂いたアントーニオ作1440年の祭壇画の聖人像に
       比べると、ぐんと現実感が溢れる聖人像になってきていて、
       半世紀ほどの違いの差が良く分かります。
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       バルトロメーオ 玉座の聖母子 1465年
       ナポリのカポディモンティ美術館蔵
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       実際はこの様に派手でなく、と言っても修復による物かも知れずですが、
       大変に美しい作品で、とりわけ聖母の衣装がなんとも綺麗!
       
       興味深いのは、バルトロメーオのご覧頂いた祭壇画1488年のに
       比べると、脇の聖人像の顔がまだ不安定な事! 
       いや、こういう見方は邪道なのかもしれませんが、
       年数を描いていて良くなる、というのは安心しますです、ははは。
       



       今回見た中で一番気に入った作品、本当に美しいと思ったのはこれ
       バルトロメーオの「聖母子」1465-1470
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       実際はこんなに背景の赤、金箔を貼る下塗りの赤が見えているのが、
       これほど強く見えませんで、顔の赤色ももっと薄く、
       肌の白さと衣装の黒に近い青、そして赤色とインパクトも強く、
       美しさに暫し見とれました!

       ただ気になったのは、アントーニオもそうでしたが、
       子供の手と足の描き方で、前を向く足が異様に短く、
       足首のプックリさの描き方が変に凝っている様子で・・。




       サイトから見つけた、バルトロメーオの別の「聖母子」を。
       これはワシントンにあるようですが、
       これも美しいでしょう?!
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       そしてボストンにあるという「マグダラのマリーア」
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       マンテーニャに大いに影響を受けたというものの、
       辿った道は違っていた、と言うのが良く分かる気がしますね。




       そしてアントーニオの息子アルヴィーゼの登場で、
       「聖ヒエロニムス」 1476-1477 ベルガモのアッカデーミア蔵
       人物も背景も、暗い茶色の如何にもの古典調で、空の色のぼかしも!
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       アルヴィーゼ  左「聖母子」1480年代 ヴェネツィアのサン・ジョヴァンニ・
       イン・ブラーゴラ教会 
       右「十字架を運ぶキリスト」1475年頃 ヴェネツィア、サンティ・ジョヴァンニ・
       エ・パオロ聖堂 画布にテンペラ
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       当時既に油絵が画布に描かれるようになっていましたが、
       彼らは板にテンペラ画、がアルヴィーゼは画布にテンペラも試み、

       キリストの顔なども如何にも油絵的手法が試みられ、
       劇的効果を求めてか、かなり影が濃くなっている印象を受けます。




       かと思うと、またこんな涼やかというか、クールな表現もあり、
       「パドヴァのサンタントーニオ」1480-1481
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       これは彼の父親のアントーニオと、叔父さんのバルトローメオとの
       合作の、1458年の祭壇画ですが、
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       上のアルヴィーゼの作品は、この中の男性諸聖人の薄い感じに
       良く似たところがあると思ったのでした。




       アルヴィーゼ 「聖母子と諸聖人たち」1500年
       この表現などは既にルネッサンスの空気で、油絵風というか・・。
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       最後は、アルヴィーゼの 「キリスト昇天」1497-1498
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       これを最後の部屋で見た時、ほぉ~と見とれ、
       ティツィアーノやラファエッロの作品を連想しました。
       同じようなのがあったっけ、と探しましたが見つからず、
       きっと如何にも晴れやかなルネッサンスの空気を感じ
       後世の画家の作品を思ったのでしょう。

       15世紀の僅か60~70年代の絵画表現の変化が
       こんな風に一家の3人に現れているのはとても興味深く
       当時の時代の変化の激しさも想像した事でした。




     *****

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by italiashiho2 | 2016-07-14 00:21 | ・映画絵画文学 Film Arte Le | Comments(7)
2016年 07月 04日

   ・・・ 夏の夜の楽しみは・・、映画のヴィデオとDVD! ・・・

       遂に今年も後半戦の7月に突入! 早いですねぇ!!
       雨が多く涼しい日が続いていたこちら北イタリアも、
       先日来よりテントを下ろし、雨戸をうっすらと明けたゴキブリ生活に。
       となると楽しみは、ひんやりの部屋でのんびり楽しめる映画!

       暮に大画面のTVを購入、ついでに録画と再生器もつけましたので、
       TV放映の映画の番組を見ては、せっせと予約録画!
       で半年間、ご飯のお供に映画をお昼に夜にと見る生活を続けまして、ははは、
       懐かしい映画との再会、見たくて逃していた映画、新しい映画などなど、
       漸くに映画への飢えもなくなりましたぁ。きゃはは、

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       そう言えばこんな映画もあったっけ!!と懐かしく再会し、
       また見たいよね、これ、と思うのはDVDを買うことにし、

       というのも、なにせTV番組はCMの量が物凄いですし、
       予約録画だと時に頭が切れたり、結末が尻切れトンボになったりでして・・!

       それに殆ど毎日のように、誘惑のプロモーション・メールが
       10%引き! 3X2(3つ買って払いは2つ分、の意味)と届きますので、
       へへへ、
       今日は、先日買い込みましたDVDの中から、
       皆さんにも多分懐かしいのではないかと思われる映画と、
       こんなのご存知?!というのを、録画で見た中からご紹介です。

       前置きが長くなりましたが、まずトップは、



       ◆ 尼僧物語

        監督 フレッド・ジンネマン
        主演 オードリー・ヘプバーン シスター・ルーク
           ピーター・フィンチ 外科医フォルテュナティ
        公開 1959年
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       ベルギーの医者の娘であるガブリエルが、アフリカ・コンゴでの
       尼僧の医療活動に携わる夢を持ち、厳しい修行と勉強に耐え
       尼僧となり、念願のコンゴでの生活が始まります。

       が結核に感染している事を知り、優秀な助手である彼女を
       手放したくない外科医の療法によって回復するものの、
       第2次大戦間近のベルギーに戻る事に。

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       そして父親がナチスによって殺害された事から、
       それまでも常に彼女の内心で戦ってきた「規律に絶対服従」
       「敵をも愛する」事に従えなくなり、還俗する、というお話。


       実在の人物の半生を描いた小説は日本でも訳され、
       まだ若かったshinkaiも読みましたし、映画も一度TVで。
       本当に久し振りに見て、懐かしかった!

       若い頃に考えていた尼僧さんの生活には、今の年になると、へへ、
       憧れる事はなく、垣間見える様子からあれこれ想像し、
       神の仕事をお手伝いする道具の1つなんだなぁと、思います。




       ◆ 大列車作戦

        監督 ジョン・フランケンハイマー
        主演 バート・ランカスター
           ポール・スコフィールド
           ジャンヌ・モロー
        公開 1964年
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       第2次大戦終了間際のパリ。 ルーブルの美術作品を持出し、
       貨物列車でベルリンに運び出そうとするナチス。
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       それを様々なサボタージュで対抗し、機関車が動かないようにしたり、
       爆撃されないよう列車の屋根を白く塗ったり、パルチザンと連絡を取りつつ
       時間稼ぎをしながら抵抗する機関車の操車長。
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       駅の名を替え、ポイントの接続を替え、遂にこの貨物列車は
       フランスを出る事なく済んだ実話を元にしたお話。
       
       ジャンヌ・モロー扮する宿の女主人が、色を添えておりますです。




       ◆ スパルタカス

        監督 スタンリー・キューブリック
        主演 カーク・ダグラス
           ローレンス・オリヴィエ  クラッサス
           ジーン・シモンズ  ヴァリーニア
           チャールズ・ロートン
           ピーター・ユスティノフ
        公開 1960年

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       イタリアでは「ベン・ハー」とか「十戒」など、キリスト様が
       絡む映画はなんとなし定期的にTV放映される気がしますが、
       この「スパルタカス」は本当に忘れておりましたぁ。

       何を隠そう、ははは、shinkaiは実は中学の時に見ているのです!
       同じクラスの男子が2人、やはり見に行ったらしく興奮して、
       掃除道具の箒などを持って廊下で戦っていましたっけ、ははは。
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       実際に紀元前1世紀に起こった闘士達の反乱を主題に、
       ローマの正規軍の大勢の前に大敗して散った奴隷達。

       そうなんですよね、昔は70mm映画というのもありましたっけ!
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       日本語訳がついているのよりも、画面が幾らかましなのを




       ◆ カラーパープル

        監督 スティーヴン・スピルバーグ
        主演 ウーピー・ゴールドバーグ
        公開 1985年
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       アメリカ南部の黒人達の困難に満ちた生涯。
       とりわけ女性たちの人生の厳しさに胸が切なくなり、
       彼女達の生きる姿から力を与えられる想いになります。
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       改めてアリス・ウォーカーの原作を読み返し、
       良い作品に出会えた思いを強く感じています。

       最後のシーンを




       ◆ お暑い夜をあなたに アヴァンティ!

        監督 ビリー・ワイルダー
        主演 ジャック・レモン
           ジュリエット・ミルズ
        公開 1972年
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       イタリア語のタイトルは、「僕の父さんと君の母さんの間に何があったの?」
       という長いものでして、
       ウィキ日本版が見つからないので、日本公開は無かったのかな?

       アメリカの大企業社長の父親が、イタリアのイスキア島で事故死。
       駆けつけた息子は追々と事情を知っていきますが、
       この10年間毎夏イスキア島に健康の為と称して出かけていた父親は、
       なんとロンドンからの女性とのランデブーの為だったと!
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       交通事故死もその女性とだったと知り、葬式に来たその娘と知り合い、
       徐々に惹かれ、ついには父親達と同様、
       毎夏1ヶ月間をこのイスキア島のホテルで逢う約束を、ははは。


       ジャック・レモンはじめ芸達者たちが繰り広げる人間模様が笑えますが、
       一番楽しいのはホテルのマネージャー!
       お客達の機嫌を損ねぬよう、そして時にはピリッと刺したりしつつ、
       様々な要望に応えこなしていく姿で、
       ニュージーランド出身の、クライヴ・レヴィルという俳優と知りました。
       下の写真の左側。
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       ◆ 訂正と追記を ◆

       「小父さん」が日本でも映画が公開され、DVDが出ているのを
       見つけて下さいました、有難うございます!       
       これは本当に愉快な映画ですので、是非ぜひ!!
 
       全体をう~んと要約したYoutubeも見つけて下さいましたぁ
       https://www.youtube.com/watch?v=UmkyzIg_W8w       




       ◆ 12人の怒れる男 評決の行方

        監督 ウィリアム・フリードキン
        主演 ジャック・レモン
           ジョージ・C・スコット
           ジェームス・ガンドルフィーニ
        公開 1997年

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       実は番組でこの映画のタイトルを見た時、てっきり
       ヘンリーフォンダ主演の映画かと思ったのですが、
       リメイク版の新しい方でした。

       が、やはり内容は以前と同じ、法廷陪審員達が集まり、
       評議を重ねつつ、1つづつ疑問点を持ち話し合い、
       ついには父親殺しの有罪と見られていた少年の無実を突き止めるお話。

       TV番組にもなったようですし、やはりこの主題の重厚さは格別で、
       緊張感溢れる作品の仕上がりとなっています。



       こちらは、1957年のヘンリー・フォンダ主演の作品
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       ◆ 星の旅人たち

        監督 エミリオ・エステベス
        主演 マーティン・シーン
        公開 2010年

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       日本語のタイトルは、時々とてもメロドラマ調だと思うのですが、はぁ、
       オリジナルは The Way、イタリア語は サンティアーゴへの道、
       スペインの北にある中世からの巡礼参拝地
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       長い間疎遠になっていた息子がサンティアーゴへの旅の初日に
       嵐にあって亡くなリ、遺体引き取りに出かけた父親は、
       そのまま息子の装具を引き継ぎ、道々で出会う巡礼の標識に
       息子の遺灰を撒きながら歩み始めます。
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       道中で知り合い、道連れとなった若者3人と。
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       長い困難な道のりを自分の足で歩く事により、
       自分の内にある何か様々な問題が次第に吹っ切れるような・・。

       これを見るのは2度目ですが、広大で荒れたスペインの大地の
       風景にも憧れ、もっと若かったら・・、と思うshinkai。
       



       ◆ 飛べ! フェニックス

        監督 ロバート・アルドリッチ
        主演 ジェームス・スチュワート
           リチャード・アッテンボロー
           ハーディー・クリューガー
        公開 1965年
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       サハラ砂漠上空を飛行中に砂嵐に巻き込まれ、砂漠に不時着。
       発見されそうな航路からは遠く、飲料水も少なくなり・・。

       遂に壊れた機体から、残ったエンジンとボディの使える部分を
       流用し、新しい小型飛行機を作るアイディアが出て・・!
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       これは昔見た時は本当に興奮しましたねぇ。
       一緒になって新しい単発機を作り、砂漠脱出に関わったみたいで!
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       予約録画したのですが、見始めてすぐ止めました。
       こういう映画は、CMでずたずたにされないでじっくり見たい、
       次のチャンスにDVDを買おう!と思って。へへへ。




       ◆ ジョージア・オキーフ

        監督 ボブ・バラバン
        主演 ジェレミー・アイロンズ
           ジョアン・アレン
        公開 2009年

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       ジョージア・オキーフ・Georgia O'Keeffe(1887-1986)は
       20世紀のアメリカを代表する女性画家。
       大画面いっぱいに広がる花の絵で有名なのですが、
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       夫の、写真家で画廊経営者でもあったスティーグリッツを
       ジェレミー・アイロンズが演じており、
       彼女の本を昔読んだこともあり、様々な関心から見た映画です。

       スティーグリッツが彼女をモデルに、あれこれ裸体の写真を
       撮った事から一躍有名になったようですが、
       やはり一筋に自分の絵に取り組む姿勢が見え、それも気持ちよく!
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       後年移り住んだニュー・メキシコ州の赤い土の砂漠から
       生まれてきた、動物の頭蓋骨の絵も改めて見つけ出し、ここに。
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       彼女の作品を何枚か探し、水彩+色鉛筆ブログに載せましたので、
       下のリンクからご覧くださいね。




       最後に、最近のフランス映画の面白かったのを2本。
       名前の発音も良く分からず、日本では公開されていないかもですが、
       ひょっとして、の期待も込めて・・。

       ◆ 友人たちとの夕食 Cena tra amici (Le Prénom)

        監督 Alexandre de La Patellière
        主演 Patrick Bruel: Vincent
           Valérie Benguigui: Élisabeth
           Charles Berling: Pierre
           Guillaume de Tonquedec: Claude
           Judith El Zein: Anna 

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        エリザベスとピエール夫妻(右側)の家に、エリザベスの弟ヴィンセントと
        妻のアンナ(左側)、そしてエリザベスの子供時代からの友人、
        オーケストラでトロンボーンを吹いているクロード(中央)が夕食に。
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        家庭での友人との会食のメニューも興味深いですが、
        始まる素晴らしいスピード会話のあれこれ!
        様々な問題が浮き出てくるわ、ヴィンセントが持ち出した
        近々誕生する男の子の名前をアドルフにする、とで喧々諤々!
        そしてクロードが心から愛する女性は・・?!
        最後のオチが、見事締めくくってくれます!
        



       ◆ 家の改修  Travaux ・ Lavoro in casa

        監督 Brigitte Roüan
        主演 Carole Bouquet
           Jean-Pierre Castaldi
        公開 2006年
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        女性弁護士シャンタルは、移民問題にも理解を持ち、救済の道を
        考えつつ、離婚して2人の子供を抱える魅力的な母親。
        そして、狭い家の中を何とか広い間取りの素晴らしい家に改造したい。
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        でも工事で入り込んでくる移民の建設作業員達で、家の中は大混雑!
        一体いつになったら、素晴らしい家が出来あがる?!



        裁判官を魅力でひき付けるこんな美人弁護士さんも、
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        仕事から帰る家の中は、こんな感じ! ははは。
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        まぁ、最後には、素晴らしい家になりますので、ご安心を!!





     *****

       水彩+色鉛筆画ブログには、ヴェネツィア描き初めと、 ジョージア・オキーフの作品 を
       アップしています。   
       見てやってくださ~い!    



     *****        
       
       いつもブログご訪問、有難うございます!     

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by italiashiho2 | 2016-07-04 02:01 | ・映画絵画文学 Film Arte Le | Comments(11)
2016年 01月 01日

   ・・・ 年明けのお休みには、楽しい映画をどうぞ! ・・・

       皆様、新年明けましておめでとうございます!
       本年もどうぞ宜しくお願いいたします!!

       良いお年をお迎えになられた事と思います。
       お家で新年をゆっくりお迎えの方、
       暖かい部屋での映画鑑賞は如何でしょうか?!

       懐かしくて、もう一度見たかった映画、
       映画を見たら面白かったので、DVDを買ったなどなど、
       今日ご紹介の映画の中でまだ見ていないのは1本だけという、
       そんなあれこれのご紹介です。


       まずトップは、 
       プロヴァンスの贈りもの
        2006年アメリカ
        ・監督・制作 リドリー・スコット 
        ・主演 ラッセル・クロウ
            アルバート・フィニー
            マリオン・コティヤール
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       現在はロンドンの証券取引で凄腕を発揮しているマックス。
       かっての少年時代は南仏に葡萄畑を持つ伯父の家で夏休みを過ごし、
       たくさんの懐かしい思い出を持っているのが、
       その伯父の死に伴い、遺言で遺産相続をする事に。
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       最初は屋敷ごと売り払うつもりだったのが、かって伯父に教えられた
       ワイン醸造についての思い出や、土地の女性と知り合った事などから、
       自分の生き方についても考え・・。
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       南仏ゴルド・Gordes の町が映り、彼女が働いている町中の
       レストランという設定の場所も、よく覚えていて懐かしく、
       広い葡萄畑も屋敷内も、如何にもフランスの佳き田舎というイメージで・・!!

       こういう人生の転機に出会えば、それはもう! と納得できる、ははは、
       
       原作は「南仏プロヴァンスの12か月」のピーター・メイルと知り、
       大いに納得したものでしたが、

       映画のイタリア語タイトル「ウンノッティマ・アンナータ・Un'Ottima Annata
       は、a good year・良い年 ではあるのですが、
       とりわけ葡萄(ワイン)の出来の良い年、を表すときに用いられます。
       
       ヴィデオもどうぞ




       12月にオンライン・ショップであれこれDVDを漁っていた時、はは、
       50周年記念発売、というのを2本見つけまして、 
       まずはこれ

       マイ・フェア・レディ・My Fair Lady
        1964年 アメリカ
        ・監督 ジョージ・キューカー
        ・主演 オードリー・ヘプバーン
            レックス・ハリソン
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       余りにも有名ですのでご説明も要りませんね。
       確かこのミュージカル映画は男友達が奢ってくれて見に行った筈、
       なんともう50年以上経つのかぁ!

       貧しく、きちんとした英語も話せないイライザが、
       ヒギンス教授の家で教育を受け、
       こんな娘だったのが
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       6ヵ月後にこうなる!という、ははは、
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       難しい事は言わず、主役2人の魅力と素晴らしい曲の数々、
       アカデミー賞を幾つも取った名画を楽しみましょう!
       
       ヴィデオはこちら




       そしてもう一つの50周年記念盤は

       サウンド・オブ・ミュージック・The Sound of Music
        1965年 アメリカ
        ・監督 ロバート・ワイズ
        ・主演 ジュリー・アンドリュース
            クリストファー・プラマー
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       イタリア語のタイトルは、トゥッティ・インシメーメ・アッパシオーナメンテ・
       みんな一緒に情熱をこめて、とでもいう、長いタイトルなんす!




       こちらもタイトル・ソングから、ドレミの歌、私のお気に入り、も
       すぐメロディが頭の中に浮かびますが、

       これは、父親のフォン・トラップ大佐が忘れ去っていた音楽に再会、
       子供達の前でエーデル・ワイスを歌う場面
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       タイトル・ヴィデオをどうぞ

       映画「ピンク・パンサー」のタイトル場面に、ピンク・パンサーが
       まさにこのアルプスのお花畑で踊るもじり場面があり、笑いましたっけ。
       そう、「ピンク・パンサー」の監督はブレイク・エドワーズで、
       ジュリー・アンドリュースのご主人だったのでした。      




       日本への飛行機の中で、片道3本見た映画で面白かったのも
       2本揃えましたが、まず

       ショコラ・Chocolat
        2000年 アメリカ
        ・監督 ラッセ・ハルストレム
        ・主演 ジュリエット・ビノシュ
            ジョニー・デップ
            ジュディ・デンチ
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       ちょっと謎を秘めた母子2人がフランスの田舎町にやって来て、
       チョコレートの店を開くものの、
       村はまだまだ閉鎖された伝統と因習、宗教観に捉われており、
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       チョコレートの美味に少しずつ村人の心も開け始めるものの、
       流れ着いたジプシーとの交流も歓迎されず・・、
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       ジュリエット・ビノシュがやはりとても美しく魅力的で、
       ジョニー・デップと踊る場面の前に、彼が弾く音楽も良かったなぁ。
       でも、ジョニー・デップの素顔ってどんなのかなぁ・・。
       「モルデカイ」を楽しみに買いましたが、余り面白いと思わず、
       彼の執事兼運転手の方が面白かったけどなぁ・・。

       ヴィデオはこちらに




       2、3年前にTVのCMにダスティン・ホフマンが出て、
       片言のイタリア語を喋ったり、ウンブリアの町を歩いたりで、
       映画を撮っているという事だったのですが、この映画だったのですね。

       仲間とのバス旅行の戻りの車中で半分見たものの、遠くで良く見えず、
       飛行機の中でもう一度見たのが良かったので、

       カルテット! 人生のオペラハウス・Quartet
        2012年 イギリス
        ・監督 ダスティン・ホフマン
        ・主演 マギー・スミス
            トム・コートネイ
            ビリー・コノリー
            ポーリーン・コリンズ
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       音楽家達が引退して住む「憩いの家」に、かってプリマドンナだった
       ジーンが入居して来て、資金難に悩むこの家も、
       かって一緒に歌った仲間達、短い時間結婚した元夫にも一波乱。
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       が資金難を救う為のコンサートでカルテット・四重奏を歌おう、
       という案に既に高音が歌えないと断る彼女に、
       既に皆老人なんだから、そんな事は問題ではないのだと説得し・・。

       ダスティン・ホフマンの写っている写真が見つかりましたので
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       この「カルテット」を見ながら、もう何十年も前に見たドキュメンタリー映画
       「ヴェルディの家・Casa Verdi」を思い出したのですが、
       調べてみるとやはり、やはりモデルにしていることを知りました。

       ジュゼッペ・ヴェルディが基金を出し、1899年にミラノに設立の
       カーザ・ヴェルディは、かっての音楽家、演奏家達が入れるホームで、
       
       映画の中で入居者達が様々な舞台の思い出を語りつつ、
       同じホーム内でもかっての主役と端役の差があるのを見た記憶があり、
       そんなこんなも今回の映画の中にもチラッと見え、印象深かった。

       でも、年寄り連中が元気で長生きするのを見るのは
       元気つけられますねぇ!! がんばろ!

       ヴィデオはこちらに




       
       インビクタス/負けざる者たち・Invictus
        2009年 アメリカ
        ・監督 クリント・イーストウッド
        ・主演 モーガン・フリーマン
            マット・デイモン
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       タイトルの invictus というのは、南アフリカ共和国の初の黒人大統領
       となったネルソン・マンデラの座右の銘、
       「我が運命を決めるのは我なり、我が魂を制するのは我なり
       英国詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩 Invictus からだそう。




       1990年27年間の投獄生活から釈放され、大統領となったマンデラは、
       1995年の同国開催のラグビーのワールド・カップ開催に向け、
       黒人選手がただ一人だった国のチーム「スプリングボクス」を存続させ、
       黒人と白人の融合、和解と団結の象徴にすべく、働きかけ、
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       遂にワールド・カップの決勝戦で、強豪ニュージーランドと対決、
       優勝したのですね。
       ネルソン・マンデラの人となり、大統領の様子も知る事ができ
       それも大変に興味深く、じっくりと楽しめました。




       監督イーストウッドと主演2人の写真を
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       映画のヴィデオはこちらに

       そして、強豪ニュージーランドのナショナル・チーム・
       オール・ブラックスが試合前にご披露するハカ
       ちょうど南アフリカとの対戦の時のが見つかりましたので。

       これを見るのがとても楽しみで!
       大阪弁で言うと「顔でもビビらそうとしてからに!」 ははは。




       許されざる者・Unforgiven
        1992年 アメリカ
        ・監督 クリント・イーストウッド
        ・主演 クリント・イーストウッド
            ジーン・ハックマン
            モーガン・フリーマン
            リチャード・ハリス
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       渡辺謙さんが日本語版を作ったという、イーストウッドのオリジナル版
       今回買い込んだDVDの中では唯一 shinkai未公開の映画で、
       荒筋も評判にも目を通し、むふ、お正月に楽しむつもりで~す! 

       ヴィデオはこちら
  
     ◆ 追記です ◆

       見ました! 良かった!!
       通常の西部劇らしいちょっと残酷な場面もありましたが、
       それ以上に普通の人間らしさ、弱さなど、とりわけ年をとった
       主人公のが垣間見える、後味の良い映画でした! 
       やはり、イーストウッドは凄い俳優であり、監督ですねぇ。




       映画館で見て大いに楽しんだフランス映画も2本。

       ラ・ファミーリア・ベリエール・La famiglia Bélier
        2014年 フランス
        ・監督 Éric Lartigau
        ・主演 Louane Emera
            François Damiens
            Eric Elmosnino

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       牧畜業を営む聾唖者一家の、長女ポーラ16歳1人が健常者で、
       家族全部の世間との橋渡しを勤めながら、家畜の世話をし、
       日曜には町の市に出すチーズ屋台でも働く、明るい女の子。
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       学校への通学バスが通る停留所までも、自転車で通う田舎に住む彼女
       好きな男子学生がいるコーラス部に入った事から、彼女も
       コーラス部に入り、そこで美声と声量の持ち主である事が発見され
       指導の先生から、パリでの試験を受けることを勧められ・・。
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       家の仕事、両親の事を思い、一旦は諦める彼女に、
       事情を察した父親はパリの試験を受けさせる為に試験場に。

       そしてパリの音楽学校に入る為に家を巣立っていく訳ですが、
       試験で歌う「私は飛んでいく」がとても素晴らしく、
       学校のコンサートで歌う「恋の病は7歳から70歳まで」は、
       我ら仲間内で、あと何年いける、と、ははは、笑いましたっけ。

       日本ではまだ公開されていない様子ですが、
       公開されたら是非是非ご覧になられるよう、お勧めします!!

       ヴィデオはこちら




       私達の娘と結婚しないで!・Non sposate le mie figlie!
        2014年 フランス
        ・監督 Philippe de Chauveron
        ・主演 Christian Clavier
            Chantal Lauby
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       クロードとマリー夫婦には娘が4人いて、上の3人は
       既に結婚しているのですが、いずれも移民者の息子と結婚し、
       それも中国人、アルジェリア人、ユダヤ人と、ははは、
       皆宗教も風習も異なり、婿同士の間もしっくり行かず・・。
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       せめて末娘だけはカトリックの白人と結婚して欲しい訳ですが、
       彼女が連れて来た彼は、カトリックはカトリックでも
       コートジュボアール人、つまり黒人!
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       これはこちらの夫婦のみならず、彼側の両親にもショックであり、
       あれこれ一波乱起こりますが、最後は親同士も親しみあい、
       上の婿3人も仕事を通じて親密となり・・。


       2014年度のフランス映画では、最高の収益を上げた映画だそうで、
       とにかく可笑しく、笑いながらもさもありなんという問題続出で、
      
       これも日本公開がありましたら、是非是非どうぞ!!

       ヴィデオはこちらに




       最後は、以前に一度ご案内しましたが、DVDを買ったのでもう一度、はは。

       最強のふたり・Intouchables 
        2011年 フランス
        ・監督脚本  Olivier Nakache, Éric Toledano
        ・主演 フランソワ・クリュゼ
            オマール・シー
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       脊椎損傷で車椅子生活を送る富豪のフィリップと、
       介護人の貧民街出身のドリスとの、単なる雇い人と雇われ人との
       関係を超えた、2人の友人同士のような関係。

       彼だけが自分を病人として扱わない、というフィリップの言葉通り、

       車椅子のスピードを変えて楽しむ姿や
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       フィリップの誕生日に集まる親類一同
       フィリップに言わせると、まだ生きているか見に来る、の誕生会、ははは。
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       ヴィデオは、誕生日のパーティで踊るドリスの姿を

       日本でもこの映画は大変ヒットしたようですが、
       まだご覧になっていない方、是非是非どうぞ!!!


       いやぁ、映画は楽しいですねぇ!!
       映画館の大きな画面で見るのは勿論良いのですが、
       家でのんびり、一人で好きな映画のDVDを見るのも大好き!

       今年も秋の個展を控えしっかり描いていかないといけませんが、
       新しい大きなTV画面で楽しむのを飴に、
       頑張って行きたい、生きたいと思っております。

       どうぞ、今年もまた宜しくお願いいたしま~~す
       


     *****

       水彩+色鉛筆画ブログには、 ヴェネツィアの冬の海 と、ロレダーナの家で食べた物
       アップしています。
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by italiashiho2 | 2016-01-01 14:15 | ・映画絵画文学 Film Arte Le | Comments(13)
2015年 07月 31日

   ・・・ オリエンタル・ダンスにご招待 ・・・

       日本は猛暑との事、皆さん、お元気でお過ごしでしょうか?! 
       こちら北イタリアは先日の嵐以来、ズンと爽やかになり、
       申し訳ないくらい過ごしやすい日が続いています。
       ですが予報によると、また酷暑と湿気が戻るそうで・・、
       (ざまぁみろ!と)ご安心下さいね、ははは。

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       と言うわけで(何が?)今回のブログは、かる~く、短く、
       オリエンタル・ダンスの素晴らしさ、美しさを、
       シルヴィアの見事な踊りでお届けです。


       これは5月の半ばに、shinkaiも参加しているグループの
       年度末の成果発表会の際に撮ったもの。
       昨年はオリエンタル・ダンス・コースの講師である
       シルヴィア・ラーヤ・Silvia Raja先生の参加がなかったので、
       今年は彼女の素晴らしい踊りを見ることが出来ると喜んで、
       他の様々な(余り見たくもない)発表には目をつむり、ははは、
       出かけたのでした、はい。

       彼女の美しさ、とりわけ手指の表情の美しさが良く出たと思う
       写真に絞りましたので、
       説明は要りませんね、ごゆっくり、じっくりどうぞ!
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       シルヴィアの以前の踊りは
       ここから、その前のもご覧いただけます。

       以前の2つを改めて見て、彼女の顔、姿の変わり様にも
       目が留まりましたが、
       円熟したというのか、少し痩せて凄艶になったというのか、
       踊りも今回一段と素晴らしくなった気がしました。

       映画や舞台に立つ方たちは、自分の姿形の魅力にも
       気を配らないといけない大変さがあるわけで・・!
       昨年お休みだったのはご出産の為で、
       待望の男児を得て、私生活の方も充実しているのでしょう。
       

       シルヴィアは、今回髪を金髪に染めていまして
       最初見た時は、余り・・、だったのですが、
       ですがですが、写真の中で見ると、
       う~む、男達が金髪を好きな筈だわぃ、という納得も、ははは。
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       今回も2曲踊って下さり、皆が大満足!
       まさに彼女の踊りが発表会全部のオオトリ、という所で、ははは、
       また来年を楽しみに!



     *****

       水彩ブログには、 アシャーノの麦畑 途中経過と、 描きだし一枚 を
       アップしております。
       見てやってくださ~い!    


       この秋10月10日(土)から18日(日)
       長野県諏訪市のギャラリー橋田様で、個展をさせて頂きます

       詳しいご案内は改めてさせて頂きますが、
       漸くに、この2年間に描いた作品を整理し、
       作品ページにまとめて載せましたので、
       そちらもどうぞ見てやって下さい。

       作品集 目次ページ の new! とでている項目分けからでも、
       右のカテゴリー欄の 作品集の各項目 からもご覧頂けます。
     
    

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by italiashiho2 | 2015-07-31 00:30 | ・映画絵画文学 Film Arte Le | Comments(6)
2015年 01月 06日

   ・・・ 暦月の間 n.1 ・ トレントのブオンコンシーリオ城 ・・・

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       年明けに相応しい最初の話題はと考え、今日ご覧頂くのは
       「暦月の間」と勝手に重々しく呼んでいますが、
       つまりカレンダーの様に、月毎の様子をフレスコ画で描いた
       トレントの城はアクイラの塔・Torre Aquilaの部屋の装飾です。

       トレントのブオンコンシーリオ城・Buonconsiglioは、
       クリスマス風景を見て頂いたトレントの街の最初の写真に
       チラッと出た、街の北東の高台にある現在は博物館の城塞。
       オリジナルはローマ期の城だった様子ですが、
       13世紀から街の城壁要塞を兼ね、その後の何世紀間の拡張を経て、
       アルプス一帯においても一番大きな要塞城の一つなのだそう。

       城の中の写真もまだ整理できておらず、へへ、
       この装飾の部屋は唯一写真禁止でしたので、
       城のブック・ショップで買って戻りました
       本からの写真で、ご覧下さいね。

       城の全体図をどうぞ
       上の写真は左側からですが、余りの大きさに真ん中までしか
       写っておらず、今日ご案内のアクイラの塔・鷲の塔は一番右端に
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       ちょっと字が見にくいですが、      
       大きな円形の塔の見える左の白い部分が、カステルヴェッキオ・旧城
       右に広がる白い部分は16世紀に建設のマーニョ・パラッツォ・
       Magno Palazzoで、
       カステルヴェッキオとの間に見える茶の部分が、17世紀に統合部
       として建て増しのジュンタ・アルベルティーナ・Giunta Albertina.


       1390年から1419年までこの一帯の司教領主として君臨した
       ジョルジョ・ディ・リヒテンシュタイン・Giorgio di Liechtenstein
       が、カステルヴェッキオを要塞城から君主の居城風に変え、
       アクイラの塔も、彼が街の東側の管理の為に建設したものだそう。

       大きな城の長い変遷については以下略と致しまして、はは、


       カステルヴェッキオのテラスから、街の眺めをどうぞ
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       アクイラの塔には城壁の上の長い狭い渡り廊下を行きますが、

       塔の中の部屋はこんな感じで、素敵でしょう?!
       これは南西側で、部屋への入り口はこの写真の右手前側に。
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       この部分は左の5月から10月の部分ですが、
       薄暗い中に広がる、濃密な風景と人物の醸す空気は
       本当に素晴らしく、ほっとため息がもれます!



       今日は前半の1月から6月までのご案内とし、
       後半はまた初夏の頃にでもという事で、

       
       ではまず、1月をどうぞ。  3.05x2.27m
       そう、一面の雪景色!!
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       下半分では貴族たちが雪合戦の真っ最中で
       楽しそうに雪だまを投げつけたり、スカートに抱えたり・・、
       そう、5世紀以上も前から雪合戦があったのですねぇ、ははは。
       こういう雪景色というのは、西ヨーロッパでは初のものと。
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       画面上部に見える城はステニーコ・Stenicoにある城
       確かめられており、右には雪の中の猟師2人
       それぞれが猟犬2頭を連れ、上の猟師は肩から兎や鳥の獲物を下げ、       
       その脇の草むらには狸が隠れ、上の森には狐がうろつき・・。
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       2月    1.27x2.22m 
       貴族たちの騎馬戦と、右下に鍛冶屋の工房
       2月のモチーフに騎馬戦を選んだのは、多分カルネヴァールの
       季節なので、その関係だろうと。
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       上部の桟敷席や窓から20人もの女性たちが顔を覗かせ、はは、楽しい、
       下では騎馬合戦が繰り広げられ、左では従者たちが着付けをさせ、
       戦う者の足元では、砕け散った武器の破片を拾ったり・・。
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       一方、貴族たちの着飾った衣装にも、祭り騒ぎにも一切関係なく、
       素朴で実用的な衣服を着けた一般庶民がせっせと仕事を。 
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       ところでこの壁画には3月が欠けています
       というのも、ちょうどの部分に螺旋階段があり、
       それを覆っていた木の板の上に描かれていた3月分が、
       火災で失われたのだそうで、残念!

       この壁画は上記のジョルジョ・ディ・リヒテンシュタインが
       ボヘミア人の画家ヴェンチェスラオ・Venceslaoに描かせた物で、
       1397年に街の記録に残る事から、1400年前後の作と見られます。

       月毎の境を細い螺旋形が囲う円柱で仕切り
       貴族社会の様々な行事と、その季節を表す一般庶民の仕事
       季節の色や畑仕事を一つの画面の中に平行させており、
       こういうスタイルは当時大いに好まれたものなのだそう。

       
       月毎の貴族社会と農民の生活を描いた素晴らしいものでは、
       以前ご紹介の、ランブール兄弟の、ベリー公のいとも豪華なる時梼書
       ありますが、これはミニアチュールの大傑作。
       おまけに1世紀後の15世紀の作で、大きさも、描く早さの違いもあり、
       一概には出来栄えの差の云々を言えませんね。
       それに対しこちらの壁画には、
       一般庶民の生活の匂いが感じられる気がします。

       そして大きな壁画での暦月の間としては、
       フェッラーラのスキファノイア宮の、1470年代に
       コスメ・トゥーラ・Cosmè Turaやフランチェスコ・デル・コッサ・
       Francesco del Cossaが携わったと言う素晴らしいものが。

       剥落している部分も多いものの、この壁画の厳しい美しさは
       まさに一見の価値あるものと思います。
       残念ながらここも写真禁止でしたが、いつかご案内したいもの・・。

       ベリー公のいとも豪華なる時梼書


       フェッラーラ、エステ家のお城 その1と2




       4月   3.5x2m
       この月には様々な題材が描かれていて、
       春を迎えての農作業のさまざまが、愛情込めて登場です。
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       左下には馬と牛2頭に引かせて土を耕しているお百姓2人、
       茸の生えている林の中で、兎を追う犬、
       囲われた畑の中では女二人が水をやったりの仕事中。
       水車小屋から荷運びの男が牛車で、その後から荷を担いだ男、
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       水辺では白い衣服の巡礼が休み、傍らの家々は藁葺き屋根、
       釣瓶のついた井戸が見え、犬が一人のんびりと。
       岩山の麓の畑では馬に引かせた鋤を使い、もう一方は種まき中。
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       そして下の右端では、貴族の女2人が着飾り、
       一人は月の境の円柱に手をかけ、5月に入り込もうと・・
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       5月   3.5x2.4m
       春、花咲き乱れる緑の野で遊び戯れる貴族の男女
       4組のカップルと、左端に2人の若い娘と中年の男。
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       咲き誇る薔薇の描写も美しく
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       上には、山麓の城から小川を渡り、林の傍の草原で
       野外宴会を楽しむ男女がいて、大理石で作られた泉からは
       水がほとばしり流れ・・。
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       こんな春の野外の愉しみを描いたフレスコ画はここにも。
       スポレートのアルボルノス要塞 その2

       その1はこちらに。
       http://italiashio.exblog.jp/12396136/  




       6月   3.5x2.4m
       この場面も5月に続く貴族たちの屋外の楽しみと
       右上には働く農民達。 
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       下半分には、左に5人の音楽を奏する楽人がいて、
       右に5組に分かれて踊る貴族ですが、
       上の左から2人目は司教様で、楽人のラッパに付く
       赤い旗もこの司教様の紋なのだそう。
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       上部左はやはり5月同様、城からピクニックに出かける
       貴族の男女がいて、犬たちが喜んで走り回り、
       草むらには野鳥の姿も見えますね。
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       右側には牛たちがのんびりと寝そべり、乳を搾る女、
       桶で運んでくる女性、そして板葺の小屋の近くでは
       バターを作る男と、桶に詰めている女ですね。      
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       細長い筒のような容器にミルクをいれ、
       上から棒で突き突きバターを作る容器は、山の博物館で見ましたっけ。


       という、カレンダーの壁画1月から6月でした。
       中世の生活の一端を垣間見るような、そして
       素朴で温かみのある題材でしょう?
       かなり農民達の仕事に詳しい表現もあり、
       画家の育った環境を偲ばせる楽しさも感じました。
   

       また後半のご案内もお楽しみに!


     
     *****

       水彩ブログには、 ヴェネツィア 運河を渡る陽 ・ 少し進みました  を
       アップしております。
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by italiashiho2 | 2015-01-06 00:17 | ・映画絵画文学 Film Arte Le | Comments(24)
2014年 10月 29日

   ・・ 「真の十字架伝説」・ アレッツォのサン・フランチェスコ教会 ・・

       こちらイタリア(ヨーロッパ)は、この日曜から冬時間に戻り
       日本との時差が8時間遅れに。
       朝が少し明るく夕暮れも早い・・印象ですが、
       まぁすぐに慣れ、寒さもやって来るでしょうから、
       今のうちに精々、最後の秋を愛でる事に致しましょう!

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       さて今日のご案内は、アレッツォの街に残る素晴らしい壁画、
       サン・フランチェスコ教会の、ピエロ・デッラ・フランチェスカの手になる
       「真の十字架伝説」です。

       上の写真は教会前広場から見る正面と入り口

       左端に見えるシニョーレの姿から、この脇道は
       かなりの坂道なのをご想像ください!
       で、近年修復された下の教会内部は、この坂道を下った横から
       入るようになっており、別の展示会が開かれていましたので、
       それも次回ご案内を。

       広場に見える石像は、ヴィットーリオ・フォッソンブローニ
       Vittorio Fossombroni.
       向こう側足元にライオンがうずくまって彼を見上げる形で、
       像の台座には、水利・経済学者・政治家と彫られた
       18~19世紀のアレッツォ出身の人物だそう。



       このサン・フランチェスコ教会(聖堂)の位置は
       地図のちょうど真ん中、グランデ広場から南西に下ってきた所に。
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       脇道から見上げる壁はこんな風に高く威圧的ですが
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       上の写真でもご覧のように、正面はいたって素朴質素で
       入り口もこんな感じですが、
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       入り口脇にほんの少し出っ張りがあります。
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       というのも、清貧を重んじるサン・フランチェスコ会派ですので、
       正面の装飾を考える事もなかった様子ですが、
       14世紀に一人の女性信者が300リラを、正面の装飾にと遺し、
       勿論到底足りる金額ではなく、足元の強化工事代になったとか・・。

       現在のこの教会は実は2代目でして、最初の大聖堂は
       街の壁の外にあったのが、防御に為に取り壊しにあい、
       13世紀後半に現在の位置に建設されたのだそう。



       内にどうぞ。
       入り口から見る内部は、一廊式の広く高い空間
       素晴らしさに溜め息がもれます!
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       入り口扉内にプラスティックの囲いがあり、
       その内側までは誰でも入れるのですが、
       ロープの仕切りがあり、そこからは
       予約し交換した切符を提示しないと、中に入れません。

       昔は予約なしに奥の礼拝堂内にも入れたのですが、
       修復後は30分毎の予約となり、
       その代わり礼拝堂内でもフラッシュなしで写真OKに。

       面倒だとは思いましたが、写真でもお分かりのように、
       ゆったりと混雑することなく見れ、
       この方法も良いなぁ、と思ったことでした。
      
       日曜は午後のみですが、平日は休館、昼休みなく開いており、
       オンラインでの予約は
       http://www.pierodellafrancesca-ticketoffice.it/



       ピエロ・デッラ・フランチェスカの壁画のある主礼拝堂
       前からの眺め。
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       前面にある十字架は、チマブーエ・Cimabue作と書いてあるのも
       ありますが、同時代のフランチェスコ派のマエストロの作と。



       脇から内部に。
       天井画、そして脇のアーチの下部等はピエロの作品ではなく、
       彼の前任者ビッチ・ディ・ロレンツォ・Bicci di Lorenzoの作と。
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       で、今に残るこの素晴らしい壁画が描かれた由来をちょっぴり!
       この主礼拝堂の装飾壁画の為にと、1417年に亡くなった町の裕福な商人
       バッチョ・ディ・マーゾ・バッチ・Baccio di Maso Bacciが遺贈を。

       元々この教会のこの礼拝堂の後援をしていた縁なのだそうですが、
       実際にこの遺言が果たされたのは30年後、
       息子のフランチェスコが葡萄畑を売り、資金の調達が出来てで、
       フィレンツェの当時の有名画家ビッチ・ディ・ロレンツォに
       仕事が委任されます。
       
       バッチだ、ビッチだと少しややこしいですが、ご勘弁を、ははは。

       所でこのバッチ家の家柄を調べていましたら、
       壁画の資金調達で売った葡萄畑というのが驚いた事に今も残り
       アレッツォの街の北東に、サン・ファビアーノ農場
       Fattoria San Fabiano
       伯爵ドットーレ・ジャンルイジ・ボルギーニ・バルドヴィネッティ
       の持ち物で、最初の記録にバッチ家から購入とあるのだそうで、
       素晴らしい写真がこちらでご覧になれますです。
       http://www.fattoriasanfabiano.it/it/index.php
       

       先任のビッチ・ディ・ロレンツォと言う画家は
       年配で、既に作風が過去のものとなりかけている按配で、
       仕事に取り掛かり、上で見ていただいた天井部分や
       アーチの下側とか描いた物の、1452年に重病にかかり
       直に亡くなるはめに・・!

       でフランチェスコの息子ジョヴァンニが、
       アレッツォの町の人文学者達のサークルと深いかかわりがあり、
       その縁で迎えられたのが、じゃ~ん、ははは、
       当時既に評判が高く、フェッラーラやリミニ、ウルビーノの
       宮廷の仕事もしていたピエロ・デッラ・フランチェスカという次第

       リミニのシジスモンド・パンドルフォ・マラテスタの宮廷に関して
       http://italiashio.exblog.jp/20430986/
       http://italiashio.exblog.jp/20430911/

       ウルビーノのパラッツォ・ドゥカーレについては
       http://italiashio.exblog.jp/17825804/



       ピエロ・Piero della Francescaの壁画の全体をどうぞ
       一般にこうした壁画は左から右に、上から下に語られますが
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       ここで画家は上の段に野外風景を、
       中段に宮廷を、下段に戦闘風景と対にしており、
       


       彼が基に置いた逸話「黄金伝説の中の、真の十字架伝説」の
       話の進み具合とは異なり、番号順はこの様子で、
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       まず右手の全体を、と言いつつ、下段が半分ですが、はは。
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       ピエロが基にしたヤコポ・ダ・ヴァラジーネ・Jacopo da Varagineの
       「黄金伝説」の中の「真の十字架伝説」というのは、
       旧約聖書にも通じ、中世において大変人気を得たお話のようで、

       1.アダムの死。  右半分の中に横たわるアダム、
         そしてその右に老いたエヴァ!がいて、息子達。
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         息子セツは天使から種を貰い父親の墓に植え
         何世紀か経ち大木に育ちますが、その幹はどの様にも使えず、
         結局橋の材として打ち捨てられるはめに

         ピエロはこのルネッサンス初期の画家としては
         初めて裸体を描いた一人なのだそう。
        


       2.シバの女王がソロモン王を訪問

         左、この橋の材を認め礼拝、この材が後にヘブライ教の
         衰退を決める事になるであろうと予言し、
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         右、ソロモン王とシバの女王の会見
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       なんとも美しい場面、空気感!
       ピエロの画面は涼やかで静謐
       憧れて、左の礼拝場面をフレスコ画で模写した事がありましたっけ・・。



       3.正面右の細い画面、
         こうしてこの材は、ソロモン王の希望により
         井戸の中に埋められます。
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         一番前で担ぐ男のパンツがずれて・・! ははは。



       ですが不思議にも神秘にもこの材は、キリストが死刑判決を
       受ける何日か前に姿を現し、処刑の十字架となります。

       
       4.時を経て312年10月、ミルビオ橋の戦い・Battaglia di Ponte Milvio
         の前夜、コスタンティーノ帝は空に、太陽の上に輝く十字架の夢を見
         天使が夢に現れ、彼の旗印にその十字架を加えるよう命じます。
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       5.戦いの朝、コスタンティーノは軍旗の上にキリスト教徒である事を
         示すモノグラム、XP(キリストのギリシャ綴りの最初と2番目の文字)
         を掲げ、マッセンツィオ・Massenzioを破ります
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         コスタンティーノのかざす十字架、どこかの国の黄門様の、
         この紋所が目に入らぬかぁ!に似ていません?! ははは。

         それにしても、この真ん中の川の流れの清い事!
         大好きな場面ですが、戦のシーンに似ぬ静けさで、
         こういうのを取り込むピエロの不思議さ!
   


       6.正面左上の細い画面、 326年コスタンティーノ帝の母親
         エーレナは聖地巡礼に出かけ、かの十字架の存在とその在り場所を
         知る唯一のユダヤ人を発見、秘密を明かすまで拷問にかけ・・。
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       7.9.の場面。
       下の7の大きな写真がありませんで、左半分に、十字架の再発見。 
           右には、その十字架を死人の上にかざすと蘇生し、
           真の十字架である事が判明する場面
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       7.の奥に見える町は、15世紀のアレッツォと見られ、
       聖地ジェルサレムのシンボルと表現されていると。
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       8.614年ペルシャ王コスロエ・Cosroeがジェルサレムを征服、
         十字架を持ち去り、冒涜。
         627年皇帝エラクーリオ・Eraclioは、ニニヴェ・Niniveの
         戦闘においてコスロエを破り、転宗を拒む王を殺害
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       9.こうしてエラクーリオは真の十字架を
         聖地ジェルサレムに掲げ戻す事を果たします。
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       10.正面左脇の下、 受胎告知
          逸話の順から行くと、ここに受胎告知が来るのは
          少し変な気もし、4のコスタンティーノの夢の前でもOKかもと。
          が、まぁ、こういう静謐な場面がピエロの謎、という事で・・。
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       ピエロ・デッラ・フランチェスカの出生、作品の数々、
       そして「出産のマドンナ」については
       http://italiashio.exblog.jp/12569796/



       礼拝堂内から見る、大きな十字架像の裏側
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       天井の梁、横幅の広い一廊式ですので、
       長い梁を途中で繋ぎ、それを支えの材で挟み、模様が描かれ・・。
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       ピエロの礼拝堂を脇に出た所にあるフレスコ画、受胎告知ですが、
       若い時代の、ルーカ・シニョレッリの作品と
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       教会左脇には小さな礼拝堂が掘り込まれる形でいくつかあり、
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       こちらは右側で、壁画と木製の礼拝堂が並びますが、
       この素朴な形がなかなか趣があり、良いなぁ、と・・。
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       入り口上のステンド・グラス
       聖フランチェスコが1209年12人の同士とローマに赴き、
       インノチェンツォ3世から、会則の承認を得る場面ですね。
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       上に壁画を依頼したバッチ家について調べたと書きましたが、
       こういう遺贈自体、余りある事ではありませんで、
       生前高利貸しで財を築いたりの罪の滅ぼしかと思い、
       何の商人だったのかと調べたのでしたが、
       アレッツォ市のサイトで、羊毛商だったと分りました。

       こうした高利貸しによる贖罪で有名なのには、
       パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂のジオットの壁画があります。
       http://italiashio.exblog.jp/15476374


       30年前、まだ壁画修復以前で、どこの教会もフリーで入れ、
       写真も余り煩く言われる事がなかった時、
       この壁画の謂れをガイドブックで読んでもピンと来ず、ははは、
       が徐々にピエロの絵にも親しみを持ち、じっくり眺めるようになり・・。

       今回何とかこの壁画の謂れを分りやすくご説明できるように、
       中世庶民に親しまれた黄金伝説の一端をと、
       あれこれ読んだのですが、上手くお伝えできましたように!



       所で、最後はまた面白い、すごい写真を!
       これはアレッツォに本拠のあるエトルリア銀行の金庫室で、
       見えるのは、はは、金のインゴットで~す!!
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       なぜこんなのが?!、というのを次回のお楽しみに!
       映画の宣伝CMも、本編より面白いのがたくさんありますけんね、
       ははは、 さてどうなりますか・・!


     *****

       水彩ブログには、7月のトスカーナ 麦秋 ・ 描き始め
       アップしております。
       見てやってくださ~い!     
       http://blog.goo.ne.jp/suisaishiho


     *****        
       

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by italiashiho2 | 2014-10-29 02:32 | ・映画絵画文学 Film Arte Le | Comments(13)