イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

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2013年 01月 30日

   ・・・ ソヴァーナ ・ Sovana   まず町の様子をどうぞ! ・・・

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       トスカーナの南東の端、ラツィオそしてウンブリア州のすぐ近くに位置する
       ソラーノ、ソヴァーナ、ピティリアーノ一帯のご案内を始めておりますが、
       今日はソヴァーナの町を
       
       現在はほんの中心が残っているだけの小さな小さな町なのですが、
       かってエトルスクの昔から中世、ルネッサンス時代に掛けてはこの周辺の中心地、
       ソラーノの町のご案内でも名前が出ましたアルドブランデスキ家・Aldobrandesuchi
       の元にありました。
       この家出身の157代ローマ教皇グレゴリオ7世はこの町の生まれ(1020~1085)。
       グレゴリオ改革と呼ばれる一連の教会権力の立て直しに励み、
       ハインリッヒ4世の「カノッサの屈辱」事件の立役者でもあった方ですね。

       この町は人口が100人ちょっと、と言っても周辺を含めてのことと思われますが、
       上の写真の様に「イタリアで一番美しい村々」にも選ばれており、
       平野の中に位置する穏やかな田舎の町。
       では、ごゆっくりどうぞ!


       町は東西に細長くのび、町の東端には1000年前後に
       アルドブランデスキ家により建設された要塞
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       ですが、この一帯はアルドブランデスキ家の分裂によりオルシーニ家の下に入り、
       後にシエナに下り、シエナがまたトスカーナ大公国の下に入ると
       城塞の戦術的価値が下がり、司教座も後にはピティリアーノに移り、
       町は衰退の道をたどります。



       要塞から真っ直ぐの道が町の中心に続き
       脇にはこんな中世風の素朴な建物が並びます。
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       そして町の中心、プレトーリオ広場・Piazza Pretorio.
       正面に見えるちょっと面白い形の建物、上に鐘楼があり時計もありますが、
       これがアルキーヴィオ邸・Palazzo dell’Archivio.
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       アルキーヴィオというのは古文書、記録を指しますが、
       建物がこの名になった由来は、かって公的機関の事務所だったと。

       左にある教会にお目を留めておいて下さいね。

       このアルキーヴィオ邸を中に挟み、道が奥に2本続きますが、
       町の出はずれで一緒になり、そこに町の素晴らしいドゥオーモがあります。


       で、道を挟んで右側、2階建て、上に大きな紋章がある建物は、
       カピターノのロッジャ・Loggetta del Capitano と呼ばれ、
       この紋章は16世紀にトスカーナ大公国になって後のコシモ1世の物と。
       写真はウィキのサイトから拝借です。
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       その右に続くたくさんの紋章が見える建物は、この広場の名の由来でもある
       12世紀建設のプレトーリオ邸・Palazzo Pretorio
       ルネッサンス期に修複されているそうで、紋章は代々の司法長官のもの、
       現在はこの一帯の考古学公園の事務案内所になっている様子。
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       その右横には、こんな建物。 
       風情がありますでしょ? 皮細工の店の様でした。
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       という様子で、町が小さいので主要建物全部をご案内できましたが、ははは、
       広場にはこんな風に煉瓦が敷かれていて、素朴な印象です。
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       広場の西から東の方を見た様子で
       一番奥に、最初に見て頂いたアルドブランデスキの要塞の塔。
       町の大きさをご想像下さいね
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       こちらが広場の南側を占める建物群
       左端に切れているのが、今回下調べで読むまでまるで気が付かなかった、
       ははは、いつもの事なのですがぁ、
       町の一番古い教会サン・マミリアーノ・Chiesa di San Mamilianoだそう。
       この教会については、次回のドゥオーモと一緒にご案内いたしますね。
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       真ん中の建物がブゥルボン・デル・モンテ邸・Palazzo Bourbon del Monte
       ルネッサンス期の建物だそうですが、ご覧の通りまったく簡素で、
       はい、見た覚えもしっかりあり、写真も2枚撮ってはいましたが、
       最初にブログ用に選ぶ時に外しておりまして、下調べを読んで後、
       慌てて拾いに戻ったという・・! ははは。

       そうなのですね、中世のトスカーナ地方においての重要な貴族、侯爵家で、
       家系の祖ラニエーり公は11世紀初期のトスカーナ侯爵国の領主。
       当時の教皇領の倍以上もの広さを持つ領土だった地図を見て驚いたshinkai!
       まったく知らない事ばかりでして、・・だからブログは止められないのですねぇ、ははは。


       つまりこういう名に由来の、所縁ある建物が残るソヴァーナの町なのでして・・。
       建物内の1階部分は広いロッジャ風、フレスコ画の名残があるそうで、
       現在は市の持ち物になっている様子。

       そして右に延びる茶の凝灰石部分が、
       町の広場の最初に見て頂いたアルキーヴィオ邸の左に見えた教会、
       サンタ・マリーア・マッジョーレ・Chiesa di Santa Maria Maggioreで、
       入り口は広場に向いた脇側に。
       この教会内部は、次回にご案内いたしますね。
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       おさらいを兼ねて、町の地図をどうぞ
       ほらね、本当に小さな中心部なのです。
       東の端に要塞があり、真ん中にプレトーリオ広場があり、
       道が2本に分かれ、西の端にあるドゥオーモ前で一緒になります。
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       で、shinkaiは南側の田舎道を行く事にし・・
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       はい、北側の道は一応煉瓦で舗装され、店とか大きな建物が並ぶ道で、
       間のポルティコを通し、こんな風に見える場所もありまして・・。
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       南側の田舎道はこんな感じの石ころと土の道で、
       ワンちゃんが散歩していたり、
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       猫ちゃんが日陰に控えていたり・・、
       で、道脇には畑が続きます。
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       のんびり歩いても、はい、じきにこんな風にドゥオーモが見えてきます。
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       という所で今回はお終いにし、
       次回に、古い素敵な教会をご案内いたしますね。
       お楽しみに!


     *****

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by italiashiho2 | 2013-01-30 02:37 | ・トスカーナ州 | Comments(8)
Commented by cucciola at 2013-01-30 03:30 x
shinkaiさま、

こんばんは。
いや、ソラーノやピティリアーノはオルシーニ家の爵位にもしょっちゅう登場する名前なので、ありがたい記事のオンパレードです。
それにしても、こんなトスカーナにまで勢力を伸ばしていたのですね、オルシーニ家は。ただの乱暴ものの家系かと思っていましたが、長く続くのにはそれなりに理由があって、有能な人材もいたんでしょうね。
アルドブランデスキ家はアルドブランディーニと同系列なのか気になっていましたが、今回も何度かその名を見てますます興味がわいてきました。
今は時間がなくて調べる気力もありませんが、いずれぜひ知りたいものです。
それにしてもトスカーナ独特の優美な町並み、温かくなったら私も旅をしたいものです。
Commented by italiashiho2 at 2013-01-30 05:35
★cucciolaさん、こんばんは! コメント有難うございます。 お忙しい所、ご訪問有難うございます。

そうなんです、あの辺りは現在の町の大きさ、繁盛が、かっての逆になっている様子で、今はこの田舎のソヴァーナがかっては一番の中心地だったというのですから、分からないものですね。
オルシーニ家はソラーノにも要塞がありましたが、どうやらアルドブランデスキ家の家系が絶えそうになって、娘がオルシーニ(ニコラだったかな)と結婚して、あの辺りを受け継いだ様子です。
ピティリアーノの記事もいずれと思っていますので、その時はまたcucciolaさんの方にリンクさせて下さいね。

アルドブランデスキは元がロンゴバルドで伯爵家で1000年以前から、アルドブランディーニはフィレンツェ辺りがオリジナルで、13世紀辺りから商売で繁栄したそうで、私も最初は同じかと思っていたのでしたけどどうやら別の系列の様ですよ。 

北ラツィオのあの辺り、はい、のんびりとして良い場所で、埋もれた歴史に浸れます。 復活祭辺りに是非どうぞ!!
Commented by クリス at 2013-01-30 21:16 x
sinkaiさん、こんばんは!
教会の紹介が次回だなんて、やはりここ一気に紹介するのは難しいと、そんな思いが伝わってきそうですが。
といっても、それは私も思い過ごしかもしれませんが。
私自身、そう思ってしまう村である事は間違いありません。
そうそう、サンタ・マリーア・マッジョーレ、この教会のそばのレストランで昼食をとりましたよ。マレンマ風サルシッシャとほうれん草のパスタでした。

教会の紹介が楽しみですね。期待してます。
Commented by italiashiho2 at 2013-01-31 00:24
★クリスさん、こんにちは! コメント有難うございます。

そうなんです、実は最初は1回で大丈夫と考えていたのですが、やはりドゥオーモの写真を削るのが残念ですし、町の方は読んでみるとあれこれ出てくる、知らずに通り過ぎた古い教会の面白いネタも知ったりで、2回に分ける事にしたのでした。

あ、あの教会の近くでですか? ひょっとしてエトルスクの女性の看板が出た店かな?  そんな写真が1枚ありましたが、良いなぁ。 
我々はピティリアーノに宿を取り、あそこからソラーノに出かけたりだったので、バールで休憩した位で、あれこれ知っていたらもっと時間を掛けて回ったかもの町ですね。
有難うございます! でも、ドゥオーモのクリプタも見ていないのです、残念。
 
Commented by corsa at 2013-01-31 05:05 x
待ってました~!
イースター休暇に、ラツィオ北部を周ることにしたのですが、最北にあるアクアなんとかって町は必至だな、と思っていたら、なんと、この地域がもうすぐそばなので、絶対に行こうと思っています。山道っぽいのが、ちょっとためらいますが。
それにしても、ロンゴバルドの名前って素敵(ロンゴバルド好きです)。なんか、とってもエキゾチックで、どの名前にもときめいちゃいます。

教会の紹介も、楽しみにしています!よろしくお願いします~!
Commented by クリス at 2013-01-31 21:33 x
sinkaiさん、こんばんは!
はい、その看板のお店です。マレンマ風、こんな言葉にひかれて注文しちゃいました。あら、クリプタ見てないのは惜しかったですね。
ピティリアーノは、泊まりたくてホテルの予約いれたんですが、満室で断られました。
そちらの方がいらやましい(笑
Commented by italiashiho2 at 2013-01-31 22:16
★corsaさん、こんにちは! コメント有難うございます。

あ、復活祭の休暇に、ですか?! 良いなぁ、あの辺りはどこもかしこも何度でも良い感じがしますものねぇ。
アックァペンデンテですか? クリプタの良いのがあるのをお狙いですね? ははは。 私はまだ行った事がないのですが、あの辺りをヴィア・フランチェジ―ナが通っていたのですねぇ。

はい、私もロンゴバルドが好きです。 そう、名前がちょっと違うのですよね。 とりわけ男性の名がちょっとエキゾチックで良いですよねぇ。

こちらこそ! しっかり調べますです。
Commented by italiashiho2 at 2013-01-31 22:25
★クリスさん、こんにちは! 再度有難うございます。

あ、あそこでしたか。  そうなんですよね、私のイタリア語の先生がブログを見て、マレンマに行った時、馬であちこちを回るのにソヴァーナで泊まった、と言ってました。

マレンマ風、というのはどういうのを指すのでしょうかね。 ピティリアーノにはやはりユダヤ人の関係か、いっぱい肉製品の店がありましたが・・。






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