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2008年 07月 30日

   ・・・ シエナのパリオ ・ 2008.7.2  その2 ・・・

      お待たせいたしましたぁ!  いよいよシエナのパリオ、
      当日の時代行進も大詰め、優勝旗パリオの登場、
      ここに2008.7.2 シエナのパリオ
      競馬結果のご報告です!


       4頭の素晴らしい白い牛、キアニーナ種の牛に引かれて
       カロッチョ・荷馬車が登場。
       上に今年7月2日の勝者への、パリオが翻ります
       この旗は毎度、画家が描く、そのパリオ1度限りの物。
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       パリオ・Palio、 シエナのパリオと言うとすでにもう
       カンポ広場での競馬、と定説になっていますが、
       元々パリオというのは優勝者に与えられる絹の旗の事で、
       **のパリオと名乗るお祭りは、たくさんあります。
       先月ご案内しましたアッシジのカレンディマッジョでも、
       勝った地区にはパリオが与えられたのでした。


       4頭の牛に、それぞれの牛追いが就いていますが、
       先頭の牛追い2人、の対照が妙でした。
       なぜか、お爺ちゃんと孫 の関係のような・・!
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       カロッチョ・Carroccio の上には、パリオと
       4人の行政官、6人のラッパ手
       そして1人の鐘を鳴らす小姓が乗っていて、
       この鐘の音が、また大変に澄んだ音で、
       カンポ広場のこの大雑踏の内でも
       リン、リンと響きます。
       鳴らし方は半鐘、つまり戦争を知らせる打ち方、と。
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       カロッチョというのは、中世の都市国家で用いた
       牛に引かせた戦車の事で、
       都市の旗印、祭壇、鐘を載せ、兵士が護ったそうです。
       さしずめ日本の御本陣、旗艦、といった所ですね。



       カロッチョの周囲は、2つの鎌のついた槍を持った
       8人の歩兵が護衛していますが、
       こちらは後に従う、騎乗の騎士たち。
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       全体の様子はこういう感じで、
       最後をローレルの綱をかけた少年達が守り、
       時代行進が終ります。
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       行進は、まだ広場の向こうを行きますが、
       こちらでは、いよいよ競馬の準備の始まり

       馬達の出発地点を区切るロープ・カーナペ2本
       前のロープを素早く落とすための重し
       これは、見るからに力持ちの男性が運んでいます。
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       カンポ広場の向こうのカーヴ、
       サン・マルティーノのカーヴを、
       今、カロッチョが曲がる所。
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       長い夏の日もほぼ夕暮れにかかり、
       広場の中は影に沈んでいますが
       このカーヴだけが、まだ暑い夏の陽のなか!


       カロッチョが、プッブリコ宮に到着し、
       時代行進が終了。
       パリオのみが下ろされ、こうして護られつつ
       発着地点に近い、建物の高い位置に掲げられます。
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       プッブリコ宮の前、全てのコントラーダの旗振りが一列になり、
       最後の旗振りで納めます
       一番最後に、投げ上げる旗の高さを競うのだそう。
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       後には、行進に参加したコントラーダの男達が
       桟敷を埋めます。
       広場の中は、既に、約5万人の人々で満杯!
       


       プッブリコ宮の中庭で待機していた馬達、
       いよいよの、出番
       ご存知のように、
       裸馬で、ムチは雄牛の神経を干した物。
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       こうして、まず、桟敷席に居並ぶ
       各コントラーダの男達から、
       熱狂的な、熱い熱い声援を受け
       ムチをあげて応えます。
       右が パンテーラ・豹、
       左が ジラッファ・キリン。
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       男達の表情を、ご覧下さい。
       こんなにも熱くなれる、この可愛らしさ!!
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       騎手は、右から、ブルーコ・青虫、
       イーストゥリチェ・針鼠、 
       ヴァルディモントーネ・雄羊 (サーモンピンク)
       トッレ・塔 (濃いボルドー)
       ジラッファ・キリン



       いよいよ、出発点に向かう騎手たち
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       全部で17あるコントラーダのうち、
       レースには、10のコントラーダが出場。
       残りの7つは来年出場の権利を持ち、
       10枠の内の、残り3つの出場が籤決定なのです。
       
       7月2日のこのパリオ、そして8月16日のパリオは、
       それぞれ別系統として、枠順が決まるとの事。



       2本のロープが張られた間がゲートで
       そこに順番に入りますが、
       その順番も、当日レース直前に届く
       籤の結果によります。
       籤結果を待つ間、馬と騎手は、こうして
       歩き回りながらあれこれと話し合ったりも。
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       そして一瞬、皆が「シーッ!」と言い合い、
       広場中が静まりかえり
       籤がスターターの手に届き
       ゲートに入る順を呼び上げます。


       今回のゲートに入る順番は、
       内側から(写真の右から)
       1.レオコルノ・一角獣  2. セルヴァ・
       3.ジラッファ・キリン  4.トッレ・
       5.イーストゥリチェ・針鼠  6.ニッキオ・
       7.ヴァルモントーネ・雄羊  8.パンテーラ・
       9.ブルーコ・青虫
       そして最後に駆け込み、スタートを決める10番目が
       アクイラ・鷲 ですが、
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       例によって、なかなか素直には順に納まりませんし、
       このジラッファのように後を向いているのも。



       これは、何とか順に納まりそうな
       アクイラがロープに近づいた所。
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       2番目に納まるはずのセルヴァがはみ出し
       イーストゥリチェも見えません。
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       今回は、1度スタートのフライイングが。
       が、イーストゥリチェは冷静で
       彼だけが走りだしていません。
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       そのまま、何頭かが広場を一周
       このニッキオの馬は時代行進の際大変神経質になり、
       行進に加われなかった程の馬でしたが。
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       これが、本当のスタートの一瞬
       ブレてしまったぁ!
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       整備の人たちはロープの片付けに走り・・。



       スタート直後
       既にイーストゥリチェが先頭に!
       続いて、レオコルノ、セルヴァ、トッレ、ジラッファ、・・
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       サン・マルティーノのカーヴ1周目
       イーストゥリチェ、トッレ、レオコルノ、ジラッッファ
       そしてカーヴの内側から、アクイラが。
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       2周目に入ります。
       イーストゥリチェ、トッレ、アクイラ、レオコルノ
       セルヴァ、パンテーラ、ジラッファ の順。
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       2周目の、サン・マルティーノのカーヴ
       イーストゥリチェ、トッレ、アクイラ、レオコルノ、
       パンテーラ、セルヴァ、ジラッファ。
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       ヴァルモントーネ、ブルーコ、ニッキオが見えません。
       1周目の終わりの写真に、既に、馬のみで走っているのが
       ありますから、落馬している可能性も大。



       3周目
       イーストゥリチェ、トッレ、アクイラ、パンテーラ
       レオコルノ、セルヴァ、ジラッファ
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       馬たちが走りすぎたすぐ後、
       このとき既に、コース上には何人か
       熱狂した人々が、走り出しているのが見えました!



       最後の、サン・マルティーノのカーヴを過ぎて。
       イーストゥリチェ、トッレ、アクイラ、パンテーラ、
       そして、セルヴァ が行きます。
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       先頭を走る、3頭は変わらずですが・・、



       最後の、カザートのカーヴ
       2番目のトッレが角を曲がりきれず、ぶつかった様子。
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       ドカン、と発煙筒がたかれ、レース終了!
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       写真が小さく、イーストゥリチェが見えにくいのが
       残念ですが、彼が優勝!
       最初から最後まで、ぶっちぎりの勝負で
       優秀な騎手と、素晴らしい馬の勝利でした。

       彼らを籤で引き当てた、イーストゥリチェの
       男達の熱中振り、 
       ブログ、パリオ・その前日でもご紹介しましたが、
       彼らは、半ば確信していたのでしょうね。

       2着目のアクイラの後に、裸馬が2頭続いていますが、
       トッレと、パンテーラの騎手が、
       最後のカーヴで落馬したもの、と見えます。

       既に、コース上は、駆け込んでくる人々で
       半ば埋まっています。


       今、両手を広げて駆け寄る人々
       青いシャツが多く見えますが、
       彼らがイーストゥリチェの男たち!
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       続いて、各コントラーダの旗振り達
       ワーッと走って行くのが見え、
       パリオが掲げられている下で、
       一斉に旗を振り始めるのが見えました。

       パリオの無事終了を祝う、寿ぎ、なのですね。
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       この写真は、どこかに馬が写っている筈、と
       人、人、人で埋まった中から、
       遂に見つけ大きくしました。
       分りますか?
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       画面の右端近く、黒いタンクトップ
       縞のズボンの騎手が肩車をされ
       真ん中あたりに、お馬の頭が



       パリオが下ろされ、優勝の地区に手渡され、
       その周りを全コントラーダの旗が揺れます。
       2008年7月2日のパリオ 終了
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       今回のパリオが済んだのは、
       午後の8時をかなり過ぎていました。

       5時過ぎから始まったカラビニエーリの騎馬行進、
       そして延々と続く時代行進。
       実際の、競馬で走る時間は2分にも満たない
       大体、1分半ほどとの事!

       それにしても、この満足感!
       面白かった!!
       欲しかったもの、全部貰った感じ!!
       
       プッブリコ宮の上に篝火がたかれ
       レース状の壁飾りの上には、小さな火が燈されます。
       2階の壁の中央にはイーストゥリチェの旗が
       出されているのですが、写真が小さいですね。
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       早速元通りにバールが店を開き、テーブルを並べます。
       熱気覚めやらず、広場の石畳に座り込む人々
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       カンポ広場で食事を済ませ、
       10時頃宿に戻るのにタクシー広場に。
       すると偶然にも、イーストゥリチェの人々が、
       太鼓を鳴らし旗を振りながら、
       街を練り歩くのに、出会いました。
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       たくさんの人々が次々と続きます
       中には、小さな女の子もお父さんと。
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       自分よりも大きな旗を振りながら、皆に続く、ボク。
       既にしっかり、シエナの、イーストゥリチェの男!
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       大勢の人に護られた、パリオが近づきます。
       傍の男性が、そっと、後ろに下がるようにと合図。
       なるほど!
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       シエナの人々にとってのパリオの意味、熱狂が、
       よく見え、感じられた、
       今回のシエナ訪問、パリオ観戦でした。
       大変に興味深く、面白かった!!

       今年2月早々に桟敷席の手配を頼み、
       その値段の高さに(400エウロ!)驚きましたが、
       今は納得、満足です!
       
       皆さんにも、この面白さが
       充分にご紹介できましたように!

     
       シエナのパリオについては
       既に、TV中継の写真などでもご案内しています。
       ご覧下さい。  こちらです。
       
       2007.8.21 シエナのパリオ ・ 8月16日 実況編
       http://italiashio.exblog.jp/6005331/
       
       2007.7.3 シエナのパリオ ・ 7月2日 実況編
       http://italiashio.exblog.jp/5728052

       2006.8.1 シエナのパリオ ・ Il Palio di Siena
       http://italiashio.exblog.jp/5544938

  

by italiashiho2 | 2008-07-30 02:00 | ・トスカーナ州 | Comments(4)
Commented by 旅のスタイリスト at 2008-08-03 07:17 x
ご無沙汰です。
イヤー素晴らしいですね。あのカンポ広場がこんなになるのですね。以前この祭りの数日前に行った事がありましたが想像もつきませんでした。
貴重な写真有難うございました。やっぱりヨーロッパはいいなー。
Commented by shinkai at 2008-08-03 17:54 x
★旅のスタイリスト様、 こんにちは!  コメント有難うございます。

そう、凄いですよね。 今回は遂に、桟敷席で見る事ができ、長年の望みを果たしました!  
お祭りの数日前でも、シエナは熱く燃えていたでしょう?!  1年間、これのみで、シエナの人は過ごしている感じを受けましたね。 毎年必ず、RAIの中継があるのは、このシエナのパリオと、ヴェネツィアのレガータ・ストーリカだけなのですが、これから8月のパリオと、レガータと、 あと2つ楽しめます!!
Commented by イタフリ at 2008-08-07 02:50 x
どの写真もきれいですね。伝わりますよ!祭りの賑わいが。ヴィデオで見るよりも臨場感があります。じっくりと見られるし、また戻って見たり。それにしてもすごい人人人。コントラーダの名前強いのもあるけど、毛虫、カタツムリなんてユーモラスですね。真っ白な牛初めてです。シエナのパレオ十二分に楽しみました。沢山の写真ありがとうございました。
Commented by shinkai at 2008-08-07 04:08 x
★イタフリさん、こんにちは!  お元気ですか?! 少し気にかかっておりました。  コメント有難うございます!

私自身は久し振りのシエナで、実際に、十分に見て楽しんできましたが、  写真を見て、楽しんだ、と言って頂けるのが、とても嬉しいです!  何とか、あのシエナの熱さを!、と思うと、どうしても写真が多くなってしまいます。
あの白い牛は、大変に力が強いそうですが、大きくて、本当に美しいのです。  戦車に使っていたと言うのですが、私は、平安の昔を偲んでしまいます。



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