イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!

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2007年 08月 21日

   ・・・ シエナのパリオ ・ 8月16日 実況編 ・・・

     今日は、この16日に行われました シエナのパリオ
     実況編をご覧頂きます。
     昨年も、そしてこの7月にも、実況編をご覧頂きましたが、
     毎度の事ながら、やはり大変面白く
     馬の美しさにも魅了され、またもや、アップです!
     新しい話題も少し含めて、お楽しみ下さいね。

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      ◆朝の練習

       競馬の行われる、シエナの街の中心、カンポ広場
       いつもは、石畳と、煉瓦の敷き詰められた広場ですが、
       この競馬の為、周囲のコースに土が入れられ、
       朝、まだ薄暗いうちから、
       練習が行われている様子です。

       カンポ広場は、かなりの傾斜があり、
       急カーヴにも囲まれていますが、
       市外に、この状態を再現したコースがあり、
       いつもはそこで、練習しているとの事。 



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      ◆7月2日 のゴール地点


       覚えておいででしょうか?
       今年7月2日のパリオでは、最後、
       ご覧のように接戦で、優勝者の決定が
       オーカ、ニッキオ、オーカと
       2、3転しましたが、
       結局は、この写真の通り、
       オーカ が勝者となったのでした。



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      ◆7月の勝者たち

       はい、こちらが、7月の勝者たちです。
       グレイの牝馬、フェードラ・サウラ と、 
       騎手の、ジュゼッペ・ゼッデ
       彼はまだ22歳の若さ。



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      ◆蹄鉄師

       Maniscalco・マニスカルコ・蹄鉄師 という、
       新しい言葉を覚えました。
       馬の歴史と共に、存在しているこの仕事師、
       イタリアでは、まだまだ健在です。
       彼の名は、フランチェスコ・コンジュゥ
       上の騎手の名も、彼の名も、
       サルデーニャ風と思うのは、違っているかな?
       
       それはともかく、蹄鉄の先
       ちょっと上を向いている事に、ご注目を。



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      ◆蹄鉄

       これが、パリオの馬用の蹄鉄ですが、
       片方の先だけが、ちょっと曲がっています。
       カンポ広場の、傾斜に対応しての
       この形なのだそうです。
       肝心の写真が、良くなくて!



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      ◆美人を

       突然ですが、美人をどうぞ!
       この写真も、少しブレ気味ですが、
       美人である事は、明々白々。



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      ◆これより、実況です

       カンポ広場に面した、市庁舎の窓に
       各コントラーダ(地区)の旗が翻ります。
       この壁にも、メディチの6つ玉の紋章がある事に、
       今回気が付きました。



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      ◆今年8月のパリオ
 
       各コントラーダの、時代衣装の行進の最後に、
       この真っ白で、素晴らしく大きなキアニーナ種の
       牛4頭に引かれた牛車が続き、
       その上に、今回のパリオが掲げられています。

       パリオというのは、
       優勝チームに与えられる旗の事で、
       毎回、マリア像の手描きの旗です。



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      ◆パリオの上のお皿

       パリオの掲げられる旗竿ですが、
       一番上にこのお皿があり、
       白と黒の布が、垂れています。
       お皿の由来も聞きましたが、
       例によって、右から左に通り抜け!
       白と黒は、シエナの街のシンボル色。
       



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      ◆時代衣装の行進も終わり

       長時間にわたる、時代衣装の行進もすみ、
       今は、旗振りのみが残り、
       最後の仕上げの旗振りを。



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      ◆審判席

       珍しいアングルを、との説明付きで
       映りました審判席
       ご覧の様に、スタート、ゴール地点に近い
       建物の間に渡された、廊下式です。
       ここに、審判長やら、市長やらが。
       広場は既に満員の人、人、人で、
       緊張が漂い始めます。



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      ◆広場の様子

       広場を囲む、建物の上からの映像。
       競馬のコースのみが白く開け、
       今、市庁舎の前に4人の警察官が立ち、
       いよいよの開始を待ちます。



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      ◆さぁ、始まり!

       市庁舎の横、建物の闇の中から、
       主役の馬と、騎手達が登場
       両脇に立つ警察官より、
       ムチ代わりの、雄牛の神経を干した物を
       受け取り、スタート地点に向かいます。



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      ◆騎手達の駆け引き

       各コントラーダを代表して走る
       馬と、騎手は、毎回籤で決まります。
       左の緑と赤は、ドラーゴで、
       このグレイの馬が、7月に、オーカで
       勝ちました フェードラ・サウラ
       彼女は、今回も大活躍したのですが、
       順次ご覧下さいね。



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      ◆スタート地点

       今回の参加は、スタート位置内側から、
       1.ジラッファ (キリン) 2.キオッチョラ (カタツムリ)
       3.レオコルノ (一角獣) 4.ブルーコ (青虫)
       5.オンダ (波)     6.イーストゥリチェ (針鼠)
       7.モントーネ (雄羊)  8.チヴェッタ (梟)
       9.ルーパ (雌狼)
       そして、スタートを決める最後の籤は、
       10.ドラーゴ (竜)でした。

       今回の特色としては、例によって多少の
       スタート・ロープ内での、騒ぎはあったものの、
       一体に静かで、こんな風に見事に鎮まって
       ドラーゴ の駆け込みを待つ、瞬間もありました。



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      ◆ロープ(カーナペ)内の様子

       スターター、モッシコーネと言いますが、
       に、順に名前を呼ばれ、
       ロープ内に入ります。
       気の強い馬がいると、上手く並ばずに、
       もめる元なのですが、
       今回は、かなり穏やか。



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      ◆気を鎮める為に  1

       スタート・ロープ 内が騒がしくなると、
       スターターの指図によって、
       一旦、ロープの外に出て、ぐるぐると
       歩き回りながら、また入り直します。
       多い時は、2度、3度と指図されますが、
       今回は一回のみ。
  
       手前から、レオコルノ、ジラッファ、
       モントーネ、そして、キオッチョラ。



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      ◆気を鎮める為に  2

       こちらは、左から、イーストゥリチェ、 
       オンダ、ドラーゴ、
       背中半分は、ルーパです。



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      ◆スタート

       今、ドラーゴが駆け込み、スタート!
       今回は、フライイングもなく、
       綺麗にスタート!
       2番目に位置していた、キオッチョラ
       一歩先んじている様子。



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      ◆直線部分

       広場の上の辺は、扇の上の形のように、
       緩やかなカーヴを描く、ほぼ直線。
       赤と黄色の キオッチョラが先頭、
       そして、赤と白の ジラッファ
       白とオレンジの レオコルノ 
       と続きます。



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      ◆サン・マルティーノのカーヴ  1

       1周目の最初の難関、サン・マルティーノのカーヴ。
       ここでまず、一番外側を走っていた
       ドラーゴの騎手が、曲がり切れずに落馬!



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      ◆サン・マルティーノのカーヴ  2

       このカーヴは、下り坂の上に
       ほぼ90度の角度があるので、
       こうしてマットが張り詰められてますが、
       今回も、ドラーゴのほかに
       2頭が衝突した模様。



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      ◆サン・マルティーノのカーヴ  3

       そして、このカーヴが、
       今回の勝敗を決めました!
       ここで、内側に着けていた レオコルノが
       綺麗に抜けて、先頭に立ちました

       そして、少し見え難いですが、
       すぐ後に、騎手無しのグレイの裸馬
       フェードラ・サウラ が続いています。
       7月の勝ち馬、フェードラ なのです!



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      ◆頑張る フェードラ・サウラ

       これは、サン・マルティーノの
       反対側のカーヴ位置。
       フェードラが、頑張って2位に
       続いています!
       馬は、各地区の色印を額に着けていますから、
       例え無騎手でも、着順は認められます。
       応援しました!!
       
       広場を3周する、最後のカーヴまで
       頑張ったのですが、
       落馬しかけた騎手が、隣の彼女の上に
       落ちかけるというハプニングもあり、
       彼女は3位に!



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      ◆レオコルノ の走りっぷり

       先頭に立った レオコルノは強かった!
       馬は、ブレント、 騎手は、スコンピーリオ
       馬のブレントは、強いという定評がありながら
       今まで、勝った事が無く、
       不運な馬 といわれていた由。
       が、見事に走りました!
       騎手が、ムチを入れる必要もない位、
       人馬一体となって、走り切りました!



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      ◆ゴール

       勝ったぁ!!   
       やったぁ !!

       2位に着けているのは、ジラッファ。



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      ◆ゴール地点  1

       ゴールに入るかどうか、のうちに
       既に人々が、なだれ込んで来ます! 
       



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      ◆ゴール地点  2

       嬉しくて、
       馬に抱きつき、キスする人々!



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      ◆ゴール地点  3

       勝った騎手、スコンピーリオ。
       パリオの本戦には、
       今回初挑戦で、初勝利の嬉しい笑顔。
       彼も、若いですね。



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      ◆ゴール地点  4

       勝ち馬の周囲では、老いも若きも
       あちこちで、抱き合って喜び、
       記念の写真を!



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      ◆シエナのドゥオモ内  1

       シエナのパリオの特異な点の一つ、
       パリオに出場する馬は、騎手と共に
       その地区の教会で、勝ちて帰れ と
       祝福を受け、出かけます。
       教会の中に馬が入る、というのは、
       ヴァティカンの、特別な許可の下だそうです。
       
       そして今、勝った レオコルノの地区の人々は、
       ドゥオモの中に集まり、優勝旗パリオと、
       勝者の馬と、騎手の到着を、待っているのです。
       そして、一緒にマリアに捧げる歌を歌い、
       祝福を受けるのだそうです。
       ドゥオモ内いっぱいの人々の間に、
       レオコルノ の、オレンジと白の旗が揺れます。



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      ◆シエナのドゥオモ内  2

       祭壇のマリア像の周囲を、
       パリオに参加の地区の旗が、取り囲んでいます。
       シエナの人々にとっての、
       このパリオの持つ意味が、伝わります。



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      ◆広場から

       広場から、ドゥオモを眺めています
       そうです、真ん中に見える建物の隙間、
       あそこに審判席の渡り廊下があり、
       あの下を潜り抜け、坂道を少し登っていくと、
       ドゥオモの横に出るのですが、
       パリオの旗は、人々の歓迎の中で
       もみくちゃになっているのか、
       なかなか到着しませんで、
       TV中継時間切れ、となりました!

       一番手前に、平たいお皿が見えますが、
       これは、もう少しして日が暮れると灯が点され、
       広場は、建物の、このあちこちの火と
       篝火のみで、中世の夜を再現します。



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      ◆カンポ広場

       あんなに、人々でぎっしり詰まっていた
       広場も、かなり空いてきました。
       これから皆で食事に出かけ、
       ワイワイと、また熱中する事でしょう!



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      ◆中継担当の3人

       これが、中継担当の3人で、
       もう1人、年配の男性がインタヴューを担当。
       真ん中は、シエナ女性でもある、スザンナちゃん。
       「では、皆さん、2008年
        7月2日にお会いいたしましょう!」と。

       はぁい、元気で、またお会いいたしましょう!!

       
 

by italiashiho2 | 2007-08-21 01:41 | ・トスカーナ州 | Comments(8)
Commented by Vi at 2007-08-21 11:52 x
毎回みても、懐かしいです。どうもありがとう。あの広場の中央より右よりにいて
近くに美男子がいたのを覚えてます。(笑) 偶に目立つ美男子はやっぱりイタリアかしら?優勝した子も美男子ですね?こうやって熱く応援できるって素晴らしいですね?また、TheBestOfYouthが観たくなりました。あれは是非お勧めですよ。 此方すっかり秋っぽいお天気です。
Commented by hiroshi at 2007-08-21 19:25 x
力が入ります。見ていて、本当にshinkaiさんが実況しているみたいです。多分NHKだったと思うのですが、何年か前に、どこかのコントラーダの若者に密着して、特集を放送したことが。世界遺産の関連番組だったような。記憶はさだかでありませんが。大変面白かったです。
騎手が落馬した馬も、レースに生き残れるとは知りませんでした。一度でいいから、見てみたいです。ホテルを取るのが大変に難しいでしょうね!
Commented by at 2007-08-21 19:34 x
以前早大のサルデーニャ講演会で現地の講演者が、ここでは裸馬に乗るのが普通なので、各地のpalioの騎手によく雇われる、なんて言っていましたが、やっぱりなのでしょうか。日本の祭りでもそうですが、参加すると祭の熱気に感染します。祭っていいですね。
Commented by ゆんぴょ at 2007-08-21 23:02 x
こんばんは! 実況、お疲れ様です。
今回も臨場感溢れる画像に思わず私の体も馬とともに斜めに・・・。
カーブのところはハラハラですね。マットが張ってあるとのことなので衝撃も抑えられているとは思いますが。
無騎手の馬も走るんですねー。これにはビックリ。応援する気持ち、分かります!
ゴールになだれ込んだ人々、馬と一緒にもみくちゃになる様子はまるで絵のようにも見えて面白いです。
今年も熱いシエナのバリオでしたね。
Commented by shinkai at 2007-08-22 00:22 x
★Vi さん、 こんにちは!  コメント有難うございます。

ね、本当に懐かしいでしょう?!  毎年2回、何時も見ているのですが、飽きません。  私は、イタリアのお祭りの中で、一番迫力があり、盛り上がり、熱狂し、地元の人の盛り上がりもすごく、最高だと思うのです。
馬の走りの素晴らしさもあるし、地区の騎手でも、馬でもなく、籤で決まる、というのも、これもいつも盛り上がる要素の一つかもしれませんね。
皆さんの盛り上がりぶりも、眺めていて楽しいですよね。

そう、あの映画のDVDを見つけないと!!
こちらも、ここ2日前から、まるで秋のようですよ。  朝は、20度を切っていますし、日中も25度くらいです。  嬉しい!
Commented by shinkai at 2007-08-22 00:31 x
★hiroshi さん、 こんにちは!  コメント有難うございます。

そうなんです、何回見ても大変に面白いので、何とかあの面白さをお伝えしたくて。  有難うございます。
あのシエナの人々の盛り上がり方は、半端ではないのですね、本当に。
毎年、必ずRAIの中継のあるのは、このパリオと、ヴェネツィアのレガータ・ストーリカだけなのですが、 このシエナのパリオの方が、盛り上がり方、熱狂度において、数段上です!  
是非ご覧になってください!!  桟敷席は、日本からも取れるような気がします。 というのも、日本人が座っているのを見るからですが、 早めにホテルも予約すれば、大丈夫だろうと思います。
シエナの、私が1ヶ月下宿してた宿が、一部屋、ホテル式に空けていたのを覚えていますが、こういうところでも、良いのでは無いでしょうか?
Commented by shinkai at 2007-08-22 00:39 x
★ y さん、 こんにちは!  はい、どなたか分りました。 コメント有難うございます。

そうなんです、今回彼らの名前を見ていて、まさに、と思いました。  サルデーニャからは、羊飼いたちも、トスカーナに来るとかニュースで見た事があります。  繋がりは、深いのかもしれません。
特に、あの、蹄鉄師の顔は、土臭い容貌でした。

土地のお祭りは、何処の土地も盛り上がりますが、でもこのシエナのは、群を抜いていますね。  こんなに大きな街で、街全体が熱狂する。  ものすごいエネルギーを感じます。  舞台装置が、また最高です!
Commented by shinkai at 2007-08-22 00:49 x
★ゆんぴょさん、 こんにちは!  コメント有難うございます。

そう、楽しかったぁ!!  文句なしに、楽しかったですよ。  
騎手が落ちても、馬が転倒していないと、そう一緒に走って行きます。  やはり、彼らにとっては、走る事が本能なのですね。  他の1頭も、走っていました。  
私が見た'89年の7月は、1位2位が、無騎手だったです。  口の悪い人は、馬だけの方が、上手く走るといいます!!  ははは。
あのグレイのフェードラは、やはり強い馬なのでしょうね。 レオコルノも強かったですが、彼女は上手く制御できたら、ひょっとして、という感じで、 思わず応援でした!

ね、にゃ~この盆踊りもすみ、シエナのパリオもすみ、・・季節は秋に向かいますね。  燃えた夏も、終りかけています。
 


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