イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

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2008年 08月 29日

   ・・・ パドヴァ ・ 聖アントニオの街 ・・・

      今日は、月一ゲスト、グロリオーザさんの写真とコメントで、
      パドヴァ・Padova のご案内です。
      ヴェネツィア・ミラノの大幹線上、そしてフィレンツェ、ボローニャ、
      ローマ行きへの分岐点でもある、ヴェネトの大きな街です。
      近年、市内電車が通ったり、移民問題でも、TVのニュースに
      事欠かない街でもあります。  ごゆっくり、どうぞ。

      今回はパドヴァの紹介です。ヴェネツィアの隣町という感じで
      電車だと約30分、普通列車でヴェネツィアから
      往復5・8ユーロという手軽な小旅行です

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      ◆スクロヴェーニ礼拝堂・Cappella degli Scrovegni  
      
       駅を降りてポポロ大通りを真っ直ぐ南下すると、
       左手に、ジョットの壁画であまりにも有名な
       スクロヴェーニ礼拝堂があります。

       ここは完全な予約制ですが、日本からでも
       サイトから予約が可能です。
       ただし、カードはVISAかマスターカードしか使えません。
       1時間前に切符を受け取り、温度調整室で15分間ビデオを見たうえ、
       15分間だけ見学が可能という厳重な管理体制がなされています。

       各々の絵もさることながら、
       抜けるような天井の青に包まれた幸福感が、
       何ともいえないものでした。
       写真撮影は禁止なので、この写真は借り物です。



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      ◆エレミターニ教会・Eremitani  1
      
       礼拝堂のすぐ隣りには、エレミターニ教会があります。
       ここで最も目を引くのはマンテーニャ
       「聖クリストフォロの殉教」です。
       ただ、第二次世界大戦のときの空爆で大きな破壊を受け、
       一部は消失してしまっています。



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      ◆エレミターニ教会・Eremitani  2

       そのアップ。
       とても生き生きした人物像ですよね。



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      ◆エレミターニ教会・Eremitani  3

       空爆で倒壊したときの、
       建物の写真も飾られていました。



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      ◆エレミターニ教会・Eremitani  4

       内陣のフレスコ画です。



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      ◆エレミターニ教会・Eremitani  5

       入口左側にはヤコボ・ダ・カラーラの墓があります。
       ペトラルカの詩句が刻まれていますが、
       ラテン語なので内容はわかりません。



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      ◆サンタントニオ聖堂・Sant'Antonio  1

       ポポロ通りから続くガリバルディ通りに戻って
       さらに南に20分ほど歩くと、
       左側に、大きなサンタントニオ聖堂が見えてきます。
       パドヴァに住んでいたこともある作家坂東真砂子のエッセイ
       「イタリア 奇蹟と神秘の旅」では
       「たこ焼きのように並ぶ丸屋根、そこから突き出した鉛筆状の尖塔」
       と表現されていますが、
       まさに巨大なたこ焼きがいくつも並んでいます。



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      ◆サンタントニオ聖堂・Sant'Antonio  2

       聖アントニオはポルトガル生まれですが
       すぐにパドヴァに移り住み、フランシスコ会修道士として
       数々の奇蹟を起したといわれています。

       彼は聖マリア・マテル・ドミニ教会所属だったのですが、
       聖マリア・デ・チェッラ修道院で亡くなりました。
       彼の死後もいろいろの奇蹟が起こり、
       信者たちは修道院に巡礼に訪れるようになりました。
       同修道院の権威も高まり寄付もどんどん集まるのに、
       ドミニ教会のほうは無視されがちになってしまいます。
       これに対してドミニ教会側は、
       豪華な棺とそれを収める巨大な聖堂を自分の隣りに建設し、
       法王に画策して、ついに遺体を取り戻すことに成功したそうです。
       その聖堂がサンタントニオ聖堂です。
       結構生臭い話ですね。



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      ◆サンタントニオ聖堂・Sant'Antonio  3

       その聖堂の壁面には
       聖人たちの像が刻まれています。



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      ◆サンタントニオ聖堂・Sant'Antonio  4

       内部の光景です。
       これではないのですが、棺の置かれた聖アントニオの礼拝堂には、
       次々と信者たちが訪れて石棺に手を当てたり、
       祈りを捧げたりする姿が絶えませんでした。
       恐れ多くてとても写真は撮れません。

       棺の周りには
       「per grazia ricevuta」と記された
       手紙などが山のように置かれていました。
       「祈願成就」とでも訳せばいいのでしょうか。
       結婚や病気からの回復などはわかりやすいのですが、
       交通事故の写真もあったので、不思議に思いましたが、
       これはお祈りをした帰りに事故に遭ったが、
       奇跡的に早く回復したことを感謝する手紙でした。



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      ◆サンタントニオ聖堂・Sant'Antonio  5

       反対側のサン・フェリーチェ礼拝堂は、
       ゴシック式の美しい様式で、
       ジャコボ・アヴァンツォのフレスコ画「十字架刑」が飾られています。

  

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      ◆サンタントニオ広場  1

       外に出たら、ロウソクの売店を見つけました。
       とても長いもので、
       11月にヴェネツィアのサルーテ教会の祭りで
       見かけたロウソクを思い出しました。



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      ◆サンタントニオ広場  2

       広場には、ドナテッロ作の
       ガッタメラータ将軍騎馬像があります。
       ヴェネツィアのパオロ教会広場にある、ヴェロッキオ作の
       コッレオーニ騎馬像とともに
       ルネサンスの騎馬像の傑作といわれるものです。



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      ◆サンタントニオ広場  3

       隣りのサンタントニオ信者会2階には、
       16世紀ヴェネツィア派のフレスコ画が18枚飾られていますが、
       最も注目されるのがこれ「新生児の奇蹟」。
       生まれたばかりの赤ん坊が、
       母親にかけられた嫌疑を晴らす場面ですが、

       ティツィアーノが独力で制作した最初の作品といわれています。
       後に「画家の王」と呼ばれるようになったティツィアーノの
       原点ともいうべき作品とその空間を、
       完全に独占状態で堪能しました。
       この建物にまで来る人はほとんどいないようです。



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      ◆プラート・デッラ・ヴァッレ・Prato della Valle  1

       その先に広大な公園があります。
       プラート・デッラ・ヴァッレと呼ばれるこの場所は、
       昔ローマ劇場のあったところで、18世紀の建造です。
       80体にも上る彫像がずらりと並んでいます。



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      ◆プラート・デッラ・ヴァッレ・Prato della Valle  2

       バラエティに富んだ彫像たち。
       周囲には食べ物などの市が開かれてにぎわっていました。

       グロリオーザさんのブログ、
       イタリアの誘惑 は、こちらです。
       http://jun-gloriosa.cocolog-nifty.com/blog/ 

 
     ◆**◆
      グロリオーザさんの、パドヴァのご案内、いかがでしたか?
      私も久し振りに、パドヴァに出かけたくなりました。
      
      スクロヴェーニ礼拝堂のジオットの壁画も、
      エレミターニ教会の壁画も、近年修復されたものですが、
      とりわけ、スクロヴェーニ礼拝堂のジオットの作品は、
      あの名高いアッシジの、サン・フランチェスコ教会下院の壁画と、
      同じモチーフで、こちらの方が、サイズが小さい分だけ
      密度が濃く、傑作という批評家の説もあります

      エレミターニ教会のマンテーニャの作品は、
      遠近法を最大限に使っての、迫力あるものですが、
      この聖クリストフォロは、優しい力持ちの大男、という
      中世に大いに愛された聖人との事で、
      他の人物に比しての大きさも、納得できますね。

      ヴェネツィアに近いですから、本当に楽に訪れる事ができます
      是非、お出かけ下さい!

by italiashiho2 | 2008-08-29 00:26 | ・パドヴァとその周辺 | Comments(2)
2008年 08月 23日

   ・・・ ウンブリアの猫たち ・・・

      今日は、猫日
      5月に行きました、アッシジ周辺、そして
      少し南に位置する トーディ、ナルニ の猫ちゃん達を。
      いつもながら、ウンブリアでは本当に
      猫ちゃん達の写真が、多く、楽に集まります!

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      ◆デルタの猫  1

       陶器の町デルタの、猫ちゃん。
       店の前には居ましたが、格別に、
       店番をしているわけでもないようで、
       一生懸命に、毛づくろいを。



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      ◆デルタの猫  2

       はい、こちらが、正面向き。
       なかなか美猫の、三毛ちゃんです。

       デルタの町のご紹介は、こちらです。
       http://italiashio.exblog.jp/8261293/


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      ◆ベットーナの猫

       アッシジから、10キロ程西の山の上の町、
       イタリアの美しい村 にも選ばれている
       ベットーナ・Bettona の猫ちゃん。
       日影で涼むのが楽なほどの、日和でしたっけ。



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      ◆アッシジの猫  1

       この猫ちゃんとは、
       昨年のアッシジでも、会っていて
       イタ猫 にも登場しています。
       本当ですよ、こちらをご覧下さいな。
       http://italiashio.exblog.jp/5685910
       同じ、サン・フランチェスコ通りで、また会いましたが、
       多分、後がお家の窓で、するりと中に消えました。
       もう、夕ご飯の時間でしたね。 



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      ◆アッシジの猫  2

       路地の奥、植木鉢に並んで、3人ほど。
       でも、人見知りする猫ちゃん達で、遠くから。



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      ◆アッシジの猫  3

       上の写真と同じ場所。
       少し緊張して、浮き足立っているのは、
       後のお家に、郵便配達が小包を持って来ていて、
       前の、私のカメラからも、逃げ場がないのですぅ!! 
       



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      ◆アッシジの猫  4

       アッシジの町の、柔らかいピンク色の石の建物。
       その裏通りであった、まだ若い猫ちゃん。
       なんとなく、普通と違うなぁ、と考えていて
       気がつきました。
       そう、しっかり、黒いアイラインが、ね。



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      ◆ナルニの猫

       ウンブリアの、かなり南に位置する、ナルニ・Narniの町。
       ヴェネツィア共和国の傭兵隊長、
       美術教科書にも載っている、ドナテッロの、
       ガッタメラータ将軍騎馬像が、パドヴァにある、
       エラズモ・ナルニ の出身地。
       
       この町の美術館で、その騎馬像の、胸から上の像を
       見ましたが、なんと、素晴らしく大きい事!
       そして、ギルランダイオの、本当に美しい、聖母被昇天図
       美術館内部は、写真撮影禁止でしたので、
       ウサ晴らしに、窓から見えた、この猫ちゃんを。

       窓ガラスを、コツコツと叩いた時の、
       ビックリ仰天で見上げた顔。
       


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      ◆トーディの猫  1

       標高400mに位置する、トーディ・Todiの町。
       ぐるりと城壁が囲む、エトルスク期からの町で、
       町の中心には、せっせ、せっせと、坂を上ります。
       そして、この坂道が、半端ではありません!
       3日間の滞在中、4回上り下りした私は、
       脚が、つりましたぁ!!

       町の中の、も1つ古い城壁の外の道で、
       この猫ちゃんとは、夕方出会いました。
       もう少し暗くなったら、闇に溶け込みそうな・・。



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      ◆トーディの猫  2

       上に、標高400m と書きましたが、
       どうやらこれは、町の中心部の、
       一番高い場所でしょう。
       丘の形に、町が開けています。
       
       古い、町の門に至る階段状の坂道で、
       この子と会いましたが、
       暑い午後でした。
       何も上げるものがなくて、本当に残念で。



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      ◆トーディの猫  3

       この子は、尻尾でお喋りする猫ちゃんで
       素晴らしく上手い、お喋りを見せてくれて。
       別のお喋りもあるので、また次回に。
       
       やはりこの道も、大変な坂道でしたっけ。



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      ◆アッシジの猫

       上で、全身をご覧頂いた、アッシジの猫ちゃん、
       夕陽を受ける顔を、最後にどうぞ。

       次回の猫日には、トスカーナの猫ちゃんを
       ご覧頂きますね。


     ◆*◆*  本のご紹介  *◆*◆   

       先日、本を一冊送って頂くチャンスがあり、
       読みましたところ、大変に興味深い本でしたので、
       ご紹介したいと思います。

       光文社 知恵の森文庫 森下典子著
       前世への冒険  ルネッサンスの天才彫刻家を追って
       
       あなたの前世は、xxと言われた著者が、
       疑いながらも、調査を続け、
       美術史上伝えられているのとは別の、彫刻家の姿を
       調べ上げる、という内容です。

       集英社文庫からは、同じ本が、
       デジデリオ 前世への冒険 というタイトルで、
       発行されているようです。

       イタリア・ルネッサンス美術にも、関連した話題ですので
       ぜひ、お読みになってくださいね。
       感想をお聞かせいただけると、嬉しいです。



       

by italiashiho2 | 2008-08-23 00:26 | ・イタ猫・イタ犬・動物たち   | Comments(0)
2008年 08月 17日

・・・ トスカーナのスキャンダル、 シエナのパリオ 8月16日 追記 ・・・

      先月シエナに行きました時、市庁舎にある博物館を見てのち、
      いつもの様に、博物館のブック・ショップを覗きました。
      で、ここで面白そうな本が、即、目に! 

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      というのも、この表紙の絵は、このシエナの市庁舎内の壁画
      アンブロージョ・ロレンツェッティの手になる、
      14世紀の有名なフレスコ画で、私の大好きなもの。
      この童話は、この絵の中に生き続ける、子豚君のお話で、
      絵と両方楽しんでいただけます。 では、どうぞ!
                            (出版社は、 Mandragora )

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      ◆チンタの自己紹介

       自己紹介します
       ボクは、この物語の主人公で、
       この美しく、有名なフレスコ画に描かれた1人です。
       絵の中のボクが、見えます?
       ボクは、シエナの豚、チンタ・セネーゼの子豚で、
       チンタ と呼んで下さい。
       チンタ・セネーゼ という名は、チントゥーラ・帯
       から来ていて、このチンタの名は、誇りです。

       フレスコ画は、描かれてから既に、700年ほど
       経っていますが、ボクはまだ、子豚です。
       ボクの事を書いた、このお話しを読まれると、
       それがお分かりになりますよ。



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      ◆扉絵

       という事で、これが扉絵です。
       
       途中で切れましたが、
       ”シエナの、有名な壁画に、子豚侵入
       とでも、言いましょうか、
       チンタ君の、いたずら冒険談です。



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      ◆チンタの一日  1

       この日、町から、遠い、遠い丘の上で、
       チンタの一日が、つつがなく始まりました
       いたんだ14個の林檎、熟しきった26個のイチヂク、
       芽を出したジャガイモ10個、甘~いザクロ2個を
       お腹に詰め込み、白い帯がはちきれそう!
       チンタは、満足して、黒い尻尾をフルフルと
       お昼寝をしようと考えていると、
       主人の声が。



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      ◆チンタの一日  2

       チンタ、今日は町に行くぞ!
       お前は、市 にちょうど良くなった

       なんと、素晴らしい!
       まだ、ボクは町を見た事がないもの

       という事で、2人は出かけました。
       チンタは、勇んで歩きます。
       なんとたくさん、見るものがある事!
       大きなお城の横の葡萄畑には、
       葡萄が熟し、汁が溢れるばかり。
       
       チンタは、味見したい誘惑に駆られ、
       お腹を上に、転がって見せましたが、
       豚らしくしろ! と逆に叱られ、
       足に鎖をつけられる始末。



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      ◆チンタの一日  3

       歩いて、歩いて・・、
       金色になった麦畑にさしかかります。
       刈り入れ、そして、麦の穂を打つ農民の姿。
       ホンのちょっとで良いから、
       飛び散る麦の穂を、食べてみたい、
       本当に、ちょっとだけ・・。
       でも、後に聞こえるムチの音。
 
       ああ、麦藁に寄りかかって、休みたいなぁ
       鶏をからかって遊びたいなぁ



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      ◆チンタの一日  4

       ロバを連れた農民を見ては、
       ロバに跨り、走り出したいチンタ。
       オリーヴ畑を見、丘の横に広がる葡萄畑も見、
       水車のある川にもより、冷たい水も飲み、
       泳いで、町に行きたいチンタ。
       そんなこんなの後、遂に町の門に至る坂道に。
       
       町!       
       煉瓦積みの、高い市壁!
       高い、高い塔!
       町の門!

       ユヒュ~~~~~ン! 大げさに喚くチンタ。

       狩人の手からは、鷹が飛び去り
       騎乗の男は振り返って、何事かと見つめ、
       尼僧は、世界の終わりが来たかと
       十字をきり、祈りはじめ・・。

       町の門が開いているのを見たチンタは、
       喜び勇んで飛びはね、
       ぐっと、鎖を強く引き、自由の身に
       


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      ◆チンタの一日  5

       町の中は、きっと素晴らしいに違いない!
       真っ直ぐに、走り出すチンタ。

       織物職人に、衝突
       辺り一面に広がるのも、チンタはなんのその。
       薪を運ぶロバにもぶつかり、薪が散らばり
       卵を入れた丸かごも、地面に落ち、
       卵が、ぺしゃんこ
       矢のように、羊飼いのすぐ横を駆け抜けるチンタ。
       混乱に襲われ、逃げ出す羊の群れ

       うん、最初の出だしとしては、悪くない!
       内心、うそぶくチンタ



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      ◆チンタの一日  6

       やみくもに、靴屋に突入。
       あっち、こっちと蹴散らかしに熱中、
       赤いブーツを試して、大いに満足

       次には、ハム・乳製品の店に飛び込み、
       赤い、丸いチーズを、失敬
       ハム類には、なぜか興味を示さないチンタ

       主人が大声で呼ぶのが聞こえるものの、
       問題じゃないね
       町は、こんなに素晴らしいもの!

       *真ん中に、寺子屋風がみえます。
       頬杖を付いて、先生を見つめる子供達!



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      ◆チンタの一日  7

       通りで踊る少女たちを見つけたチンタ。
       タンバリンを持っているのを見ると、
       それを引っつかみ、揺すり、
       片足で、飛び跳ねる。
       少女達の間に入り込み、くるりと回り、
       片足を蹴り上げ、
       バレー・ダンサーが出来るとは、知らなんだ!

       赤いブーツを履いた子豚と
       踊るのを恐れ、悲鳴をあげ
       隠れようと、逃げ去る少女達



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      ◆チンタの一日  8

       豪華な衣装をつけた花嫁を乗せ
       通りかかる馬。
       こんなに素晴らしい物を見た事がないチンタは、
       上手くご挨拶しようと、大音声で       
       ズヌ~~~~~~~ットゥ!

       花嫁の馬は、興奮して暴れまわり、
       一人、そしてもう一人と落馬し、
       花嫁も、足を踏み外して落馬
       美しい、彼女の王冠も地に落ち、
       婚礼は、直ちに延期

       なんという、怖ろしい子豚!
       こんな事は、終らせないと!
       それぞれにつぶやく、町の人々。
       子豚の主人を探さないと



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      ◆チンタの一日  9

       屋根の上で働く職人達は、
       下の騒ぎを聞き、何事かと覗き、
       もう少しで、落ちてくる煉瓦に当りそうなチンタ。
       なんと、怖ろしい! 
       
       見上げて、昼寝に最適なベランダを見つけ、
       よじ登るチンタ。
       もう少しの所で、下から大声で喚く主人の声
       なんという災いの子豚だ!
       お前は、怖ろしい事を仕出かした。
       見ていろ、裁判官の前に連れて行かれて
       お前は牢屋に放り込まれ
       俺は、何の儲けもなくなるんだぞ!

       突然に、心配に襲われ
       ベランダから、ドスンと飛び降り、
       震えながら、すごすごと、うずくまるチンタ
       赤いブーツを、ひったくる主人。



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      ◆チンタの一日  10

       2人は、裁きの女神の前に連れて行かれ
       その前にひざまずく、チンタ。

       事件をよく吟味しよう
       裁きの女神、そして、町の代表、白い髭の老人は、
       会議を招集。



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      ◆チンタの一日  11

       会議が招集され、(左から順に)
       平和、勇気、寛大、温和 の女神が、
       事件を検討し、それぞれ発言。
       恐怖に震えるチンタ
              
       が、最後には、
       すぐに町から立ち去り、
       決して、もう町には来ない事
       を条件に許され、ヤレヤレ安心。



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      ◆チンタの一日  12

       平和の女神から貰った、オリーヴの一枝をくわえ、
       不機嫌な主人と、町の門から去る2人

       長い鎖の端、主人から距離を置いて歩きながら、
       チンタは、溜息と共に、
       なんと素晴らしい、一日を過ごしたものだ!

       既に暗くなりかけの、長い道を家に戻り、
       主人は、チンタを豚小屋に閉じ込め、
       でも既に彼には、町に戻る気は一つもなし。
       時に思い出は、予想以上に、大きい物



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      ◆チンタの一日  13

       翌朝は、昨日の状況から考えると、
       チンタにとっては、いつもどおり、
       上等に始まりました。
       朝ご飯をたらふく食べ、
       昨日の、オリーヴの枝に上に丸くなり、
       昨日の事を、全部思い出せるかな?
      
       目をつむると、少しずつ、昨日の事が
       フレスコ画のように、浮かんで来ます

       赤い煉瓦のお城、農民、そして、ロバ、
       丘の連なり、水車、橋、城壁と、町の門、
       薪、卵、ブーツ、チーズ、タンブリン、踊り、
       白馬に乗った花嫁、カルタ、会計士、
       左官、ベランダ、そして小鳥の籠まで・・

       全部、いつまでも残るだろう
       それは、確かだ
       満足して、小さく唸るチンタ



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      ◆善政の報い  

       この有名名14世紀のフレスコ画は、
       シエナのプッブリコ宮・市庁舎の現博物館
       かっては、ここに町の執政官達が集まった
       平和の部屋の壁に
       アンブロージョ・ロレンツェッティによって、
       描かれました。

       部屋の北の壁には、この善政の寓話
       町を導く、裁きと徳、平和、の女神達が描かれ、

       東側には、今回チンタが侵入した
       善政の報い、町の様子と、田舎の様子
       描写されています。
       大変に素晴らしいもので
       今回、チンタの冒険と共に、
       ご覧いただきました。

       そして、ここでは省略していますが、
       北の壁に続く西側には、
       怖ろしい悪政の報いが

       市庁舎の博物館では、他に、大変有名な、
       シモーネ・マルティーニの聖母子像や、
       グイド・リッチョ将軍像などの
       フレスコ画も、見る事が出来ます。

       シエナにお出かけの際は
       是非、ご覧下さいね



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      ◆チンタ・セネーゼ

       こちらが、実物のチンタ君たち
       一時減少していたものの、最近また
       飼育される様になったそうで、
       実際、今回のトスカーナの旅行中の
       レストランのメニューにも、
       チンタ・セネーゼのハム類が
       特記されているのを、何度か見ました。

       絵本の最後で、
       チンタが、昨日の思い出にふける場面
       あれが、なんとも可笑しく、
       私自身の、
       旅行の記憶を辿っている目つきと重なり・・! 

       全部、いつまでも残るだろう
       それは、確か!
       
    *** シエナのパリオ 8月16日 追記 ***

       一昨日、シエナのパリオ、8月16日が行われました。
       前日の15日に、大雨に見舞われ、15日の試走、
       翌16日朝の試走も取りやめ、
       それでも、お天気になったのを幸いに、
       朝からの、コース大修復で、予定通りに!

       で、今回のパリオは、大変に面白かったのです
       TVからの写真で、見難いですが、まずは雰囲気を。
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      ◆スタート
 
       今回は、ロープ内に入ってからが、長かった!
       隣どおしに、ライヴァルが並ぶのが3組もあったとかで、
       フライイングも、3回!
       45分くらい、スタートにかかりました。

       今先頭を行くのは、オーカ・家鴨ですが、
       一番左端に見える、今回のスタートを決めた
       ドラーゴ・竜がすぐに、トップになります。



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      ◆2周目

       1周目の最後のカーヴで、先頭を行く
       ドラーゴの馬が脚を滑らせ、騎手が落馬
       が、このグレイの馬が断然強く
       あわやトップに行くかという位の、
       走りを見せ、頑張ります!



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      ◆ドラーゴの馬

       ドラーゴの騎手が落馬した後、
       依然トップはオーカでしたが、
       2位以下は、サン・マルティーノのカーヴで、
       次第に変化です。

       これは、健闘した、
       ドラーゴのお馬さんに敬意を表して!



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      ◆優勝は

       優勝したのは、3周目のサン・マルティーノの
       カーヴを上手く回り込んだ、
       ブルーコ・青虫 でした。
       ドラーゴの馬は、健闘したものの、
       騎手がいないと、やはりカーヴの回り込みが甘く、3位に!

       ブルーコの馬も、騎手も、初めての優勝で、
       ブルーコの地区も、久し振りの優勝とあり、
       もう、もみくちゃの、大熱狂!!



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      ◆ブルーコの馬と、騎手

       こちらが、ブルーコの発走前。
       なかなかの、美男、美馬? です。

       大概は、逃げ切りの勝負になりつつある
       パリオの勝負なのですが、
       今回は大波乱で、発走時に遅れたブルーコが
       徐々に上がって来ての優勝でしたから、
       大変に盛り上がった、面白い競馬でした!

       という事で、次回2009年7月2日を、お楽しみに!!

     *** お知らせ ***
 
       シエナのカンポ広場で、パリオの取材に来られていた
       Yuka さんと、偶然知り合いになった事は、
       トスカーナの麦秋 の最後に書きましたが、
       今日8月18日発売の
       週間 競馬ブック という週刊誌に、
       彼女の7月2日のパリオの記事が、掲載され、
       その写真の何枚かは、私の写真を使って頂いています。

       皆さ~ん、是非、是非、買って、読んで、見て、下さ~い!!
       (売り上げ増進の為にも、立ち読み、立ち見厳禁です、ははは) 

       と、今、彼女のブログで、イタリア旅行記が続いていますが、
       いよいよ、シエナになります。
       リンクも、していますが、
       QUE SERA SERA http://onthewing.way-nifty.com/blog/ です。

       お馬の好きな方、世界各地の旅行に興味のある方
       是非、どうぞ!



       

by italiashiho2 | 2008-08-17 00:55 | ・絵画展・催し・映画・DVD | Comments(8)
2008年 08月 11日

   ・・・ 暑い夏、冷たいパスタは、いかが?! ・・・

      夏の定番、冷たいパスタ、お米のサラダ、林檎のサラダなど、
      暑さ続く日本の皆さんに、そしてオリンピック観戦のためにも、
      少しでも、美味しく、手抜きが出来るよう
      簡単なリチェッタを、ご紹介します。

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      ◆ ショート・パスタ、アンチョビー・ソース

       賑やかで、美味しそうでしょう?!
       この写真では、セーダノと呼ばれるパスタが
       使われていますが、短い形の、お好きなのをどうぞ。

       ★材料 (4人分)
          ・ショート・パスタ    300グラム
          ・モッツァレッラ     中位の大きさ 1つ
          ・ケッパー        2 大スプーン
          ・トマト 熟したのを、皮をむいて  3個
          ・オリーヴ 種を取ったもの  12個ほど
          ・アンチョビー オイル漬け  5~6
          ・ニンニク         2片
          ・オリーヴ・オイル 
          ・オレガノ
          ・茸 オイル漬け  もし、あれば、

       ★作り方
          ・ニンニク 1片を半分に切り、
           ボールの内側にこすり付ける

          ・そのボールに、
           サイコロに切った、モッツァレッラ
           同じくサイコロに切った、トマト
           輪切りにした、オリーヴ
           ケッパー、 酢漬けの酢を、少し絞って
           茸、 大きめの物は、少し小さく切って
           オレガノ、  多めに
           塩、胡椒、オリーヴ・オイル少々、
         
           を混ぜ合わせ、味が馴染むように、2.3時間置く

          ・塩を多めにした湯で、ショート・パスタを茹でる 

          ・茹で上がったパスタは、流水にさらし、冷やす

          ・水をよく切り、準備してあるソースに混ぜる

          ・小フライパンを火にかけ、4~5テーブル・スプーンの
           オリーヴ・オイル、ニンニク1片を加える

          ・ニンニクがキツネ色になったら、取り出し、
           アンチョビーをいれ、フォークで細かくする

          ・このソースをパスタに回しかけ、混ぜ合わせる

          ・冷たくして、頂く



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      ◆ ライスサラダ・シーフード

       ★材料
          ・お米       300グラム
          ・ムール貝    500グラム
          ・海老       500グラム
          ・子ダコ      500グラム
          ・白ワイン 
          ・サフラン  1袋
          ・オリーヴ油
          ・ブロード用香り野菜 セロリ、パセリ、玉ねぎ
                     月桂樹の葉1枚 粒胡椒
          ・洋辛子
          ・レモン汁
          ・ウスター・ソー

       ★作り方          
          ・ムール貝を良く洗い、子ダコ、海老も洗っておく
     
          ・750ccの水に、香り野菜を加えて沸騰させ、
           塩を加え、子ダコを入れ、約20分煮る
     
          ・火を消す5分前に、海老を加える
     
          ・子ダコと海老をザルにあけるとき、
           ブロードはこして、残しておく
      
          ・鍋を火にかけ、白ワイン100ccと
           ムール貝を入れ、蓋をし、貝の口をあけさす
     
          ・貝殻を取り除き、残った汁を漉し、
           その中に、サフランを溶かす
          
          ・700ccのブロードを計り、その中に
           サフランの汁を混ぜる
     
          ・耐熱容器を火にかけ、大スプーン2~3のオリーヴ油を入れ、
           半分の玉ねぎを刻んだものを加え、しんなりさせ、
     
          ・お米を加え、玉ねぎと混ぜ合わせ、ブロードを加える
     
          ・さっと混ぜた後は、蓋をし、それ以降は混ぜずに
           弱火で、またはオーブンに入れ、20分ほど炊く
     
          ・ボールに、小さく刻んだ子ダコ、ムール貝、海老を入れ、
           オリーヴ油 大スプーン 2~3
           レモン汁を混ぜた 洋辛子
           塩、胡椒、さっとウスターソースをかけまわし
           混ぜ合わせる
    
          ・お米がたけたら、魚類をソースと共に加え、
           フォークで米粒が離れるように、良く混ぜ
     
          ・適温で頂く



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      ◆ 海老と林檎のサラダ

       ★材料 (4人分)
          ・冷凍の海老   200グラム
          ・林檎      大1個 または、小2個
          ・マヨネーズ   6大スプーン
          ・サラダ菜
          ・塩、 レモン汁

       ★作り方
          ・塩を加えた熱湯で、海老をさっと茹でる

          ・林檎の皮をむき、サイコロに切ったものと、
           海老を混ぜ合わせる 

          ・レモン汁をかけまわし、塩少々
           マヨネーズも、加える

          ・サラダ菜を細切りにし、加えて混ぜ、
           各自に取り分ける

          *マヨネーズに、少量のヨーグルトを加えても
           美味しくいただけます

 
          
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      ◆ 林檎のサラダ、 キャベツと胡桃あえ

       ★材料 (4人分)
          ・青林檎             3個
          ・キャベツ、葉の柔らかいもの   半分
          ・胡桃 殻を剥いたもの      200グラム
          ・レモン             2個
          ・オリーヴ・オイル
          ・塩、胡椒

       ★作り方
          ・キャベツの葉を洗い、水切りをよくした後   
           せん切りにし、ボールに入れる

          ・林檎を洗い、皮を向き、芯もとり、
           薄切りにし、レモン汁をかけ、黒くならないようにする

          ・胡桃を、大きめに切り分け、一緒にする。

          ・レモン汁の残り、オリーヴ・オイル、塩、胡椒で
           ソースを作り、材料にかけ、混ぜ合わせる 

      ◆・・・◆
       
       以前アップしました、古いリチェッタは、こちらです。
       http://italiashio.exblog.jp/5809903/
       http://italiashio.exblog.jp/5667572/ 

      ◆◆ 冷たいトマトに、美味しいアイディア一つ。
   
       ブルスケッタ・Bruschetta を、ご存知ですか?
       パンを1cmほどの厚さに切リ、さっとあぶった物に、
       普通は、トマトを小さくきった物をのせ、
       オリーブ・オイルをかけまわし、塩をパラッと振ったものです。

       パンに、ニンニクをすり付け、香りをつけたり、
       茸のオイル漬けをのせたり、いろいろヴァリエーションがあり、
       本来は、家庭の簡単な料理なのでしょうが、
       この頃は、観光地のレストランでも、お昼のメニューに
       よく見かけます。

       今度のトスカーナの旅行で、思いがけなく、
       美味しいブルスケッタに、出会いました。
       肉を食べない、という私に、
       向こうが勝手に出してくれたのですね。

       食べてみると、トマトがいつもと違います
       ピリッと来て、とても美味しいのです。
       様子を見に出てきた主人に聞くと、
       ミントの葉を入れて、混ぜている、との事。

       で、考えたのですが、
       トマトを切り、ミントの葉も刻み、オリーヴ・オイルをかけ
       冷蔵庫で冷やしたら、美味しそう、と。
       トマトにはバジリコ、の定番からの、脱出です。
       あいにく、ミントの葉が見つからず、
       まだ自分では試していませんが、
       どなたか、是非、お試しを!!
       そして、様子をお知らせ下さい。

       という事で、
       今日ご紹介したのは、いずれも簡単で、特にサラダ類は、
       多分既に、似たような物を、作られていると思います。
       楽に、すっきりと、冷たく美味しい物をいただき
       もう少しの夏を、乗り切りましょう!!
       
      ◆ 所で皆さんは、
       イタリア料理に、興味がおありですか?
       私は、美味しい物を食べるのは大好きですが、
       日頃は、簡単に、殆ど日本風で過ごしています。
       ですが、紹介しろ! という声がございましたら、
       料理の雑誌、本などから、日本人向きと思われる、
       簡単そうな物を選び、ご紹介しようかと・・。
       お知らせ下さい、ませませ。

   
                   

by italiashiho2 | 2008-08-11 00:13 | ・旨いもの! | Comments(10)
2008年 08月 05日

   ・・・ トスカーナは、麦秋の色、刈り入れの季節 ・・・

      今日はトスカーナ、オルチャの谷の麦秋風景、そして
      レ・クレーテ・セネージ・le crete senesiと呼ばれる、
      かっては海の底だったという波打つ丘陵地帯のご案内です。

       まずは暑中お見舞いを兼ねて、涼しい色を!
       ラベンダーの花にとまる緑の蝶です。
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       これはシエナの北に位置する、
       モンテリッジョーニ・Monteriggioni という、
       城壁に囲まれた小さな町に行った時のもので、
       町の門に通じる坂道にラベンダーが花盛り
       辺り一面、良い香りに満ちていました。


       クレーテ・セネージ、またはシエナのクレーター
       という呼び名をご存じなくても、多分殆どの方が
       トスカーナの写真の、波打つ丘陵風景
       ご覧になっていると思います。
       そう、あの風景がクレーテ・セネージです。
  
       では、一体どのあたりにあの風景があるのか?
       地図でご覧のようにシエナのほぼ南東に広がり
       そして南に続くオルチャの谷あたり。
       ここで次第に緩やかな丘陵となりつつ、
       でもまだ見る事が出来ます。
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       地図の中の赤い線がその見所を示していますが
       私は今回シエナから、アシャーノ・Ascianoを通り南に、       
       ピエンツァ・Pienza に出る道を行きました。



       上の地図でシエナからの道が分岐していますが
       この道に入り込むとすぐに、
       あ、始まった!と分ります。
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       後に長く続く、この異様な白い岩肌。       
       そして手前の平野は大きく波打ち始め、
       刈り入れのトラクターがあちこちで盛んに活動中。



       この白い岩肌、貝殻を伏せたようでもあり
       ある本の表現では
       象が、体を地中に埋めながら歩いている、と。
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       太古には海中だったというのが
       素直に頷ける風景です。  



       丘の峯に、ずっと糸杉が続いている道が見え、
       ムクムクと好奇心を誘われ、
       その地道を、もうもうと白い土埃を上げながら、
       辿ってみました。
   
       かっての修道院、城をホテルに改装したのが1軒、
       農家が何軒か点在するのが見え、
       地図帳には見当たりませんが、
       カステッロ・ディ・レオニーナと標識に。

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       谷の向こうにも農家が見えますが、
       その間に広がる麦畑の刈り後
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       そして、こんな池も点在
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       地図でご覧のように、道がかなり蛇行し、
       ずっと登り道
       交通量の少ないのを良い事に、
       あっちを見、こっちを見、
       ア、良いなぁ、と思うと道脇に車を止め、
       カメラを持ってそのあたりをウロウロ。
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       この道を行ったのは7月3日。
       まさに、トスカーナは麦秋の一色
       刈り入れの真っ最中
       これは、ぐるぐると周囲から攻め、
       今、真ん中が残った所。



       この風景はアシャーノの町を過ぎて
       この波打つ丘を、緑滴る写真で見た事があり、
       そうか、ここだったのかと。
       今、蟻のようにトラクターがゆるゆると
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       アシャーノの町は小さく特別な事もなく、
       ただ、中世の建物が博物館に使用されており、
       部屋のフレスコ画が大変素晴らしく、
       また写真撮影禁止の古代の墓の発掘品が、       
       充実していました。
       私には猫に小判で、とても残念。


       この刈り入れの、トラクターの描く面白い線
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       アシャーノの手前の畑で見た、
       オリーヴの実。
       小さく膨らみかけていました。
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       アシャーノからピエンツァに抜ける道筋も
       上がり下がりの素敵な美しい道でしたが、
       地図に見えるトゥレクアンダ・Trequandaという町も、
       通りすがりに見ただけですが、良さそうな匂い。
       ええ、良い美しい町は香ってきます!




       昨年の秋始めてオルチャの谷・Vald'Orcia
       を訪れ、その美しさに魅せられ
       今回はじっくり見るつもりで、ピエンツァの東、
       モンティキエッロ・Monticchiello に4泊。
       
       ここからだと、北東に位置する
       モンテプルチャーノ・Montepulciano に9K、
       ピエンツァ・Pienza に10K、
       サン クイリコ・ドルチャ・San Quirico d'Orcia に19K、
       一番西に位置するモンタルチーノ・Montalcino にも33Kと、
       オルチャの谷をゆっくり行ったり来たりできるという訳。

       モンティキエッロからは、どこに行くにも、
       まずぐるっと谷を降り下の十字路まで行き、
       それからその方角に向かいます。

       ここからの写真5枚は、
       モンティキエッロからピエンツァ間の
       丘陵の麦秋。
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       クレーテ・セネージも、オルチャの谷も、
       シエナ県になるのですが、少しイメージが違いますね。
       ご覧の通り波打つ丘陵は同じですが、
       オルチャの谷は、なだらかに優しく広々と
       波打ち始めます。
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       これは殆どピエンツァの町に近い
       丘陵の広がり部分。   
       奥に少し、白い岩肌が覗いているのも見えます。
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       このオルチャの谷の素晴らしい町村は、
       また其々にご案内いたしますね。



       これもピエンツァ近く
       大変なお天気で暑い日が続きましたが、
       太陽が雲に隠れると一転して色が変わります。
       広い大地に雲が模様を描く、その面白さ。
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       今回は撮影モードの選び方に
       チョイチョイ、チョンボを致しまして、
       ピン甘の写真が時々出ますが、ご勘弁くださ~い。



       麦畑と麦畑の間、道脇の叢には、
       野草の花が咲き乱れ。
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       ここからの4枚は、サン クイリコ・ドルチャから
       モンタルチーノに向かう道筋

       ピエンツァ近郊とはまた少し違い、
       もっともっと広がリます
       空も、広く大きく感じられます。
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       丘の峯にたった1本の木
       こんな風景が、あちらこちらに。
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       丘は緩やかに広々と波うち
       道が白く細く続いて行きます。
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       昨年の秋、この糸杉たちをこの土の色の中で見ました。
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       今回再びこの色の中で見て、
       次回は、緑の中の糸杉を見に来ようと。



       ここからの写真8枚は、
       サン クイリコ・ドルチャの南10K程にある
       カスティリオーネ・ドルチャ・Castiglione d'Orcia
       の近郊。

       シエナからサン クイリコ・ドルチャを通り、
       ローマに向かう道でもあるオルチャの谷を行く道は、
       カッシア街道・La Cassiaと呼ばれる、
       ローマ期からの道。

       そしてこの道は、遥かイギリスのカンタベリーまで続く、
       フランチージェナの道・La via Francigenaとも呼ばれ
       フランスを通る一大通商路、大巡礼の道でもあったのですね。
       今回そんな事も改めて知りました。

       これは珍しく四角な大きな麦藁の山
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       道は緩やかに上下しつつ、なだらかに蛇行して続き、
       なんとも写真を撮りたくなる風景が、展開し続けます。
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       交通量は結構あるのですが、道脇に所々
       退避所風なものが作られていて、
       それが、まさに撮影ポイント場所なので笑えますが、
       ありがたく利用させて頂き・・!      
       時には、大型バイク御一行も同じ場所に止まったり。



       ヴェネト平野でも、我が家の近くでも、
       この丸い麦藁の束は見ますが、
       これだけ広い大地に、ゴロゴロ転がっているのを
       見るのはまるで違った趣。
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       変な例えですが、
       この無造作加減、 数の多さ
       プロと、アマの違いのような・・!
       


       何にもない白い地道
       向こうに広がるのは青空だけ
       こんな道がたくさん、いたる所に。
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       刈り入れの済んだ畑と、まだの畑と
       こうしてできる曲線と、丸い束のアクセントが、
       なんとも面白く。
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       麦の穂を何十年ぶりかに見ました!
       こんなに、チクチクと長く、
       こんなに、枯れた色でしたっけ?!
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       刈り取られた畑の色
       まだこれからの畑の色
       丘のなだらかさ
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       時々、こうして濃い色の部分を見ます。
       これが何か良くわからないまま、
       抽象画を連想します。
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       昨年秋に偶然写した写真の中に、
       写真集でよく見る、礼拝堂があるのに気がつきましたが、
       移動する間には見つけられませんでした。
       それはヴィタレータ・Vitaleta の礼拝堂と言い、
       サン クイリコとピエンツァの間にあるという事を
       偶然にもレストランの奥さんが見せてくれた
       写真集で知り行きました。
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       道筋から谷を隔て、遠くに見える場所は楽に発見。
       が傍に行って見たいのです!


       道を行きつ戻りつ、写真集に書いてあった
       分かれ道を探しますが見つかりません。
       紛れ込んだ道筋の農家の奥さんに訪ね、再度挑戦。
       それでも分らず諦めて戻る途中で、
       ああ、やっと!!

       やっと、傍に行けました!
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       個人所有の小さな礼拝堂で、
       丘の頂上部分にあるため、
       後ろに引くのが難しい位置。
       礼拝堂の足元にすぐ、青空が広がります
       
       やはり一度、緑の季節に見たい!



       道に迷いつつかなり遠くまで行き、
       そのお陰で今回初めて、
       緑に埋もれた丘を見る事ができました。
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       緑のトスカーナ、緑に埋もれたオルチャの谷を、
       是非次回に!



       ラ・フォーチェ・La Foceという場所、
       糸杉の並木が続く九十九折の坂道を、
       トスカーナからウンブリアに移動する朝
       見に寄りました。

       すぐ横に広がる見事な起伏
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       これが、その坂道
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       昨年秋は夕暮れ時で、
       自由行動も出来にくい状態でしたが、
       さて実際にこうして見ると、
       どう写したら良いのか、難しい道でした。



       道は谷の向こうにあり、
       坂はかなりの下り道で悪い地道ですが、
       まぁ、急ぐわけでもなし、
       折角ここまで来たのだから、と
       ボチボチと下り、そして登ってみました。
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       ええ、見かけよりは
       ずっとずっと急な坂道でしたのに
       何で、この写真の道が
       なだらかそうに見えるんだろ・・?!



       4泊したモンティキエッロは
       ピエンツァ市に入る丘の上の小さな町で、
       西の丘の上に広がるピエンツァが、
       町の門を出た所から望めました。

       夕暮れの写真をどうぞ。
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       夕暮れの色が段々濃くなり、
       細い細い三日月が。
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       これは既に夜の10時近く。
       丘の上は、風も結構強く腕をさすりさすりで、
       夕食のワインの心地よい酔いも、
       醒め加減となりましたぁ。

       昨年の秋、オルチャの谷を訪れた時の様子を
       こちらでご覧下さい。
       トスカーナ ・ シエナ南部、ヴァル・ドルチャ
       http://italiashio.exblog.jp/6353675/


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       お知らせ 2つ
 
       リンクしています、BYOOL Bloggers の中の
       Sharing the World というカテゴリー、
       こちらは、世界各地からの、ブログの記事の紹介ですが、
       今、私のヴェネツィアの記事も紹介されています。
       http://www.byool.com/html/stw_index.htm
       自分で見て、懐かしかったです!
       
       BYOOL Bloggers は、少し大人向けのブログを、
       ジャンル別に紹介されている、サイトです。 
       ご覧になって見て下さいね
       http://www.byool.com

    
       シエナのカンポ広場で、パリオの取材に来られていた
       Yuka さんと、偶然知り合いになりました。
       今、彼女のブログで、イタリア旅行記が、始まっています。
       リンクも、していますが、
       QUE SERA SERA http://onthewing.way-nifty.com/blog/ です。

       お馬の好きな方、世界各地の旅行に興味のある方、
       是非、どうぞ!
                


by italiashiho2 | 2008-08-05 01:01 | ・トスカーナ州 | Comments(14)