イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

italiashio.exblog.jp
ブログトップ

<   2006年 08月 ( 9 )   > この月の画像一覧


2006年 08月 29日

   ・・・ レガータ ・ ストーリカ ・ ヴェネツィア ・・・

     毎年9月の第1日曜日には、ヴェネツィアで 
     レガータ・ストーリカ Regata storica が行われます。
     歴史的競艇 とでもいうか、それぞれのクラスの小舟の競艇が
     主題ですが、それが始まる前に、飾り立てた小舟、大船、
     そして時代衣装の人々が、船で大運河を往復します。
  
     ちょうど、サン・マルコ広場前を東に行った辺りから、
     大運河をゆるゆると、国鉄サンタ・ルチーア駅前の
     折り返しまで行き、戻ります。 
     その後に小舟の競艇が始まりますが、
     観光客の目的はもっぱら、最初にある煌びやかな船の行列です。 
     古い写真も混ざりますが、絵葉書と共に、ヴェネツィアにご案内!

d0097427_0303328.jpg

      ◆ブチントーロ   (絵葉書)

       ヴェネツィアの元首、ドージェの御座船、ブチントーロ
       手前にラッパ手達が乗りこみ、時々吹き鳴らします。  
       御座船といっても、かっての本当のブチントーロは、もっと大きく、
       復元の話も出ている、と聞きましたが、さてその後は?!




d0097427_031247.jpg

      ◆ブチントーロ、後部

       ブチントーロの後部には、大きなヴェネツィア共和国の旗、
       翼を持つライオン君が真ん中にいる旗が掲げられ、
       大きな赤い布が、船の後にかかっています。
       ちょうど貴婦人が裳裾を引く様に、布が水に垂れて
       曳かれて揺れる様は、大変優雅です。

       長いガウンの男性が見えますが、
       他のイタリアの各都市国家の男性達が、
       短い上着で、脚を出していたのに対し、
       このヴェネツィアの男性達は、長いガウン着用で、
       若くても年長者の趣があったといいます。  
       さて、あなたのお好みは?




d0097427_0313283.jpg

      ◆運河をゆく舟、ふね、舟   (絵葉書)

       この絵葉書は、リアルト橋の近くの高所より、
       西を写していますが、
       とにかく大変な数の、いろいろな種類の船が、
       飾り立てて参加します。
       運河の両脇の舟は見物人達で、ゴンドラを雇う人も
       たくさんいますが、近年は、これ程までに、
       見物の船は見かけないようですね。

       一番奥に、屋根が白く見える張り出した物、
       あそこが競艇の舟のゴール地点であり、
       市長はじめ来賓用の席がある場所です。




d0097427_03255.jpg

      ◆見物の様子

       この写真は、数年前の様子ですが、
       手前の見物客達は、雇ったゴンドラに乗っています。 
       上の絵葉書ほどの見物の舟が無い事が、お分かりと思います。
       観光客は物凄い数で、道を歩けないほどですが、
       経済事情から渋く、・・です。 
       そして、こちらの船は、ご覧の様に、皆、立ち漕ぎです。




d0097427_0324861.jpg

      ◆見物の女の子

       かなり以前になりますが、リアルト橋の
       東北側の桟敷席に座った事があります。
       そんなに高くなかったと、覚えています。
 
       あちこちにこんな桟敷席が設けられるので、
       写真を撮るおつもりの方は、場所を吟味してくださいね。 
       逆光にならぬように。
       この女の子は、前の席にいた子で、
       喜んで写真を写させてくれたのでした。 




d0097427_0331947.jpg

      ◆ドージェ

       ヴェネツィア元首、ドージェは御座船の、
       ブチントーロには乗っておらず、
       こうしてキプロス女王の、カテリーナ・コルナーロと。
      
       彼女は、ヴェネツィア共和国の養女の身分で、
       キプロス王と結婚し、夫亡き後、キプロスをヴェネツィアに譲り、
       自分は、アーゾロの領主となった女性です。
 
       


d0097427_0335193.jpg

      ◆さまざまな船、衣装  1

       一般の人々のたくさんの舟、漁師風に飾り立てた舟なども
       参加しますが、やはりこうした時代衣装の舟が、興味を引きます。 
       かっての地中海を制覇したヴェネツィア共和国らしく、
       ターバンの人、はては中国風のドラゴンを舳先に、
       衣装も中国風、というのもあります。




d0097427_0342680.jpg

      ◆さまざまな船、衣装  2

       これは何を模しているのか分りませんが、
       それにしても、見事な飾りの船です。
       先日ご覧頂いたシエナの方は、武具に凝っていましたが、
       こちらヴェネツィアは、やはり船ですね。 
       その発想の豊かさ、彩の鮮やかさに驚かされます。




d0097427_0345548.jpg

      ◆さまざまな船、衣装  3

       これは実物の色をご覧いただけないのが、誠に残念!
       大変に綺麗な、藤色なのです。 
       上着は少し濃い目の藤色。
       結構長い船で、舳先の上には子供(天使?)が、
       この艫には、ネプチューンが銛を構えています。




d0097427_0353355.jpg

      ◆ゴンドラ漕ぎも

       ゴンドラ漕ぎの、グループの一団も、もちろん参加。
       日頃よりも美々しく、長い赤いスカーフを巻いて格好よく。 
       このゴンドラにご注目を!  
       手前のゴンドラも、すべて結婚式用の、
       金と黒の煌びやかなゴンドラです。 
       結婚式専用で、普通は乗せてもらえません!




d0097427_0362393.jpg

      ◆応援の人びと

       観光客は、こうした煌びやかな衣装、船が目的ですが、
       地元の人にとっては、この後に行われる競艇が主目的で、
       こうした、応援の布も掲げられます。
         ルイゼッラ、ラファエッラ、
         あんた達の船が一番綺麗 
         頑張れ、ピンク       
       選手達の小舟の色がそれぞれ違うので、
       これは女性2人組みのクラス、ピンク組の応援です。  
       
       それはそれとして、布の左端下を見て!
       小舟の上、応援などそっちのけで、
       2人の世界に浸っているのが、見えます?




d0097427_037271.jpg

      ◆警察

       これは警察、ポリツィーアのモーターボート。
       右の、グレイの格子の背広は、如何?




d0097427_0385325.jpg

      ◆男性の組

       男性の組、これは サンダロ という舟のクラスで、
       余り大きな舟のクラスでないのが、お分かりと思います。
       競艇の一番最後を閉め飾るのは、
       もっと大きな舟の2人組みです。 
       ここ数年、同じチャンピオン達が勝っています。




d0097427_0395593.jpg

      ◆ゴール地点

       この奥に見える桟敷が貴賓席で、ゴール地点で、
       いまは、既に最後の競艇も終った所です。
       
       例年、TVで中継がありますが、録画を挟んで、
       大体最後のレースが主で、見慣れると、
       そして解説を聞きながら見ると、結構面白いものです。  
       近年毎年チャンピオンになっている、従兄弟同士の組の
       父親同士も、かってはチャンピオンだったのだそうで、
       息のあったコンビです。

       見ていると、最後のレースが終った後、
       この辺りに集まっている物凄い数の舟が、いつの間にか
       ぶつかりもせずに、すう~っと引きあげて行きます。
       初秋の夕暮れも迫り、
       建物の中にはすでに明かりが。




d0097427_0412145.jpg

      ◆色とりどりの帆

       サン・マルコ前の運河に、たくさんの
       彩り豊かな帆の、舟が集まっていました。
       こういった彩の、そして右端に見えるような柄、
       キオッジャに行くと良く見かけますから、
       あちらから、来ているのかもしれません。
       船の舳先にも、いろいろな模様が描かれているのです。




d0097427_0414999.jpg

      ◆とんでもない絵葉書

       何がとんでもないか、お分かりですか?!
       レガータ・ストーリカの日の絵葉書で、奥に見えるのは
       サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会ですが、
       裏焼きの絵葉書です!
       つまり教会が、大運河の反対側にあるようになっているのです!

       厚かましくも、よくこれで売っているものですね。 
       さすが、ヴェニスの商人!
       間違っても、皆さん買われない様に。 
       記念に?!  では、お好きなように。




d0097427_0422084.jpg

      ◆最後は   (絵葉書)

       逝く夏を惜しんで!!  
       ああ、夏も終わりです!

    ***

by italiashiho2 | 2006-08-29 00:21 | ・ヴェネツィア | Comments(0)
2006年 08月 25日

   ・・・ フジーネ湖と山の道 ・ 逝く夏を惜しんで ・・・

     そろそろ夏も終わりを告げていますが、今日はイタリアの最東北部
     オーストリア、スロヴェニア国境に一番近い、タルヴィシオ・Tarvisio の町、
     そして少し奥にある、フジーネ湖 をご紹介いたします。
     エメラルドの湖が上奥と、少し下に、2つあります。 
     そして、タルヴィシオの町から、山沿いの道を歩いた様子を、
     ちょうど8月中旬の写真でどうぞ。

d0097427_043843.jpg

      ◆タルヴィシオ のドゥオモ

       これは、タルヴィシオ駅からの眺め。
       玉ねぎ型の鐘楼のてっぺんと、
       雪深い土地を表す、傾斜のきつい屋根
       一番左には、いかにも中世を偲ばせる倉が見えます。

       タルヴィシオには他の季節にも行っていますので、
       ドゥオモや、町中の様子は、またの機会に。




d0097427_0435910.jpg

      ◆道路標識

        スロヴェニア →11キロ    フジーネ →8キロ
       tre confini・3つの国境 ・・イタリア・オーストリア・
       スロヴェニアの国境が接します →あっち ?!   
       laghi・湖 (川みたいですが)→あっち
     
       ここには見えませんが、
       オーストリアまで、ここから →7キロ あっち です!  




d0097427_0443118.jpg

      ◆フジーネ湖 

       湖には、バスで。 
       町のちょうど南東の方角、約12.3キロにあり、、
       バスは、スロヴェニアとの国境
       チェックポイントのすぐ傍を通ります。

       こちらは下の湖。 上の湖にも行きましたが、
       水位が下がり、余り美しくなく、割愛です。

       下の湖は、水量も豊富、透明で、エメラルド色!
       夏でも、氷のように冷たい水で、避暑客は結構居ましたが、
       湖の周りで寝そべって本を読んだりで、
       水には誰も入っていません




d0097427_0451050.jpg

      ◆湖畔の様子

       向こうに見えるのは、バール・レストランでしたが、
       多分宿も兼ねていると思います。 
       山小屋風は、上の写真の左手前にも一軒。

       この辺り一帯、高山植物の宝庫でもあり、
       素晴らしい形の岩山が、左手に聳えます。
       写真を撮られる方は、朝早く行かれるか、
       宿に泊まっての、逆光にならない時間をお勧めです。 
       これは、北向きに。




d0097427_0454479.jpg

      ◆湖畔のバール

       貸しボートも何艘かあるようで、
       漕いではいましたが、ご覧の様に殆ど。
       余りにも、神秘的で、静かで
       夜は怖いくらいでしょうね。




d0097427_0461465.jpg

      ◆湖、西

       湖の西側を撮りましたが、これが精一杯。  
       後の写真は皆、逆光になり、
       木々の色が出ませんでした。




d0097427_0465375.jpg

      ◆山の道

       タルヴィシオに戻り、町の山側に上り、
       東に向かう道を、辿りました。  
       殆ど人もおらず、車も通らず、家も無く、
       秋の訪れを感じさせる道でした。  

       この蝶は、こちらで良く見ますが、
       名前を知りません。  
       日本と同じ、蝶でしょうか?




d0097427_0472418.jpg

      ◆馬と少女

       何軒かあった家の庭で、少女が遊んでいましたが、
       ふと見ると、柵の向こうに馬が顔を覗かせていました。

       なんと言う名前?  ジャーダ・翡翠、よ
       怖くない?   ちっとも!
       で、こうして記念撮影。 
 
       が、私は例によって、
       少女の名を聞いてないのでした!!




d0097427_0475514.jpg

      ◆リンドウ

       リンドウですよね?  
       違っていたら、お教え願います。
       いかにも日本的な植物のイメージですが、
       あちこちで見かけます。
       こうして同じ植物を見かけると、
       植物の繁殖力に驚かされます。




d0097427_0493071.jpg

      ◆民家

       家々の屋根をご覧下さい。  
       この辺りは、瓦葺ではありません。
       雪が深いので、傾斜のきつい、金属の屋根です。

       家の雰囲気も、イタリアの、
       普通見かける家とは違いますね。
       スロヴェニアにも近く、この一帯
       第1次大戦終了までは、オーストリア領でした




d0097427_0495850.jpg

      ◆コスモス

       8月の半ばでしたが、山の空気は涼しく、
       既にコスモスが満開。

       コスモス、イタリア語では、
       コズメーア と濁ります。




d0097427_0503836.jpg

      ◆イタリア最後の駅

       イタリア最後の駅 タルヴィシオ・ボスコヴェルデ・緑の森駅
       次の駅はオーストリアになり、ウィーンにまで続く幹線!
       最初の写真でご覧頂いたのは、
       ルヴィシオ・町駅 で、無人駅です。

       緑の森駅、かっては中央駅と言い、写真にもそのように、は、
       町駅の東1キロにあり、がらんとした大きな駅ですが、
       駅前にもいくつか建物があるだけの、何も無い場所で、
       一層、旅情がかき立てられます。

      この写真は、以前にもご覧頂きましたが、もう一度。 

by italiashiho2 | 2006-08-25 00:34 | ・フリウリ・VG Friuli- | Comments(0)
2006年 08月 22日

   ・・・ シエナのパリオ ・ 実況編 ・・・

     先週8月16日に、シエナのパリオが行われました。
     毎年7月2日と、この8月と、2回行われますが、
     やはりこの8月のパリオが、最も盛り上がります。
     先回は、絵葉書で様子をお伝えしましたが、
     今日は、TV中継からの写真で、ご案内いたします。
     男達のお祭りにふさわしく、大いにイタリア男性を
     ご覧頂く事にいたしましょう!  ではどうぞ。

d0097427_5243582.jpg

      ◆イタリア男性  その1

       男性の順番は、男前かどうかは関係なしに
       広場への登場順です!
       これは モントーネ・山羊 の地区の男性。




d0097427_5235243.jpg

      ◆イタリア男性  その2

       こちらも山羊地区の、少し身分ある男性に扮して。
       白馬の男性のみの写真もあるのですが、
       行列の雰囲気を見て頂こうと、これを。  
       後にいる茶色のお馬君が、パリオに出場です。




d0097427_525744.jpg

      ◆イタリア男性  その3

       どこの地区か忘れましたぁ。  
       まぁ、ご覧下さい!




d0097427_5253440.jpg

      ◆サン・マルティーノのカーヴ

       このカンポ広場、最大の難所の
       サン・マルティーノのカーヴ
       ほぼ90度に曲がるカーヴ、
       おまけに、かなり急な下り坂。
       向こう側に白く見えるのは、
       張り詰められたクッション・マット。
 
       右側の広場は、すでにほぼ満員。 
       これすべて、人、人、人、です!!




d0097427_5261873.jpg

      ◆イタリア男性  その4

       この地区がどこか、大変探しあぐねましたが、
       どうやら トッレ・塔 ではないかと。

       地区の名前は変わらずとも、
       マーク、旗などのデザインは、何度も変わり、  
       衣装も、新しく変わります。




d0097427_526469.jpg

      ◆イタリア男性  その5

       こちらも同様、 と思います。
       武器、武具に凝リ、美々しく飾る男性のセンスは、
       洋の東西を問わないようです。

       この男性が、長い抜き身の剣をかざす場面も。




d0097427_5272123.jpg

      ◆馬のくじ引き

       馬と騎手は、各地区のものではなく、
       籤で 決まります。
       馬も、騎手もベテランとなり、
       それぞれの評価がありますから、
       どの馬、どの騎手が当るかには、もう大変です。

       写真は、馬のくじ引きの日の様子です。 
       この人波をご覧下さい!
       皆の歓声に、馬がたじたじとなり
       しり込みを。




d0097427_5275993.jpg

      ◆馬への祝福

       パリオの当日、時代衣装の行列は
       広場に登場する前に、街を一周しますが、
       その前に、各地区の教会に馬も入り
       大変異例と言えますが、騎手と共に祝福を受けます。

       これは今年の写真ではありませんが、
       パンテーラ・豹 の地区の様子です。 
       面白いのは、司祭も パンテーラの
       スカーフを、肩に巻いているのでした!

       勝ちて帰れ!と祝福を受け、出発




d0097427_5284251.jpg

      ◆馬の引退牧場

       シエナのパリオに出場した馬達は、
       その生命を全うするまで、
       街から40キロ程にある放牧場で、
       ゆったりと過ごします。
       ここにいる一番の年長は、25歳のお馬君
       繁殖も行われ、生まれてきたチビ君も
       お母さんと一緒に走っています。

       出た話で面白かったのは、
       1番にならなければ、2番はドンケツより悪い!
       との事で、ここで 不運な馬 と呼ばれているのは、
       2回パリオに出場し、
       2回とも2位になった、お馬君なのでした!




d0097427_5291867.jpg

      ◆オーカ・家鴨 地区の馬

       それぞれの地区のパリオ出場の馬は、
       背中に、その地区のシンボルの布をつけて、
       広場を一周します。

       これは オーカ・家鴨 ですが、
       馬に家鴨が乗っているようで、可笑しいです!

       それに、イタリア語で オーカ と言うと、
       馬鹿 の代名詞なのですから、
       こんな名を選ぶ地区のセンスが、なお可笑しい。




d0097427_530691.jpg

      ◆パリオ の登場

       白い、素晴らしく見事な、4頭の雄牛に
       曳かれた牛車が、行列の最後に登場。
       その上に、勝者に与えられる 
       パリオ・聖母の描かれた旗 が。 
       
       この牛車が広場を一周すると、ようやく大詰め。




d0097427_5303612.jpg

      ◆カンポ広場

       シエナに行かれた方、
       カンポ広場は、勿論ご存知でしょう。

       あの広場が、こんな風に、
       人で満員になるのです!

       右側真ん中に水色に見えるのが、
       ガイアの泉 で、ここが一番高く、
       左側真ん中、牛車が通っている部分が
       一番低く、扇状に、広場が広がります。  
       左側の建物は、市役所・博物館

       左上の角から、行列は広場に入り、
       時計回りに一周。
       右上のカーヴが、競馬のスタート地点で、終点

       今、この時点で、広場への人々の入退場口は
       すべて閉ざされます。




d0097427_5311032.jpg

      ◆パリオ の掲示

       牛車で運ばれて来たパリオは、
       広場の右上角の上に、この様に掲げられます。 

       上の写真で、建物の隙間が見えますが、
       その左側の建物の、2階と3階の
       ちょうどまん中辺になります。




d0097427_5314193.jpg

      ◆行列の最後

       牛車が広場を一周したのち、各地区の旗振りが、
       市役所側の前に一列になり、いっせいに納めの旗振りを
       17の地区の代表です。 
       それぞれの旗が翻り、見事です。

       最後に高く放り上げますが、
       どの地区が一番最初に、 そして、
       一番高く放り投げる地区は何処、と、
       これもいろいろジンクスが有る様子。




d0097427_5322526.jpg

      ◆イタリア男性  その6

       市役所の前の桟敷席には、
       行列に出場した人々が、次々と座っていきます。  
       老いも、若きも一緒に、シエナの男達




d0097427_5334577.jpg

      ◆イタリア男性  その7

       この男性は、ダニエレ・マザーラ氏。 
       長年スターターを勤めている方。
      
       いつも彼の声は聞いて知っていますが、
       今年初めてこうして拝顔の栄に。
       インターヴューもあり、
       なかなか渋い、中年男性でありました!!

       その後の追跡調査により、
       この、ダニエレ・マザーラ氏は、近代五種
       イタリアチャンピオン、世界チャンピオンであり、
       オリンピックでも、金メダルの、
       凄~い方である事が、分りました!
       脱帽、敬礼!!




d0097427_5372059.jpg

      ◆イタリア男性  その8

       これも市役所前の桟敷席。 
       時代衣装の若者達がいっぱい。
       暑い夏の日、半日街を行進してきて、
       今いよいよの、始まりを待ちます。




d0097427_538244.jpg

      ◆馬と騎手の登場

       広場を行進した馬達は、一旦市役所の
       暗い中庭に入って、待ちます。
       中は 大変な静寂 と、かっての騎手がインタヴューで。

       そして、いよいよの出場。 
       一頭ずつ、広場の大歓声の中に!
       両側からは、ムチ代わりに使う
       牛の神経 を差し出しています。




d0097427_5383522.jpg

      ◆スタート地点に

       2人の先達に導かれて、スタート地点に。
       馬は鞍なし、裸馬。 
       騎手達の駆け引きが始まります。




d0097427_5391869.jpg

      ◆スタート待ち

       一旦スタート地点に着くと、
       手前でぐるぐると輪を描きながら回り、
       時の来るのを待ちます。 
 
       途中でも、スタートがもつれて来ると、
       スターターの指示により、ロープの外に出て、
       こうして歩きながら馬の気を鎮め、
       時には騎手が降りて、馬の汗を拭きます。 
       裸馬ですから、汗をかくと
       騎手が滑りやすくなる為です。
       
       右側手前から、亀、青虫、竜
       そして左に、




d0097427_540319.jpg

      ◆スタート順の籤

       スタートは、2本張られたロープの間に、
       籤順に馬が入り、最後の籤を引いた
       地区の馬が、駆け込むのがスタート

       このスタート位置の順番も、
       最後の籤で決まります。

       今、この籤の結果が、
       スターターのマザーラ氏に届きました!




d0097427_5403579.jpg

      ◆スタート位置順

       籤の結果は、マザーラ氏が呼び上げる度に、
       広場中から、溜息と歓声で迎えられます!  
       今、呼び上げられて一頭ずつ、ロープ内に入ります。

       この8月のスタート位置は、内側から、
       ドラーゴ・竜、 アクイラ・鷲
       タルトゥーカ・亀、 パンテーラ・豹、ブルーコ・青虫       
       ニッキオ・貝、 オーカ・家鴨、 モントーネ・山羊
       そして、スタートの鍵を握る最後の籤は、セルヴァ・林

       写真では、今3頭めの タルトゥーカ・亀 が。




d0097427_5411422.jpg

      ◆スタート待ち

       スターターが順に名前を呼び上げ、
       それに従い入りますが、
       なかなか、おいそれとは決まりません!!

       この写真は、7頭ロープ内に入り、
       8頭めの 山羊 を待っていますが、
       皆てんでんばらばらの方を向いています!  
       特に、 が、いつもまるで
       反対方向を向いていて、なかなか進行せず、 
       貝の馬が、グレイのまだらで、なお目立ちました。

       場内には、大型スクリーンなんぞは無く、
       皆、スターターの声に聞き入り、
       大きく歓声が上がり、熱狂はどんどんいや増します!

       地区の、ユニフォームの色にご注目を。 
       緑 が今年は4地区も。
       緑が4つ並ぶと、と言うジンクスがあるそうですが・・!




d0097427_5414482.jpg

      ◆ハプニング

       スタート位置に入り始めてから、
       30分以上、あれこれとあり、
       ロープの間に入ったり、出たり、
       スタート取り消しも、一度。

       そしていよいよ気分が盛り上がり、と言う時に
       スタートを焦ったが、ロープに引っかかり、
       騎手が転落
       騎手はしばらく起き上がれず、
       担架も運ばれてきましたが、
       大丈夫、無事に起き上がり、再開。

       いつもは予選の後、10頭(地区)の参加ですが、
       大会直前に事故が有ったとかで、9頭の参加。




d0097427_5421783.jpg

      ◆スタート

       いよいよスタート!
       今、ロープの隙間から、セルヴァ・林が
       走り込んで!
       手前のロープはすでに、落とされて。




d0097427_5425427.jpg

      ◆走り出し

       ロープの中の馬達は、どどっと内側に詰め寄り、
       すでに竜と豹が出遅れ、
       外側の林が、うまく回り込んで。




d0097427_5432273.jpg

      ◆広場の上側

       今先頭は山羊が行きそうですが、
       一番外、右に林が。
       この勢いで、最初の難所のサン・マルティーノの
       カーヴでは、すでに林が先頭に立ち、
       そのまま逃げ切りました!




d0097427_54354100.jpg

      ◆サン・マルティーノのカーヴ

       この迫力あるシーンをどうぞ!
       このカーヴ、この傾斜の下り坂。  
       そして、馬の美しさ




d0097427_5442432.jpg

      ◆勝った!

       広場を3周します!  
       3周の最後まで、林がトップで、
       なんと2位には、あのスタートを焦った亀が
       続いていたのですが、
       最後の難所のカーヴで落馬。 
       馬だけが、走りました!

       最後には、こんな風に、
       熱狂した人々が、飛び込んで来ます!!




d0097427_5452358.jpg

      ◆よじ登り

       いつもは一着が決まった時点で、パリオが
       所定の位置からはずされ、下に降ろされるのですが、
       今年はなんとした事か、なかなか。

       すると、林の騎手が待ちかねて、
       よじ登りだしました!
       後ろからお尻を押すもの、
       引き上げようとするたくさんの手!!

       私はこういう場面が大好き。 
       誰もが、その熱中する気持ちに従い
       止めるどころか、押し上げ、引き上げる。  
       パンツが見えます!




d0097427_5462490.jpg

      ◆叫び

       遂によじ登り、パリオの旗ざおをつかみ、
       彼は叫びました!
       この迸る、熱い思い!  
       いいなぁ~!! 




d0097427_5465581.jpg

      ◆馬にキス

       勝った林の馬の名は、サラッソ。 
       手前の、緑のシニョーレが馬にキスをし
       世話係が泣いています
       なんと、いい場面ではありませんか?!




d0097427_5472783.jpg

      ◆広場の中のパリオ

       こうして、今年8月のパリオも終わり、
       シエナの暑い夏 も過ぎました。

       広場のたくさんの旗の中で、パリオも揺れて。

       遊びをせんとや生まれけむ
       たわむれせんとや生まれけん
       遊ぶ子供の声聞けば
       わが身さえこそゆるがるれ


       如何でしたか、シエナのパリオは?!
       シエナの男達の暑い夏、熱い血の燃える時
       TVで見ていても、心が揺れます!

       男性諸君、今回は女性の写真がありませんでした。
       が、まぁじきに ミス・イタリア 選抜がある筈!
       その時をお楽しみに。 
       たっぷりとお見せいたします!!


    ***

by italiashiho2 | 2006-08-22 05:05 | ・トスカーナ州 | Comments(0)
2006年 08月 18日

   ・・・ フィレンツェ ・ ルネッサンスの都 ・・・

     今日は、月一度ゲストでご登場願っているグロリオーザさんの、
     素晴らしい写真による フィレンツェのご案内 です。  
     コメントも、書いて頂きました。  では、ごゆっくりどうぞ!

      フィレンツェは、15世紀から16世紀にかけて、
     絢爛たるルネサンス文化が花開いた街です。
     ミケランジェロ、ダヴィンチ、ラファエロの3大巨匠が
     ほぼ同時期にこの街で創作活動に励み、
     相前後してマザッチョ、ボッティチェリ、
     フラ・アンジェリコ、フィリッポ・リッピなどが
     才能を開花させました。

     街自体も「天井のない美術館」と称されるように、
     あの丸屋根を持つ サンタマリア・デル・フィオーレ
     (花の聖母)教会を始め、素晴らしい建築物が林立しています。

     この街を1回で紹介するなどという大それたことは不可能ですし、
     ウフツィ美術館などは写真撮影禁止になってしまったので、
     手元の写真フォルダの中にある
     “ちょい、きれいかな”レベルの光景を何枚か御覧いただきます。


d0097427_23521131.jpg

      ◆ミケランジェロ広場より

       まずは、フィレンツェに行けば必ず案内される
       「ミケランジェロ広場」からの、街全体の風景。  
       これは5月の午後9時頃でしたか。
       少し前まで雨が降っていて、あきらめて帰ろうかと
       思ったところで雨が止み、束の間の夕焼けを見る事が出来ました。
       ポンテ・ヴェッキオのシルエットが見えます。




d0097427_23523981.jpg

      ◆ジョットの鐘楼

       昼の青空がのぞいた時間に撮った ジョットの鐘楼。
       この鐘楼の階段は424段。 
       ドゥオモよりは少ないと思って昇りましたが、
       イタリア到着翌日の朝で、睡眠不足だったせいか、
       最後はバテバテ。
       空の青さが印象的でした。




d0097427_2353512.jpg

      ◆ミケランジェロの ピエタ像

       ミケランジェロの、ローマ・サンピエトロ教会の
       「ピエタ」は有名ですが、
       ここの「ピエタ」は彼が4製作したもののうち、3作目です。

       キリストを後ろから支える、バリサイ人ニコデモの
       苦しみに満ちた表情は、ミケランジェロ自身といわれます。
       「美」そのものとさえ言えるサン・ピエトロの像に比べて、
       こちらはまさに「悲哀」をしみじみと感じさせます。
       
       なお4作目の「ピエタ」はミラノにありますが、
       こちらは聖母マリアと、イエスが溶け合うか
       のような姿で心を打ちます。




d0097427_2353417.jpg

      ◆ドナテッロの マグダラのマリア像
 
       ダ・ヴィンチ・コードですっかり有名になった
       「マグダラのマリア」が
       十字架のイエスの前で祈っている像です。
       彼女は聖と俗を併せ持つ存在として、
       実に多くの作品に描かれていますが、
       このドナテッロの作品ほど、鬼気迫る姿のものは
       見たことがありません。
      
       「ピエタ」(前の写真)の向かって左側にいる
       マグダラのマリアと比べてみて下さい。
       この2作品は、いずれもドゥオモ付属美術館にあります。

       なおドナテッロの作品では、バルジェッロ国立博物館に
       ある「ダビデ像」が大好きです。  
       ダビデのヒップラインが面白いですよ。




d0097427_2354115.jpg

      ◆大道芸人

       ウフツィ美術館前には、よく大道芸の芸人が出ています。 
       これは白ずくめの2人の芸人が、
       中央の椅子に観光客を座らせて、ポーズを取っているところ。
       娘さんの表情がとてもチャーミングだったので、思わず1枚。

       この場所の柱には、ミケランジェロ、ダンテ、
       ダ・ヴィンチなどの彫像がずらりと並んでいます。




d0097427_23544484.jpg

      ◆フィレンツェ・チェントロ

       一応、ドゥオモ、鐘楼、サンジョヴァンニ洗礼堂 
       が写った写真も、掲載します。




d0097427_23552958.jpg

      ◆アルノ河夕焼け
 
       怪しい空模様の日、カフェで一休みして
       外に出たら夕焼けが見えました。
       あわててダッシュしてポンテ・ヴェッキオに行き、
       アルノ河の夕焼けに間に合いました。
       シルエットはサンタ・トリニタ橋です。




d0097427_2356415.jpg

      ◆フィレンツェで観る月

       その帰り道、ドゥオモ、洗礼堂の上に、
       またまた、月が昇ってくれました。
       イタリアに行くときは、
       出来るだけ満月に出会えるように、日程を組みます。
       イタリアの深い藍色の空に浮かぶ月が、とても美しいんです。
       ただ調整がなかなか難しいんですが。




d0097427_23563037.jpg
 
      ◆街灯
       
       ミケランジェロ広場で、雨が降り出すちょっと前、
       夕景を待っている時間に撮った、広場の街灯。
       意外にきれいだったので。




d0097427_2357061.jpg

      ◆夕闇のフィレンツェ
   
       すっかり日が沈み、ドゥオモと
       ジョットの鐘楼が、夕闇に浮かび上がりました。
       ライティングはとても控え目で、
       うっすらと見える姿に
       メディチ家の盛衰を思いやる気持ちが
       湧き上がりました。




d0097427_23573710.jpg

      ◆サンタ・クローチェ教会

       手前の、サンタ・クローチェ教会のライトアップは、
       ドゥオモよりもちょっと強めです。

       この教会の中には、ジョットの傑作壁画
       「聖フランチェスコ伝」があるほか、
       フィレンツェのパンテオンといわれるほど、
       有名人の墓が沢山あります。
       ミケランジェロ、ガリレオ・ガリレイ、マキアヴェッリなど。

       ダンテは、亡命先のラヴェンナが遺骨の返還を拒絶したため、
       記念碑だけが造られています。

       
       サン・ロレンツォ教会、メディチ家礼拝堂の「昼」と「夜」、
       「曙」と「夕暮れ」の像が個人的には大好きですし、

       サンマルコ教会の、回廊を右に曲がると
       階段の上に忽然と現れる、フラ・アンジェリコの
       「受胎告知」との出会いも 忘れがたいものです。

       また、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会
       ブランカッチ礼拝堂の「楽園追放」に描かれた
       イヴの表情は、世界で最も悲しい顔ではないかと思います。

       それに何といっても、ウフィツィ美術館
       ピッティ美術館の美術作品群など、
       じっくり味わおうと思ったら、1か月はかかってしまうでしょう。
       ぜひぜひ、フィレンツェにどうぞ!

     ***

       フィレンツェの豊かな香りを、じっくり味わって頂けました?
       さて、来月はどちらにご案内して頂きましょうか?!
       お楽しみにどうぞ。

by italiashiho2 | 2006-08-18 23:45 | ・フィレンツェ Firenze | Comments(2)
2006年 08月 15日

   ・・・ 夏のヴェネツィア ・ ヴェネツィアの窓 ・・・

     暦の上では立秋を過ぎましたが、陽射しはまだまだ強く、肌を焼きます。
     今日は、まだまだ暑いヴェネツィアへ、ご案内です。 
     映画 旅情 を想いだされるもよし、
     訪れたヴェネツィアを想いだされるもよし、
     ヴェネツィアの夏の窓 の写真で、小路をたどって下さいね。

d0097427_17504855.jpg

      ◆まずは、サンマルコ小広場から

       暑いイタリアの、なおまた暑いヴェネツィアですが、
       いつの夏も一杯です。
       日影のカフェの椅子にでも、座りましょうか?




d0097427_1751196.jpg

      ◆白いテント

       場所は大体覚えていますが・・。
       強い陽射しを、お感じ下さい!!




d0097427_17514947.jpg

      ◆白と緑のテント

       この白と緑のテントが、いかにも夏のヴェネツィア
       のイメージで、好きです。  
       手前の橋の上に立ったとき、
       すぐ目の前に2階の窓が見えて、
       こちらが少しうろたえました!




d0097427_17522237.jpg

      ◆小路の奥

       小路の突き当たりに、細い運河が流れ、
       その向こうにこの窓が。
       暑い夏の日が、窓一杯に射しこんでいます。




d0097427_1753272.jpg

      ◆広場の窓

       同じ形の窓ですが、
       それぞれに表情を持って。




d0097427_17532757.jpg

      ◆大運河に面して

       これは、国鉄の駅からカナル・グランデを
       リアルト橋のほうに、
       大きくカーヴする辺り の建物。
 
       白に緑の線が入ったテント、テラスいっぱいの花。 
       ヴェネツィアの夏。




d0097427_17541128.jpg

      ◆花いっぱいの窓辺

       国鉄駅から、東にたどる道、
       ストラーダ・ヌオーヴァの建物の窓。
       通りの両側はすべてお店で埋まっていますが、
       ふと上を見ると、見事な、花いっぱいの窓辺が。 
       住む人が偲ばれます。




d0097427_17544321.jpg

      ◆運河沿いの窓

       運河に沿い、建物の壁は古いですが、
       由緒ありげです。
       白いテントと、花いっぱいの窓辺。 
       中は、きっと涼しいでしょうね。




d0097427_17551551.jpg

      ◆ダリオ邸

       表側は大運河に面し、
       ペギー・グッゲンハイム美術館に近い、
       ダリオ邸の裏の窓。 
       やはり、白と緑の縞のテント、そして鉢の緑。




d0097427_17561559.jpg

      ◆トラットリアの窓

       まだ食事には早い、
       お客のいない、レストランの窓。
       ゴンドラも、客待ちの時間。 


    ***

by italiashiho2 | 2006-08-15 17:44 | ・ヴェネツィア Venezia | Comments(0)
2006年 08月 12日

・・・ イタリア唯一の絶滅収容所 ・ リジエーラ・ディ・サン・サッバ ・・・

     今日は、死者を想い悼むお盆にちなみ、このイタリアに
     唯一存在した、ナチスの絶滅収容所 にご案内いたします。
  
     日本では、単に 強制収容所 と表現されていますが、
     こちらで 絶滅収容所 と呼ばれるのは、
     その収容所が、ユダヤ人等の殺害を目的とし、
     死体焼却炉 があった収容所を指します。
     アウシュヴィッツ・ビルケナウ・ダッハウ等がそれです。

     イタリアには、強制収容所 が3箇所ありましたが、
     トリエステの、この リジエーラ・ディ・サン・サッバ
     Risiera di San Sabba が唯一の絶滅収容所として存在し、
     他は、ボルツァーノと、フォッソリにありました。

     この春実際に行かれた方から、パンフレットを送って頂きましたので、
     写真と、記事でご案内いたします。

d0097427_6114667.jpg

      ◆パンフレットの表紙

       これは、マルチェッロ・マスケリーニ作の
       アウシュヴィッツの記念碑 です。




d0097427_6121651.jpg

      ◆かっての リジエーラ・ディ・サン・サッバ

       リジエーラというのは、お米の脱穀をする工場の事。

       サン・サッバにあった、この大きな工場の建物が、
       ナチスによって、強制収容所、
       そして絶滅収容所に変えられました。




d0097427_61243100.jpg

      ◆現在の博物・記念館の地図

       右下が入口(ingresso)  A・死の部屋   B・小部屋
       C・十字架の部屋   D・死体焼却窯のあった場所
       E・現市立博物館(記録・遺品)  G・祈念の部屋(歴史展示)




d0097427_6131623.jpg

      ◆現在の入口

       ナチスが退却する前に、他の収容所と同様の手順で、
       ダイナマイトで破壊されたリジエーラは、
       戦後避難民達の収容所となり、そして博物館として
       修復の後、1975年に、オープンされました。

       これをプロジェクトしたロマーノ・ボイコ氏は、
       余計に付け加えるのではなく、余分を取り除き、記念碑として残したい
       と考え、高さ11M のセメントの塀を、入口に創りました。  
       不安な気持ちを感じさせる入口 を意図したそう。




d0097427_6135521.jpg

      ◆十字架の部屋 からの眺め

       最初の地図の C の部屋からの眺め。
       地図の A の部屋、地下通路の最初の左側の大部屋は、
       収容者達から チェッラ・デッラ・モルテ・
       死の部屋 と呼ばれたそうで、

       ここに、監獄から連れて来られた収監者たち、
       または、警察の徹底捜査で、逮捕された人々が詰め込まれ、
       数時間の内に殺害され、焼却される運命にあリました。
 
       証言によると、しばしば焼却される死体と一緒
       であったといいます。




d0097427_614372.jpg

      ◆小部屋

       地図 B です。  
       修復の際、構造上必要な物以外は、
       すべて取り払い、但し17の部屋と
       死の部屋はそのまま残したとの事。

       リジエーラは、ドイツ、またはポーランドへ
       送るための、人々の選別、財産の略奪
       そしてパルティジャーニ(パルティザン・ゲリラ兵)、
       政治犯、ユダヤ人の拘留・殲滅所でした。

       広い部屋の、ユダヤ人、一般市民の収容者、兵隊達は、
       すべての年齢層の男達、女達、そして生後何ヶ月かの
       赤ん坊たちも、ドイツに運ばれる運命にありました。 
 
       ここから、ダッハウ・Dachau、アウシュヴィッツ・Auschwits
       マウハウゼン・Mauthausen へ、
       ほんの少数のみが逃れられた、
       悲劇的な運命に、送リ込まれたのです。




d0097427_615991.jpg

      ◆壁に書き残されたもの

       これは、セレーナ家 の一人が書き残した物。 
       上の線で囲った中に、家族の名前と、生年月日が見えます。

       死の部屋 の隣の部屋の扉と壁は、引っ掻き絵と、
       書き込みで埋められていたのが、
       連合軍による占領で、このりジエーラは、
       避難者達(イタリア人、外国人)の収容所となり、
       湿気と埃、そして無関心から
       最終的に、この引っ掻きや書き込みは、 
       殆どが消え去ったそうです。




d0097427_6154739.jpg

      ◆リジエーラの統率者達

       トリエステ、フィゥーメ、ウーディネは、
       1943年の9月以降、ナチスの統治下に置かれ、
       リジエーラは1944年の4月から
       死体焼却炉が稼動を始めました。  
       ですから、約1年間続いたのです。

       このイタリアの北東部は、ナチスにとって
       最後の占領地であり、砦でした。
       ポーランドでの殲滅作戦を終えた プロフェッショナル達
       が送り込まれ、その仕事に取り組んだのです。

       約3000~5000人の人々が、ここで抹消され、
       もっと多数の人々が収容され、逮捕され、
       このリジエーラから強制収容所へ、
       または強制労働へと連行されました。

       リジエーラの特異性は、抹殺への選別場所であり、
       出発場所であった事。
       123の列車が、イタリア全土から
       ナチの絶滅収容所へは、69の列車が、
       そして、30の強制労働の収容所へ直接に、
       まさにトリエステから出発したのです。




d0097427_6162216.jpg

      ◆死体焼却炉跡での式典 1945年

       内庭に、今日金属板で示されている所に、
       殲滅の為の、焼却炉の施設がありました。 
       設備は、階段を下りた場所に内蔵の形であり、
       地下の通路(筒)が、焼却炉と
       煙突を繋いでいたそうです。

       焼却炉の施設と、繋がった煙突は、
       1945年4月29日から30日にかけての夜、
       逃亡するナチの、ダイナマイトにより破壊。
 
       これは、犯罪行為の隠匿の為、
       他の幾つかの収容所と同様に、
       逃亡する際の手順、に従って行われたという事。




d0097427_6165676.jpg

      ◆現在のリジエーラ

       トリエステで1976年4月に、
       30年の経過を経て、サン・サッバの占領下においての、
       犯罪行為の責任について、の裁判が終了しましたが、
       サン・サッバのリジエーラの被告席は、空のままでした。

       彼らのうち何人かは、すでにパルティジャーニに
       よって処刑され、他は自然死を遂げており、
       裁判は、リジエーラの所長であった Oberhauser に
       終身刑を課す事で終了しました。
 
       その全生涯を、ナチスの犯罪を暴き、
       犯罪者を探すことに捧げた
       Simon Wiesenthal の言葉で締めくくります。

        単に処刑の必要さだけではなく、教育の問題でもある
        このような犯罪が記憶の奥に落ち込み
        消滅する事の無いように、すべての人々が知らなければならない

        誰もが考え、ネオナチスタは知らねばならない
        例え、正義の歯車はゆっくり回るにせよ
        最後には正義が勝つ事を 




d0097427_6172766.jpg

      ◆蓮の花を

       白い、開いた蓮の花。 
       朝の光の中でレンズを通して覗き込み、
       そのなんともいえない静寂さ、
       神々しいとさえ言える美しさに
       息を呑んだ想いが、忘れられません。  

       薄いピンクの蕾を一輪、
       死者たちと想いを交わすお盆に捧げます。


       ハンガリーのブタペストに於いて
       外交官を装い、5000人ものユダヤ人を救った
       ジョルジョ・ぺルラスカについては、こちらに。
       http://italiashio.exblog.jp/5065679/

      

   **

     このパンフレットを送って下さった ランさんが、
     実際に見学された様子を、ご自分のブログに書いておられます。   
     こちらです。
     僕の緑の芝生 ・ おひとりさま イタリア編    
     http://homedelic.seesaa.net/category/1201006-1.html


    ***

by italiashiho2 | 2006-08-12 05:59 | ・トリエステ・周辺 Trieste e | Comments(2)
2006年 08月 08日

   ・・・ スコミーゴ村 ・ 夏 ・・・

     8月に入り、急に秋のような冷たい雨になったり、
     朝は寒い位に涼しい日が続く、ここ北イタリアです。
     スコミーゴ村の風景も、秋に向けてほんの少し     
     様変わりしつつあります。  
     いつもの道ですが、どうぞ、ご覧下さい。

d0097427_025154.jpg

      ◆トウモロコシ畑
  
       トウモロコシがかなり大きく育ち、
       膨らんできています。




d0097427_0253459.jpg

      ◆トウモロコシ

       ホラ、こんな風に!!   
       高さは2M 足らずで、下の方は、
       まだまだ実が育ちつつあります。




d0097427_02653.jpg

      ◆野の花  1

       白い、上から見ると、ちょうど雪の結晶
       のように見える花と、うすいピンクの花びら。  
       野原の花火のよう。





d0097427_0263881.jpg

      ◆野の花  2

       上の可憐な花の名前、
       どなたか、ご存知ですか?




d0097427_0271257.jpg

      ◆葡萄畑  1

       葡萄の房も、かなり大きく目立ち始めました。
       このスコミーゴ村の葡萄畑は、
       坂の下よりも、かなり育ちが良いです。




d0097427_027513.jpg

      ◆葡萄畑  2 

       ホラ、これなど、かなり たわわ という感じに。
       あと1ヶ月もすると
       葡萄摘みが始まります!!




d0097427_0282468.jpg

      ◆谷の道

       どうも写真では、谷の深い感じが出ませんが、
       一旦ぐっと下り、オリアーノ村に向けて、登ります。

       この道も、15年前は地道で、
       もっと狭かったのですが。




d0097427_029016.jpg

      ◆農家の黒猫君

       まだ通った事がない小道を、そろそろと行ってみました!
       はじめてみる農家の庭に、まだ若い黒猫君が。

       彼の方から近寄ってきたので、写真を数枚。
       涼しくなってから、ご紹介しますね。




d0097427_0293128.jpg

      ◆リンゴの木

       売り家 の札が立った農家があり、
       谷の方には果樹がたくさん。
       先月が大変暑かったので、
       既にこんなに色づいています。




d0097427_0305614.jpg

      ◆プルーニェ

       これ、分りますか? プラムです。  
       こちらでは、スジーニ(複)と呼びますが、
       紫色の実がたわわです。




d0097427_031411.jpg

      ◆谷の葡萄畑

       起伏する谷の、広い面積が、葡萄畑。
       上に見える家々が、
       オリアーノの村の道筋 に当ります。




d0097427_0322325.jpg

      ◆ノウゼンカズラ

       売り家の札の立った農家の庭先には、
       主がいなくても、今を盛りと
       ノウゼンカズラ が咲き乱れていました。

       サルスベリ と共に、
       夏の色、夏の花が満開の時

by italiashiho2 | 2006-08-08 00:15 | ・スコミーゴ村の四季 Scomigo | Comments(0)
2006年 08月 04日

   ・・・ アウロンツォ・ディ・カドーレ ・ Auronzo di Cadore ・・・

     夏いよいよ本番! 今日は夏のヴァカンス地としても有名な、
     アウロンツォ・ディ・カドーレ をご紹介いたします。
     前にご紹介した、ティツィアーノの生まれた町
     ピエーヴェ・ディ・カドーレ、と、同じに
     カドーレ の地名がつく一帯の近く です。
     写真の季節はちょうど8月の初旬。 まずは地図からどうぞ。

d0097427_6282254.jpg

      ◆地図

       下側右に、アウロンツォが見えます。  
       反対側左には、コルティナ・ダンペッツォが。
       真ん中に、Lago di Misurina・ミズリーナ湖があり、
       アウロンツォを通る河、殆ど湖かと思う河は、
       ミズリーナ湖から流れ出す Ansiei・アンシエイ河です。  

       行き方は、ヴェネツィアからカラルツォの終点まで汽車、
       そしてバスがあります。 
       コルティナ・ダンペッツォ行きとは反対に、
       東から谷を回ります。




d0097427_6285064.jpg

      ◆町の全体

       これが アウロンツォ の町として、
       良く紹介される構図です。
       奥に見える山々は、すべて3000M に近い山々で、
       ドロミテ山系の中心に続きます。
       ドロミテへの山登り、の出発点の町の一つ、です。




d0097427_6291861.jpg

      ◆冬に備えて

       いかにもアルプスの麓の里、
       というイメージでしょう?  
       長い冬の間、暖炉で燃やす薪の山です。 
       山の暮らしが偲ばれますね。




d0097427_63075.jpg

      ◆道端のキリスト

       山の人々の、素朴な信仰が感じられる、
       家のすぐ裏、
       野の花の供えられた、キリスト像。




d0097427_6304127.jpg

      ◆ドロミテ山系

       突然、ガッと岩山が聳え立つのには、
       いつも目が驚かされます。
       木のない山、というのが、
       日本人には、いつも新鮮。




d0097427_6311781.jpg

      ◆石臼

       家の前に装飾として置いてあったのですが、
       穀物を挽く臼と重石でしょうか?  




d0097427_6314868.jpg

      ◆家のベランダ

       山の家らしく、木のベランダです。  
       飾りのついた柵と、
       軒下にいる、角の持ち主にも、ご注目を!




d0097427_6322433.jpg

      ◆アンシエイ河

       町の場所で太く、まるで湖に見える河。  
       そして、この色!
       本当に、エメラルド色なのです!!  
       透明で、冷たくて。
       白い石の河原には、
       水着で寝そべる人も、結構の数が。
 



d0097427_6325545.jpg

      ◆足こぎボート

       この河、細長い湖では、
       夏に、モーターボートの競技も行われます。
       双胴のモーターボートというのか、
       細い胴が2つ繋がっているタイプのモーターボートです。  

       が、我々は、この足こぎ貸しボートでゆらゆらと。
       河ですから、下りは良いのですが、
       帰りに遡るのには、結構な運動量でした!




d0097427_6332655.jpg

      ◆小さな教会

       町外れにあった小さな教会。  
       雪深い山里らしく、屋根の傾斜がきつく、
       そして屋根瓦が、丸いタイルを繋いだものでした。

       こういうタイプの屋根瓦は、
       多分ティロルの伝統なのでしょうか、
       北にある、南ティロルのトレントや、
       ボルツァーノで、良く見かけます。




d0097427_6335714.jpg

      ◆教会の屋根のてっぺんには

       小さな風見鶏が。
       屋根の丸いタイルの色も、
       一色でないのが美しい。




d0097427_6342876.jpg

      ◆お家の花壇

       清楚な花が、ひっそりと。  




d0097427_6345963.jpg

      ◆町の通りから

       谷を川が流れ、それに沿って町も細く続きます。
       時々、隙間から見えるエメラルド色。 
       忘れられない色
       小さく区切った野菜畑も、見えました。


    ***

by italiashiho2 | 2006-08-04 06:21 | ・ドロミーティ Dolomiti | Comments(0)
2006年 08月 01日

   ・・・ シエナのパリオ ・ Il Palio di Siena ・・・

     フィレンツェの南、急行バスで1時間の距離にあるシエナの街。
     ここはフィレンツェを京都に例えると、奈良に当る感じの古都ですが、
     今日は、毎夏行われる パリオ と呼ばれる競馬をご紹介いたします。

     パリオ
     毎年、7月2日と8月16日に、シエナで パリオの競馬 が行われる。
     この日、街は熱狂と情熱のなか、中世の色彩と精神におおわれる
     パリオは、カンポ広場で行われ、まず時代衣装の行進から始まるが
     街の17の地区の、民衆の地区長、指揮者、侍者、旗手、など
     これは、まさに言葉で表現出来ないほどの色の幻覚でもある
     そして、競馬が始まるが、これは鞍なしの馬である
     籤で決められた騎手たちは、10の地区のそれぞれの 色 をつけ
     マリアの描かれた絹の旗 パリオ を得るために、争う

     写真はすべて絵葉書と、パンフレットからです。

d0097427_0205436.jpg

      ◆シエナのカンポ広場

       シエナの街の中心に、この広場があります。 
       塔は、マンジャの塔で、その足元にある建物が
       市役所で、市の博物・美術館でもあるコムーネ宮

       広場はちょうど貝殻の形で広がり、この周囲で
       競馬が行われ、内側は人で埋まります。
       
       この競馬が難しいのは、広場は平坦でなく、
       広場に放射線状に広がる線が見えますが、
       ちょうど扇の要に当たる部分が一番低く、
       反対側の高い部分に向かって、
       左右とも傾斜しているからなのです。  

       特にマンジャの塔の下に見える、小さな礼拝堂にちなみ、
       サン・マルティーノのカーヴ と呼ばれる、
       写真の一番左側に当るカーヴ、
       ここと、反対側右上のカーヴが一番の難所で、
       騎手の落馬、馬の転倒が頻繁です。




d0097427_0214716.jpg

      ◆街の17地区の紋章

       現在シエナの街に残る コントラーダ・地区 と呼ばれるのは、
       17ですが、かっては23あったようです。
       この17地区が予選をし、10の地区が決戦に出場します。

       上の左から右へ、
       1・アクイラ・鷲  2・キオッチョラ・カタツムリ
       3・チヴェッタ・梟  4・オンダ・波  5・パンテーラ・豹  
       6・セルヴァ・(犀)・林  7・レオコルノ・一角獣 8・タルトゥーカ・亀  
       
       9・ニッキオ・貝  10・トッレ・塔  11・ルーパ・雌狼  
       12・ブルーコ・青虫  13・ドゥラーゴ・龍
       14・ジラッファ・キリン  15・イストゥリチェ・針鼠  
       16・オーカ・家鴨  17・ヴァルディモントーネ・カモシカ

       殆どが、動物の名を名乗っているのが面白いです。  
       名前が速さを現すわけではなく、
       ブルーコ・青虫 も、オーカ・家鴨 も優勝した事があります!




d0097427_0222340.jpg

      ◆ズバンディエラータ

       まず時代衣装の行進から始まりますが、これは広場だけでなく、
       街を一周した後、カンポ広場に入ってきます。  

       この 旗振りの競技は、それぞれの地区の色と、
       紋章の柄とをデザインした、衣装と旗で行われます。
       地区ごとに、ゆるゆると行進しながら、
       旗を振り、それが17地区分!!  
       中世のスピードで、何事も進みます!!




d0097427_023510.jpg

      ◆パリオ の入場 

       これが時代衣装の行進の最後、白い雄牛に惹かれた
       牛車の上に掲げられた パリオです。  
       毎回、図柄は、違う画家が描いています。

       この白い雄牛は本当に美しく見事で、
       日本でも平安の昔にあったという牛車とは、
       このような物だったかと、想像させられます。




d0097427_0233738.jpg

      ◆スタートです

       競馬の馬、そして騎手は籤で決められ、 
       その地区の馬、騎手ではありません。
       そしてスタート位置の場所順も籤で、
       こちらは、いよいよ馬と騎手が登場してから
       決まり、場内に放送されます。  

       これで、半ば運が決まるようなものですから、
       一番内のコースから、どこそこ、と放送される毎に、
       喜びと、嘆きの声があがります!

       ロープ(カーナパと呼ばれます)が2本張られ、
       その内側に、順に馬が入ります。
       そして最後の馬が、駆け込むと同時に
       前のロープが落とされ、走り出します!

       馬は鞍無しの裸馬で、ムチに変わる物として、
       雄牛の神経を干した物、が使われます。




d0097427_0241448.jpg

      ◆スタート直後の転倒落馬

       9頭の馬がまず、順に名を呼ばれて、ロープの内に入りますが、
       この時すでに、いろいろな駆け引きが始まり、
       馬は苛立ち、順番が守られなくなり、外に出て、
       再度スタート地点に入りなおす、等は
       何時も、何度も繰り返されます!

       10番目の馬が入らないとスタートできませんから、
       何度も繰り返されるうちに、騎手同士の言い争い、
       また馬が汗をかきすぎると、拭き取るのに騎手が
       降りなくてはならず、
       こうしてスタートも、中世のスピードで!!




d0097427_0244813.jpg

      ◆広場の上側、長辺部分

       この辺りが一番高い部分で、これから一番の難所
       サン・マルティーノのカーヴ です。

       広場の中も人で埋まり、周囲を囲んで桟敷が設けられ、
       ここもいっぱいの人、人、人!

       建物の窓にはお祭りの飾り布がかかり、
       この人々の大熱狂の中で、パリオが行われます。




d0097427_0252064.jpg

      ◆サン・マルティーノのカーヴ

       このカーヴは、下り坂で走って来たうえに
       ほぼ90度のカーヴです!
       白いクッションマットが、一面に張られているのが
       見えますが、曲がりきれずに激突して、
       騎手の落馬が一番多い地点です。

       馬は、それぞれの地区の、色のリボンを額に
       つけていますから、騎手が落ちても走って行き、
       着順はそのまま認められます。

       私は実際に2度見ましたが、'89の夏7月の時は、
       1位2位とも、無騎手の馬でした!!




d0097427_026454.jpg

      ◆3周目

       競馬はこのカンポ広場を、3周します。
       この地点は、マンジャの塔から見て、広場の左上の角。
       このすぐ下がスタート地点であり、終着地点です。

       広場は、煉瓦と石敷きですが、
       この競馬の為に、土が入れられています。




d0097427_0263985.jpg

      ◆勝った!!  うれし泣き!

       パリオの行われる前夜は、各地区で長いテーブルが用意され、
       人々が一杯やりながら、騎手を囲み、景気づけをします!

       そして当日は、特別にヴァティカンの許可で、
       教会の中に馬が連れられて入リ、
       勝ちて帰れ! と祝福を受け、送られます。

       勝った地区の人々は、その興奮と熱狂のまま、
       ドゥオモに向かい、感謝の祈りを捧げるのです!!

       この夜は、カンポ広場のあちこちに篝火がたかれ、
       遅くまで、パリオの熱狂と
       シエナの中世の夜 が続くのです。

     **

      イタリアのお祭りはたくさんあり、そのどれもが
      その土地の歴史と熱狂、郷土愛に溢れていますが、
      このシエナのパリオは、まさにその熱狂度において、
      そしてそのスピード感と、盛り上がりにおいて
      群を抜いています!  

      RAIのTV中継が、毎年必ず行われるのは、
      このシエナのパリオと、ヴェネツィアのレガータ・ストリカのみで、
      盛り上がりは、もうこのパリオに勝る物はありません!!

      こうして書いても、果たしてその面白さが
      お伝え出来たかどうか、良く分りませんが、
      チャンスがありましたら、是非ご覧頂きたいと思います。
      桟敷の席は、日本からでも予約出来ると思いますし、
      カンポ広場内は、無料です!!

      ◆次回の パリオの実況編 をお楽しみに!

by italiashiho2 | 2006-08-01 00:08 | ・トスカーナ州 | Comments(2)