イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

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2017年 05月 09日

   ・・・ ヴィッラ・ピサーニ  ・ リビエーラ・ブレンタの、ヴィッラの女王 ・・・

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       先々回に見て頂いたヴェネト州のリビエーラ・ブレンタ・ブレンタ川沿いの
       大小さまざまなヴィッラ・邸宅の内でも、

       とりわけ素晴らしく美しく、そして壮大なヴィッラ・ピサーニ・Villa Pisani.
       ヴェネト州に点在する数多くのヴィッラの内でも
       「ヴィッラの女王」と呼ばれ、現在は国立博物館、のご案内を。

       ピサーニ家はヴェネツィア貴族の内でも大変に裕福な家柄で、
       分枝もいくつかですので、ヴィッラ・ピサーニというのはいくつもあり、
       ですからここのは、ヴィッラ・ピサーニ・ストラ・Straと呼ばれます。


       上は、上空からの素晴らしい写真を見つけましたが、

       前を流れるブレンタ川が、余りにも綺麗に半円を作っているのを見て、
       これはきっとヴィッラを造る際に川の流れ、河岸も整備した物と・・。





       駐車場は屋敷の敷地東側にあり、
       ず~~っと続く塀沿いを、所々の切れ目から中を覗きつつ歩き、
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       屋敷脇の門、東側
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       ヴィッラ・ピサーニ前の、敷地の芝生の切れ目を走る道路と
       ガード・レールの向こうはブレンタ川が流れ、そして向こう岸に庶民の家並、ははは。
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       ブレンタ川をやって来ての到着は、こんな具合にね。
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       正面からの横に長い姿を撮ろうと、精いっぱい道まで下がったのですが、
       望遠の18㎜でも全部が入らず・・!
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       正面部、ズーム・アップと、屋根の頂上の彫像
       壮麗にして華麗!
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       横に広がる翼部分の屋根の上。  
       余りにもたくさん像がありすぎて、撮る意欲が無くなります・・。
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       入口、そして脇の大彫像4体
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       入口の彫像の脇、左右にある装飾。 これは向かって左のもの。
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       正面入り口から入って突き抜けると、中央部の通りを挟み、
       左右に内庭が広がり、
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       通路にずらっと並ぶ様々な彫像。
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       こちらが、このヴィッラを造ったアルヴィーゼ・ピサーニ・Alvise Pisani(1664-1741)
       第114代のヴェネツィア共和国のドージェ(総督)1735年1月17日より。
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       ドージェの選出選挙にはアルヴィーゼはすでに2度立候補しており、
       3回目のこの時は巨額金を立候補しそうな41名に配ったそうで、
       立候補は彼1名、めでたく満場一致の選出だったそう!

       ドージェ時代には、すでに退廃色の濃い当時のドージェ達に習い、
       祭りの際の華やかさにより手配を配るタイプの務めぶりだったようですが、
       幸いに外交的にも大事がなく、つつがなく。
       1741年5月疲れを癒すための別荘行きにゴンドラに乗り込んだ所で気分が悪くなり、
       ドージェのアパートに運び込まれ、6月17日に他界。

       ピサーニ家は、確かな事は分からないのだそうですが、トスカーナはピサの
       長官であったバッシ伯爵家・Conti Bassiの子孫といい、
       ヴェネツィアにやって来たのが804年とも905年とも、で、
       ピサーニという出身地を表す姓を名乗ったと。

       商人、銀行家であり、そして傭兵隊長として、のちには宗教面においても
       外交官としてもヴェネツィア共和国内の中枢を占める位置で働き、
       大変に裕福で著名な貴族になったと。

       時代を経ていくつかの分枝になりますが、その中でも一番が
       ヴェネツィアのサント・ステーファノにある家系で、
       ドージェになり、このヴィッラを造ったのは、この家系のアルヴィーゼ。





       内庭を囲む建物の2階部分の壁のフレスコ画は様々な人物像ですが、
       画家はジャンバッティスタ・ティエポロ・Gianbattista Tiepolo.
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       この、なんとも勇壮で、達者な筆使い!





       全体の様子はこんな感じで、本館が1、それに向き合う形の奥15は厩舎、
       有名な植え込みで作られた迷路は3、右奥にはカフェも、11。
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       現在国の博物館になっているこのヴィッラは、1721年に建設が始まったもので、
       設計建築がジェローラモ・フリジメーリカ・Gerolamo Frigimelica、
       総面積は15平米、

       部屋数は建設当初114室、というのもヴェネツィア共和国の114代ドージェ
       を祝ったものだったそうですが、現在は168室と。

       最初の設計家フリジメーリカが1732年に亡くなり、当初はパドヴァ一帯の
       農地の管理と住居というイメージが主体だったのが、
       この後アルヴィーゼの夢はより壮大なものとなり、建築家も変わり、
       すべての建設終了は1756年、彼の没後。


       ガイド付きでも、個人でも見学できますが、いずれも2階の貴族住居部で、
       2度訪問していて写真禁止なのを、2枚だけ内緒で撮っていまして、




       奥が舞踏室、を撮っており
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       有名な、建物の中央にある豪華絢爛の舞踏室。
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       天井画はティエポロ作の、「ピサーニ家の栄光」
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       他にもたくさんの美しい部屋があり、装飾はティエポロの他にも数名の名が挙がり、
       単なる美しい住居以上に、常に王のスタイルを模すのに拘ったアルヴィーゼで、

       余りにも壮大になり建築費がかかりすぎ、一家の経済に深刻な問題を及ぼした、
       というのがちょっと可笑しくもありですが、


       1797年ナポレオンによりヴェネツィア共和国が崩壊したのち、

       このヴィッラは1807年7月にナポレオンに、1,901,000ヴェネト・リーレで買い取られ、
       暫くここに居住を。
       う~ん、ヴェネト・リーラというのはどの程度の価値でしょうか? 


       という事で、これがナポレオンの寝室とベッド
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       立派な天蓋付きではありますが、今と比して小さめのベッドですし、
       マットレスも今の方が格段に寝心地が良いであろうと思われるもので・・!





       そしてナポレオンの後、彼の妻ジョセフィーヌの連れ子であったウジェーヌ・ボアルネ
       イタリア王国の副王であったそうで、とその妻の住居となり、
       ヴィッラのかなりの部分が、新しい皇帝趣味に替えられたそう。

       1814年ヴィッラの持ち主はオーストリアのハプスブルグ家に代わり、
       王室の別荘でもあり、またヨーロッパ各国の王侯貴族を迎える場所となり、
       スペインのカルロ4世、ロシア皇帝アレッサンドロ1世、両シチーリア王フェルディナンド2世
       などが訪問しているそう。

       後に漸く、はは、1866年ヴェネトがイタリア国に併合され、
       ヴィッラ・ピサーニは国有となり、1884年に博物館になりますが、

       1934年には最初の公的なヒットラーとムッソリーニの会合の場にも。

       という事で、以下のサイトで見つけた写真は、当初のヴィッラとはいささか
       趣も設えも変わっていることをご承知の上、ご覧下さいね。
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       イタリアであちこちかっての大きな邸宅、城、王宮などを見ていて気が付くのですが、
       廊下は必ず、大概、部屋の外側に一直線に通っており
       部屋の端を通り抜けながら隣の部屋に、という様子なのですね。
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       余りプライヴァシーはなかったのではないかと気になりますが、
       そういう感じの廊下を一枚撮っておりまして、見える脚は管理の方。


       ヴェネトのヴィッラのいくつかを
 
       ラ・ロトンダ訪問

       ヴィッラ・フォスカリ、または、ラ・マルコンテンタ

       ヴィッラ・バールバロ・ディ・マゼール
       http://italiashio.exblog.jp/9337470/ 

       ヴィッラ・エモ
       http://italiashio.exblog.jp/18796424/  
      
       ヴィッラ・コルデッリーナ
       http://italiashio.exblog.jp/20373976/  





       庭園の眺めは上から撮れまして、庭越しの厩舎の眺め
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       この庭園は、フランスのヴェルサイユ宮殿を模したフランス式をヴェネト風にしたものだそうで、
       向かって左にみえるこんもりした林は、ナポレオン時代にイギリス式庭園風に増やされたものと。

       細長く続く池は、20世紀初めにパドヴァ大学が水の研究で掘ったものだそうで、
       でもちょうど良い眺めになっていませんか? はは。

       手前側の楕円部分には、水連が花を咲かせます。





       それにしても、これが厩舎とはねぇ! 
       まぁ、高級車のガレージと運転手の住まいだった、と考えると納得ですが・・。
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       庭園側からの建物の眺め。 屋根の上の像以外はすっきりのデザイン。
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       この庭園は2008年に、イタリアで一番美しい公園に選ばれたこともあるそうで、
       西側のこんもりとした林に対し、東側にはハプスグルグ家の当時に植物園式が取り入れられ、
       ゆったりとした散策が楽しめるように。
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       植木による迷宮・ラビリントは、こちらでご案内を。




       黒歌鳥メルロ。 どこにでもいて、本当に良い声で歌います。
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       これはバラのトンネルだったかな、他には藤のトンネルもあったと。
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       庭園のあちらこちらに彫像がおかれ、隠れ
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       右奥のカフェ・ハウス近くには、あれこれの設備もあり
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       こちらは氷室。 夏は涼しい空気が下から吹き上げたそうで、優雅!
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       大木がうっそうと茂る部分もあり、根元は苔むすほど
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       今回の写真は5月の初めの暑い日だったのですが、
       木漏れ日のこんな光、広い庭はとても心地よい、素晴らしいものでした!
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       軒下のこんな顔や、灯に送られ、ヴィッラに別れを告げ、
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       駐車場に着いたところで、結婚式のカップルに
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       花婿は2度目の結婚で、すでに小学校高年の息子がおり、
       若く美人の花嫁は東欧女性の様で、既にお腹が少し大きく!
       撮った写真を後日送りましたら、お礼のメールが届きましたっけ。
       今も、今後も、どうぞお幸せに!!




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# by italiashiho2 | 2017-05-09 21:07 | ・ヴェネト Veneto | Comments(2)