イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

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2016年 07月 14日

・・・ イ・ヴィヴァリーニ展 ・ ヴェネツィア絵画の煌きと移り ・・・

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       先週、イ・ヴィヴァリーニ展・I Vivarini に出かけて来ましたので、
       今回は「黄金背景の祭壇画」の煌きをたっぷりご覧頂きますね。

       地元のコネリアーノで2月の下旬から開催されていたのを、
       も少し暖かくなってからね、と引き伸ばしていたのが、
       友人それぞれに予定があり、6月5日終了迄に出かけられず・・。

       残念と思っていたのが、会期延長で7月17日まで!との
       市の通知が郵便受けに入っており!
       それで漸くに友人のジュリアーナと出かけたという次第です。

       ヴィヴァリーニの名前も知らずの!(無知ムチshinkai)画家でしたが、
       ヴェネツィア、そしてヴェネト近辺の町で活躍した15世紀の
       アントーニオ・Antonio 1420頃-1476~1484
       バルトロメーオ・Bartolomeo 1432頃-1491以降
       アルヴィーゼ・Alvise   1446頃-1503~1505 の3名。

       アントーニオとバルトロメーオは兄弟で、
       アルヴィーゼはアントーニオの息子という関係で、

       これにアントーニオの姉(妹)と結婚していた、つまり義理の兄弟である
       ジョヴァンニ・ダレマーニャ・Giovanni d'Alemagna(1411頃-1450)も、
       初期には一緒に仕事をしていた、という一家で、

       上記しましたように、ヴェネツィアはもとよりヴェネトの各地
       とりわけ教会の祭壇画などを多く手がけていた様で、
       当時としてはかなり売れっ子だったのではないかと。

       今回はそんな彼らの作品を集めた展覧会で、
       兄弟、親子といえどもかなり作風も違い、時代がちょうど
       ゴシックからルネッサンスに移り行く15世紀後半とあって、
       その影響も作風に見受けられる興味深いものでしたので、

       カタログの写真と、サイトから集めた物でご覧くださいね。
       カタログからの写真はshinkaiのサイト名を入れましたが、
       その他はサイトからのものです。

       トップの写真はカタログの表紙になっていた物で、
       バルトロメーオ作の祭壇画の一部、大天使ミケーレの顔
       後ほど全体もご覧頂きますが、かなりメリハリの効いた表現。


       私はかなり偏った好みを持ち、有名画家にも好き嫌いがありまして、
       余り美術評論的褒め言葉ではなくあれこれ書きますが、
       かといってその評価を認めていないわけではありません。
       ただこのように見た、思った、というのを単純に書きますので、
       どうぞそれをご了解下さり、読んで頂ける様にお願いいたします。



       兄弟はヴェネツィアはムーラノ島の生まれで、
       父親ミケーレはガラス職人ですが、パドヴァ生まれと。
       アントーニオの作品が記録に最初に残るのは1441年とありますが、
    
       今回展覧会場の第1作はこちら、クロアチアのパレンツォ(Poreč)
       の博物館からの祭壇画と細部。1440年。
       諸聖人に囲まれた聖母子と、昇天するキリスト。
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       見ての正直な感想は、女性像は美しいけれど、男性像がちょっと
       類型的というのか、イマイチしっくりしてないなぁ、と・・。
       まぁ、この辺りがゴシック絵画でもあるのですが。
       



       こちらはアントーニオの師匠と言うか、その一派であると見なされる
       アンドレア・ダ・ムラーノ・Andrea da Murano(生没年不詳)の、
       現在ヴェネツィアのアッカデミア美術館収蔵の物。

       ムラーノのサン・ピエトロ・マルティレ教会にあった祭壇画と見られ、    
       1475年ごろの作品と。
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       かなり強い作風で、北方絵画の影響も見られる様な。




       そして義理の兄弟でもあったジョヴァンニ・ダレマーニャの作品で、
       こちらもヴェネツィアのアッカデミアに収蔵の祭壇画。
       彼は元々ドイツ人で、装飾的、北方絵画の影響が強いと。
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       もう一枚、アントーニオが強い影響を受けたと言われる
       ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ・Gentile da Fabriano(1370-1427)の
       「三博士の礼拝」を。
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       そしてこちらが、展覧会には来ておりませんでしたが、
       アントーニオの「三博士の礼拝」現在ベルリンにあるそう。
       煌びやかな表情が良く似ておりますね。
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       アントーニオとジョヴァンニ・ダレマーニャの合作
       「玉座の聖母子」1443年頃 現在パドヴァのディオチェザーノ博物館蔵。
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       サイトからの全体像の写真は濃く写っておりますが、
       実際は部分像よりももっと明るく美しい物でした。
       とりわけ聖母子共に、肌の色が涼しく、大変細やかな表現で、
       衣装の赤と金の部分が素晴らしかった。
       表情も最初にご覧頂いた聖母と比べると、随分と違いますよね?!




       アントーニオの義理の兄弟ジョヴァンニは、アントーニオよりも
       年上だったと思いますが、
       初期の作品は合作が多く、そしてお互いの良さが上手く融合していたと
       思われます。

       2人で一緒に参加して仕事をしたのに、パドヴァのエレミターニ教会・Eremitani
       のオベターリ礼拝堂・Cappella Ovetariのフレスコ画があり、
       1448年と1457年の制作と言いますが、

       この礼拝堂の仕事には、彼らよりも年の若いアンドレア・マンテーニャ
       Andrea Mantegna(1431-1506)未だ未成年の年頃だったのも、
       働いていた様子。

       このオヴェターリ礼拝堂のこちら部分は1944年3月に爆撃を受け、
       いくらかの破片が残る位で、ここに見えるのは
       白黒写真が残っていたのに着色した物だそう。
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       蛇足ながら、エレミターニ教会の北隣には




       同じオヴェターリ礼拝堂の、後半に描かれたマンテーニャのみの、
       有名な遠近法を活用した「聖クリストフォロの殉教と遺体の運搬」は
       爆撃以前に剥がされ、別の場所に保存されていたので、
       無事残ったという次第。
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       今回ヴィヴァリーニ兄弟の事を知るのにあれこれ読んでいて、
       パドヴァのサンタントーニオ聖堂の前のドナテッロ作の
       ガッタメラータ将軍騎馬像の事も、
       フィレンツェ在のドナテッロが作って送ったと単純に考えていたのが、

       そうでなく、ドナテッロがフィレンツェを離れパドヴァに10年ほど
       (1443-1453)住んで仕事をしていた事も含め、
       やはり当時のフィレンツェと比べると田舎であったパドヴァに、
       ルネッサンスの空気を運んで来たのを知りました。

       そういったパドヴァで仕事をし、マンテーニャを始め、
       その師であり養父であったスクアルチョーネ・Squarcioneが、
       いわば絵画で、パドヴァのルネッサンスの音頭取りをした
       ここから北イタリアにもルネッサンスが広がっていった
       その時代の空気を吸い大いに刺激を受け、勉強したのであろうと、
       想像して、こちらもいささか興奮しました!
       
       パドヴァのご案内のあれこれは、こちらから



       アントーニオとの合作でよい成果を生み、パドヴァでも一緒に
       働いていた義兄弟のジョヴァンニ・ダレマーニャが1450年に
       パドヴァで死亡しており、年代から考えて仕事中の事故死だったのかも。
       彼の死はアントーニオにとって、大変な痛手であったでしょうが、

       アントーニオの末の弟、何人兄弟だったのか、
       12歳ほど年下のバルトロメーオが成長して来ます。
       パドヴァを訪問マンテーニャを知り、大きな刺激を受けたに違いなく、


       これはマンテーニャの描いた「聖セバスティアーノ」ですが、
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       こちらはバルトロメーオの祭壇画 1491年
       現在ベルガモのアッカデーミア・カッラーラ収蔵で、
       右側のサン・セバスティアーノの部分をどうぞ。
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       良く似てはおりますが、少し違うとも・・。




       バルトロメーオのもう1つの祭壇画 1488年
       こちらもベルガモのアッカデーミア収蔵。
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       右端の大天使ミケーレの部分を今日の最初に見て頂きましたが、
       真ん中の聖母子が美しいでしょう?!




       そして左端のサン・ピエトロ
       最初にご覧頂いたアントーニオ作1440年の祭壇画の聖人像に
       比べると、ぐんと現実感が溢れる聖人像になってきていて、
       半世紀ほどの違いの差が良く分かります。
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       バルトロメーオ 玉座の聖母子 1465年
       ナポリのカポディモンティ美術館蔵
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       実際はこの様に派手でなく、と言っても修復による物かも知れずですが、
       大変に美しい作品で、とりわけ聖母の衣装がなんとも綺麗!
       
       興味深いのは、バルトロメーオのご覧頂いた祭壇画1488年のに
       比べると、脇の聖人像の顔がまだ不安定な事! 
       いや、こういう見方は邪道なのかもしれませんが、
       年数を描いていて良くなる、というのは安心しますです、ははは。
       



       今回見た中で一番気に入った作品、本当に美しいと思ったのはこれ
       バルトロメーオの「聖母子」1465-1470
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       実際はこんなに背景の赤、金箔を貼る下塗りの赤が見えているのが、
       これほど強く見えませんで、顔の赤色ももっと薄く、
       肌の白さと衣装の黒に近い青、そして赤色とインパクトも強く、
       美しさに暫し見とれました!

       ただ気になったのは、アントーニオもそうでしたが、
       子供の手と足の描き方で、前を向く足が異様に短く、
       足首のプックリさの描き方が変に凝っている様子で・・。




       サイトから見つけた、バルトロメーオの別の「聖母子」を。
       これはワシントンにあるようですが、
       これも美しいでしょう?!
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       そしてボストンにあるという「マグダラのマリーア」
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       マンテーニャに大いに影響を受けたというものの、
       辿った道は違っていた、と言うのが良く分かる気がしますね。




       そしてアントーニオの息子アルヴィーゼの登場で、
       「聖ヒエロニムス」 1476-1477 ベルガモのアッカデーミア蔵
       人物も背景も、暗い茶色の如何にもの古典調で、空の色のぼかしも!
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       アルヴィーゼ  左「聖母子」1480年代 ヴェネツィアのサン・ジョヴァンニ・
       イン・ブラーゴラ教会 
       右「十字架を運ぶキリスト」1475年頃 ヴェネツィア、サンティ・ジョヴァンニ・
       エ・パオロ聖堂 画布にテンペラ
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       当時既に油絵が画布に描かれるようになっていましたが、
       彼らは板にテンペラ画、がアルヴィーゼは画布にテンペラも試み、

       キリストの顔なども如何にも油絵的手法が試みられ、
       劇的効果を求めてか、かなり影が濃くなっている印象を受けます。




       かと思うと、またこんな涼やかというか、クールな表現もあり、
       「パドヴァのサンタントーニオ」1480-1481
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       これは彼の父親のアントーニオと、叔父さんのバルトローメオとの
       合作の、1458年の祭壇画ですが、
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       上のアルヴィーゼの作品は、この中の男性諸聖人の薄い感じに
       良く似たところがあると思ったのでした。




       アルヴィーゼ 「聖母子と諸聖人たち」1500年
       この表現などは既にルネッサンスの空気で、油絵風というか・・。
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       最後は、アルヴィーゼの 「キリスト昇天」1497-1498
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       これを最後の部屋で見た時、ほぉ~と見とれ、
       ティツィアーノやラファエッロの作品を連想しました。
       同じようなのがあったっけ、と探しましたが見つからず、
       きっと如何にも晴れやかなルネッサンスの空気を感じ
       後世の画家の作品を思ったのでしょう。

       15世紀の僅か60~70年代の絵画表現の変化が
       こんな風に一家の3人に現れているのはとても興味深く
       当時の時代の変化の激しさも想像した事でした。




     *****

       水彩+色鉛筆画ブログには、ティツィアーノの家 途中経過と、 スコミーゴ村の緑 を
       アップしています。   
       見てやってくださ~い!    



     *****        
       
       いつもブログご訪問、有難うございます!     

       


     


by italiashiho2 | 2016-07-14 00:21 | ・絵画展・催し・映画・DVD | Comments(7)
Commented by シニョレッリ at 2016-07-14 07:41 x
shinkaiさん、こんにちわ!

ヴィヴァリーニ一族の特別展のご紹介、有難うございます。
この展示会も行こうと検討しましたが、2月にヴェネツィアに行ったこともあって、フォルリのピエロ展を優先したのですが、ピエロ展が私の好みの対極にある、ガックリした展示だったので、ヴィヴァリーニ展に行けば良かったと後悔してます。

バルトロメオは、アントネッロ・ダ・メッシーナに師事して油彩技法を学んだという説が有力だそうで(その後、スクァルチョーネに弟子入り)、アルヴィーゼはバルトロメオに師事したと考えられているので、油彩技法を知っていたと思います。

アントニオの弟子がカルロ・クリヴェッリなので、特別展にカルロの作品が展示されているかも知れないと勝手に期待していました。

外部サイトからの作品画像の色調と、実際に作品を目にした時の色調の違いは大体、修復の有無によるものでしょうね。
Commented by italiashiho2 at 2016-07-14 15:10
★シニョレッリさん、こんにちは! コメント有難うございます。

そうでしたか、フォルリのピエロ展は私も当初行きたかったのですが、内容を見て?と思い、そのままになったのでした。

今回のヴィヴァリーニ展も、ブログのためにあれこれ写真を集めてみると、もし展覧会の企画者がもっと力のある人であれば、良い作品をもっと集められたのではないかと、少し残念でしたが、
こういう企画だと、相手にお返しに貸し出す作品が無いといけませんから、その点で少し難しかったのかとも思いました。

そうなんですよね、当時の画家の交流範囲を見るとかなり入り組んでいてとても興味のあるところですが、そこまでは到底ブログに纏められないと思って、はは、随分とはしょりました。

サイトに載っている写真は、本当のプロが実作品とを見比べて色調整しているのは少ないのだと思われます。
そして仰るとおり修復の有無、ニスやけなどなど、随分事情が変わってくるのでしょうね。
Commented by クリス at 2016-07-17 06:13 x
おはようございますsinkaiさん!
最初の絵を見て、この絵は知らないなと思ってよく読みました。タイトルが複数形になってましたので一族なんだと想像しながらでしたが、シニョレッリさんのコメントも読ませていただいた上でなかなかの人たちなんだと再認識いたしました。ガラス職人の家系から輩出したというのも、ドイツ人の婿繋がりも面白いお話しでした。
ファブリアーノの影響やクリヴェッリとの関係も興味深い。まだまだ私も無知ですね。
Commented by 小父さん at 2016-07-17 14:50 x
こんにちは

3回目の挑戦です(笑)

簡単な印象を羅列してみます。

トップの写真は少年なのか可愛げです。
あるいはジャンヌダルクみたいな少女なのか!?

>諸聖人に囲まれた聖母子と、昇天するキリスト。

ごく常識的なことなんでしょうが、いかにたくさんの画伯がキリストに聖母子を描いてきたのかと
今さらながら気がつきました。

上野美術館でラファエロの「大公の聖母」を見て安心していたところ(笑)、画家の数だけ
作品もあるのだと思ったわけです。

いや、キリスト教とその文化の偉大さに圧倒されますね。

>女性像は美しいけれど、男性像がちょっと類型的というのか

なるほどと感じます。

>かなり強い作風で、北方絵画の影響も見られる様な。

強烈ですね。
広義ではイタリア以外でのヨーロッパにおけるルネサンス運動の色彩なんですか!

「三博士の礼拝」も興味深いです。
これは聖書にでもその逸話があるんでしょうか?
文章がいろんな絵になったんですね。

パドヴァのご案内のあれこれには私の感想も残っていました。

>マンテーニャの描いた「聖セバスティアーノ」

ショッキングな絵ですね。
私は映画やテレビでも残酷なシーンは目をそらしてしまいますが、これも直視したくない作品です。

>右端の大天使ミケーレの部分を今日の最初に見て頂きましたが、

聖母子はどれもいいですね。
人間の本質なんでしょう。

>「十字架を運ぶキリスト」

これがこの宗教哲学の基本に流れるものなんでしょう。
Commented by 小父さん 2 at 2016-07-17 15:06 x
>キリストの顔なども如何にも油絵的手法が試みられ、劇的効果を求めてか、かなり影が濃くなっている印象を受けます。

確かにそんな表情が読み取れます。

>またこんな涼やかというか、クールな表現もあり、「パドヴァのサンタントーニオ」

はっはっは涼しい顔してますね。

>上のアルヴィーゼの作品は、この中の男性諸聖人の薄い感じに良く似たところがあると思ったのでした。

これも以前からよくお聞きしている文字の読めない人へのストーリー性のあるメッセージでしょうか。

ふと思い出しました。
福岡に大きな日蓮聖人の銅像がありますが、その足元のぐるりに蒙古襲来などを彫り込んだ絵が取り囲んでいましたね。

>この表現などは既にルネッサンスの空気で、油絵風というか・・。

この回りの人も「三博士の礼拝」なんですか?

>こんな風に一家の3人に現れているのはとても興味深く、当時の時代の変化の激しさも想像した事でした。

あれ、そのような比較だったんですね(汗)

やはり、宗教画にたくさんの同種類の絵画鑑賞はちと難しいです(笑)
有難うございました。
Commented by italiashiho2 at 2016-07-17 18:38
★クリスさん、こんにちは! コメント有難うございます。

いやぁ、私もまるで知りませんで、町中で見る看板やポスター(カタログの表紙にも使われていた、ブログの最初の絵でした)を見て、これは良さそうと思って見に行ったのでした。
調べてみてかなりの画家達だったのも分かったのでしたが、それでも一般的には知られておらずで、いやぁ、本当にたくさんの上手くても無名の画家がうじゃうじゃいるのが、イタリア画壇ですねぇ!

バルトロメーオのマリーアの顔などは、ちょっとクリヴェッリやボッティチェッリの印象が仄見えたりして楽しいですよね。
Commented by italiashiho2 at 2016-07-17 19:10
★小父さん、こんにちは! コメント有難うございます。

トップのは、あれは大天使ミカエルですね。 右手に剣を持ち竜と戦い、左手に計りを持ち、亡くなった人間の魂の公正さを計る大天使の一人ですね。

そうなんです。かっては画家も工房を持ち、絵だけではなく注文の工芸品などもこなす職人でしたし、
それに注文できるのは教会が多く、一般ではお金持ちの人だけでしたから、多くは教会の祭壇画とか、地獄の落ちない為の寄進のための絵とかで、
まずはキリストの様々な逸話の場面、聖母子、数々の聖人達の絵だったのだと思います。

北方絵画はそうですね、イタリア以北の絵画のことですけど、初期にはフランドル地方の画家達に素晴らしいのが排出し、イタリアにも大いに影響を与えた様子です。
が、この場合は、色というよりも祭壇画に登場している男性の姿がちょっとイタリア風ではないなkと思って書きました。

「三博士の礼拝」は、キリストが生まれた後、東方からの三博士がやって来て、厩で生まれたキリストを礼拝した、というお話を現した物で、これもたくさんの画家が描いていますね。

はい、もう殉教者の絵は数知れず、その拷問の様子も数知れず、です!

いやぁ、このアルヴィーゼの描いたパドヴァのサンタントーニオの肖像はちょっと意外な表現で、取り澄ましているように見えませんか?
あの聖人を現すのには、いつも百合の花と大概子供を抱いた優しい感じで描かれているのですけど。
ですから、ストーリー性ではなく、これは画家個人の表現か、注文主の好みだったのかもしれません。

その福岡の日蓮上人の銅像は新しい物なのではないですか? 
その足元の絵は、こちらの祭壇画の裳画といわれる、聖人などの様々な逸話を描いた何枚かの小さな絵の伝統を踏んでいるのだろうと思います。

アルヴィーゼのあの聖母子を囲む聖人たちは、左側の鍵を持っているのが聖ピエトロ、下が聖ヒエロニムス、右上が聖アゴスティーノ、下がマッダレーナのマリーアです。
大体何を持っているかで、どの聖人かが分かる様になっているのですが、聖ヒエロニムスにはいつもライオンが付いているのですがね・・、ははは。

はい、ご健闘下さり、有難うございました!!
あれこれご覧になるにしたがい、面白いとかつまらないとか、上手いとか下手だとかが、ははは、お分かりになると思いますです。


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